無限列車での戦いで登場し、炎柱・煉獄杏寿郎を殺した上弦の参・猗窩座。
その後は上弦が無限城に集められた際に登場し、無限城での戦いで炭治郎と義勇との対決となりました。
弱者には興味を示さず、無限列車での戦いで初めて炭治郎を見たときは弱者と判断してすぐに殺そうとしています。
再び炭治郎と戦った時には炭治郎を強者と認め、激しい戦いを繰り広げました。
そんな猗窩座ですが、無限城での戦いで死亡する前に、今までに見せたことのない笑みを浮かべていたのです。
今回の記事では、猗窩座の最期となぜ最後に炭治郎に笑顔を見せたのかを解説していきます!
- 猗窩座の最期とは?
- 猗窩座は誰に倒された?
- 死亡する前に笑顔を見せたのはなぜ?
これらのことが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
上弦の参・猗窩座(あかざ)とは
十二鬼月の中でも古参であり、上弦の鬼としては作中で一番初めに登場した鬼である猗窩座。
人間と話すことが好きなようで鬼殺隊と戦うときは饒舌になりますが、鬼となれ合うことはないのか、上弦が集結した時には口数が少なく、無口な印象でした。
上弦の壱である黒死牟をライバル視していますが弐である童磨のことは嫌っているようで、少し童磨に話しかけられただけで頭を殴りつけ、頭部を破壊。
無惨の数少ないお気に入りの鬼であり、青い彼岸花の探索と言う特別な任務を与えられています。
身体能力を向上させる血鬼術
異能の鬼のほとんどが超人離れした血鬼術を使いますが、猗窩座は自身の身体能力を向上させるというシンプルな血鬼術を使います。
しかし猗窩座は血鬼術を使う前から超人的な身体能力を持っているため、それをさらに向上させるというのはかなり厄介な血鬼術ですよね。
接近戦だけでなく、衝撃波を発生させて相手を攻撃することも可能なため、中距離戦でも優位に戦うことができます。
身体能力向上だけではなく、羅針(らしん)を発動させると相手の闘気に反応することも可能です。
闘気に反応することで相手の行動を予測できるため、攻撃をかわすのはもちろん、カウンターを入れることもできるため、攻防に優れた血鬼術であると言えるでしょう。
過去
猗窩座は病気の父と2人で暮らしており、生活は貧しく、猗窩座は盗みを繰り返して父親の薬代を稼いでいました。
しかし父親は盗みを息子にさせてまで生き永らえたくないという理由で、猗窩座が留守の時に自殺。
猗窩猗は父が亡くなった後も犯罪を繰り返していたため、所払いの刑になってしまい、行きついた先でも毎日喧嘩をして過ごしていました。
そんな猗窩座の前に武術の道場を営んでいる慶蔵が現れ、猗窩座は慶蔵にボコボコにされます。
気を失った猗窩座は慶蔵の道場に連れてこられ、突然慶蔵の娘である恋雪の看病を依頼され、病弱であった恋雪に亡くなった父親が重なり、共に暮らすようになりました。
病弱で寝たきりだった恋雪でしたが、猗窩座の看病もあり恋雪は普通の寝たきりだった恋雪でしたが、猗窩座の看病もあり恋雪は普通の生活を送れるまでに回復します。
猗窩座が18歳になった時、慶蔵から道場を継いで恋雪と結婚してほしいと伝えられたのです。
驚いた猗窩座でしたが、大切な慶蔵と恋雪を命に代えても守りたいという想いが強くなり、慶蔵の申し出を受け入れ、結婚の報告を父の墓に報告に行った時に、悲劇が起きました。
慶蔵たちを逆恨みしていた隣の道場の人間が、井戸に毒を入れて、服毒した慶蔵と恋雪が殺されたのです。
猗窩座はまたしても大切な人を失い、復讐として毒を入れた剣術道場に向かい、門下生67人を素手で惨殺。
復讐を終え返り血に染まった状態で夜の町を歩いていると、そこに現れたのは無惨でした。
自暴自棄になった猗窩座は無惨を殺そうとしましたが、無惨から返り討ちに合い、大量に血を注ぎ込まれて鬼となったのです。
猗窩座の最期
猗窩座は無限城での戦いで炭治郎と義勇と戦い、炭治郎が透き通る世界を会得した時に、首を斬られました。
首を斬られても死ななかった猗窩座ですが、その後は自らの意思で死を選び、消滅しました。
猗窩座はどんな最期を迎えたのでしょうか?
炭治郎に首を斬られるが、弱点を克服
痣を発現させた義勇が応戦しますが、徐々に猗窩座が優位な戦況になります。
猗窩座と義勇が戦っている際に炭治郎は透き通る世界を会得することに成功し、義勇を窮地から救い、猗窩座は炭治郎に首を斬られてしまいました。
しかし猗窩座の体は消滅せず、「もっと強くなりたい」という強い思いから首の弱点を克服することに成功し、首を失った状態で炭治郎に止めを刺そうとします。
猗窩座を止めようと義勇が立ちふさがった時、その姿が誰かに重なります。
そして義勇へと襲い掛かろうとした際に、人間だった頃の猗窩座の名前を呼ぶ女性が目の前に現れました。
過去を思い出す
炭治郎や義勇の戦う姿がきっかけとなり、人間だった頃の記憶を取り戻します。
父親や慶蔵、恋雪を守れなかった事実を思い出し、煉獄を倒した滅式を繰り出そうとしたとき、炭治郎によって頬を殴られました。
その時、人間だった頃に慶蔵に殴られて更生させてもらった記憶が蘇ります。
生まれ変われ少年
©吾峠呼世晴/集英社 コミック18巻
猗窩座は弱者を嫌っていましたが、その弱者というのが自分のことだったと思い出しました。
慶蔵が大切にしていた人を守るための流派である素流で人を殺し、父親の遺言である「真っ当に生きてほしい」という願いを叶えられなかった自分を殺すため、自分自身に滅式を撃ち込みます。
それでも鬼である猗窩座の体は再生していきましたが、その際に父親と慶蔵が現れました。
猗窩座は2人と言葉を交わすと、少しずつ人間の姿を取り戻していきます。
妻・恋雪と共に消滅する道を選ぶ
人間の姿に戻りつつあった猗窩座でしたが、無惨が突如目の前に現れたのです。
強くなりたいのではなかったのか?
©吾峠呼世晴/集英社 コミック18巻
お前はこれで終わりなのか?
猗窩座
無惨の言葉を聞いて再び強さを求めて猗窩座の姿に戻り、もう一度戦おうと立ち上がろうとすると、恋雪が現れて猗窩座の頬を両手で優しく包みます。
狛治さん ありがとう もう充分です
©吾峠呼世晴/集英社 コミック18巻
もういいの もういいのよ
無惨が猗窩座を呼んでももう声は届くことはなく、猗窩座は人間だったことの姿に戻り、大粒の涙を流して恋雪に抱き着きました。
猗窩座が狛治へと戻ったことに恋雪は喜び、涙を流して狛治を抱き留めます。
鬼の猗窩座の肉体は再生が止まり、完全に消滅して猗窩座は最期を迎えました。
猗窩座は自分の過ちを悔い、自滅することを選びました。鬼の中には自分の過ちを悔いた者もいましたが、それは首を斬られて消滅する時だったので、自らの意思で消滅を選んだ鬼は猗窩座ただ1人です。
猗窩座と共に恋雪も地獄へ?
公式ファンブックでは人を殺した鬼は地獄に堕ちており、最期に自分を取り戻した猗窩座も地獄に堕とされていました。
しかし他の鬼とは違い、人間の狛治の姿で登場しています。
他の鬼たちとも良好な関係を築いているようで、狛治の肩には小鬼が乗っていました。
そして少し見切れていますが、狛治の隣に恋雪の姿が確認できます!
恋雪の瞳は花柄と特徴的なので、全身は描かれていませんが恋雪で間違いないでしょう。
猗窩座と共に地獄の業火に焼かれた描写があった恋雪ですが、狛治を救った後、一緒に地獄の道に進んでくれていたんですね…。
猗窩座が最後に笑った理由とは?
炭治郎のことを嫌っていた猗窩座でしたが、滅式を自分自身に放つ前に炭治郎に対して笑顔を見せています。
この時に炭治郎は猗窩座から一瞬感謝の匂いを感じっとっており、猗窩座が炭治郎に感謝していたことが分かります。
では何に対して感謝したのかと言うと、「自分が嫌っていた弱者の正体が、自分自身であった」という事を気づかせてくれて、大切な人たちのことも思い出させてくれたことでしょう。
やっと過去を受け入れて自分を止めることができるきっかけを与えてくれた炭治郎に対して、感謝して笑顔を見せてくれたのかもしれません。
猗窩座は炭治郎のことを生理的に受けつけないと言っていましたが、猗窩座は無意識に人間だった頃のことを思い出したくないと思っていたのかもしれません。だから真っすぐで優しい慶蔵に似ている炭治郎を嫌っていた可能性はありそうです。
まとめ
猗窩座の最期と、最期に炭治郎に向けて笑った理由について解説しました。まとめると…
・炭治郎と義勇との戦いで首を斬られるが、強くなりたいという想いから首の弱点を克服
・挑んでくる2人の姿がきっかけとなり、人間だった頃の自分を思い出す
・嫌っていた弱者が自分自身であったと気づき、滅式を自身に打ち込み、自滅しようとする
・最期に妻となる人だった恋雪が現れ、猗窩座は人間だった頃の姿に戻り消滅
・大切な人の記憶や自分が嫌っていた弱者の正体を気づけるきっかけをくれた感謝を伝えるために、最期に笑みを浮かべていた
首の弱点を克服し、さらなる強さを手に入れることもできた猗窩座でしたが、最後は自滅を選んだのです。
多くの人を殺めてしまいましたが、最期は愛する人のもとに帰ることができました。
犯してしまった罪は消えませんが、罪を償った後は恋雪と共に幸せでいてくれることを祈るばかりです…。
無限城編は映画化も決定しているので、劇場に行くときはハンカチが必須になりそうですよね(笑)。
最後までお読みいただきありがとうございました!
関連記事