女性でありながらも、鬼殺隊の最高位である柱まで上り詰めた胡蝶しのぶ。
善逸には顔だけでお金が稼げるとまで言われており、患者と接するときは女神のようと表現されるほどの美貌を持ちます。
また柱として鬼と戦うだけでなく、蝶屋敷の主人として怪我人の看病も行う医者でもあります。
医者と剣士を両立させるしのぶですが、実はサイコパスなのでは?と言われているようです。
今回の記事では、なぜしのぶがサイコパスと言われているのかを考察してみたいと思います。
- そもそもサイコパスとはどういう人のこと?
- しのぶがサイコパスと言われる理由って?
- しのぶは本当にサイコパスなの?
などが気になる人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
胡蝶しのぶとは
胡蝶しのぶは柱の1人で、花の呼吸の派生である蟲の呼吸を使っています。
柱の中で最も背が小さく、力も弱かったため、柱の中で唯一鬼の首が切れない剣士でもあります。
それでも鬼殺隊として鬼と戦うことを諦めず、藤の花から鬼を殺せる毒を開発し、柱にまで上り詰めた努力家です。
毒は1度使用すると鬼に適応されてしまうため、戦うたびに毒の調合を変えています。
蝶屋敷の主として治療を担当
しのぶは柱として鬼と戦うだけではなく、医者として負傷した隊士たちの治療も行っています。
炭治郎たちが那田蜘蛛山で大けがを負った時には、治療も行っていました。
さらに血鬼術によって体を蜘蛛に変えられてしまった人たちの治療も行っており、医者としてかなりの腕前であることが分かりますね。
家族を鬼に殺された過去
しのぶは両親を目の前で鬼に殺されたという過去があります。
生き残った姉・カナエと共に、自分たちと同じ経験を他の人にさせないという思いから、鬼殺隊に入隊しました。
優しくおおらかな性格であるカナエとは違い、しっかり者で怒りっぽい性格であったしのぶ。
正反対な性格の姉妹でしたが、お互いのことを何よりも大切に思っており、仲が良い姉妹でした。
カナエはしのぶよりも先に柱となりましたが、ある日上弦の弐の童磨と対峙し、殺されてしまったのです。
亡くなる直前にカナエから「鬼殺隊を辞めてほしい」と告げられたしのぶですが、姉の仇を討つために鬼殺隊に残り、カナエが亡くなった後に柱に就任したのです。
カナエの死をきっかけに性格が変化
今は柔らかい笑顔が印象的なしのぶですが、カナエが亡くなる前は、少し勝気な性格でした。
おっとりとして優しい性格のカナエを、しっかり者のしのぶが叱ることもしばしば。
そんなしのぶを見て、カナエは「しのぶの笑った顔が好き」と言ったのです。
しのぶはこの時の言葉を覚えており、カナエが好きだと言ってくれた笑顔を絶やさないように心がけるようになり、カナエのような優しい性格になっていったのです。
サイコパスの意味
しのぶのサイコパス説を考察する前に、サイコパスという意味について見ていきましょう。
精神疾患の一種を指す英語の単語である。具体的には、他人の感情を理解する能力が欠如し、社会的な規範や法律を無視する傾向がある人物を指す。また、自己中心的であり、他人を利用することに抵抗感を持たない特性を持つ。しかし、一方で魅力的で説得力があり、他人を操作する能力を持つことも特徴的である。
引用元:Weblio辞書
最近では”猟奇的”や”残虐さ”と近い意味で使われることが多いですが、本来は精神疾患を意味する言葉でした。
しのぶに浮上したサイコパス説というのは、猟奇的や残虐さという意味で使われているようです。
今回の記事では、”サイコパス=残虐さ”という意味で考察していきます!
胡蝶しのぶにサイコパス説が浮上した理由
ではいよいよしのぶがサイコパスと言われる理由について考えてみましょう。
なぜしのぶはサイコパス説が浮上したのでしょうか?
鬼と仲良くなる方法が残酷すぎる
しのぶはカナエが目指していた「人間と鬼が仲良くする」という意思を継ごうとしていました。
那田蜘蛛山に助太刀に行った際に、多くの仲間たちを殺したであろう鬼にも優しく声をかけ、すぐに殺すことはせずに、和解を提案します。
しかし、その和解の方法がかなり残酷な内容だったのです。
人を殺した分だけ私がお嬢さんを拷問します
©吾峠呼世晴/集英社 コミック5巻
目玉をほじくり出したりお腹を切って内臓を引き摺り出したり
その痛み苦しみを耐え抜いた時 あなたの罪は許される
罪を犯した鬼が一方的に許されるということはないと思っており、和解するためには鬼が人間にしてきた残虐な行いを罰として受けるべきだと考えていたのです。
最終的にしのぶは、鬼に拷問を受けさせてそれを乗り越えれば仲良くなれるという結論に至りました。
鬼は日光や日輪刀で首を斬られないかぎり死ぬことはないというのが理由ですが、いくら死なないからと言って痛みは感じるので、鬼にとってもかなり辛い内容ですよね。
かなり残酷な内容を提案しているにも関わらず、しのぶは終始笑顔で話していたこともあり、サイコパスでは?と言われるようになりました。
和解を提案された鬼も、あまりの残酷な内容にドン引きしてすぐにしのぶに攻撃を仕掛けました。鬼がドン引きする内容の拷問方法を笑顔で提案するのはサイコパスと言われてしまってもしょうがないように見えます…
容姿が整いすぎている
善逸が言う通り、しのぶはかなり容姿が整っています。
そしてめちゃくちゃ可愛いんだよ
©吾峠呼世晴/集英社 コミック6巻
顔だけで飯食っていけそう
女の子が大好きでみんなに可愛いと言っている善逸ですが、ここまで容姿について誉めていたのはしのぶだけでした。
そのくらいしのぶは顔が可愛いため、その容姿からは想像できない残酷な拷問方法が飛び足してきたため、余計にサイコパス感が出てしまいました。
炭治郎でさえ、しのぶに顔を近づけられたときは照れたように顔が赤くなっていました。しのぶはかなりの美人であることが分かりますね。
胡蝶しのぶは本当にサイコパスなのか?
しのぶがサイコパスと呼ばれているのは、鬼と仲良くすると言いながらも、笑顔で残酷な拷問方法を提案するということが理由でした。
たしかにこれだけ聞くと、サイコパスな可能性は十分ありますよね。
ですが、しのぶがサイコパスという可能性はおそらくないでしょう。
その理由を説明していきます。
鬼と仲良くしたいというのは本心ではない
1番の理由は、鬼と仲良くしたいとは本当は思っていないということです。
しのぶにとって鬼とは、大切な家族を殺した許すことのできない存在です。
実際に、鬼に対する憎しみや怒りは今も消えていないということを炭治郎に話していました。
鬼に最愛の姉を惨殺された時から
©吾峠呼世晴/集英社 コミック6巻
鬼に大切な人を奪われた人々の涙を見る度に絶望の叫びを聞く度に
私の中には怒りが蓄積され続け膨らんでいく
しのぶが鬼と仲良くしようとしているのは、カナエの想いを継ぎたいというからであり、本心ではないのです。
それでもしのぶはカナエの意思を継ぐために自分の鬼への怒りを押し殺し、鬼と仲良くしようとしているのです。
心から笑っているのではない
しのぶは常に笑顔を浮かべ、優しい女性という印象がありますよね。
しのぶの過去は先ほど少し触れましたが、カナエが亡くなる前までは怒ったり泣いたりと感情が顔に出るタイプでした。
しかし、カナエが亡くなったことでしのぶは常に笑顔を浮かべるようになりました。
これは、カナエがしのぶの笑った顔が好きと言ってくれたことが理由です。
鬼と話している時でも笑顔を見せるようになり、それが結果的にサイコパスに見えるという結果になってしまったのです。
炭治郎と禰豆子との出会いで変化
鬼である禰豆子を連れて鬼殺隊にいる炭治郎はまさに異質の存在でした。
柱であるしのぶは、禰豆子を鬼と判断するとすぐに斬りつけようとした過去もあります。
しかし、鬼殺隊当主である産屋敷耀哉によって禰豆子が認められると、しのぶも禰豆子の処分については何も言わなくなりました。
納得していない様子にも見えましたが、その後は蝶屋敷にて炭治郎に関わっていくうちに、段々と心を開いていきます。
珠世と関わることで考えを改める
禰豆子との出会いをきっかけに、「鬼はすべて憎い」という考え方から「良い鬼もいる」という風に考え方が変化していったしのぶ。
柱稽古編では無惨を弱体化する薬を作るため、鬼である珠世と協力して薬を開発することになりました。
しかし、まだ鬼への憎しみが残っていたしのぶは、初めは珠世に対して敵意を向けてしまいます。
それに気づいた愈史郎はしのぶに警戒心をむき出しにしており、かなり空気は悪かったようです。
ですが珠世の凄さを目の前で感じ、しのぶは珠世を”鬼”ではなく”人間”として見るようになりました。
まとめ
胡蝶しのぶは本当にサイコパスなのか考察しました。まとめると…
・那田蜘蛛山編で、姉蜘蛛に対して残虐的な拷問方法を笑顔で伝えていたことから説が浮上
・鬼が憎いという本心と、鬼と仲良くしたいという建前から言動がちぐはぐになってしまい、
サイコパスと言われるようになった
・しのぶはサイコパスではなく、炭治郎や禰豆子、珠世との出会いをきっかけに変わっていった
しのぶは「鬼が憎い」という本音と、「鬼と人が仲良くなれるようにしたい」という建前を持っていたため、言動と行動がちぐはぐになり、サイコパスに見えてしまっていました。
その結果サイコパス説が浮上してしまったようです。
しのぶは善逸が言う通り、かなり綺麗な顔立ちなため、それが余計にサイコパスに見えてしまったというのもありそうです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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