週刊少年ジャンプで2016年から連載が始まった鬼滅の刃。
約4年間連載され、単行本の累計発行部数は1億5000万部を突破している大人気作品です。
物語にはいくつか伏線があり、最終回までに明らかになったものとそうでないものが存在します。
今回の記事では、明らかになった伏線について詳しく解説していこうと思います!
- 鬼滅の刃にはどんな伏線があった?
- 最終回までに回収された伏線にはどんなものがあるの?
回収された伏線について興味がある人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
伏線回収された謎5選を解説
では最終回までに回収された伏線ついて、解説していきたいと思います!
※ここから先は最終回までのネタバレやファンブックの内容を含みますので、ご注意ください!
青い彼岸花の謎
1つ目は青い彼岸花の謎についてです。
鬼の始祖である鬼舞辻無惨が探し続けた「青い彼岸花」。
青い彼岸花は人間であった無惨を鬼に変えた植物であり、この花を手に入れれば太陽を克服できると考えた無惨は、1000年以上も探し求めました。
上弦の鬼たちにも青い彼岸花を探すように命じていましたが、結局見つけることはできませんでした。
有能な上弦の鬼たちの能力を使っても見つけることができなかったのには、理由があります。
青い彼岸花は日中にだけ花を咲かせるという生態でした。
鬼は日光の光を浴びると死亡してしまうため、日中にだけ咲く青い彼岸花は鬼たちが探し出すことはほぼ不可能だったのです。
さらに咲いている期間も短く、1年のうち咲くのは2、3日だけで、閉じている時の姿は土筆のような見た目をしているため、青い彼岸花と判断するのは難しかったでしょう。
伊之助とアオイの子孫が青い彼岸花を研究
青い彼岸花は現代では発見されており、植物学者である嘴平青葉(はしびらあおば)が研究していました。
青葉の研究により青い彼岸花の生態が明らかとなりましたが、青葉はうっかりミスで研究として育てていた青い彼岸花をすべて枯らしてしまいました。
青い彼岸花はかなり希少なものであり、研究で使用されていたものが最後であったため、青葉のミスで青い彼岸花は絶滅してしまいました。
このことは全国の研究者から激しく非難されましたが、青葉が青い彼岸花を枯らしたことでもう2度と鬼は生まれてこなくなったため、ある意味人類を救ったことに繋がっているのです。
炭治郎も青い彼岸花を見たことがあった
希少な青い彼岸花ですが、実は炭治郎の母である竈門葵枝(かまどきえ)は青い彼岸花の咲く場所を知っており、炭治郎にも見せたことがあります。
場所は炭治郎たちが暮らしていた家からも近く、縁壱の妻である「うた」のお墓のそばでした。
無惨は自ら竈門家を襲撃しましたが、もしかしたら青い彼岸花の情報を聞いて竈門家を狙ったのかもしれません。
鬼になったのは禰豆子のみでしたが、もし葵枝が鬼になっていたら、無惨が青い彼岸花を見つけてしまっていたかもしれませんね…。
炭治郎が累と戦った時に走馬灯を見るシーンがありますが、コミックスでは彼岸花のようなものが描かれています。コミックスではモノクロで描かれているため、これが青い彼岸花なのかは判別できませんが、青い彼岸花の可能性は十分にありそうですね。
竈門家と縁壱の関係
2つ目は、竈門家と縁壱の関係についてです。
炭治郎は耳に花札のような耳飾りをしており、始まりの呼吸の剣士である継国縁壱も同じ耳飾りをしていました。
過去に追い詰められた経験がある無惨は、同じ耳飾りをしているという理由だけで炭治郎を注視するようになります。
似たような耳飾りを付けているだけでは?とも思われていましたが、炭治郎がしている耳飾りは、過去に炭治郎の先祖が縁壱から渡されたものであるという事が判明しました。
日の呼吸がヒノカミ神楽として竈門家に伝わる
炭治郎の先祖である炭吉(すみよし)は、妻であるすやこが臨月の時に鬼に襲われます。
そこに駆け付けたのが縁壱で、2人は縁壱に命を救われ、2人は縁壱を命の恩人として交流を深めるようになりました。
ある日、縁壱は竈門家を訪れると自分の壮絶な過去を住吉に話し、自分は何の価値もない人間だと卑下し、話を聞いてくれた住吉に耳飾りを渡して竈門家を去ろうとします。
炭吉は縁壱にまた遊びに来てくださいと伝えたものの、もう2度と縁壱はここに来ることはないと感じ取り、去っていく縁壱にこう約束しました。
貴方は価値のない人なんかじゃない!
©吾峠呼世晴/集英社 コミック21巻
何も為せなかったなんて思わないでください
そんなこと絶対誰にも言わせない 俺がこの耳飾りも日の呼吸も後世に伝える
約束します!!
炭吉は縁壱としたこの約束を守るため、日の呼吸を「ヒノカミ神楽」として後世に伝えました。
その後も炭十郎から竈門家の長男である炭治郎へとヒノカミ神楽と耳飾りが受け継がれていたのです。
痣の正体や発現条件
3つ目は痣の正体と発現条件についてです。
大正時代の鬼殺隊の中で、初めての痣者となったのは炭治郎でした。
鬼殺隊の資料にも痣についての記録はあったものの、発現させるための条件については記されていません。
そこで痣を発現させた状況を炭治郎に尋ね、発現条件を解析しようとしたものの、炭治郎は説明が下手で解明することはできませんでした…。
その後に柱である甘露寺蜜璃も痣を発現させましたが、甘露寺も炭治郎と同じく説明が下手でどういった条件で痣が出たのかが分かりませんでした。
しかし、同時期に痣を発現させた無一郎が痣を発現させた状態を鮮明に記憶していたため、痣の発動条件は「心拍数が200を超えて、さらに体温を39度以上にする」というものでした。
痣のメリットとデメリット
痣を発現させると身体能力が大きく向上し、上弦の鬼とも渡り合えるほどの力を発揮することができるようになります。
しかしそれは寿命の前借であり、痣を発現させると25歳を迎える前に死亡してしまうのです。
戦国時代に痣を発現させた隊士たちも、縁壱以外の全員が25歳を迎える前に死亡しました。
鬼殺隊には痣の存在は記録されていましたが、知っていたのは産屋敷家の一族のみでした。痣を発現させることができないことに悩む隊士が多く存在していたため、痣の存在については隠されるようになったようです。
赫刀の発現条件
4つ目は赫刀の条件についてです。
赫刀は日輪刀の刀身が赤く染まった状態のことを意味します。
赫刀で斬られると、回復力に優れている上弦の鬼でさえも傷の治りが遅くなり、戦闘を有利に進めることができるのです。
ところが赫刀については謎が多く、詳しいことは分かっていませんでした。
しかし、無限城戦での上弦の壱・黒死牟との戦いで無一郎が赫刀を発現させることに成功します。
この時の状況を伊黒の鎹鴉が目撃しており、この情報を伊黒に伝えたことで、他の柱たちも赫刀を発現させます。
刀身の温度を上げることで発現
赫刀を発現する条件とは、日輪刀の刀身の温度を上げることでした。
赫刀を発現させることができた方法は、下記の2つです。
発現方法 | 達成者 |
柄を力強く握る | 時透無一郎、伊黒小芭内 |
日輪刀をぶつけ合う | 不死川実弥、冨岡義勇、悲鳴嶼行冥 |
無一郎と伊黒が柄を強く握るという方法で赫刀を発現させていましたが、渾身の力を使うため、体力の消耗が激しいようです。
不死川と冨岡は互いの日輪刀をぶつけ合い、悲鳴嶼は鎖で繋がれた斧と鉄球をぶつけ合わせて発現に成功しました。
赫刀は初めは縁壱しか発現できなかったため、日の呼吸の使い手のみが使用できると思われていました。しかし無一郎が発現に成功させたため、痣者であることが条件なのでは?と考察されていますが、断言はされていません。
日の呼吸の13個目の型
5つ目は日の呼吸の13個目の型についてです。
炭治郎がヒノカミ神楽として伝えられたのは全部で12個しかありませんでしたが、代々炎柱を務める煉獄家に残された記録によると、日の呼吸には13の型があることが判明。
伝承が上手くいかなかったのか?と思われましたが、そんなことはありませんでした。
日の呼吸は連続して技を出すことで円環が完成し、標的を逃さずに追い詰めることができるようになります。
この”連続して技を出し続け円環を作る”ことが13個目の型の正体であり、過去に縁壱が無惨を追い詰めた時に完成した剣技なのです。
日の呼吸は他の呼吸のように”〇ノ型”という番号が存在しないため、どの順番で技を出すのかと言った詳しい条件は判明していません。ただ炭治郎が技を繋げようとしたときに使用する型の順番が固定されていなかったため、どの順番が正しいのかなどは判明していません。
拾参ノ型=鬼滅の刃?
唯一拾参ノ型と番号がついていますが、こちらは技の名前は作中では登場することはありませんでした。
連載終了後に発売された公式ファンブックでも技名は明らかになりませんでした…。
しかし公式ファンブックに記された日の呼吸の型を見ると、鬼滅の刃のロゴに描かれている円の形にそっくりな円が後ろに描かれています。
このことから、ファンたちの間では拾参ノ型の技名が鬼滅の刃なのでは?と考察されています。
まとめ
鬼滅の刃で伏線回収された謎について解説しました。
特に青い彼岸花については謎が多く残ったまま連載が終了となりましたが、公式ファンブックで詳細な情報が明らかとなりました。
連載終了後に伏線回収されたものもあるので、もしかしたら今後はアニメ化されたタイミングで伏線未回収となっている謎が解明されるかもしれませんね…!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
関連記事