- 映画「鬼滅の刃」、炭治郎の見た夢で泣いちゃった!
- 他の夢も面白かった!
- 善逸・伊之助・煉獄さんはどんな夢を見ていたっけ?
映画「鬼滅の刃」をご覧になった方で、そんな感想を抱かれている方、多いと思います。
今回は映画「鬼滅の刃」で炭治郎たちが見た夢について掘り下げていこうと思います。
まだ映画「鬼滅の刃」をご覧になっていない方、ネタバレ注意ですよ!
映画「鬼滅の刃」で炭治郎たちは何故眠った?厭夢(えんむ)の血鬼術をおさらいしよう
炭治郎たちは、下弦の壱 厭夢(えんむ)の血鬼術によって眠らされています。
無限列車のきっぷに厭夢の血が仕込んであり、ハサミを入れると血鬼術が発動する仕掛けです。
厭夢は見せる夢を操作することができ、悪い夢を見せることもできたようです。
しかし、鬼殺隊士は動きを止めて確実に殺したいという意図から、炭治郎たちはそれぞれに「幸せな夢」を見ることになります。

幸せな夢って、見ている時にも「覚めたくないな」と思いませんか?
私はそう思うほうです。
人間のいい夢を見ていたい心理を利用し、人を殺そうとする。厭夢は本当に狡猾でいやらしい敵ですね……
映画「鬼滅の刃」で炭治郎たちが見た夢
竃門炭治郎は、家族が生き返った幸福な夢を見る
炭治郎は家族が死んでいない世界で、仲むつまじく暮らしている夢を見ます。
炭治郎は死んだはずの兄弟たちを泣きながら抱きしめ、「なんだか悪い夢でも見ていたみたいだ」と告げて夢の世界に沈んでいきます。

優しいお母さんと兄弟に囲まれ、炭を焼き続ける生活。
炭治郎にとっては鬼殺隊でなく、ありふれているようにも見えるこの風景が理想の生活だったのでしょう。
しかし、炭治郎は水面に映った自分の呼びかけにより、ここが夢の世界であることに気づいてしまいます。
後ろ髪引かれながらも、禰豆子の血の匂いを嗅ぎ、覚醒の方法を探して家を飛び出す炭治郎。
そんな炭治郎に家族は戸惑い、末の弟である六太が叫びます。
「お兄ちゃん、置いていかないで!」
この先の炭治郎の独白は、この作品の白眉と言ってもいいでしょう。
涙ながらに、絞り出すような声で、血の滲むようなモノローグを発します。
「ここにいたいなあ」
「本当ならずっとここにいられたはずなんだ」
「本当なら俺は今日もここで炭を焼いていた。刀なんか握ることもなかった」
「本当なら」
「でももう俺は失った。戻ることはできない」
「ごめんな六太、もうここにはいられないんだよ」
炭治郎は涙を抑えきれないまま、夢の世界から脱出するために、家族を振り切って走り出します。
どんなに辛くても現実に戻り、鬼を斬るために。

花江さんの絞り出すような演技も相まって、ぐちゃぐちゃに泣いてしまいました。
このシーンで最初に涙腺が崩壊した方も多いのではないでしょうか?
あれほど愛した家族を置いて戦いに向かわなければいけない炭治郎の気持ちは、どう推し量っても推し量れないです。
本当に辛く、苦しく、けれど炭治郎の強さが光る名シーンです。
我妻善逸は、禰豆子とデートする夢を見る
我妻善逸は、炭治郎の妹であり鬼になってしまった禰豆子とデートする夢を見ます。
言葉を喋れるようになった禰豆子と手を繋いで駆けていた善逸は、禰豆子の「私泳げないの」という言葉を聞いて発奮。
禰豆子を背負い、霹靂一閃の勢いで駆け抜けるのでした。

女の人が大好きな善逸ですが、禰豆子ちゃんとデートする夢を見ています。
すぐ女性に惚れるイメージのある彼ですが、禰豆子ちゃんには本気のようですね。
いつもは喋れない禰豆子ちゃんがしゃべっているのも可愛かったです。

それにしても、「浅い川がある」という台詞にはドキッとさせられました。
三途の川を連想しますよね……
嘴平伊之助は、夢の中で洞窟探検隊を組織!
伊之助は炭治郎・善逸・禰豆子をつれ、親分として洞窟の中を探検しています。
狸にふんした炭治郎と鼠にふんした善逸の発言により、伊之助は洞窟の主を発見!
電車の形をした洞窟の主に切り掛かっていくのでした。

殺伐とした展開のなかで、クスリと笑ってしまいました。
狸と鼠に扮した炭治郎・善逸の台詞も面白く、一服の清涼剤になっています。
伊之助は夢の中でもぶれませんね。
なるほど……
確かに覚醒した後の伊之助の勘はすごかったですからね。
煉獄杏寿郎は、柱になった日の夢を見る
煉獄杏寿郎は、父に炎柱となったことを報告しに行った日の夢を見ます。
彼は喜んで欲しいと思いながら柱に就任したことを告げますが、
心が折れた父は、「くだらん」と一蹴します。
父に拒絶された悲しみもそこそこに、彼は成り行きを案じてやってきた弟の千寿郎を抱きしめ、
「寂しくとも生きていこう」と告げるのでした。

ここで気になるのは、「煉獄さんだけ必ずしもいい夢を見ていない」ことなんですよね。
他の三人がいい夢を見る中、煉獄さんだけは父に拒絶されるという、悲しい夢を見ています。

たとえ夢でも、甘い幻想に逃げない。
どんなに辛くても、置かれた環境から逃げない。
そんな心の強さが、いい思い出とは言えない彼の過去を夢として見せたのかもしれません。
夢を見ていても心が強いなんて、さすがに煉獄さんですね……
映画「鬼滅の刃」で炭治郎が激怒した夢とは?
列車上での交戦時。
いくら術をかけても解除条件を満たし、向かってくる炭治郎にしびれを切らした厭夢は、炭治郎にある夢を見せます。
それは、「死んだ家族が炭治郎を罵倒する」夢でした。
「どうして助けてくれなかったの」「あんた一人のうのうと生き残って」「役立たず」
優しかったはずの炭治郎の家族が、炭治郎を罵ります。

夢だと分かっていても、胸が苦しくなります。
私はこの場面で画面を直視できたことがありません……
家族を愚弄するような夢を見せた厭夢に対し、炭治郎は激怒。
「そんなことを言うはずがないだろう俺の家族が!」
「俺の家族を侮辱するな!」と絶叫し、厭夢の首を斬るのでした。

このシーンの花江さんの演技が大好きです。
振り切った、声が潰れる寸前の本気の怒号。
炭治郎の激情と怒りが伝わってきて、鳥肌が立ちます。

「そんなことを言うはずがないだろう俺の家族が」と言い切れる強さ。
ここまで強く家族の絆を信じられることが、炭治郎の強さに繋がっているのかもしれないですね。
まとめ
- 炭治郎は家族と幸せに暮らしている夢を見る
- 善逸は禰豆子とデートしている夢を見る
- 伊之助は洞窟を探検している夢を見る
- 煉獄杏寿郎は柱になったことを父に報告し、はね付けられる夢を見る
いかがでしたか?
まだ映画「鬼滅の刃」をご覧になっていない方も、もう見た方も。
映画「鬼滅の刃」をごらんになる際は、「夢」に着目してみてはいかがでしょうか。
クスッと笑って沢山泣けること間違いなしですよ!
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