無惨に選ばれた十二鬼月であり、比較的新参者にも関わらず上弦の弐にまで上り詰めた童磨。
鬼の中でも表情が豊かで好青年にも見えますが、実は感情が無く、明るい人物に見えるように振舞っているという事が判明しています。
しかし死後の世界では、自らが殺した胡蝶しのぶと最後に話をした際に、しのぶに対して恋をしたと告白するシーンが描かれてました。
そこで今回の記事では、童磨がしのぶに恋をした理由について解説していこうと思います!
- 童磨は本当にしのぶに恋をした?
- 童磨がしのぶを好きになった理由は?
- 伊之助の母・琴葉のことは好きではなかったの?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
童磨がしのぶに恋をした経緯
童磨はしのぶの姉・カナエを殺した鬼で、しのぶにとっては仇となります。
1人では童磨に勝てる可能性は薄いと考えていたしのぶは、全身に藤の花の毒を巡らせて童磨に食べられるという命を懸けた作戦を実行。
しのぶの読み通り童磨はしのぶを吸収し、その後童磨は弱体化してしまい、カナヲと伊之助によって首を斬られてしまいました。
死後の世界で童磨は生首の状態になっており、目の前には童磨が殺したはずのしのぶが立っていたのです。
最後に2人で少し話をすると、しのぶは仲間たちへの想いを口にします。
まだ鬼の始祖も残っていますが きっともう大丈夫
©吾峠呼世晴/集英社 コミック19巻
仲間の誰かが必ずやり遂げてくれる 私はそう確信している
優しい笑みを浮かべて仲間への想いを口にするしのぶを見て、童磨は頬を染めて恋をしたとしのぶに告白したのです。
しのぶに一緒に地獄へ行こうと誘いましたが、もちろんしのぶからは笑顔で振られてしまいました。
童磨は本当にしのぶ恋をしたの?
最後にしのぶに恋をしたと言っている童磨ですが、その感情は本当に恋だったのでしょうか?
詳細は童磨にしか分かりませんが、恋に近い感情を抱いたのは間違いなさそうです。
童磨がしのぶに恋をしたと思われる理由を解説していきます。
恋愛ごっこのようなものを信者としていた
童磨は見た目は人間の姿そのもので、普段も人間社会に溶け込んで生活していました。
人間の時から教祖として振舞っており、鬼となってからも変わらずに教祖として表向きは過ごしていたのです。
その時に童磨は人間の感情を理解しようと、信者の女性たちと恋愛ごっこのようなものもしていました。
それでも童磨の感情も湧かず、恋愛というものを理解できなかったのです。
しかししのぶと最後に会話をした時には、童磨は「はじめての感覚」に驚いているようにも見えます。
恋というものがどんな感覚なのかは頭では理解していたけれど、恋をするのは初めてというような様子だったため、初恋とも言えそうです。
信者たちに対して何の感情も湧きませんでしたが、しのぶに対して何かしらの感情が湧いたというのは恋をしたと解釈しても良さそうですよね。
最終話のしのぶに似た人物の学校名が「鶺鴒(せきれい)」
最終話では、しのぶとカナエに似た2人組の女の子が登場し、鶺鴒女学院の生徒という事が判明しています。
この鶺鴒という鳥は、下記のようにも言われています。
日本神話では、セキレイが尾を上下に振る姿を見てイザナギとイザナミが男女の交わり方を知ったことから恋教鳥(コイオシエドリ)と呼ばれているほか、雌雄の仲むつまじい姿から、中国では「相思鳥」という名があります。
引用元:Premium Japan
最後に童磨に恋を教えたという意味も込めて、しのぶに似た女の子が鶺鴒と言う名前のつく学校に通っていると考察できそうですよね。
童磨がしのぶを好きになった理由
では何故今まで何の感情も湧かなかった童磨が、最後にしのぶに恋をしたのでしょうか?
恋をした理由について考察していきましょう。
顔が好みだったから
まず1つ目の理由は、シンプルにしのぶの顔が童磨の好みだったのかもしれません(笑)。
善逸曰く、しのぶは顔立ちだけで食べていけそうなほどの美人。
しのぶの姉であるカナエのこともしっかりと覚得ていました。
優しくて可愛い子だったなあ
©吾峠呼世晴/集英社 コミック17巻
朝日が昇って食べ損ねた子だよ 覚えてる
カナエが亡くなってから3~4年が経っているにも関わらず、童磨は羽織を見ただけでカナエのことを思い出しており、はっきりと可愛い子と言っています。
姉妹であるしのぶもカナエと顔は似ているため、童磨の好みの顔であったのは間違いないでしょう。
蟲の呼吸の斬られ心地をインタビューされた際には、他の鬼たちは毒の辛さを口々にしていましたが、童磨だけは「可愛いんだから許してあげなよ」と斬られ心地ではなくしのぶの見た目のことを笑って話していました。
しのぶと自身が似ていると感じたから
しのぶにとっては屈辱になるかもしれませんが、2人は似ていると思われる点があります。
それは、常に笑顔で本心を見せないとことです。
童磨は感情がありませんが、知性が高いため上手く人と関わるために笑顔で物腰が柔らかな青年を演じ感情が無いことを相手に悟らせないようにしています。
対してしのぶは鬼に対して激しい怒りと憎しみを抱きつづ、その感情を押し殺し鬼と仲良くなろうと笑顔を常に浮かべて優しい人物を演じていますよね。
2人とも本当の自分を隠し、優しい人物を演じていました。
しかししのぶは、仇である童磨に対しては怒りや憎しみを隠すことなく、全力で童磨にぶつけています。
最後には仲間に対する優しい素の表情を見せており、自分と似ていると思っていた人物が様々な感情を自分に見せてくれたという事で、童磨はしのぶが魅力的に見えたのかもしれません。
しのぶが本当の自分を見せてくれたので、童磨も最後に本心を見せて恋心を伝えたとも考えられます。
童磨はしのぶと結ばれる?
最終話では隊士たちの子孫や、生まれ変わりとされる人物が登場しており、先ほど解説した通りしのぶの生まれ変わりと思われる女の子が登場しています。
一方で童磨は人間に生まれ変わるという事はなく、最終話には登場もしていません。
そのため童磨はしのぶと結ばれることはありませんでした。(童磨はしのぶにとってはカナエの仇になるので、しのぶが童磨を好きになることは絶対になさそうですが…)
鬼滅の刃の公式スピンオフ作品ではしのぶも童磨も登場していますが、こちらでも2人は結ばれていません。
童磨は琴葉のことは好きではなかったの?
しのぶに恋をした童磨でしたが、琴葉のことはどう思っていたのかが気になりますよね。
琴葉は伊之助の母親で、夫や姑から暴力を受けていたため伊之助を連れて家から逃げ出し、助けを求めて童磨が教祖である万世極楽教へとたどり着きました。
童磨は琴葉を保護し、琴葉を連れ戻しに来た夫と姑は殺して山に捨てています。
琴葉は伊之助と同じく美人で、心の綺麗な女性でした。
童磨もそんな琴葉を気に入り、琴葉と伊之助は食べるつもりはなく、寿命までそばに置いておこうとまで考えていたのです。
積極的に女性を狙って食べていた童磨にとって、それだけ琴葉は特別であったことが分かりますね。
しかしある日、童磨は琴葉に人を食べているところを目撃されてしまい、琴葉から問い詰められてしまいます。
童磨は人を救うためにしていることを説得しましたが、琴葉は受け入れることはできずに伊之助を連れて童磨の元を去りました。
もちろん鬼の童磨から逃げ切ることはできず、琴葉は伊之助を何とか救おうと崖から投げ落とし、その後童磨に食べられてしまったのです。
琴葉はお気に入り止まりだった可能性が高い
童磨が童磨のもとでどのように過ごしていたか、詳細は分かっていません。
童磨の回想では、教祖である童磨のそばで笑顔で花をまいたり、歌を歌っていた姿が描かれています。
万世極楽教には250人ほどの信者がいますが、教祖である童磨のそばにいることを許されれているというのはかなり特別な存在であったことが分かりますよね。
さらに人食いを見られても童磨は琴葉のことを説得しており、寿命が尽きるまでそばに置いておきたいというのは本心だったのでしょう。
しかし最後は他の信者たちと同じく、童磨によって食べられてしまいました。
特別な存在ではあったものの、殺すことにためらいが無かったことを考えると、琴葉に対して好意は抱いてなかったように見えます。
琴葉と顔がそっくりである伊之助の素顔を見たときも、見覚えがあるという認識で琴葉のことを鮮明に覚えていませんでした。その時は特別ではあっても、記憶になかったので恋愛感情を持っていた可能性は低そうです。
まとめ
童磨は本当にしのぶに恋をしていたのかを考察してみました。まとめると…
・死後の世界で2人で話し、仲間のことを語るしのぶの表情を見て恋を自覚した童磨
・しのぶに一緒に地獄へ行こうと誘ったが笑顔で断られている
・他の信者たちには抱いたことのない感情が生まれているため、恋をした可能性は高い
・しのぶを好きになった理由は顔が好みだったから?
・自分と同じ本心を隠して生きていたしのぶが自分にだけ本心をぶつけてくれて魅力的に見えた?
・琴葉に対しては特別に想っていたものの、好意を抱くことはなかった
死後の世界での会話をきっかけに、しのぶに恋をした童磨。
今まで作った表情ばかりでしたが、しのぶへの恋を自覚した途端に表情が幼くなり、頬が赤く染まっていました。
おそらく童磨にとってはこれが初恋で、だからこそしのぶを一緒に地獄へ行こうと誘ったのでしょう。
もちろんしのぶは断りましたが、最後の最後で童磨はずっと理解したかった「人間の感情」を手に入れることができました。
死亡してしまいましたが、童磨にとってはもしかしたら最高の最期だったのかもしれませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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