十二鬼月の数字を決める「入れ替わりの血戦」と、そのルールとは?過去、数字の入れ替わりは発生していたのか?※

十二鬼月

鬼の始祖である鬼舞辻無惨の直属の配下である十二鬼月。

12体の鬼で編成されており、十二鬼月の証として目には数字が刻まれています。

十二鬼月の中でも上弦の6体と下弦の6体に分かれており、上弦の強さは下弦とは比べ物にならず、よく顔ぶれが変わる下弦に対し、上弦たちは100年以上も顔ぶれが変わっていません。

基本的には十二鬼月の数字は無惨が決めていますが、実は入れ替わりの血戦を申し込み、戦いに勝利することが出来れば昇格することが可能です。

しかし入れ替わりの血戦については原作では描かれることはなく、連載が終了してしまいました。

そこで今回の記事では、入れ替わりの血戦のルールや、入れ替わりの血戦は行われたことがあるのか解説していこうと思います!

  • 入れ替わりの血戦のルールとは?
  • 鬼同士の戦いなのに終わりはあるの?
  • 実際に入れ替わりの血戦で昇格した鬼はいるの?

などが気になった人は、是非この記事を読んでみてくださいね。

入れ替わりの血戦のルールとは

©吾峠呼世晴/集英社 コミック12巻

十二鬼月の数字は無惨が決めていますが、数字が下の鬼が上の鬼に対して入れ替わりの血戦を申し込み、勝利することで昇格することが出来ます。

作中では何度か「入れ替わりの血戦」というワードが登場したものの、その様子が描かれることはありませんでした。

そんな謎が多い入れ替わりの血戦について、ルールを詳しく見ていきましょう。

1.勝負は一対一で行う

もちろん勝負を行う際は、申し込んだ鬼と申し込まれた鬼の一対一で行います。

鬼は基本的に日輪刀で首を切断されるか、太陽の光を浴びない限り死ぬことはないので、鬼同士の戦いは不毛とされています。

下弦の伍である累も、家族の中から裏切りものが出た時は殺すことはできなかったため、日の光に当てて焼き殺す方法を取っていました。

入れ替わりの血戦も鬼同士の戦いになるため、勝敗がなかなかつかなそうですよね。

敵わないと悟った時点で片方が負けを認める、または無惨が審判のような役割をして勝負がついたと判断するのかもしれません。

また、無惨は鬼の細胞を操作することもでき、鬼の回復能力を止めることもできます。

入れ替わりの血戦の際は鬼の再生能力を妨害し、戦えなくなる状態になるまで戦わせて決着をつけさせたのかもしれません。

きつね
きつね

下弦の鬼たちが解体される時も、下弦の参である病葉(わくらば)は無惨に殺されることを恐れ、その場から逃亡しますがすぐにつかまってしまい、首だけの姿になってしまいました。体が再生しなかったのは無惨の影響なので、この力を入れ替わりの血戦でも使っているかもしれません。

2.敗北した鬼は勝利した鬼に吸収される

無惨が許可した場合のみ、勝利した鬼が負けた鬼を吸収することが出来ます。

鬼の主食は人間ですが、共食いで鬼を食べることも可能です。

十二鬼月ほどの強い鬼を作り出すことはかなり時間もかかるため、入れ替わりの血戦が行われるたびに吸収が行われてしまうと、戦力を失ってしまうことに繋がります。

そのため、負けたら必ず吸収されるわけではなく、無惨の許可がないと吸収することはできません。

3.下弦が上弦に申し込むこともできる

©吾峠呼世晴/集英社 コミック7巻

実は入れ替わりの血戦は、下弦の鬼が上弦の鬼に申し込むことが出来ます。

下弦解体で唯一生き残った魘夢は、無惨に気に入られて大量の血を与えてもらい、さらなる力を手にした際にこのように言っていました。

そしてもっと強くなれたら
上弦の鬼に入れ替わりの血戦を申し込めるぞ

©吾峠呼世晴/集英社 コミック7巻

この発言から、入れ替わりの血戦は下弦の鬼と上弦の鬼でも実施されている可能性が高いです。

ただし、上弦の鬼と下弦の鬼ではかなり力の差があります。

実際に上弦の鬼たちは100年以上顔ぶれが変わっていませんが、下弦の鬼は柱たちに倒されることが多く、何度も顔ぶれが変わっています。

申し込むことはできますが、勝てる可能性は極めて低いでしょう。

4.申し込むのは数字が1つ上の鬼のみ?

入れ替わりの血戦では、「下位の鬼が上位の鬼に対して申し込むことができる」と説明されていました。

なので、もしかしたら数字が2つ以上離れていても入れ替わりの血戦を申し込むことはできそうです。(例:上弦の陸が上弦の肆に入れ替わりの血戦を申し込む)

しかし同じ十二鬼月であっても、数字が1つ違うだけで実力がかなり変わってきます。

なのでルール上は可能であっても、数字が2つ以上離れている鬼が相手だと勝てる見込みが低そうなので、申し込むことはなさそうです。

入れ替わりの血戦は行われたことがある?

©吾峠呼世晴/集英社 コミック12巻

作中では描かれることはなかった入れ替わりの血戦ですが、実際に行われたことがあったのでしょうか?

実は過去に入れ替わりの血戦は行われたことがあると判明しました。

実際に行われたものと、行われていた可能性があるものについて解説していきます。

猗窩座が黒死牟に申し込み、実現した

©吾峠呼世晴/集英社 コミック12巻

現在上弦の参である猗窩座は、上弦の壱である黒死牟に対して入れ替わりの血戦を申し込んだことがあります。

黒死牟は猗窩座がお気に入りだったため、入れ替わりの血戦を申し込まれたときは嬉しかったようです。

結果は黒死牟の勝利に終わり、猗窩座が上弦の壱になることはありませんでした。

負けた猗窩座は黒死牟に吸収されるはずでしたが、黒死牟は猗窩座のことを気に入っていたという理由から吸収はしなかったみたいです。

そして黒死牟だけでなく、無惨も猗窩座のことを忠実で真面目という理由で気に入っていました。

万が一黒死牟が猗窩座を吸収しようとしても、無惨が止めていたでしょう。

猗窩座が黒死牟に入れ替わりの血戦を申し込んだとき、猗窩座がどの数字をもらっていたのかははっきりと分かっていません。ただ入れ替わりの血戦は数字が隣り合った鬼同士が戦っていた可能性が高そうなので、過去に猗窩座は上弦の弐だったのかもしれません。

童磨は入れ替わりの血戦で猗窩座と戦った?

©吾峠呼世晴/集英社 コミック12巻

入れ替わりの血戦のルールの中に「数字が1つ上の鬼にしか申し込めない」というルールがあった場合、猗窩座が黒死牟に入れ替わりの血戦を挑んだ時は、猗窩座は上弦の弐であったことになります。

しかし、現在は猗窩座は上弦の参ではなく、弐の座には童磨がいる状態です。

ということは昔は猗窩座の方が数字が上で、童磨に追い越された可能性があります。

もしかしたら童磨が猗窩座に入れ替わりの血戦を挑み、勝利したことで今の並びになったのかもしれません。

無限城に上弦の鬼たちが召集された際に、童磨が気になったことを言っていました。

いやぁしかしだよ黒死牟殿
申し込んだ所で猗窩座殿は我らに勝てまいが
加えて俺に至っては猗窩座殿よりも後で鬼となり早く出世したのだから彼も内心穏やかではあるまい!

©吾峠呼世晴/集英社 コミック12巻

童磨の言葉に猗窩座は手を出すことはなく、青筋を立てているものの手を出すことはありません。

童磨の言葉にムカついているけれど、過去に童磨に敗れたことがあるから何も言わずに堪えているようにも見えますよね。

黒死牟は猗窩座を含め、3度申し込まれたことがある

©吾峠呼世晴/集英社 コミック20巻

猗窩座に入れ替わりの血戦を申し込まれたことがある黒死牟ですが、実は過去に猗窩座を含め3度も入れ替わりの血戦を申し込まれたことがあります。

3回とも返り討ちにしており、約400年もの間ずっと最強の鬼の座を守り続けました。

猗窩座以外の2人は誰であったのかは明言されておらず、もしかしたら吸収されているのかもしれません。

入れ替わりの血戦が行われている場所とは

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

入れ替わりの血戦は一体どこで実施されているのでしょうか?

十二鬼月ほどの力を持った鬼同士が戦いあったら、かなり周囲に影響が出そうですよね…

上弦の陸である妓夫太郎でさえも、遊郭で戦った際にあたりの建物を半壊するほどの力を持っていました。

あんな戦いをしてしまったら、鬼殺隊に自分たちの居場所もバレてしまいそうです。

となると、広くて建物の修復が可能な無限城で行われているのでは?と考えられます。

無限城は鳴女が血鬼術で作り出したものであり、鳴女がいれば入れ替わりの血戦を行う2人の鬼をすぐに呼び寄せることもできます。

鳴女がいつから無限城を作り出せるようになったのは分かりませんが、無限城に上弦の鬼が集められた際に、猗窩座は過去にも上弦の鬼が鬼殺隊に殺されたときに無限城に呼ばれたと言っていました。

100年ほど前から無限城は存在していたことが分かっているので、入れ替わりの血戦の場所としても活躍している可能性は十分にありそうですよね。

まとめ

©吾峠呼世晴/集英社 コミック6巻

十二鬼月たちで行われる入れ替わりの血戦について解説しました。まとめると…

入れ替わりの血戦まとめ

・下位の鬼が昇格をかけて上位の鬼に戦いを申し込むこと
・敗北した鬼は、無惨が許可すれば勝者の鬼に吸収されてしまう
・下弦が上弦に申し込むことも可能
・数字が2つ以上離れてても申し込めそうだが、勝算はかなり低い
・猗窩座は過去に黒死牟に入れ替わりの血戦を申し込んだことがある
・童磨と猗窩座も入れ替わりの血戦をしていた可能性がある
・黒死牟は猗窩座を含め、3度申し込まれたことがあるが全て返り討ちにしている
・入れ替わりの血戦は無限城で行われていた可能性が高い

鬼同士の戦いは原作では描かれることはありませんでしたが、少なくとも黒死牟と猗窩座は入れ替わりの血戦を経験していることが分かりました。

基本的には無惨が決めた数字に従いそうですが、鬼には好戦的な性格のものが多いので入れ替わりの血戦という制度を作ったのかもしれませんね。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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