2024年の春に放送された鬼滅の刃・柱稽古編。
柱の全員が登場することもあり、ファンからも人気が高いエピソードです。
その影響もあってか、柱稽古編は今まで放送されたエピソードの中で最もアニオリシーンが多く描かれていました。
他のエピソードでもアニオリはありましたが、何故こんなに柱稽古編はアニオリが多くなったのでしょう?
そこで今回の記事では、柱稽古編になぜアニオリシーンが多かったのかを考察していこうと思います!
- 柱稽古編でのアニオリシーンとは?
- なぜアニオリシーンが多かったの?
- アニオリシーンは何を意味している?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
柱稽古のアニオリシーンとは
まずは柱稽古編にどのくらいのアニオリシーンがあったのかを振り返っていきましょう!
柱稽古編は全部で8話ありましたが、どのくらいのアニオリシーンがあったのでしょうか?
1話 鬼舞辻無惨を倒すために
刀鍛冶の里にて、炭治郎たちと甘露寺、無一郎の活躍によって上弦の鬼が2体倒すことに成功。
さらに鬼である禰豆子が太陽を克服し、物語が大きく動きだします。
上弦の鬼と戦った甘露寺と無一郎に痣が現れ、詳細を聞くために柱合会議が開かれることになりました。
不死川と伊黒の共同任務
柱である不死川と伊黒が共に任務をこなすシーンがアニオリとして描かれました。
とある城に現れる鬼を一般隊士と共に討伐する任務をこなしていきますが、柱として圧倒的な力を見せる2人。
実力が伴わないと判断された一般隊士たちは任務から離れ、不死川と伊黒の2人だけで大量の鬼を次々を倒していきます。
しかし最後は無限城が突如現れ、鬼たちは無限城へと消えていってしまいました。
2話 水柱・冨岡義勇の痛み
柱合会議で柱たちが話し合った結果、鬼殺隊全体の能力向上のために柱稽古を行うことが決定します。
しかし水柱である義勇だけは稽古には参加しないことを決めており、炭治郎が様子を見に来ても稽古はしないと一点張り。
義勇がなぜ自分は柱ではないと思い、他の柱たちとは違うと言っていた理由が明かされます。
めげずに話かける炭治郎と困惑する義勇
原作でも炭治郎が何度も義勇に話しかけて、根負けした義勇が自分の過去を語り始めるという流れですが、数コマでしか描かれていません。
しかしアニオリでは炭治郎のめげずに義勇に話しかけるシーンがかなり追加されていました。
許可なく義勇の屋敷に泊まり、警備について行き、かなり近距離で食事を取り、お風呂にまでついてくるというかなりグイグイいっています(笑)。
3話 炭治郎全快!!柱稽古大参加
義勇の説得に成功し、怪我から完全に回復した炭治郎は、他の隊士たちから少し遅れて柱稽古に参加することになります。
まずは元音柱・宇髄天元が基礎体力向上の訓練に参加することに。
宇髄の嫁3人も稽古のサポートとして参加しており、食事の準備などをしていました。
アニオリが多い柱稽古の中でも、3話は特にアニオリシーンが多かったです!
稽古の内容が詳細に描かれる
宇髄の柱稽古は、原作では数コマしかありません。
なので一般隊士たちが辛そうに稽古をしている描写はあるものの、そこまで辛そうには見えなかったという人もいると思います。
しかしアニオリでは隊士たちが体力の限界を迎えても竹刀で叩き、限界を超えさせようとするシーンが多く宇髄の稽古もかなり厳しいものであったことが分かりました。
嫁3人も積極的にサポートに参加しており、体力に余裕がある炭治郎もお手伝いに参加して入りシーンも描かれています。
不死川と伊黒の手合わせ
柱稽古の合間に不死川と伊黒が待ち合わせをして、柱稽古の成果や城での任務で鬼が一瞬で無限城へと消えたことについて話していました。
鬼が消えたことを何かの前触れではないかと予測していましたが、真相は謎のままです。
そこで2人は、さらに強くなるために手合わせをすることに。
痣を発現させるために柱たちは隊士たちに稽古をつけるだけでなく、陰で努力をしていたシーンでした。
一般隊士たちの意識に変化が生まれる
宇髄の厳しい稽古に嫌気が差してしまい、隊士たちの士気は低いままでした。
その中には「稽古をさぼれるから」という理由で、夜の巡回警備をやりたがる隊士も。
実際の巡回シーンでは、最近は鬼が出なくなったという報告があるからなのか、油断した様子で巡回する隊士たちが描かれました。
しかし、実際に宇髄と手合わせをしたことがきっかけとなり、隊士たちの意識が変化するように。
圧倒的な宇髄に対して互角にやり合う炭治郎を見て、自分たちも少しでも稽古して強くなって、強い人を支えられるようになりたいと今まで以上に真面目に稽古に取り組むようになりました。
4話 笑顔になれる
宇髄の稽古で合格をもらった炭治郎は、霞柱・時透無一郎の稽古へと進みます。
無一郎を相手に打ち込みを行い無一郎の動きを学ぶというシンプルな稽古ですが、なかなか上達しないと無一郎から冷たい対応をされるという精神的に辛い面も。
こちらも宇髄の稽古と同様、原作では数コマでしか描かれていませんがアニオリでは稽古の様子や無一郎の陰での努力が描かれていました。
戦いに向けて刀の準備をしている
鬼たちとの決戦が近づいていると確信した無一郎は、刀をいつでも万全の状態にしておきたいとお館様に申し出ました。
するとお館様は刀を研ぐための専用の部屋を作ってくれたのです。
そこには無一郎の刀を担当している鉄穴森の姿もあり、2人は協力して戦いに備えていたことが判明しました。
無一郎の刀の切れ味はすさまじく、刃に向かって飛ばされた紙飛行機を綺麗に真っ二つにして見せました。
不死川、伊黒の手合わせに参加
前回の話で、不死川と伊黒が手合わせをしていることが判明しましたよね。
2人は隊士たちに稽古をつけた後、夜に手合わせを行っていたようです。
そしてそんな2人に無一郎が合流し、3人で手合わせをするようになっていました。
不死川と伊黒が2人がかりで無一郎に攻撃をしかけますが、無一郎も負けじと応戦しており、柱として高い実力を見せつけています。
隊士たちと打ち解ける無一郎
稽古も容赦がなく、言葉もきつい無一郎の訓練に疲弊している隊士たちは大勢いました。
中には無一郎から信頼されている炭治郎に対して、無一郎に稽古をもう少し軽くしてほしいと言ってほしいと頼む隊士も。
せめてあの物言いだけでも何とかならないか…と悩ませていました。
しかしそんな隊士たちも、稽古が終わった後に無一郎どこかに出かけ、痣だらけになって帰ってきていたのを目撃しており、人並み以上に努力しているのを知っています。
また無一郎も稽古を厳しくしているのは、隊士たちが鬼と戦える強さを手に入れ、長生きしてほしいという願いがあったからでした。
無一郎の趣味である紙飛行機を楽しむ
無事に無一郎から合格をもらい、次の稽古に進むことになった炭治郎。
一方他の隊士たちは炭治郎よりも長く稽古しているにも関わらず、合格を勝ち取ることはできずに心が折れそうになります。
そこで炭治郎は無一郎の好きなことである「紙飛行機」で勝負を持ち掛け、炭治郎が勝ったらもう少し他の隊士への口調を優しくすることを約束しました。
しかし10回勝負しても炭治郎は1度も無一郎には勝つことができずに完敗。
すると2人の戦いを見ていた隊士たちが、次々と無一郎に紙飛行機で勝負を挑んだのです。
無一郎も楽しそうに紙飛行機を他の隊士たちと作り、楽しい時間を過ごしました。
5話 鬼を喰ってまで
無一郎の稽古で合格をもらった炭治郎は、恋柱・甘露寺蜜璃の稽古へと進みます。
甘露寺の稽古も無事に合格し、そのまま蛇柱・伊黒小芭内の稽古へと進みかなり厳しくしごかれますが何とか伊黒の稽古でも合格をもらい、風柱・不死川実弥の稽古へと進みました。
実弥の稽古では、特に炭治郎への当たりが強く初日でボコボコにされてしまいます。
そんな中、炭治郎は実弥と玄弥が話をしている場面に遭遇します。
5話以降はアニオリシーンがかなり少なく描かれており、原作の描写が詳細に描かれたという印象です。
甘露寺特製のパンケーキが登場
原作でも甘露寺がパンケーキをごちそうすると発現するシーンはあるものの、実際に食べるシーンはありませんでした。
アニオリでは甘露寺がパンケーキを自ら作り、炭治郎にごちそうするシーンが追加されています。
パンケーキの食べ方が分からなかった炭治郎に対して、甘露寺が起用にフォークとナイフを使ってパンケーキを切り、炭治郎に食べさせてあげていました。
その出来事を甘露寺から手紙で知らされていた伊黒は、原作よりも炭治郎に対して厳しめに当たっています。
炭治郎の姿を見てやる気を取り戻す隊士たち
伊黒の機嫌を損ねてしまい、太刀筋矯正のための障害物となり果てていた隊士たち。
士気が落ちていた状況でしたが、稽古が終わった後も打ち込みを続ける炭治郎を見て、自分たちも努力をしようとやる気を取り戻します。
風呂に入る際に稽古でついた傷がしみる様子が描かれており、炭治郎と隊士たちの絆が強まったシーンがアニオリで描かれていました。
6話 鬼殺隊最強
実弥と玄弥の喧嘩に割って入った炭治郎は、不死川とは殴り合いの喧嘩にまで発展してしまったため、善逸と共に岩柱・悲鳴嶼行冥の稽古に進みます。
そこには同期の伊之助や、先輩である村田と言った仲間の姿もありました。
悲鳴嶼の稽古を繰り返し、炭治郎は何とか最後の岩を一町先まで押すという課題にまで到達します。
なかなか岩が動かせなかった炭治郎でしたが、玄弥からもらったアドバイスを受け、岩を動かすことに成功しました。
心が折れて下山する隊士
悲鳴嶼の稽古はその厳しさから、「辞めたい者はいつ山を下りてもいい」という決まりがありました。
原作では稽古を辞める隊士の姿は詳しく描写がありませんでしたが、アニオリでははっきりと脱落し、後方支援に回った隊士たちが描かれています。
後方支援に回ると伝えられた炭治郎は、脱落する隊士に対しても後方支援に回ってくれることに感謝を伝え、最後は両者とも明るい表情を見せていました。
料理で隊士たちの心をつかむ炭治郎
コミックスの幕間で、柱稽古がきっかけとなり「おふくろ」と言うあだ名がついたことが明かされた炭治郎。
アニオリシーンではその経緯が詳しく描かれており、他の隊士たちのために美味しい料理を振舞ったことで隊士たちの胃袋を掴み、「おふくろの味」と言われたことがきっかけとなったようです。
料理の際は刀鍛冶の里での戦いをきっかけに仲良くなった玄弥が料理を手伝ってくれるシーンもあり、2人の距離がかなり縮まっていたことも分かりました。
7話 岩柱・悲鳴嶼行冥
やっと岩を動かすことに成功した炭治郎。
その後も順調に岩を動かし、目標の一町を達成しますが脱水症状で意識が朦朧としてしまいます。
死にかけた炭治郎を救ったのは、悲鳴嶼でした。
稽古を達成したことで悲鳴嶼に認められた炭治郎でしたが、なかなか認められたことを受け入れない炭治郎に対し、悲鳴嶼は自分の過去について語り始めます。
悲鳴嶼の過去が詳細に描かれる
悲鳴嶼の過去は原作でも丁寧に描かれていますが、アニオリではさらに寺での暮らしが詳細に描かれていました。
寺で暮らしていた子供たちは全員が孤児でしたが、全員が心優しく助け合って生活をしており、悲鳴嶼の分のご飯が少ないと感じた少女が、悲鳴嶼にご飯を分けようとするシーンも。
さらに獪岳の姿もはっきりと描かれており、食事の際は子供たちと楽しそうに食事をするシーンまでありました。
産屋敷の元へ向かう無惨
鳴女の能力によって産屋敷邸は無惨に見つかってしまい、無惨がゆっくりと耀哉に向かっていくシーンが描かれました。
EDは普段は1番で終了となりますが、7話では2番まで流れており無惨が歩く姿とすごいマッチしています。
8話 柱・結集
無惨の奇襲により、絶体絶命となった産屋敷耀哉。
しかし耀哉は無惨が来ることを想定しており、己を囮として無惨を倒して欲しいとすでに悲鳴嶼に作戦を伝えていました。
耀哉は妻・あまねや2人の子供もろとも屋敷を吹き飛ばし、無惨の隙を作り出すことに成功します。
柱が集結し、一斉に無惨に斬りかかりますが鳴女の能力により無限城へと落とされる鬼殺隊。
ついに無惨と鬼殺隊との無限城での戦いが始まりました。
無限城に落とされる隊士たち
原作では炭治郎や柱たちが無限城へと落とされるシーンがありますが、同期たちや他の一般隊士たちのシーンはありませんでした。
アニオリでは同期たちはもちろん、一般隊士たちが無限城へと落とされるシーンが描かれています。
玄弥は修業中に落とされ、伊之助は大好物であるてんぷらを食べようとしていたタイミングで落とされていました。
村田や一般隊士たちは見回りをしていた途中に落ちており、カナヲは一緒に落ちた隊士を助けようと手を差し伸べています。
いつも戦いには悲観的な善逸は、戦いにも関わらず眠らずに覚悟を決めたような表情を浮かべていました。
コソコソ噂話では煉獄が登場
コソコソ噂話では、甘露寺が煉獄の継子であったことが紹介されてました。
そして甘露寺が煉獄との思い出を話していると、煉獄の声が聞こえてきて、炭治郎と甘露寺に無惨との戦いに向けて激励の言葉が送られたのです。
原作には一切ない話だったため、原作ファンも驚いた人が多かったでしょう。
アニオリシーンの意味を考察
アニオリシーンを紹介しましたが、特に1~4話がアニオリシーンが多かったことが分かりました。
ではいよいよなぜこんなに柱稽古編ではアニオリシーンが多くなったのか考察していきましょう!
原作の話数が少なかったため
もともと原作では柱稽古編は128話~139話までとなっており、11話しかありません。
1つ前の刀鍛冶の里編が約30話近くあったので、かなり短いエピソードであったことが分かります。
原作をアニメにする際は、大体原作の2~3話をアニメの1話として描くため、8話のアニメにするとなると話数がかなり足りないですよね。
そこで、原作では少なかった柱稽古の内容をもっと詳細に描くために、アニオリシーンが多くなったと考えられます。
宇髄、無一郎の出番を増やす目的も?
出番が多かった宇髄、無一郎は最後の無惨との戦いに参戦していません。
宇髄は柱をすでに引退しているため輝利哉の警護を任されており、無一郎は黒死牟戦で死亡しています。
無惨戦で戦いに参加していない2人は、他の柱たちに比べると出番が少なくなってしまうため、あえて柱稽古では登場シーンを多くしたのかもしれません。
無一郎は死亡した時、辛いこともあったけれど仲間ができて楽しくて幸せだと思う瞬間がたくさんあったと話していました。原作では無一郎が仲間と楽しい時間を過ごしたシーンがあまり描かれていませんが、今回アニオリで紙飛行機を作って遊ぶシーンが追加され、より言葉の重みが出る演出になりそうです…。
隊士たちの意識の変化を描いた
無惨との最終決戦で、一般隊士たちが自分たちの体を盾として柱や炭治郎たちを守るために命がけで戦場に向かうシーンがあります。
行けー!!進めー!!前に出ろ!
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柱を守る肉の壁になれ 少しでも無惨と渡り合える剣士を守れ!!
今までどれだけ柱に救われた!!
柱がいなけりゃとっくの昔に死んでたんだ
臆するな戦えーっ!!
柱稽古編の1話の冒頭でも、不死川と伊黒が一般隊士と共に任務に行くシーンがあり、そこでも一般隊士たちは命を救われていました。
稽古の中でも柱や炭治郎たちと自分を比べて力のなさを痛感していましたが、その一方で柱や炭治郎なら無惨に勝てるかもしれないと希望も抱いています。
自分たちでは無惨に敵わないと判断した隊士たちは覚悟を決め、戦える剣士を守って死ぬことを選びました。
この最終決戦でのシーンにつなげるために、隊士たちの頑張りもアニオリシーンで多く追加されているのかもしれません…。
原作で炭治郎や柱を守るために死亡した隊士たちの顔がアニオリシーンで出てきた一般隊士たちとかなり似ています…。アニオリシーンで一般隊士たちとのやり取りが多かったため、アニメではさらに辛いシーンになりそうです。
柱の共闘をリアルに描くため?
無限城編や最終決戦では、ほとんどの柱たちが共闘して上弦の鬼や無惨と戦っています。
しかし原作では柱同士が手合わせをしている描写は、義勇と実弥の2人のみでした。
アニオリでは伊黒や無一郎も打ち合いを行った描写があり、柱たちは稽古の後に柱同士で打ち合いをしていたから息が合った共闘ができていたということに繋がっているのかもしれません。
まとめ
柱稽古編でのアニオリシーンの意味について考察してみました。
特に一般隊士たちのアニオリシーンが多く、一般隊士たちの印象が変わりましたよね。
柱や炭治郎たちと一般隊士たちの掛け合いが見れたのは嬉しい一方、無惨戦よね一般隊士たちの行動を考えると、残酷な描写とも言えます…。
原作の流れは変えずに情報を繊細に描いたアニオリシーンが多かったため、多くのファンたちが楽しめたのではないでしょうか。
劇場版・無限城編を見に行く前に、もう一度柱稽古編を見直すとより映画を楽しめそうですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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