【鬼滅の刃】コミック全巻のあらすじを紹介します。
※この先ネタバレを含みますのでご注意ください。
【鬼滅の刃】全巻のあらすじ※ネタバレ注意
時は大正。
炭を売る少年・炭治郎は、ある日家族を失い、妹の禰豆子は鬼に変貌する。
妹を人間に戻し、家族の仇を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!!
引用元:吾峠呼世晴/集英社・鬼滅の刃コミック全巻・冒頭
【鬼滅の刃】みどころ
- 炭治郎は、妹・禰豆子を人間に戻せるのか。
- 個性豊かな登場人物と、それぞれの過去。
- 白熱の戦闘シーン。
- 思わず笑ってしまう、登場人物たちの掛け合い。
1巻【残酷】
竈門炭治郎は、母と弟妹とともに暮らす少年。
ある日、炭治郎が家に帰ると、家族は何者かに惨殺されていた。
唯一、息のある妹・禰豆子を抱え医者のもとへ急ぐ炭治郎。
しかし、鬼へと変貌した禰豆子が炭治郎に襲い掛かる。
間一髪、炭治郎は謎の青年に助けられるが、青年は禰豆子を殺そうとしていた。
禰豆子を守ろうと青年に向かっていく炭治郎。
炭治郎の攻撃は簡単にかわされ、炭治郎は気絶してしまう。
だが気絶した炭治郎をかばったのは、鬼に変貌した禰豆子だった。
2人の様子を見て、他の鬼と違うのではと判断した青年は、禰豆子を生かすことに。
鬼を切る仕事をしているという青年・富岡。
炭治郎たちは、富岡に教えられ、狭霧山に住む鱗滝という人物のもとへ旅立つ。
鱗滝を師とし、鬼殺隊になるべく修行を開始した炭治郎。
修行開始から一年半が経ち、炭治郎は鬼殺隊の試験“最終選別“へ。
鱗滝を恨む異形の鬼と対峙、苦戦を強いられる炭治郎。
炭治郎は、固い鬼の首を水の呼吸、壱ノ型・水面斬りで狙うのだった。
2巻【お前が】
最終選別を突破し、無事に鬼殺隊となった炭治郎。
選別を終え、鱗滝の家へ炭治郎が戻ると、眠り続けていた禰豆子が目を覚ましていたのだ。
炭治郎は、鬼殺隊として初の任務で北西の町を訪れていた。
夜な夜な少女が消えるその町には、血鬼術を使う、異能の鬼がいたのだ。
沼のような移動術を使う鬼に苦戦する炭治郎。
鬼となった妹・禰豆子も戦いに加わり炭治郎を援護。
なんとか沼の鬼を倒すことに成功するのだった。
初任務を終え、すぐに次の任務のため浅草へと向かった炭治郎。
そこで炭治郎が出会ったのは、家族の仇・鬼舞辻無惨。
炭治郎を撒くため、無惨は近くにいた男性を鬼へと変え、その場から姿を消してしまう。
鬼になった男性を警官から庇う炭治郎。
そこへ、無惨と敵対する鬼・珠世と愈史郎が現れ、炭治郎を助ける。
珠世の家に案内された炭治郎と禰豆子。
珠世と話し、禰豆子を人に戻す初めての手がかりを得た炭治郎。
がその時、十二鬼月と名乗る2人組の無惨の配下が炭治郎たちを襲撃するのだった。
3巻【己を鼓舞せよ】
無惨の手下・矢琶羽と朱紗丸の襲撃を受けた炭治郎たち。
矢琶羽の矢印攻撃に苦戦する炭治郎。
なんとか勝利するも、矢琶羽の死に際の攻撃により、四方八方に飛ばされてしまう炭治郎。
炭治郎は技を出し続け、難を逃れることに成功。
一方、朱紗丸の攻撃に一度は倒れる禰豆子。
だが戦いの中で禰豆子は成長し、朱紗丸を押し始める。
珠世の血鬼術を受けた朱紗丸は最後、無惨の呪いによって命を落とすのだった。
珠世たちと別れ、次の任務地へと向かう炭治郎たち。
その途中、道端で女性に泣いてすがる鬼殺隊の少年と出会う炭治郎。
少年の名は、我妻善逸といい、炭治郎とともに最終選別を受けた同期だ。
善逸とともに指示された場所へ向かう炭治郎。
たどり着いた家の前には、鬼に兄を攫われたという兄妹がいた。
鬼の住処へと足を踏み入れた炭治郎たち。
家の主は、鼓を操る鬼。
鬼の血鬼術と自身の怪我により心が折れそうになる炭治郎。
だが炭治郎は、己を鼓舞し鼓の鬼・響凱に勝利するのだった。
4巻【強靭な刃】
鬼殺隊でもある猪男は、鬼の気配を感じ禰豆子が入った木箱を狙っていた。
だが猪男の前に善逸が立ちはだかる。
そこへ遅れて駆け付けた炭治郎と猪男が対峙。
嘴平伊之助と名乗った少年は、炭治郎の頭突きにより気絶してしまう。
任務が落ち着いた炭治郎・善逸・伊之助は鴉の指示で藤の家紋の家でしばしの休息。
怪我が完治すると、さっそく次の任務の指示が入る。
指示を受け、那田蜘蛛山へ到着した炭治郎たち。
怖がる善逸を残し、炭治郎と伊之助は山の中へ。
2人に襲い掛かって来たのは、鬼の血鬼術によって操られた鬼殺隊士たち。
鬼の血鬼術により行く手を阻まれつつも、なんとか1体目の鬼を倒す炭治郎と伊之助。
一方、遅れて山へ入った善逸もまた鬼と対峙。
刻一刻と蜘蛛になっていく毒を受けてしまった善逸。
恐怖のあまり気絶するが、気絶したことにより覚醒した善逸が鬼へと向かう。
師の言葉を思い返した善逸は、霹靂一閃・六連で鬼を打ち倒す。
その頃、山の中を進む炭治郎たちは、鬼の少女と遭遇。
少女を追う炭治郎たちの前に、もう1体の鬼が。
“お父さん”と呼ばれる、蜘蛛の顔をした大柄の鬼が炭治郎たちの前に立ちはだかるのだった。
5巻【地獄へ】
巨大な鬼の体は硬く、日輪刀で斬ることが出来ない。
さらに鬼の攻撃により、炭治郎は遠くへと吹き飛ばされてしまう。
炭治郎が着地した先には、先ほど遭遇した鬼の少女と鬼の少年の姿が。
少年の言葉を否定した炭治郎に対し、鬼の少年は激しい怒りを見せる。
その頃、“お父さん”と呼ばれる鬼と対峙する伊之助。
一時は鬼を追い詰めるも、伊之助は脱皮した鬼に圧倒されてしまう。
危機に瀕した伊之助を、鬼殺隊の富岡が助けるのだった。
一方、鬼の少年と対峙していた炭治郎は、鬼の攻撃により刀を折られてしまう。
攻撃が迫った炭治郎を、禰豆子が身を挺して助ける。
累と呼ばれる鬼の少年は、炭治郎と禰豆子の兄妹の絆に感動。
禰豆子を自分に渡すよう炭治郎に提案。
十二鬼月である累に炭治郎は圧倒され、禰豆子も捕らえられてしまう。
攻撃が迫り“死”に直面した炭治郎は走馬灯を見る。
新技、ヒノカミ神楽で危機を脱した炭治郎。
禰豆子の血鬼術の援護もあり、ついに累の首を斬り落とす。
だが喜びもつかの間、自ら首を斬り落としていた累が再び炭治郎に迫った。
間一髪、富岡が駆け付け、累の首を斬ることに成功するのだった。
6巻【鬼殺隊柱合会議】
累との戦いを終えた炭治郎たち。
だがそこへ、禰豆子を狙い、蟲柱・胡蝶しのぶが襲い掛かる。
そんな中、鎹鴉より炭治郎・禰豆子を本部に連れ帰れとの指令入るのだった。
鬼殺隊の本部に連行されたという炭治郎、目の前には“柱”と呼ばれる剣士。
鬼の禰豆子と行動を共にする炭治郎を非難する柱たち。
そこへ、鬼殺隊のトップである“お館様”が現れる。
炭治郎と禰豆子を容認するというお館さまに意見を述べる柱たち。
風柱の不死川は、自らの腕を斬り、禰豆子をけしかける。
血の誘惑に動揺する禰豆子だが、強い意志で我慢し、不死川を襲うことはなかった。
ひと騒動の後、療養のために訪れた蝶屋敷にて、善逸・伊之助と再会。
炭治郎・善逸・伊之助は、訓練の中で「全集中・常中」を会得することに成功。
一方、ある場所では、下弦の鬼たちが招集。
無惨の機嫌をそこね、次々に殺される下弦の鬼たち。
その中で唯一、無惨の血を分けられた下弦の壱が炭治郎たちへと迫りつつあるのだった。
7巻【狭所の攻防】
蝶屋敷での療養・訓練を終え、次の任務へ向かう炭治郎・善逸・伊之助。
鴉の指示のもと、無限列車で炎柱・煉獄杏寿郎と合流。
突然車内に現れた巨大な鬼をいとも簡単に倒してしまう煉獄。
だがしかしそれは夢であり、炭治郎たちは鬼の術で眠らされていたのだ。
それぞれ夢を見る、善逸・伊之助・煉獄。
炭治郎もまた、夢の中で亡き家族と再会。
幸せな夢を見ていた炭治郎だが、自分が夢の中にいることを自覚。
夢の中で自決し、夢から目覚めた炭治郎。
気配をたどって、炭治郎は車両の上にいる魘夢のもとへ向かう。
人の心に土足で踏み入る魘夢に炭治郎は怒る。
拾ノ型・生生流転で、魘夢の首を断ち切った炭治郎。
だが、魘夢は汽車と融合しており、頸を斬っても倒せない。
汽車全体が、魘夢の“本体”となっていたのだ。
目覚めた煉獄の指示のもと、乗客を守りつつ魘夢の急所を探す、炭治郎と伊之助。
運転席の真下に巨大な頸の骨を発見する、炭治郎たち。
魘夢の攻撃に行く手を阻まれながらも、炭治郎・伊之助の連撃技でついに頸の骨を断ち切るのだった。
8巻【上弦の力・柱の力】
頸を斬られ激しい叫び声を上げる魘夢。
魘夢は、負けを悔いながら塵となり消えたのだった。
体力を回復している炭治郎のもとに煉獄が訪れ、乗客の無事を知らせる。
安堵する2人の前に、突如新たな敵、上弦の参が現れる。
煉獄に対して、「鬼にならないか」と提案する上弦の参・猗窩座。
目で追えないほど早く激しい2人の戦い。
だが、煉獄の腹部に猗窩座の腕が貫通。
煉獄は、母の言葉を思い出し、持てる力すべてを注ぎ、猗窩座の首を狙う。
一方の猗窩座は、夜明けが近いことに気づき焦りを感じていた。
両腕を切り離し、その場から立ち去る猗窩座。
戦いが終わり、炭治郎たちと少し話したのち、煉獄はそのまま息を引き取るのだった。
無限列車の任務を終え、炭治郎たちは再び蝶屋敷で療養。
そんな中、炭治郎は屋敷を抜け出し、煉獄の生家に向かう。
煉獄の弟・千寿郎に、煉獄の言葉を伝え、炭治郎は煉獄家を後にする。
蝶屋敷で療養しつつ、任務をこなす炭治郎たち。
ある日、蝶屋敷に現れた音柱・宇随天元。
ことの成り行きで、炭治郎たちは、鬼の棲む“遊郭“へ向かうことになったのだった。
9巻【遊郭潜入大作戦】
先に遊郭に潜入していた嫁3人を探すよう、炭治郎たちに説明する宇随。
炭治郎・伊之助・善逸は、女装をし、遊郭内に潜入。
京極屋内で情報を集めていた善逸。
泣いている女の子を慰める善逸の背後に、突如鬼の気配が。
蕨姫と呼ばれる花魁の正体は、“堕姫”という鬼だったのだ。
攻撃に対し受け身をとった善逸を見て、蕨姫は鬼殺隊の到着を察知するのだった。
潜入の定期連絡に集まった、炭治郎と伊之助。
そこに現れた宇随は、善逸の失踪を知らせる。
炭治郎・伊之助に遊郭を出るよう指示すると、宇随は再び任務へと戻ってしまう。
その夜、炭治郎が伊之助と合流するため、“ときと屋“を離れると鬼の気配が。
急いで炭治郎が、ときと屋に戻ると、そこには上弦の陸・堕姫がいたのだ。
炭治郎は、ヒノカミ神楽を駆使しながら、堕姫と対峙。
一方の伊之助は、鬼の巣へ通じる穴を発見し、潜入。
帯の中に捕らえられた善逸や、花魁たちを発見する。
救出した善逸や、宇随の嫁、まきをと須磨とともに、帯状の鬼と戦う伊之助。
すると突然、天井が激しい音とともに爆発。
そして、音柱・宇随天元が駆け付けるのだった。
10巻【人間と鬼】
逃げた帯状の鬼は、堕姫と融合。
人を傷つけることを何とも思わない堕姫に怒りがわく炭治郎。
炭治郎が投げかける言葉に、堕姫のなかの無惨の細胞が反応する。
炭治郎は、ヒノカミ神楽で堕姫を圧倒。
だが、炭治郎は、命の限界を超えかけ倒れてしまう。
間一髪で炭治郎を助けたのは、禰豆子だ。
今まで遭遇したなかで、最も無惨の血が濃い相手を前に、禰豆子の記憶が揺さぶられる。
堕姫に足や胴体を斬られてしまう禰豆子。
だが、禰豆子は驚くほどの速さで再生回復したのだった。
すると禰豆子の姿が今までよりも鬼に近い風貌へと変化。
堕姫を圧倒する禰豆子だが、同時に人間にも襲い掛かろうとする。
炭治郎は、禰豆子に子守唄を聞かせ、なんとか落ち着けることに成功。
一方、堕姫の前には宇随が現れ、あっという間に堕姫の頸を断ち斬る。
しかし頸を斬ってもしなない堕姫。
それどころか、堕姫の体からもう一体、鬼が現れたのだ。
堕姫の兄を名乗る、妓夫太郎。
上弦の陸を倒す条件は、堕姫と妓夫太郎の頸を同時に斬ること。
宇随と合流した炭治郎たちは、二手に分かれ、堕姫と妓夫太郎の頸を狙うのだった。
11巻【混戦】
炭治郎と善逸の援護を受け、伊之助が堕姫の頸を斬ることに成功。
堕姫の頸を持ち、走る伊之助だが、背後から妓夫太郎に胸を刺され、倒れてしまう。
妓夫太郎の攻撃により建物が倒壊、炭治郎たちも巻き込まれてしまう。
炭治郎が目を覚ますと、目の前には妓夫太郎の姿が。
心が折れて動けないと油断する妓夫太郎に対し、頭突きをくらわす炭治郎。
意識を取り戻した宇随も援護し、ついに妓夫太郎の頸を断ち斬る。
同時に善逸と伊之助も、堕姫の頸を斬ることに成功。
だが、妓夫太郎の最後の攻撃にみな巻き込まれてしまう。
炭治郎が目覚めると、禰豆子が心配そうにのぞき込んでいた。
伊之助は、毒により心音が弱まりつつあった。
すると、禰豆子が毒を燃やし、伊之助は一命をとりとめる。
同様に、宇随の毒も禰豆子が燃やし、宇随もまた一命をとりとめた。
炭治郎は、鬼の死を確認するため、堕姫たちの頸を探す。
すると、言い合いをする堕姫と妓夫太郎の姿を見つける。
互いの存在を否定する言葉をかける2人の言葉を遮る炭治郎。
人間だったころの記憶を思い出しながら、堕姫と妓夫太郎は消えていくのだった。
12巻【上弦集結】
とある場所に集結したのは、上弦の鬼たち。
無惨は上弦の陸が負けたことを知らせるのだった。
一方、遊郭での戦いの後、2か月間眠り続けていた炭治郎が目を覚ます。
刀鍛冶・鋼鐵塚からの怒りのこもった手紙を受け取り炭治郎は、刀鍛冶の里に行くことに。
刀鍛冶の里では、恋柱・甘露寺や、同期の玄弥などに遭遇。
次の日、炭治郎が森を散策していると、霞柱・時透とお面を付けた子供を見つける。
心無い言葉をかける時透に反論する炭治郎だが、時透の攻撃を受け気絶してしまう。
時透が子供に求めていたのは、戦闘用絡繰人形の鍵だった。
時透が去った後、絡繰人形がまだ動くか確認する炭治郎と少年・小鉄。
無事動いた絡繰人形を使った特訓を炭治郎に提案する小鉄。
小鉄の無知ゆえのスパルタ特訓に、倒れかける炭治郎。
だがある時を境に、炭治郎は匂いで動作を予知できるようになる。
翌日、鉄穴森を探しているという時透と話す炭治郎。
すると突然、部屋に上弦の肆が、ぬらりと入ってきたのだ。
素早く鬼の頸を斬った時透だったが、なんと鬼は分裂。 積怒と可楽という鬼が現れたのだった。
13巻【遷移変転】
上弦の肆・半天狗の分身体である積怒・可楽と対峙する炭治郎、禰豆子、玄弥。
玄弥が頸を斬るも哀絶・空喜という鬼が増え、敵は計4体となってしまう。
炭治郎・禰豆子・玄弥それぞれ、なんとか応戦していた。
何度も急所に攻撃を食らっているにも関わらず動き続ける玄弥に、疑問を抱く積怒たち。
また炭治郎も戦いの中、鬼たちの分裂の限度などに気付き始める。
だがしかし、鬼の重い一撃を受けて炭治郎と禰豆子は気を失ってしまうのだった。
その頃、時透は鬼に襲われていた小鉄を救出。
小鉄の頼みで、鋼鐵塚と鉄穴森のもとへ向かい、そこで上弦の伍・玉壺と対峙する。
時透が押しているように思われたが、一歩も退かない玉壺。
隙をつかれた時透は、玉壺の血鬼術・水獄鉢に捕らわれてしまいピンチに陥る。
一方、里にはもう一人の柱である甘露寺も駆け付けた。
禰豆子の協力で、爆ぜる刀“爆血刀”を手にした炭治郎。
赤い刀身の日輪刀で分身体たちを追い詰める。
本体を見つけたものの、異常な頸の硬さに苦戦を強いられる。
玄弥から託され、炭治郎の爆血刀がついに本体の頸をとらえるのだった・・・!?
14巻【無一郎の無】
半天狗の本体に迫った瞬間、新たな鬼の気配を背後に感じた炭治郎。
気配の正体は、喜怒哀楽が合体して出来た鬼で威圧感が今まで以上に倍増していた。
研磨に集中しすぎて鬼の襲撃に気付かない鋼鐵塚。
そんな鋼鐵塚の集中力に、嫉妬を隠せない様子の自称芸術家・玉壺。
小鉄の助けもあり、無事水獄鉢からの脱出に成功した時透。
そして時透は、忘れていた記憶や両親、双子の兄のことを思い出す。
無一郎の無は“無限の無”という兄の言葉を胸に、玉壺のもとへ急ぐ時透。
体が麻痺しているとは思えない俊敏な動きの時透に、本気を出す玉壺。
だが時透は冷静に、漆ノ型・朧で、玉壺の頸を斬り落としたのだ。
一方、危機に陥る炭治郎たちのもとに、恋柱・甘露寺蜜璃が駆け付ける。
見た目に反した強さを見せる甘露寺だが、鬼の攻撃により気絶してしまう。
甘露寺が目覚めると、自分を守り希望と呼んでくれる炭治郎たちの姿が。
炭治郎たちの言動に心を決めた甘露寺は、全力で鬼に向かっていく。
甘露寺のサポートを受け、半天狗の本体のもとに向かう炭治郎・禰豆子・玄弥。
逃げ回る姿に痺れを切らした玄弥が、半天狗に向けて大木を投げつけるのだった。
15巻【彼は誰時朝ぼらけ】
上弦の肆・半天狗の本体を追う、炭治郎・禰豆子・玄弥。
炭治郎は、鋼鐵塚が研磨した刀で、半天狗の頸を断つ。
だがそれも半天狗の本体の頸ではなく、再び人に襲いかかろうとしていた。
その時、夜が明けはじめ、炭治郎たちがいる野原に陽がさし始める。
同時に禰豆子の体も灼け始めるのだった。
禰豆子の後押しを受け、半天狗のもとへ走る炭治郎。
無事、半天狗を倒した炭治郎が振り返ると、なんとそこには禰豆子の姿が。
禰豆子は太陽を克服したのである。
戦いが終わったのち、産屋敷邸では柱合会議が開かれていた。
戦いの中、痣を発現した時透と甘露寺が、痣の発現条件を問われていた。
痣を発現させるため、そして隊士の育成のため、柱稽古をすることとなった。
だがその中で、水柱・冨岡は唯一、稽古に参加しないという。
だが炭治郎との対話で、自分の気持ちに向き合った冨岡は、稽古への参加を決める。
柱稽古に参加した炭治郎は、宇髄・時透・甘露寺・伊黒の訓練をクリア。
風柱・不死川の訓練の最中、玄弥を庇い、炭治郎と不死川は激しく乱闘するのだった。
16巻【不滅】
玄弥の助言もあり、なんとか悲鳴嶼の訓練内容をすべてクリア。
その晩、鬼殺隊の本部・産屋敷邸鬼舞辻無惨が現れる。
病で床にふせていた産屋敷耀哉は、無惨に向けて話はじめる。
話が終わり、産屋敷邸に柱たちが到着しようとしたまさにその時、突然屋敷が激しく爆発。
それは、自らを囮にした耀哉の作戦だった。
体を再生しようとした無惨の体内に、珠世が“人間に戻す薬”をねじ込む。
さらに耀哉の思惑通り、不意をつき悲鳴嶼が無惨の頸を飛ばすことに成功した。
鬼殺隊最大の敵・鬼舞辻無惨の姿をはじめて対面する。
柱をはじめとし、お館様を殺した無惨に対し怒りを沸き上がらせる鬼殺隊。
それぞれ無惨を目指し、無限城の中を進む。
蟲柱・胡蝶しのぶは、姉の仇である上弦の弐・童磨と遭遇。
毒が効果を見せたかと思いきや、童磨はすぐに毒を分解してしまう。
攻撃を続けるしのぶだが、とうとう童磨の攻撃を受け、膝をつく。
くじけそうになるしのぶを励ましたのは、亡き姉・カナエ。
姉の言葉に再び立ち上がったしのぶは、素早く低い攻撃で、童磨を体ごと天井に突きあげるのだった。
17巻【受け継ぐ者たち】
上弦の鬼・童磨の強さを前にしのぶは命を落とし、童磨の体内に吸収されてしまう。
善逸は、無限城内にて兄弟子・獪岳と再会。
弟子である獪岳が鬼になった責任を取り、師・桑島が切腹したと伝える善逸。
鬼となった獪岳の攻撃に押される善逸。
だが兄弟子を討つ覚悟を決め、自らが編み出した漆ノ型・炎雷神で獪岳に勝利するのだった。
地上、産屋敷邸では亡き耀哉に変わり、長男・耀利哉が鬼殺隊の指揮をとっていた。
一方、冨岡と共に無惨のもとへ向かう炭治郎の前に、煉獄の仇・猗窩座が現れた。
ヒノカミ神楽を使い、何とか猗窩座の動きに対応する炭治郎。
そんな炭治郎の姿に、敬意を表すると猗窩座は語る。
2対1という状況でありながら、全く隙のない猗窩座。
炭治郎と冨岡もかわるがわる攻撃するが、なかなか通用しない。
そんな極限の戦いの中で、痣が発現する冨岡。
また炭治郎は、猗窩座の攻撃のしくみに疑問をもち打開策を考える。
猗窩座の言葉や、以前にした伊之助との会話。
そして父の言葉“透き通る世界”のことを思い出す。
わずかながら勝利への兆しを見つけた炭治郎は、再び心を燃やすのだった。
18巻【懐古強襲】
父の言っていた“透き通る世界”に入ることができた炭治郎。
気配なく猗窩座の背後に迫った炭治郎は、そのまま猗窩座の頸を斬ることに成功する。
頸が胴体から離れ塵になると思いきや、猗窩座の体の崩壊がピタリと止んだのだ。
そして再び攻撃を始める猗窩座を止めたのは、意識の中に現れた1人の女性だった。
猗窩座は、人間・狛治だった頃の記憶を思い出す。
父を失い、その後に出来た守りたい人・慶蔵と恋雪も失った狛治。
怒りに飲まれた狛治は、恋雪たちを殺した剣道場の67名を素手で惨殺。
その後無惨によって鬼になり、人間の記憶を失いながらも強さを求め続けた。
最後は、恋雪のおかげで人間の姿を取り戻し、猗窩座は消えたのだった。
一方、童磨と対峙していたカナヲ。
一時は危機に陥るが、伊之助が加勢し難を逃れる。
伊之助の素顔を見た童磨は、伊之助の母・琴葉について語りだす。
実は、伊之助の母もまた童磨によって殺されていた。
母のことを思い出し怒りを沸き上がわせる伊之助。
「テメェに地獄をみせてやる」と童磨に刃を向けるのだった。
19巻【蝶の羽ばたき】
童磨の技に苦戦を強いられる伊之助とカナヲ。
突然、顔が溶け始め童磨はその場に倒れ込む。
実は、童磨が吸収したしのぶは、童磨戦に備え、1年以上藤の花の毒を摂取していた。
しのぶを吸収した際の毒は、致死量の700倍。
しのぶの策と、カナヲ・伊之助、3人の力が合わさり、無事童磨を倒すことに成功するのだった。
その頃、上弦の肆・鳴女と遭遇した甘露寺と伊黒。
鳴女の攻撃はその場に留まらず、遠くにいた時透にも影響を及ぼす。
血鬼術により飛ばされた時透は、上弦の壱・黒死牟と遭遇。
痣を発現するも、黒死牟に動きを封じられる時透。
時透の危機を救おうと、玄弥が助太刀する。
しかし黒死牟を前に、玄弥もまた危機を迎える。
そこへ玄弥の兄、風柱・不死川実弥が現れ、黒死牟と対峙。
だが次第に実弥も、劣勢に陥ってしまう。
黒死牟が実弥にとどめを刺そうとしたその時。
鬼殺隊最強の剣士、岩柱・悲鳴嶼行冥が駆け付ける。
極限まで鍛え上げられた悲鳴嶼の肉体に歓喜する黒死牟。
黒死牟の攻撃を受けた悲鳴嶼。
確実に黒死牟に勝利するため、悲鳴嶼は動く。
無惨戦まで温存する予定だった、痣を発現させ黒死牟に向かうのだった。
20巻【匪石之心が開く】
身を固定していた刀を抜き、黒死牟のもとへ向かう時透。
傷を縫った実弥も戦いに参戦し、悲鳴嶼と2人で黒死牟に向かう。
悲鳴嶼と実弥の連携で、一時は優勢になるが、黒死牟の刀が変形し再び劣勢に。
攻撃の隙間をくぐり、時透が黒死牟の腹部に刃を立てる。
同時に黒死牟の力の一部を得た玄弥が、血鬼術を帯びた銃弾を放ち黒死牟を固定。
400年前、双子の弟・縁壱を前にしたときと同じ危機迫る感情。
時透と玄弥の命を懸けた攻撃により、ついに黒死牟の頸を落とすことに成功。
だが黒死牟の体は崩れず、頸は再生、その姿は禍々しさを増していた。
黒死牟は人間の頃、双子として生まれた。
弟・縁壱は生まれつき才に恵まれ、黒死牟はそんな縁壱に嫉妬。
ある夜、寝所に現れた縁壱から母の死と、縁壱が寺へ発つことを聞かされる。
10年後ほどたったある日、家を出た縁壱と再会した黒死牟。
何もかもを捨て、縁壱と同じ鬼狩りの道を進み始める。
その後、無惨と出会い鬼となった黒死牟。
負けを認めたからか、徐々に黒死牟の体が崩れ始める。
憎くも羨み続け、忘れることが出来なかった縁壱のことを考えながら、黒死牟は消えていくのだった。
21巻【古の記憶】
多くの犠牲を払いながら、無事に上弦の壱に勝利した悲鳴嶼たち。
その頃、ついに無惨が復活。
近くにいた隊士たちを次々襲い、体力回復を図る。
無惨復活は、お館様を通じて、柱たちにも知らされた。
そしてついに、炭治郎・富岡の前に無惨が姿を現すのだった。
無惨の攻撃に圧倒される炭治郎。
炭治郎の危機を駆け付けた甘露寺と伊黒が救う。
一方、愈史郎は、無惨の配下“鳴女“を操り、無限城を地上へ出そうと奮闘。
愈史郎と無惨のどちらも引かぬせめぎあいが続く。
無限城は崩壊、とうとう無惨を地上へ引きずり出すことに成功した。
だが、夜明けまではまだ一時間半。
地上に出された無惨は怒り、攻撃の凄まじさが増す。
無惨の攻撃を受けた炭治郎は、血に混ぜられた毒の効果で倒れてしまう。
次第に押されていく富岡・甘露寺・伊黒。
そこへ、悲鳴嶼と実弥が駆け付け戦いに参戦する。
一方、倒れた炭治郎は、記憶の遺伝を見ていた。
日の呼吸の使い手・縁壱と記憶を通じ出会う炭治郎。
その中で炭治郎は、縁壱から無惨との戦いや、日の呼吸についての話を聞くのだった。
22巻【廻る縁】
悲鳴嶼たちが加わったものの、戦況はあまり変わらず。
無惨の圧倒的な強さに押される柱たち。
攻撃による毒に苦しめられる柱たちを、珠世の血清が救う。
伊黒は、戦いの中で痣を発現、握力により刀身を赫く変化させる。
愈史郎の術で姿を隠した伊之助・善逸・カナヲも戦いに加わった。
他の柱たちも、各々の方法で刀身を赫く染め、無惨に迫る。
だが無惨の攻撃の前に、一瞬で全員が吹き飛ばされてしまうのだった。
無惨の攻撃が迫り絶体絶命のカナヲを救ったのは、目覚めた炭治郎。
記憶の中で縁壱と出会い、炭治郎は日の呼吸の13個目の型を理解したのだ。
12ある方を全て繋げることで、初めて13の型となる。
一方の無惨は、自分の体の異変に気付き始めていた。
珠世としのぶが作った薬の効果で、無惨の体はとてつもない速さで老化が進行。
いち早く目を覚ました伊黒とともに無惨に挑み続ける炭治郎。
次第に無惨の体にも疲労が見られ始める。
危機を感じた無惨は、その場から逃走を図る。
その頃、人間に戻る薬を服用した禰豆子もふらつきながら戦いの場へ近づいていた。
その道中、ついに禰豆子は人間へと戻るのだった。
23巻【幾星霜を煌めく命】
4つの薬の効果で体が弱体化する無惨。
逃走を図る無惨が放つ衝撃波を受け、倒れる炭治郎たち。
だが誰一人、鬼殺隊士で諦める者はいない。
倒れても、倒れても立ち上がり、無惨に迫り続けた。
そしてついに夜が明け、陽の光が無惨の体を灼き始める。
無惨は自分の肉で体を守ろうと、巨大な赤子の姿に。
同時に、無惨の肉塊に飲み込まれてしまう炭治郎。
鬼殺隊の追撃の甲斐あって、無惨の体は塵となり消えていったのだった。
多くの犠牲を伴ったが、勝利に歓喜する一同。
だが喜びもつかの間、無惨は最後のあがきを見せる。
なんと、炭治郎が鬼へと変貌し、隊士たちに襲い掛かり始める。
一瞬で太陽を克服した炭治郎。
富岡の指示のもと、炭治郎の討伐にあたる仲間たち。
伊之助に襲い掛かる炭治郎を、人間に戻った禰豆子が止める。
禰豆子や仲間の声を聞き、炭治郎自身も必死で抗っている様子が。
そんな中カナヲが、しのぶから預かっていた人間に戻す薬を炭治郎に打つのだった。
無事、炭治郎は人間へと戻り、ついに長い戦いは幕を下ろした。
平和な日常が訪れる。
炭治郎と禰豆子は、善逸・伊之助たちとともに自分たちの家へ帰ることを果たすのだった。
まとめ
主人公・炭治郎が、鬼になった妹・禰豆子を人間に戻すため奮闘する、鬼滅の刃。
兄妹の絆・家族の絆・仲間の絆、色んな人との繋がりや絆の強さに感動させられます。
家族を殺され、妹は鬼に・・・そんな絶望的な状況の中にも関わらず奮闘し続ける炭治郎。
炭治郎の己を鼓舞して頑張り続ける姿や、成長し続ける姿は、尊敬してしまいます。
見てるだけで応援したくなる、そんな主人公です。
手に汗握る戦闘シーンはもちろん必見。
さらに、見逃せないのは各場面で明らかになる登場人物たちの過去です。
敵である鬼。
鬼にもまた、それぞれ色々な過去があり、一口に敵だからと憎めない。
むしろ鬼の気持ちにも共感出来てしまうのが、この物語のすごいところだと思います。
ぜひ登場人物たちの過去にも注目してみて欲しいです。
全23巻ある鬼滅の刃ですが、果たして炭治郎は妹を人間に戻すことが出来るのか。
どんな物語が待っているのか。
ぜひとも皆さんに読んで欲しい作品です。
鬼滅の刃はアニメ化、映画化もしているので、そちらも要チェック!
笑いと涙なしでは見られない、鬼滅の刃。
気になった方は、ぜひ見てみてくださいね。
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