炭治郎の同期の1人であり、最終選別の時には炭治郎と衝突した不死川玄弥(しなずがわげんや)。
刀鍛冶の里で炭治郎と再会し、炭治郎のことを敵対していた玄弥ですが、上弦の鬼を共闘で倒したことがきっかけで和解することが出来ました。
岩柱・悲鳴島の柱稽古では、岩をなかなか動かすことが出来なかった炭治郎に対して、どのようにすればよいかアドバイスをする仲になっています。
玄弥は銃をメインに鬼と戦いますが、強敵と戦う際には鬼の体を食べ、一時的に鬼の能力を得て戦うこともあります。
この鬼食いは作中では玄弥だけがもつ特殊能力ですが、玄弥は何故鬼食いをしてまで鬼と戦うことを選んだのかご存じでしょうか?
今回の記事では、鬼食いについてや、鬼を食う理由について解説していきます!
- 鬼食いって何?
- 玄弥が鬼食いをするようになった理由は?
- 玄弥はいつから鬼食いをするようになったの?
などが気になる人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね!
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鬼食いとは?
鬼食いとは、鬼の体を食べることで一時的に鬼の体質になれることを意味します。(玄弥のセリフでは鬼喰いと表記されています)
強い鬼を食べればその分の強さを手に入れることが出来ます。
玄弥は黒死牟の折れた刀の破片を食べて力を得ていたので、鬼の体からできたものであっても対象になるみたいです。
肉や骨を食べればその分強くなり、髪などの場合は少し効果が薄いようです。
黒死牟が使っている刀、虚哭神去(きょこくかむさり)は自身の血肉から作り出した刀です。鬼の体から作られている刀なので、何度破壊しても再生することが可能です。
鬼食いは玄弥にしかできない
鬼食いをして一時的に鬼の力を手に入れることができるなら、隊士全員が鬼食いをすればパワーアップできるのでは?と思いますが、鬼食いは玄弥にしかできない特別な能力です。
玄弥は特異体質であり、嚙む力が普通の人より優れており、それに加えて特殊な消化器官の作りになっていたので鬼食いを可能にしていました。
玄弥は炭治郎と共に上弦の肆・半天狗と戦っていた時に鬼食いをしていますが、噛んだ時の音が炭治郎にまで聞こえていたほどだったので、玄弥の歯がいかに硬いか分かりますね!
黒死牟の発言から、300年ほど前にも玄弥と同じように鬼食いをしていた隊士がいたようです。
しかしその隊士は胴を両断されて死亡してしまいましたが、玄弥は胴を両断されても生きており、玄弥がめったにいない特異体質だったのでしょう。
胴を両断された玄弥でしたが、黒死牟の髪を食べて胴を繋ぐことが出来ました。
黒死牟の優れた再生能力を得たという理由もありますが、それに適応した玄弥の体質も特別だったはずです。
完全に鬼になることが出来るわけではない
鬼食いをしても、完全に体が鬼になるということはないようです。
そのため、鬼であれば日輪刀で首を斬られない限り死ぬことはありませんが、日輪刀以外の攻撃も致命傷になることがあります。
あくまで一時的に鬼に似た体になって、再生力や筋力が上がるという能力です。
鬼になることはないと言っても、玄弥は半天狗の攻撃をくらって体中に穴が開いた状態になっても生きていたことから、限りなく鬼に近い体になっているのは確かです。
鬼食いをすると容姿にも変化があり、鬼化した玄弥は瞳が黒くなっています。黒死牟の刀を飲み込んだ際には、黒死牟の痣と同じ模様が額に浮き出ていました。
デメリットも存在する
鬼食いをすると、鬼の能力を手に入れることが出来るというメリットがありますが、判断力や理性が低下するというデメリットも存在します。
炭治郎と共闘した際は、鬼化した玄弥は普段隠している本心を炭治郎にぶつけるような一面も見せていました。
体にも負担がかかってるため、玄弥は定期的に蝶屋敷に行って健診を受けています。
鬼を食べる隊士というのは前例がないため、蝶屋敷の主人である蟲柱・胡蝶しのぶは検診のたびに玄弥に対して説教しているみたいです。
機能回復訓練の時に、炭治郎と玄弥は蝶屋敷ですれ違いましたが、あの時も玄弥は検診に来ていたようです。
禰豆子の血鬼術・爆血は人には殺傷能力が無いはずですが、鬼化していた玄弥は爆血によって燃やされてしまっていました。人間には影響がなくても、鬼に対する広範囲の攻撃をした時に玄弥が鬼化していたらダメージを受けてしまう危険性があります。
最後は体が鬼のように崩れていってしまった
玄弥は無限城で悲鳴島、実弥、無一郎と共に上弦の壱・黒死牟と戦います。
黒死牟を倒したものの、玄弥は頭から真っ二つに斬られてしまい、そのダメージが大きく鬼化していたものの体を再生することはできなくなってしまいました。
そして、最期は日輪刀で首を斬られた鬼のように体が崩れ去ってしまったのです。
無惨の血が濃い黒死牟を食べたせいか、今までの鬼食いが影響したのかは分かっていませんが、死亡する時に体が残らないというのは悲しすぎます…。
不死川玄弥が鬼を食う理由
多くのデメリットがあるにもかかわらず、何故玄弥は鬼食いをしてまで鬼殺隊にいるのでしょうか?
それは、早く昇進して柱なって実の兄である不死川実弥(しなずがわさねみ)に伝えたいことがあったからです。
そして伝えたいことについては、玄弥と実弥の過去が大きく関係しています。
兄妹と母が死んでしまう
不死川家は7人兄弟であり、実弥が長男で玄弥が次男として生まれました。
父はすでに亡くなっていて、実弥は玄弥と2人で力を合わせて母と兄妹たちを守ろうと誓います。
ある夜、いつも夜には仕事から帰ってくるはずの母が家に帰ってきませんでした。
すると家のドアが乱暴に叩かれ、兄妹たちは母が帰って来たと喜んで扉を開けてしまいます。
扉が開けられると正体不明の獣の姿をした生物が侵入し、兄妹たちに襲い掛かりました。
実弥は玄弥を守ろうと獣と共に外に出て戦い、玄弥は兄妹たちの応急処置を済ませた後、医者を呼ぼうと外に出ます。
しかし、家の外に出て玄弥が見たのは血まみれで倒れていた母と、血まみれになって立っている実弥でした。
玄弥は実弥が母を殺したと思い込み、呆然と立ち尽くす実弥に「人殺し!!」と叫んだのです。
勘違いで兄を傷つけたことを後悔
兄妹が殺され冷たくなって返事をしなくなり、突然の出来事に混乱していた玄弥。
追い打ちをかけるように最愛の母の死を目の当たりにして、母の側に血まみれで立っていた実弥を罵倒してしまいます。
後から家族を襲ったのが鬼になった母だと気づき、混乱していたとはいえ、自分たち兄妹を命懸けで守ってくれた実弥に対してひどいことを言ってしまったことを玄弥はずっと後悔していました。
それから実弥とは会えなくなり、実弥が鬼殺隊にいるということを知った玄弥は、実弥を傷つけてしまったことを謝るために鬼殺隊に入隊したのです。
しかし実弥はすでに柱となっていたため、玄弥は鬼殺隊に入ったもののなかなか会う機会がありません。
自分も柱になろうと玄弥も努力しましたが、玄弥は鬼殺隊として必須とされている呼吸の習得が出来ませんでした。
玄弥は自分には才能が無いことに気付き、強くなりたいという焦りから鬼食いをしてしまうのです。
鬼食いをすることで力を手に入れることが出来ると知った玄弥は、鬼食いを繰り返して鬼と戦うようになり、柱になろうと奮闘するようになるのです。
呼吸が使えない玄弥ですが、階級は丁となっており上から4番目になっています。階級を上げるには鬼を倒すことが絶対条件であるため、何度も鬼食いを繰り返しているのが分かりますね。
鬼食いは鬼殺隊に入ってすぐしていた?
玄弥が鬼食いをする理由は分かりましたが、ではいつから鬼食いをするようになったのでしょうか?
厳密にいつからしていたかは明かされていませんが、玄弥が鬼食いを始めた理由はこのように書かれていました。
身体能力も低く呼吸も使えない玄弥が柱に近づくための苦肉の策だったが
©吾峠呼世晴/集英社 コミック13巻
しかしこれは誰にでもできることではなかった
大体の隊士は、呼吸を使える状態になって最終選別にいきますが、玄弥は呼吸を使えないことが分かっています。
銃をメインの武器として使用している玄弥ですが、日輪刀も持っているものの刀の色は変わっているように見えません。(元々の鉄の色?)
なので、玄弥が鬼食いをするようになったのはどちらかのパターンじゃないかと考えられます。
1.呼吸が使えないと分かり、最終選別に行く前(または選別中)
2.最終選別を突破できたものの、日輪刀の色が変わらず、才能が無いと諦めた時
最終選別が終わった後の玄弥を見てみると、砂ぼこりで汚れているものの怪我をしているようには見えませんでした。
この時すでに鬼食いをしていて、鬼の再生能力があったから怪我をしていなかったのかもしれません。
まとめ
玄弥が鬼を食う理由や、いつから鬼食いをしているのかについて考察を交えて解説しました!
まとめると…
・自分に才能が無いと気付き、鬼食いをして力を手に入れて早く昇進したかったから
・昇進して柱になって、実の兄、不死川実弥にひどいことを言ったことを謝りたいから
・鬼食いをするようになったのは最終選別の前か、すぐ後の可能性が高い
初めて鬼食いを見た時は、無惨の細胞を体に入れるなんて大丈夫なの!?と思いましたが、玄弥が特異体質だからこそできる能力でした。
体にどんな影響が出るか分からないのに、柱になって実弥に謝りたいからずっと鬼食いをして鬼殺隊にいた玄弥が、最期に実弥に想いを伝えられて本当によかったなと思います。
2023年は刀鍛冶の里がいよいよ放送、玄弥の活躍が楽しみですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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