日本を代表するアニメ作品の1つでもある鬼滅の刃。
日本だけでなく海外からも人気があり、刀鍛冶の里編以降の劇場版では、ワールドツアーが開催されています。
アニメ化前も根強いファンはいましたが、アニメが放送されると社会現象を引き起こし、老若男女問わず愛される作品となりました。
アニメ化になると、原作の物語が変わっているとファンたちの間で話題になることもあります。
そこで今回は、鬼滅の刃の漫画とアニメの違いについて詳しく解説していきます!
- 漫画とアニメで物語は違うの?
- 漫画とアニメならどっちがオススメ?
- アニメにしかない描写ってあるの?
漫画とアニメの違いが気になる人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
鬼滅の刃は漫画とアニメで物語に違いがある?
まず気になるのは、漫画とアニメで物語に違いがあるのかですよね。
漫画とアニメで物語が違ったらどっちを見た方がいいの?と不安になります。
結論から言うと、鬼滅の刃では漫画とアニメで大きな違いはほぼありません!
原作と全部一緒と言ってしまってもいいほど、漫画の内容が忠実に描かれています。
漫画になかったシーンがアニメで追加されるということは何度かあり、漫画を読んでいたファンたちからも絶賛されるほど自然な作りになっています。
なので、鬼滅の刃を見てみたい!という人は、漫画とアニメのどちらでも物語を楽しむことができるので安心してください。
漫画とアニメはどっちがオススメ?
物語の内容に違いがないと分かると、じゃあ漫画とアニメのどっちで鬼滅の刃を楽しむのがいいのか気になりますよね。
どちらでも楽しめるとは思いますが、どうせなら自分に合った方法で見たいですよね。
そこで、個人的にどっちで見たほうが楽しめるかをまとめてみました!
自分の好きな方を選ぶのが一番楽しめると思いますが、漫画もアニメもどっちも好き!という人の参考になれば嬉しいです。
設定にのめり込みたいなら漫画
鬼滅の刃のコミックスには、話の間に作品に関する小話が掲載されています。
「大正コソコソ話」として、作者の吾峠呼世晴先生が考えた設定を見ることができるのです!
例えば、「伊之助の鎹鴉はなぜ姿を見せないの?」や「鬼滅の刃以外に他のタイトル候補があった」などが描かれています。
吾峠先生は、物語を考える際に担当編集者さんから「これは何で?」と設定について聞かれることが多かったみたいで、それに答えるために設定を細かく決めていました。
そしてその設定を漫画の幕間として埋めようと思い、大正コソコソ噂話が誕生したのです。
もっと鬼滅の刃の設定が知りたい!という方には漫画がオススメです。
大正コソコソ話は、立志編~遊郭編まではアニメの次回予告に使用されており、刀鍛冶の里編では公式YouTubeで登場しています。アニメでも見ることはできますが、コミックスにしか載っていない情報が多くあるので、細かい設定がもっと知りたいという人は、ぜひコミックスでチェックしてみてくださいね。
アニメにはナレーションが存在しない
漫画ではよくナレーションのような状況説明がされています。
しかしアニメではナレーションは登場せず、キャラクターたちの心の声として描かれることが多いです。
例をあげると、産屋敷耀哉の声について漫画では下記のように書かれています。
彼の声音動作の律動は話す相手を心地よくさせる
©吾峠呼世晴/集英社 コミック6巻
現代の言葉ではそれをF分の一ゆらぎと言う
カリスマ性があり大衆を動かす力を持つ者はこの能力を備えている場合が多い
ですがアニメでは、炭治郎が「頭がふわふわする」という抽象的な情報のみでした。
話を分かりやすく表現するのであれば、アニメの情報で十分ですが、なぜ炭治郎はそう感じたのか?までの理由を知るためには、漫画に描かれていた情報が欲しいですよね。
迫力ある演出を楽しみたいならアニメ
アニメの最大の魅力は、漫画にはない音や動きで漫画にはない迫力を演出することですよね。
鬼滅の刃の制作を担当しているのは、アニメーション制作を事業としているufotableという会社です。
ufotableを鬼滅がきっかけで知ったという人が多いと思いますが、以前から作画のレベルがかなり高いと言われていました。
鬼滅の刃では全集中の呼吸を使うと呼吸によってエフェクトが表現されますが、そのエフェクトがすごい迫力で描かれています!
立志編で炭治郎と累の戦闘シーンがありますが、アニメが放送されると「神作画」とSNSで話題になりました。
激しい戦闘シーンでも、エフェクトだけでなくキャラクターの動きがとても滑らかで、迫力ある演出を楽しむことができます!
迫力ある戦闘シーンを楽しみたい!という人は、アニメがオススメです。
さらに鬼滅の刃では、メインキャラ以外でも主人公クラスを担当している声優さんが起用されることが多々あります。声優さんが好きという人も、アニメの方がより楽しめると思います。
アニメオリジナルのシーン一覧
漫画にはなく、アニメに新しく追加されたシーンがいくつかあると先ほど説明しましたが、漫画派の人はどんなシーンが追加されたのか気になりますよね!
そこで、アニメオリジナル、いわゆるアニオリは鬼滅の刃にどのくらいあったのでしょうか?
特に印象に残ったアニオリシーンをまとめてみました!
立志編
アニメ1~26話で描かれた立志編では、後半にオリジナル要素が多く見られました。
1つずつ見ていきましょう!
那田蜘蛛山での鬼たちの日常
那田蜘蛛山では、下弦の伍の累が他の鬼を自分の家族になる代わりに、自分の力を与えていました。
漫画では累の姉が登場していますが、アニメではもう1人姉が登場しました。
アニメオリジナルの姉蜘蛛は、姉を妹のように思っており可愛がっていました。(ややこしいですね…)
オリジナル姉蜘蛛は、累の留守中に2人で逃げ出そうと姉蜘蛛を誘いますが、裏切りを告発されてしまい、累によって外に縛り上げられ、日光に焼かれて死亡しました。
任務に向かう煉獄と見送るしのぶ
炭治郎たちが機能回復訓練を終えて任務に行くよりも早く、煉獄が無限列車の任務へと向かおうとします。
するとそこにしのぶが現れ、炭治郎を引き取った理由や煉獄の任務などについて少し話をします。
しのぶは任務に向かう煉獄を見送り、煉獄は笑顔で無限列車へと向かいました。
産屋敷と柱の柱合会議
炭治郎と禰豆子に関する柱合会議が終了後、改めて産屋敷耀哉と柱たちだけで柱合会議が行われました。
議題は鬼殺隊の現状であり、隊士たちの質について話し合っていました。
耀哉が柱の名前を1人1人呼んでいたシーンは特に印象的で、耀哉と柱たちの信頼関係が見えますね。
蝶屋敷を発つ炭治郎を見送る義勇
機能回復訓練を終えて出発する炭治郎たちのもとに、水柱・冨岡義勇が現れます。
冨岡を見つけると炭治郎が駆け寄り、自分や禰豆子のために命をかけていることに対して、お礼を伝えます。
冨岡は終始無表情でしたが、炭治郎を気にかけていたというのが分かるシーンでした。
無限列車に乗り込む炭治郎たち
次の任務である無限列車に到着した炭治郎たちですが、刀を持っていることが警官に見つかってしまいます。
隠れているうちに、列車の発車時間が迫り、炭治郎たちは発車した列車に何とか乗り込むことに成功しました。
無限列車編
映画化もされ、その後は1~7話でアニメ化もされた無限列車編では、煉獄に関するオリジナルシーンが多く描かれました。
戦闘シーンが漫画よりも長く描かれていますが、今回は割愛しています。
乗車前の煉獄の戦い
アニメ版では、第1話がまるまるアニメオリジナルのストーリーとして制作されました。
任務先についた煉獄は、切り裂き魔の事件が発生していることを耳にします。
切り裂き魔の正体は鬼であり、人間を人質にされたため、一度は鬼を逃がしてしまうものの、その後に無事に討伐に成功します。
しかし報告にあった鬼とは違うと感じた煉獄は、無限列車に乗車し、鬼との戦いに備えます。
煉獄が主人公の物語であり、炭治郎たちが無限列車に乗り込む前に煉獄がどんなことをしていたのかが分かります。大量に食べていた牛鍋弁当の謎もここで解明されます!
亡くなった隊士たちの墓参りをする産屋敷耀哉
妻であるあまねに支えられ、耀哉が亡くなった隊士たちのお墓参りをするシーンが描かれています。
耀哉は亡くなった隊士たちの名前を全員覚えており、今回のシーンでは何名かの亡くなった隊士の名前を呼んでいました。
夢の中に登場する鬼が2体
炭治郎たちが魘夢の血鬼術にかかり、無限列車の中で鬼と戦うシーンがあります。
漫画では登場する鬼が1体でしたが、アニメでは2体鬼が登場しました。
鬼の登場によって混乱する乗客や、状況を冷静に判断して鬼に斬りかかる煉獄の姿が描かれています。
炎の呼吸の参ノ型が登場
猗窩座との戦いで、煉獄は多くの炎の呼吸で応戦します。
その中で参ノ型・気炎万象(きえんばんしょう)はアニメで初めて登場しました。
煉獄の死に涙する鎹鴉
煉獄が亡くなった後、訃報を知らせるために煉獄の鎹鴉が耀哉や柱たちに伝えるために飛び立ちます。
鎹鴉が飛び立つシーンはアニメだけに描かれています。
鎹鴉の目には涙が浮かんでおり、煉獄との関係は良好であったことが伝わりました。
遊郭編
アニメ1~11話で描かれた遊郭編では、どんなアニオリシーンがあったのでしょうか。
戦闘シーンが漫画よりも長く描かれていますが、今回は割愛しています。
炭治郎と禰豆子の任務
無限列車での激闘を終え、治療が完了した炭治郎は禰豆子と共に任務に向かいます。
そこでは山寺に潜んでいたカマキリのような姿の鬼が潜んでおり、人里に逃げるも炭治郎と禰豆子の攻撃からは逃れられず、首を斬られて死亡しました。
蝶屋敷で行われた修行のシーン
無限列車での戦いの後、炭治郎、善逸、伊之助の3人で修業していたシーンが追加されています。
大きな丸太を担いで走ったり、炭治郎はヒノカミ神楽を使いこなそうと奮闘していました。
宇髄と嫁で墓参りと花見をする
宇髄と3人の嫁が、宇髄家の墓参りをしているという回想シーンが追加されています。
桜が咲いている季節で、4人は食事を持ち寄り花見もします。
3人の嫁たちが、宇髄のことが大好きというのが伝わるほのぼのするシーンですよ。
墓参りと花見の他にも、宇髄と3人の嫁のオリジナルシーンはちょこちょこ追加されています。宇髄と嫁たちの関係性が分かるシーンになっていますので、ぜひアニメでチェックしてみてくださいね。
刀鍛冶の里編編
アニメ1~11話で描かれた刀鍛冶の里編では、色々なキャラクターのシーンが追加されていました。
戦闘シーンが漫画よりも長く描かれていますが、今回は割愛しています。
無限城での鬼たちのやり取り
漫画では、猗窩座が鳴女によって無限城に呼ばれたという場面から刀鍛冶の里編が始まります。
アニメでも始まりは同じなのですが、猗窩座は無限城に呼ばれ、その後に無限城の中を次々と移動していくシーンが追加されています。
無限城のリアルな描写も見どころですが、上弦の鬼たちのやり取りにも少し漫画とは違う場面がありますので、鬼が好きな人は要チェックです!
任務に復帰する善逸と伊之助
遊郭での戦いが終わり、炭治郎に比べると軽症であった善逸と伊之助は一足先に任務にでることになります。
その時の様子が、神崎アオイの回想により登場する形でアニメオリジナルとして描かれました。
さらに善逸は、アニメ開始前のミニコーナーを担当しており、漫画では出番がありませんでしたが、アニメでは姿を見ることができました。
炭治郎と案内役の隠とのやり取り
刀鍛冶の里は、鬼に里の場所がバレないように厳重に管理されています。
漫画では、隠たちが交代で炭治郎をおぶって移動する様子が描かれていますが、アニメではこの移動や到着後の隠とのやり取りが追加されています。
無一郎と甘露寺の過去
漫画でも無一郎と甘露寺の過去は描かれていますが、アニメではより鮮明に描かれています。
特に2人と両親の関係性がどういうものだったのかが伝わってくる作りになっており、2人のことが推しの人は必見です!
伊黒が甘露寺に靴下を渡す
甘露寺の靴下は伊黒がプレゼントしたものであるという事は、漫画でも描かれています。
しかし、漫画では伊黒がそっぽを向いて甘露寺に靴下を渡しているという1コマのみです。
一方アニメでは2人で食事に行っており、甘露寺は靴下を受け取って大喜びしている様子が描かれています。
伊黒の無表情は相変わらずですが、大事にするという甘露寺に対して、破れたらまた新しいのをプレゼントすると返事をしていました。
伊黒が甘露寺のことを特別だと思っているというのがすごく伝わります!
里の人たちが炭治郎を見送る
刀鍛冶の里を上弦の鬼たちから守り、炭治郎は重傷を負いました。
ある程度回復した後、隠によって荷車のようなもので炭治郎は運ばれ、里を出発します。
その時に、大勢の里の人たちが里のために戦ってくれた炭治郎を盛大に見送ったのです。
漫画では里を出発するシーン自体がありませんので、アニメオリジナル要素満載のシーンです!
柱稽古でもアニオリが入っている
まだ放送されていない柱稽古ですが、ワールドツアーにて柱稽古の1話が劇場で公開されました。
冒頭では不死川実弥と伊黒小芭内が共同任務を行っている様子が描かれており、こちらもアニメ完全オリジナルです!
2人と戦っていた鬼は、無限城へと吸い込まれていく様子が描かれており、これから始まる無限城での戦いを示唆しているのかもしれませんね。
まとめ
漫画とアニメの違いや、アニメだけのオリジナルシーンについて解説しました。
私は両方で楽しんでいますが、漫画を読んでいてからアニメを見ると、より一層楽しむことができるんじゃないかなと思います。
アニメオリジナル要素はまだまだありますので、ぜひ漫画と比べてアニメを楽しんでみてください。
どちらでも楽しめることは間違いありませんが、この記事がどちらで楽しむか決める際の参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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