冨岡義勇の服である羽織、その特徴的な柄とは?半半羽織と呼ばれる2つの柄に隠された想い

冨岡義勇(とみおか ぎゆう)

炭治郎が初めて出逢う鬼殺隊士であり、女性からも小さな子どもたちからも大人気の冨岡義勇(以下、冨岡さんと記述)。

彼の服装で有名なものに羽織があります。

そして、その羽織の柄が半分ずつ違うことも特徴です。

おい!半々羽織!!!!!!!!

伊之助に、こう呼ばれるくらいに特徴的な羽織の柄ですが、どうして半分ずつ違うのでしょうか?

羽織の柄に秘められた悲しい想いと、冨岡さんの過去を合わせて見ていきたいと思います。

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冨岡義勇の服はどうして半分ずつ違う柄なの?

半分ずつどんな柄?

©吾峠呼世晴 集英社 アニプレックス Ufotable

隊服の上に纏っているのは、半物ずつの柄が目を引く羽織です。

右側の着物は『葡萄色(えびいろ)』の無地の着物です。

葡萄色とは

山葡萄の熟した実のような暗い赤紫色のことを言います。

山葡萄の古名を「葡萄葛(えびかずら)」と言うところから来ているそうです。

江戸中期ごろから『ぶどう色』と呼ばれるようになっていきました。

左側の着物は『亀甲柄』の着物です。

これは、公式ファンブック鬼殺隊見聞録にて冨岡さんの鍔の柄の説明で明かされています。

©吾峠呼世晴 集英社 鬼殺隊見聞録

実は、この亀甲柄ですが昔からある柄ではないみたいです。

検索をかけても出てくるのは冨岡さんの柄として。

もしかしたら、オリジナルの柄なのかもしれません。

元の持ち主は誰?

特徴的な半半羽織の柄ですが、実はそれぞれ別の人物の着物でした。

右側の『葡萄色』の着物は、冨岡さんのお姉さん蔦子さんの着物です。

左側の亀甲柄の着物は、炭治郎に狭霧山で大きな岩を切る修行に付き合った錆兎の着物です。

©吾峠呼世晴 集英社 アニプレックス Ufotable

2人の共通点は、鬼に殺されて既に亡くなっているという点です。

次に、この2人との悲しい想い出と、冨岡さんの想いを見ていきましょう。

羽織の柄に隠された悲しい想い出

蔦子姉さんとの想い出

冨岡さんは幼い頃にご両親を病で亡くされています。

残ったのは、お姉さんの蔦子さんと冨岡さんの2人だけ。

それでもご両親の遺産で暮らしていたそうです。

冨岡さん13歳の時、翌日に蔦子さんの祝言(結婚式)を控えていた夜鬼に襲われてしまいます。

蔦子さんは必死に冨岡さんを隠して、自分が犠牲になりました。

錆兎との想い出

錆兎とは、鱗滝左近次の元で一緒に修行をしていました。

お互い13歳で天涯孤独となり、すぐに意気投合したそうです。

©吾峠呼世晴 集英社 鬼滅の刃15巻

ちなみに、俺が着ているのは鬼に殺された父さんの着物だ

最終選別にも一緒に行っています。

©吾峠呼世晴 集英社 画集・幾星霜

錆兎は一人で藤襲山の鬼を倒していき、途中でケガを負った冨岡さんをも助けました

しかし、手鬼によって殺されてしまったのです。

手鬼は炭治郎によって倒されていますね。

2人の想いを背負って

蔦子さんも錆兎も自分をかばって亡くなっています。

その事実に自責の念を持っており、冨岡さんは鬼殺隊として認められていないと思っています。

©吾峠呼世晴 集英社 鬼滅の刃15巻

もちろん、自分を柱とも認めていません。

他の柱たちが感じていた『お前たちとは違うんだ』っていう冨岡さんの雰囲気。

実は、自分は特別といった意味ではなく『自分は柱と肩を並べてはいけない人間なんだ』っていう卑下する感情だったんですね。

©吾峠呼世晴 集英社 鬼滅の刃15巻

形見の着物を二つ縫い合わせることを『片身替り』と正式には言うそうです。

まとめ

冨岡義勇の服、羽織の柄についてまとめてきました。

  • 冨岡義勇の羽織は『葡萄色の無地』と『亀甲柄』の着物を合わせたものだった
  • 葡萄色は蔦子姉さんのものだった
  • 亀甲柄は錆兎の父親の形見だった
  • 2人の想いを背負って戦う想い

冨岡さんは、自責の念に駆られていますが、2人の代わりに鬼を狩るといった強い決意の現れた羽織だと思います。

そして、心が温かく人を大切にする優しい心の持ち主なのが冨岡義勇なんだなと感じました。

ちなみに、最終決戦後にボロボロになった羽織は、禰豆子が綺麗に縫い合わせて元通りにしたそうです。よかったよかった!

次回も、鬼滅の刃を深く掘り下げていきたいと思います。

この記事を書いた人

家族で鬼滅の刃が大好きな2児のママです。

特に恋柱・甘露寺蜜璃ちゃんが大好き!!
蜜璃ちゃんの魅力を沢山の人に知ってほしいと記事を書いています。

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鬼滅なび
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