【鬼滅の刃】コミック20巻のあらすじを紹介します。
この先ネタバレを含みますのでご注意ください。
【鬼滅の刃】20巻のあらすじ※ネタバレ注意
時は大正。
炭を売る少年・炭治郎は、ある日家族を失い、妹の禰豆子は鬼に変貌する。
妹を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!!
鬼殺隊となった炭治郎は任務中、鬼舞辻と敵対している鬼・珠世と出会い、禰豆子を人に戻す手がかりを得る。
太陽を克服した禰豆子を狙い、鬼舞辻が産屋敷邸を襲撃。
無限城に突入した鬼殺隊士らたちは、犠牲を払いながらも上弦の弐・参を撃破する!!
そして上弦の壱と交戦する岩柱・悲鳴嶼と風柱・不死川だが、その強さに圧倒され・・・!?
引用元:吾峠呼世晴/集英社・鬼滅の刃コミック20巻
【鬼滅の刃】コミック20巻のみどころ
- 黒死牟の頸を狙え、それぞれの命がけの激闘。
- 時透の赤い刃と、玄弥の血鬼術。
- 頸を落とすことに成功!?ついに勝利か。
- 巌勝と縁壱の過去とは。
第170話【不動の柱】
黒死牟により、柱に拘束されていた時透は、自力で刀を肩から抜いた。
悲鳴嶼たちのもとに向かう途中、倒れている玄弥を見つける時透。
黒死牟と対峙する悲鳴嶼と実弥。
悲鳴嶼の痣を見て「残念」と語った黒死牟。
痣者は例外なく25歳を迎える前に死ぬのだと話を続ける。
だが悲鳴嶼はじめ、柱たちはすでにそのことについて覚悟を決めていた。
黒死牟の言葉に怒りを見せる悲鳴嶼。
すると悲鳴嶼は、黒死牟に25歳を超えても生き続けた例外があるのだろうと問う。
はじめて動揺を見せた黒死牟は、話を遮るかのように攻撃を仕掛ける。
その頃、実弥は傷を縫い、態勢を整えていた。
呼吸を整え、立ち上がった実弥の頬には、痣が発現。
実弥も再び戦いに参戦。
黒死牟は、悲鳴嶼と実弥が戦いの中で連携を取り始めていることに気付くのだった。
第171話【変ずる】
回復のため、黒死牟の髪の毛を口にする玄弥。
上弦の壱の血の濃さに、玄弥の体は凄まじい速度で回復。
連携の取れ始めた悲鳴嶼たちを相手に、まずは実弥の武器破壊を狙う黒死牟。
だが狙いに気付いた実弥も、刀を返し対応。
致命傷を負っていると思えない動きに、黒死牟は驚く。
悲鳴嶼と実弥の攻撃が、次第に黒死牟を押し始める。
だが安堵するにはまだ早く、頸を狙い続ける悲鳴嶼たち。
しかし次の瞬間、黒死牟の斬撃が2人を襲う。
刀が届かないはずの間合いで、攻撃が当たったことに驚く悲鳴嶼。
煙が晴れると、黒死牟の刀が姿を現す。
黒死牟の手には、今までと形状が違う長い刀が握られていたのだった。
第172話【弱者の可能性】
黒死牟の攻撃により、指2本を切断されてしまう実弥。
悲鳴嶼がギリギリで攻撃の軌道を変えたため、指のみで済んだのだ。
産屋敷邸では、輝利哉が悲鳴嶼たちの勝利を信じ、指示を出していた。
月の呼吸、漆ノ型・捌ノ型と攻撃は続く。
攻撃範囲が倍以上に広がり、避けるだけで精一杯の悲鳴嶼と実弥。
攻撃が当たり、足を止めてしまった実弥に、次の攻撃が迫る。
間一髪で駆け付けた時透が、実弥を助けることに成功。
一方玄弥は、柱の陰で攻撃の隙を狙っていた。
役に立てなかった時が怖い、となかなか動けずにいる玄弥。
自分の弱さを悔いる玄弥は、ふと炭治郎の言葉を思い出す。
1番弱い人が1番可能性を持っている。
炭治郎の話を思い出し、覚悟を決めた玄弥。
先ほど手に入れた、黒死牟の刀の折れた刃先を口にするのだった。
第173話【匪石之心が開く】
黒死牟に動作を全て読まれていることに疑問を抱く悲鳴嶼。
極限まで集中したその瞬間、悲鳴嶼にも透き通る世界が見え始める。
手負いの時透は、悲鳴嶼たちが攻撃するチャンスを作ろうと動いていた。
時透の意図を汲み、実弥に声を掛ける悲鳴嶼。
攻撃の隙間を搔い潜り、悲鳴嶼の武器が黒死牟に命中。
次の瞬間、時透も黒死牟の腹部に日輪刀を突き立てた。
攻撃をかわした時透と悲鳴嶼は、透き通る世界が見えているのだと黒死牟は気付く。
予期せぬことは起きたものの、特に問題はないと考える黒死牟。
銃口を向け、黒死牟を狙う玄弥。
自分もろとも躊躇わずに撃て、という時透の言葉が玄弥の頭をよぎる。
玄弥が銃を放ったことに気付いた黒死牟。
向かってくる玉を、黒死牟は刀で弾き飛ばすのだった。
第174話【赤い月夜に見た悪夢】
刀で弾いたはずの玉が、生き物のように軌道を変え黒死牟の体に食い込む。
その瞬間、玉から木が生え、黒死牟の体を固定する。
黒死牟の一部を吸収した玄弥が、血鬼術が使えるようになったことに気付く黒死牟。
玄弥たちが作った隙を見逃さず、悲鳴嶼が黒死牟に迫る。
400年振りに、命が脅かされる感覚を味わい、黒死牟はある記憶を思い出す。
400年前の、赤い月の夜。
黒死牟の前に、老いた弟・継国縁壱が現れる。
だがそれは、黒死牟にとって信じられない光景。
縁壱もまた痣の者。
しかし25歳を過ぎ、80歳ほどまで生きながらえていたのだ。
縁壱が刀を構えた瞬間、威圧感と攻撃が黒死牟を襲う。
黒死牟の中に、“特別な存在”だった弟への嫉妬心が、鮮やかに蘇る。
憎しみと殺意が黒死牟の中に沸き上がる。
だが、次の攻撃が放たれることはなく、縁壱は直立したまま寿命を迎えたのだった。
第175話【後生畏るべし】
体を固定されていた黒死牟は、叫び声を上げる。
同時に、黒死牟から放たれた斬撃に倒れる面々。
見ると黒死牟の体のいたるところから、無数の刃が出ていた。
胴体を切り離され、瀕死の時透と玄弥。
悲鳴嶼と実弥は、間髪入れず黒死牟に向かっていく。
再び技を出そうと構えた黒死牟の姿を見て、何とかしなきゃと強く思う時透。
時透が黒死牟に刺さったままの刀を、強く握ると刃が赤く染まる。
すると、焼けるような激痛に黒死牟は苦しんだ。
すかさず、実弥が首を狙う。
体を切断され倒れていた玄弥は、黒死牟の中にまだ弾丸が残っていると気付く。
玄弥は、最後の力を振り絞り、血鬼術を使う。
悲鳴嶼も、黒死牟の頸を狙い続けた。
倒れることなく自分に向かってくる悲鳴嶼たち。
その姿に・黒死牟はふと縁壱の言葉を思い出すのだった。
第176話【侍】
縁壱が笑う時、気味が悪くて仕方のなかった黒死牟。
自分たちは特別だと慢心していた黒死牟もとい巌勝。
だからこそ、後継がいないことを楽観視する縁壱のことを受け入れられずにいた。
自分の負けを想像したくない黒死牟。
悲鳴嶼は、時透と玄弥の命を無駄にしない為にも攻撃を止めるな、と実弥に叫ぶ。
涙を流しながら黒死牟に向かう実弥。
悲鳴嶼と実弥の猛追をかわした黒死牟。
落とされた頸を再生し、姿も先ほどまでとは全然違う。
だが悲鳴嶼と実弥は諦めない。
向かってくる実弥の刃に映った、己の醜い姿を見て言葉を失う黒死牟。
幼い姿の弟が、兄上の夢は、と黒死牟に言葉を掛ける。
自分の目指した侍、とかけ離れた姿に動揺する黒死牟。
すると突如、黒死牟の体が崩れ始める。
技も出せず、体を再生する事も出来ない。
こんな姿になってもなお負けを認めないことに、黒死牟は生き恥を感じる。
黒死牟は、ただ弟・縁壱のようになりたかったことを思い出すのだった。
第177話【弟】
巌勝たちが生まれた時代、双子は不吉とされていた。
さらに生まれつき痣があった縁壱は気味悪がられた。
衣食、教育など大きく差をつけて育てられた巌勝と縁壱。
縁壱は母離れができず、いつも母の左脇にピタリとくっついていた。
巌勝の稽古中、自分も教えて欲しいというようになった縁壱。
ある日、指南役の父の輩下が、戯れに縁壱に竹刀を渡した。
持ち方・構え方を軽く説明されただけの縁壱。
次の瞬間、縁壱に四発撃ち込まれ、輩下は失神してしまう。
巌勝が一本も当てられずにいた相手を、簡単に打ち負かしてしまった縁壱。
縁壱の話を聞くうちに、縁壱が自分よりも遥かに優れていることに気付く巌勝。
ある夜、巌勝の寝所に縁壱が現れ母の死を伝えた。
また縁壱は、自分はこのまま寺に発つと、巌勝に貰った笛を握り縁壱は話す。
縁壱が発った後、母の病を知った巌勝。
巌勝は、縁壱という存在に嫉妬し、心の底から憎悪するのだった。
第178話【手を伸ばしても手を伸ばしても】
寺に発った縁壱を父が連れ戻そうとするも、消息を絶つ縁壱。
それから十年あまりが経ったある日。
鬼に襲われた巌勝を救ったのは、消息を絶っていた縁壱。
縁壱はより強く、非の打ち所がない人格者となっていた。
縁壱は誰にでも呼吸や剣技を教えるが、縁壱と同じように出来た者はいない。
日の呼吸の派生ができ、痣の者も徐々に増えた。
巌勝にも痣が発現したが、日の呼吸を使えることはなかった。
月日が経ち、痣者が長く生きられないことを知った巌勝。
残された時間が少ないこと憂いた巌勝に、鬼になる提案をした無惨。
だがまたしても、縁壱は巌勝の前に現れ、縁壱が特別な存在だと痛感する巌勝。
己を惨めにさせる縁壱が憎くてたまらない。
だが何百年も生きた黒死牟が鮮明に覚えているのは憎い縁壱の顔のみ。
自分と縁壱はなぜこんなに違うのか。
自分は何のために生まれてきたのか、黒死牟は縁壱に問いながら塵となり消えるのだった。
まとめ
上弦の壱・黒死牟の強さは凄まじいですね。
実弥も、痣を発現。
形勢が逆転するかと思いきや、今度は黒死牟の刀が変形。
戦況は変わりません。
時透と玄弥は、自分を犠牲にし、勝利への活路を作ろうと動きます。
ついに、と思われますが黒死牟も抗います。
黒死牟の技により、時透と玄弥は瀕死の状態。
しかし皆、諦めず黒死牟の頸を狙い続ける姿に、拳を握られずにはいられません。
玄弥たちの死を感じ、涙を流して戦う実弥。
一度は頸を落としますが、すぐに再生し、黒死牟は化け物のような姿に。
そして、黒死牟と弟・縁壱の過去が明らかになります。
剣の道を極めるために努力し続けた巌勝。
戦いに興味はないが、才に愛された縁壱。
巌勝が嫉妬してしまうのも分かります。
一度は道を分かつ巌勝と縁壱ですが、大人になり再会。
巌勝の中に、また嫉妬と憎しみが沸き上がりました。
そんな巌勝のもとに無惨が現れ、巌勝を鬼の道へ誘い込みます。
悩んでいる時の無惨の言葉は、巌勝にとって救いの言葉だったのかもしれませんね。しかし黒死牟になっても、縁壱を忘れることができなかった巌勝。
最後、塵となり崩れゆくシーンでは切なさも感じられますね。
縁壱が大事に持っていた笛を、黒死牟がずっと持っていました。
その描写でも、なんだか胸を締め付けられてしまいました。
上弦の壱・黒死牟との激闘が描かれたコミック20巻。
ぜひ読んでみてくださいね。
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