柱稽古編のアニメ放送が最終回を迎え、無限城編は劇場版三部作で制作されることが決定しました!
映画化されることが話題になりましたが、柱稽古編の最終回もSNSですごい話題に。
無惨の登場、珠世の驚くべき過去、鬼殺隊が無限城へと落とされていくシーンなど見どころがたくさんありましたね。
その中でも最も話題になったとも言えるのが、鬼殺隊の当主である産屋敷耀哉が妻や子供を巻き込んで自爆するといった衝撃的なシーンでした。
宿敵である無惨でさえもこの行動を「常軌を逸している」というほどです。
そこで今回の記事では、なぜ耀哉が産屋敷家を爆発させることを選んだのかを考察を交えて解説していきたいと思います。
- 屋敷を爆発させた理由は?
- 妻と子供を巻き込んだのはなぜ?
- 爆薬はどうやって埋められたの?
- アニメではどのように描かれていた?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
お館様はなぜ屋敷を爆発させた?
代々鬼殺隊の当主である産屋敷家は、少し先の未来を不思議な力を持っており、耀哉はその力が歴代の当主の中でも優れていました。
耀哉はこの力を使い、鬼舞辻無惨が自分たちのもとに来ることを予知します。
そして無惨が襲撃すると、耀哉は無惨と少し話をした後、自身や妻、子供を巻き込んで屋敷を爆発させました。
鬼である無惨にとって爆発という攻撃は一時的なダメージしか与えられないと分かっているにもかかわらず、なぜ耀哉は屋敷を爆発させたのでしょうか?
鬼殺隊の士気を高めるため
1つ目は、最終決戦に向けて隊士たちの士気を高めるためです。
耀哉は自ら戦うことができず、すでに輝利哉に後継を任せることが決まっていたためか、自分は鬼殺隊にとっては重要な存在ではないと言っています。
しかし、自分が柱をはじめとした隊士たちから慕ってもらっているという事は知っていました。
そこで耀哉は、自らが囮となり死ぬことで隊士たちの怒りが無惨に向き、さらに鬼殺隊の士気を高めることができると考えたのです。
作戦を知らなかった柱たちは屋敷に向かいますが、そこには悲鳴嶼と無惨が対峙しており、悲鳴嶼はすぐに無惨の存在を柱たちに知らせます。
柱たちは無惨によって産屋敷邸が襲撃されたと思い込み、激高して無惨に斬りかかりました。
耀哉の作戦の通り、柱や炭治郎の怒りをさらに高めたことで鬼殺隊の士気を高めることに成功したのです。
悲鳴嶼が無惨に攻撃を仕掛けてすぐに、柱たちが屋敷に集結していましたが、これも耀哉は予知していました。この集結が無かったら鬼殺隊の戦力が分散してしまったため、勝利に大きく関係していると言えるでしょう。
珠世と悲鳴嶼の奇襲を成功させるため
2つ目は、珠世と悲鳴嶼の奇襲を成功させるためです。
耀哉の屋敷の爆破作戦を知っていたのはごく一部の人たちだけでした。
そして珠世と悲鳴嶼は耀哉の作戦を知っており、耀哉が爆破したのちに無惨に奇襲を仕掛けるという行動に出ます。
実際に爆破によって無惨は冷静さを欠き、珠世の奇襲を避けることができませんでした。
無惨との最終決戦は、珠世が打ち込んでくれた薬がなかったら勝つことはできなかったでしょう。
そう考えると、耀哉の爆発作戦あったからこそ、鬼殺隊は無惨に勝つことができました。
妻や子供を巻き込む必要はあった?
自爆によって奇襲は成功しましたが、耀哉だけではなく、妻であるあまね、子供であるにちかとひなきも爆破に巻き込まれて死亡しました。
無惨でさえもこの行動は予想外だったようで、少しの間冷静さを欠いた状態が描かれています。
耀哉が1人で屋敷にいた状態では、無惨に怪しまれると考え、家族が傍にいた可能性もありそうです。
妻と子供は知っていた?
共に爆発に巻き込まれたあまね、にちか、ひなきですが、爆破のことは知っていたという事が明らかになっています。
耀哉が死亡したことで次の当主となった輝利哉は、兄妹であるにちか、ひなきの2人は爆破のことを知っても父のもとを離れなかったと言っていました。
耀哉は妻や子供を巻き込みたくないと思いつつ、3人の意思の固さに折れ、作戦を決行していたのかもしれません。
コミックス16巻の裏表紙には耀哉とあまねと一緒に年相応に笑うにちかやひなきが描かれており、爆破は承知の上で一緒にいる道を選んだことに後悔はなかったはずです。
爆薬はいつ埋められた?
屋敷の爆発の規模は非常に大きく、呪いによって体が不自由であった耀哉が準備をできるとはとても思えません。
爆薬はいつ埋められていたのでしょうか?
元音柱・宇髄天元が協力した?
最も考察されているのは、元音柱である宇髄天元が爆薬を用意したのでは?という説です。
宇髄は元忍であり、その経験を生かして戦闘にも積極的に爆薬を使用しています。
上弦の陸である堕姫でさえも爆薬を喰らうと体にダメージが現れており、かなりの威力であることが分かりますね。
あの爆発で無惨はすぐに回復したものの、全身が焼き焦げるというダメージを負っており、鬼にダメージを与えられる爆薬は宇髄しか用意できないのでは?という理由で候補に挙がりました。
爆発時にまきびしのようなものが描かれる
コミックスでももちろん爆発のシーンはありましたが、自らと妻、子供たちを巻き込んで屋敷を爆破し、無惨にもダメージを負わせるという情報のみが描かれました。
そしてその後に珠世が現れ、浅草で鬼にされた男性の血鬼術を使って無惨を拘束し、無惨に薬を打ちこむという場面に切り替わります。
しかしアニメでは、爆発時にまきびしのようなものが描かれていました。
まきびしは忍者が使用していた道具であり、元忍であった宇髄が用意したのでは?と考えられます。
宇髄が夜中にうなされているという発言も
宇髄の柱稽古に炭治郎が参加した際、炭治郎と宇髄の嫁3人が話をするというアニメオリジナルが追加されました。
その時に、嫁たちからは「宇髄が夜にうなされている」という発言があります。
嫁たちは最終決戦前に戦えなくなった自分を責めているという解釈をしていましたが、もしかしたら耀哉に爆薬の相談をされたことが影響してうなされているかもしれないと考察もできますね。
無限城戦が始まった時に宇髄は次の当主である輝利哉の護衛をしていました。宇髄も柱の中では古参であり、耀哉から作戦について知らされていた可能性は十分にありそうです。
アニメ版での描かれ方
物語の流れは原作とアニメで変わりはありませんが、アニメでの爆破シーンは原作よりも迫力を増した表現になっていました。
具体的にどのように爆発シーンが描かれたのかを見ていきましょう。
爆発の様子がスローモーションで描かれる
爆発するシーンはスローモーションで描かれており、屋敷が少しずつ炎に包まれ、障子やふすま、畳が吹き飛ぶ様子が描かれています。
雪の結晶が爆発によって一瞬で溶かされ、かなりの熱を持っていることが視聴者にも伝わってきますよね。
さらに屋敷を上から映した描写もあり、複数の爆発が同時に起きたことであの大爆発となったことが判明しました。
耀哉とあまねの関係性が見える
耀哉のそばにはあまねが常にいましたが、無惨と話しているときに耀哉は無惨の方に顔を向けていました。
しかし話が終わると、耀哉はあまねの方に向きを変えています。
あまねもずっと耀哉の手を握っていましたが、屋敷が爆発する直前には耀哉に寄り添っていました。
2人は耀哉の子孫の寿命を少しでも伸ばすためという目的で出会いましたが、耀哉の誠実さにあまねは惹かれて結婚を決めています。
爆破までのわずかな時間で、2人がお互いのことを本当に想い合っていたという事が表現されていました。
産屋敷家の爆発を知っていたのは誰?
耀哉の爆破作戦を知っていた人物はかなり限られていました。
作戦を知っていたと言われているのは、岩柱の悲鳴嶼と珠世の他は家族のみだったとされています。
悲鳴嶼も耀哉を囮にする作戦に反対でしたが、耀哉から直接頼まれ、苦渋の思いで作戦を受け入れました。
他の柱たちも悲鳴嶼同様、この作戦には反対すると読んでいた耀哉は、あえて他の柱には何も伝えず、悲鳴嶼にだけ伝えていたのです。
輝利哉たちの護衛組はもしかしたら事前に作戦を知らされていたかもしれませんが、詳しいことは明らかになっていません。
無一郎は耀哉の作戦に気付く
無限城に落とされた時に、無一郎は悲鳴嶼と共に行動します。
その時に無一郎は悲鳴嶼に耀哉の生死について問うと、悲鳴嶼は「一足先に逝かれた」とだけ伝えました。
無一郎は、耀哉が鬼に見つかるという失態をすることに違和感を覚え、耀哉が自ら囮になったのでは?と悲鳴嶼に尋ねます。
少し答えることに躊躇した悲鳴嶼でしたが、隠すことはなく無一郎に真実を伝えることに。
真実を知った無一郎はさらに無惨に強い殺意を抱くことになりました。
まとめ
耀哉が産屋敷家を爆発させた理由について考察を交えて解説しました。まとめると…
・屋敷を爆発させたのは、鬼殺隊の士気を上げるという目的から行われた
・珠世や悲鳴嶼の奇襲を成功させたいという理由も含まれている
・妻や子供2人も爆発のことは知っており、それでも耀哉のそばを離れなかった
・爆薬がいつ埋められたかは不明だが、爆薬の扱いに長けていた宇髄が協力したという説もある
・アニメでは爆発の様子がスローモーションになっており、圧倒的な迫力で描かれている
・爆発の作戦を知っていたのは、子供たちと悲鳴嶼と珠世というわずかな人だけ
自分を囮として使い、さらに妻と子供を巻き込んで爆破するとはさすがの無惨も予測できず、すぐに再生できないほどのダメージを与えました。
そしてさらに珠世の奇襲も成功し柱も集結させたことから、耀哉の作戦は成功したと言えるでしょう。
自身や家族を爆破してでも、無惨を倒したいという耀哉の強い意志が伝わるシーンでした。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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