代々鬼殺隊の当主を務めており、鬼の始祖である鬼舞辻無惨の討伐を悲願としている一族である産屋敷家。
鬼滅の刃は大正時代の設定ですが、産屋敷家は平安時代から続く歴史ある一族です。
産屋敷耀哉は歴代の当主たちの中でもカリスマ性がずば抜けており、隠や一般隊士たちだけでなく、個性が強い柱たちからもとても信頼されています。
耀哉はまだ23歳であるにも関わらず体が弱く、炭治郎も参加した柱合会議ではすでに目が見えない状態になっていました。
さらに病気は進行し、遊郭編の時には寝たきりに近い状態になってしまい、刀鍛冶の里での戦いの後に行われた柱合会議には出席することが出来ませんでした。
その原因は、産屋敷家のある出来事がきっかけとなり、一族が呪われて病弱になってしまったからなのです。
今回の記事では、産屋敷家がかけられた呪いについて詳しく解説していきます!
- 産屋敷家の呪いって何?
- 呪いには鬼舞辻無惨が関係しているの?
- 呪いを解く方法はある?
などのことが気になった人は、是非この記事を読んでみてくださいね。
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産屋敷家の呪いとは
産屋敷家は「一族の子供は病弱に生まれ、すぐに死んでしまう」という呪いをかけられています。
産屋敷家の人間は体が弱く、鬼を倒すための力や体力がありません。
耀哉は呪いがそこまで進行していない状況にも関わらず、刀を振ると脈が狂ってしまい10回もできませんでした。
体が弱い代わりに当主たちはみな人をまとめることに長けた能力があり、鬼殺隊士たちをまとめる当主という役割を代々務めています。
男の子は1人を残して他の兄弟はみんな亡くなる
産屋敷家に男子が複数人生まれた場合、1人以外はみんな早くに亡くなってしまいます。
97代目当主である産屋敷耀哉にも兄弟がいましたが、みんな呪いによって耀哉よりも早く亡くなってしまい、生き残った耀哉が当主を務めることになりました。
女の子は13歳までに結婚して苗字を変えることができなかった場合は、どんなに気を付けていても事故や病気で亡くなってしまいます。
耀哉が当主になったのはまだ4歳の時でした。耀哉の父は繊細な心の持ち主で、隊士たちが鬼との戦いで傷つき、亡くなることに耐え切れなくなり自殺しまいました。
長生きできるよう神職の一族から妻を貰う
呪いのせいで子供が長く生きられなくなってしまったため、対策として代々当主は神職の家系である女性から妻をもらいます。
ちなみに神職とは、神社で祈祷やお祓いなどの神事をする人のことを意味します。
神職(しんしょく)とは、神道、神社において神に奉仕し祭儀や社務を行う者のことである。
引用元:Wikipedia
神職の家系の女性を妻にすることで寿命を延ばすことができるようになりましたが、それでも30歳になる前にみんな亡くなりました。
耀哉の妻であるあまねも神職の家系の生まれであり、それがきっかけで2人は結婚しました。
産屋敷家は呪いの影響で長生きができないため、子孫を残すためにも耀哉が13歳、あまねが17歳の時に結婚しています。
あまねは初めは結婚に対して迷いがありましたが、立場上断ることはできません。そんなあまねを見て耀哉は「貴方が嫌なら私からこの話は断ります」とあまねを気遣う言葉を掛けたのです。自分よりも相手を気遣ってくれる耀哉に惹かれ、あまねは結婚を決めました。
鬼撫辻無惨との関係
代々産屋敷家の男子が鬼殺隊の当主を務め、無惨を倒すために鬼殺隊を統率しています。
なぜ産屋敷家の人間が無惨を追っているとかというと、産屋敷家にかけられた呪いには無惨が大きく関係しているからです。
一族の子供たちが病弱で生まれてくる理由について神主に尋ねたところ、神主に下記のように言われました。
同じ血筋から鬼が出ている…
©吾峠呼世晴/集英社 コミック16巻
その者を倒す為に心血を注ぎなさい…
そうすれば一族は絶えない…
実は無惨と産屋敷家は同じ血筋であり、血筋から無惨のような人喰い鬼を出してしまったため、産屋敷家はこのような呪いをかけられてしまったのです。
それを知った産屋敷家は鬼殺隊を創設し、無惨と戦うことを決意しました。
元は産屋敷と同じ血筋の生まれであった無惨ですが、何故鬼になってしまったのでしょうか?
実は無惨が鬼になったのは、本人が望んで鬼になったわけではありませんでした。
無惨が鬼になったのは、彼の過去が深く関係しています。
平安時代に病弱な男の子として生まれる
無惨は平安時代に人間の男の子として生まれました。
しかし生まれながらに病弱であり、母親のお腹にいたころから何回も心臓が止まってしまい、生まれた時にも脈も呼吸も止まっていました。
死産として判断され、火葬されそうになった時に息を吹き返したのです。
善良な医者から治療を受ける
何とか息を吹き返した無惨でしたが、病気は良くならず、20歳になる前に死ぬと医者から言われていました。
そんな無惨を少しでも生き永らえさせたいと、善良な医者が無惨の治療を担当したのです。
医者は無惨の病気が良くなることを願い、試作の状態であった新しい薬を処方しましたが、無惨の症状は改善されず、悪化する一方でした。
平安時代に医者に治療してもらえて、身に着けている服も男性貴族が着ていたとされる束帯(そくたい)に見えるため、無惨は貴族の生まれだと言われています。
無惨が医者を殺害する
医者は懸命に治療を続けましたが、それでも無惨の病状は良くなることはありません。
そして無惨は病状が一向に改善しないことに腹を立て、医者の頭に凶器を突き刺して殺害してしまいます。
医者を殺害しても無惨には特にお咎めはなく、変わらない日々を過ごしました。
処方された薬によって、人間から鬼になる
しかし医者を殺して少し経った頃、無惨は自分の体が変化していることに気付きました。
無惨は新薬のおかげで病弱ではなくなり、強靭な体である鬼へと変わったのです。
鬼となって強い体を手に入れた無惨でしたが、太陽の下を歩けなくなり、昼間の行動が制限されるということは無惨にとって屈辱でした。
鬼となり、無惨は太陽の下をあるけなくなると同時に、人肉を欲するようになりました。普通なら人の肉を食べるということに躊躇しそうですが、無惨は人肉を食べなければいけないことに関しては特に何とも思わなかったみたいです。
太陽を克服するため、鬼を作り出すようになる
自分に処方した薬を調べれば、太陽を克服できると無惨は考えます。
しかし医者から処方された薬について調べたものの試作の段階だったため、青い彼岸花が薬に使われていたということしか分かりませんでした。
青い彼岸花が生息しているのか、それとも栽培したものなのか医者のみが知っていましたが、無惨が医者を殺害してしまったため、青い彼岸花の詳細は迷宮入りとなります。
無惨は青い彼岸花を見つけようと日本中を探しましたが、見つけることができません。
そこで無惨は自らの血で鬼を増やし、太陽を克服する鬼を作り出そうと考えたのです。
さらに一部の鬼に対して青い彼岸花を探すように命じて、太陽を克服しようとしました。
青い彼岸花はある条件でしか咲かない
無惨は太陽を克服した鬼を生み出したことには成功しましたが、鬼を増やし続け1000年以上経っても青い彼岸花を見つけることが出来ませんでした。
鬼のいなくなった現代で、伊之助の子孫が青い彼岸花について研究を行っていることが判明し、その時にある驚きの情報も分かりました。
それは、青い彼岸花は1年で2、3日の昼間しか咲かないということです。
さらにファンブックではこのようにも書かれていました。
青い彼岸花は気候などの条件によっては一年に一度も咲かない時すらある。
花が咲いたときも、昼間の数分から数十分で閉じてしまうらしい。
つまり、太陽を克服していなくて昼間の行動が制限されている無惨や鬼たちは、出会うことがほぼ不可能だったみたいです。
あれだけの鬼を生み出して見つけられなかったのも、昼間に咲いていたことが理由だったのです。
鬼舞辻無惨を倒し、呪いが解かれる
鬼殺隊が一丸となって鬼舞辻無惨を倒したのは98代目当主、産屋敷輝利哉(うぶやしききりや)の時でした。
鬼滅の刃の最終話では炭治郎たちの子孫が鬼のいない世界で平和に暮らす様子が描かれていましたが、驚くことにそこには輝利哉の姿も!!
なんと日本最高齢を記録し、記者にインタビューされている姿がテレビに映っていたのです。
子供の時の面影はなく、すっかりおじいちゃんになっていましたが、日本最高齢の記録を更新して長生きしていることから、呪いが解けたことが分かりました。
ちなみに2022年での日本最高齢は119歳でギネス世界記録にも登録されています!輝利哉のこの時の年齢は明らかになっていませんが、これに近い年齢だったのかもしれません。
まとめ
産屋敷家の呪いについて解説しました。まとめると…
・呪いのせいで一族は全員体が弱く短命で生まれ、30歳になる前に亡くなった
・神職の家系である女性から妻を貰うことで、寿命を延ばしている
・産屋敷家が呪われたのは、血筋から無惨という人喰い鬼を出したため
・無惨は善良な医者が調合した薬を飲んで、たまたま鬼になってしまった
・無惨を倒した後、呪いは解けて日本最高齢を記録するほど長生きできるようになった
耀哉と無惨の顔が少し似ていると思っていましたが、2人が同じ血筋だったことは驚きです!
平安時代から続く呪いのせいで一族は存続の危機が何度も訪れましたが、鬼殺隊が一丸となって無惨を倒すことができ、呪いから解放されました。
これからは鬼や呪いのことは気にせずに、平和な日常を過ごしてほしいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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