蝶屋敷で一緒に生活している胡蝶しのぶと栗花落カナヲ。
鬼殺隊では少ない女性隊員ですが、カナヲは隊士や隠たちの指揮を任され、しのぶは9人しかいない柱の1人という実力者です。
雰囲気や顔立ちがそっくりでまるで姉妹のようですが、苗字は「胡蝶」と「栗花落」なので違っていますよね。
カナヲはしのぶのことを「師範」や「姉さん」と呼んでおり、2人がどういった関係なのか混乱している人もいるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、しのぶとカナヲの関係について詳しく解説していこうと思います!
- しのぶとカナヲの関係って?
- 2人は本当の姉妹なの?
- なぜおそろいの髪飾りをしているの?
- カナヲはどうしてしのぶの継子になったの?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
胡蝶しのぶとは
2人の関係を解説する前に、まずは胡蝶しのぶについて少し解説したいと思います。
胡蝶しのぶはどういった人物なのでしょうか?
剣士と医師の両方で活躍
鬼殺隊の最高位であり、鬼殺隊を支える存在である柱。
胡蝶しのぶも柱の1人で、蟲柱を務めています。
しのぶは体が小さく、柱の中で唯一鬼の首を斬ることができません。
しかししのぶは鬼殺隊を戦うことを諦めず、藤の花から鬼を殺す毒を作り上げ、日輪刀に毒を仕込み鬼に打ち込むことで、鬼を殺すことができるようになりました。
鬼のほとんどが毒を撃ち込まれたことに気付かないほどのスピードで素早く毒を撃ち込みます。
しのぶは剣士として活躍するだけではなく、医学にも精通しています。
剣士であると同時に、負傷した隊士たちを看病するといった医師の役割も担っており、鬼殺隊にとっては無くてはならない存在です。
無惨との最終決戦前には鬼の珠世と協力し、人間を鬼に戻す薬や無惨を弱体化させる薬の開発に成功しています。
那田蜘蛛山では、人間を蜘蛛に変える血鬼術を使う鬼がいました。その鬼によって隊士たちが蜘蛛の姿に変えられてしまいましたが、しのぶによって救われています。善逸もしのぶが調合してくれた薬を飲み、縮んでしまった手足が元通りになりました。
家族を鬼に殺されている
しのぶは幼いころ、目の前で両親を鬼によって殺されています。
間一髪のところで、しのぶは姉である胡蝶カナエと共に岩柱である悲鳴嶼行冥に救われました。
しのぶとカナエは、「自分たちと同じ想いを他の人にはさせない」と考え、鬼殺隊に入ることを決意します。
悲鳴嶼は2人が鬼殺隊に入ることに反対しましたが、姉妹の熱意に負け、育手を紹介してくれたことにより鬼殺隊に入隊することができました。
入隊後は2人は蝶屋敷で暮らし、身寄りのない女の子たちを引き取り一緒に生活していました。
剣士としての実力も磨き、やがて姉のカナエは花柱に就任するほどの実力者となりました。
しかし、しのぶが14歳の時にカナエは上弦の弐である童磨と戦い、致命傷を負ってしまいます。
しのぶが駆けつけましたが、童磨は逃亡しており、カナエはしのぶに「普通の女の子として生きて欲しい」と言葉を残し、死亡しました。
それからしのぶは、自分の感情を表に出すことをせず、カナエが好きだと言ってくれた笑顔を常に浮かべるようになったのです。
栗花落カナヲとは
次は栗花落カナヲについて、解説していきたいと思います。
カナヲはどんな人物なのでしょうか?
最終選別で傷一つない実力者
鬼殺隊では、入隊の試験として鬼が閉じ込められている藤襲山で7日間生き残るという最終選別が行われてます。
もちろん炭治郎や善逸、伊之助もこの最終選別を経験しています。
カナヲも炭治郎たちと同日に最終選別に参加しており、参加者の中で唯一、ケガをしていませんでした。
それだけではなく、顔や服にも汚れは一切なく、涼しい顔で最終選別を突破していたのです。
さらにカナヲはこの時にはまだ稽古をつけてもらったことが無く、見よう見まねで花の呼吸を習得し、最終選別に参加していたのです。
その後はしのぶの継子となり、那田蜘蛛山での任務では炭治郎たちと同期であるにも関わらず、隠たちの指揮も務めていました。
炭治郎や善逸は全集中の呼吸を育手によって教わっており、伊之助は山での厳しい環境下で育ったため全集中の呼吸を習得することができました。しかしカナエは修業もせず、全集中の呼吸を見よう見まねで使えるようになっており、ポテンシャルがかなり高いことが分かります。
炭治郎との出会いで変わっていく
カナヲは育った環境から、自分の感情を表に出すことが苦手でした。
自分がどういった行動をすればよいのかが分からず、悩んだときはコインを投げて決めるといった方法で決断していました。
決断できない、全てをどうでもいいと思っていたカナヲですが、炭治郎に激励されてから少しずつ自分の感情が出せるようになっていきます。
微笑んでいる表情がほとんどであったカナヲですが、遊郭編では宇髄に連れ去られそうになるアオイやなほを助けるために、鬼殺隊では上官に当たる宇髄を引き留めようとしました。
その後も、炭治郎の無事に感度して涙を流したり、しのぶと一緒に稽古をしたいと自分の気持ちを素直に伝えることができるようになっています。
胡蝶しのぶと栗花落カナヲの関係
しのぶとカナヲについて解説していきましたので、いよいよしのぶとカナヲの関係について解説していこうと思います!
ではしのぶとカナヲはどういった関係性なのでしょうか?
胡蝶姉妹が劣悪な環境からカナヲを救い、家族となる
カナヲは感情を出すことが苦手ですが、それは幼いころの劣悪な環境が大きく影響しています。
貧しい家に生まれ、両親から激しい虐待を受けて育ちました。
カナヲには兄弟がいましたが、度を超えた虐待により何人かが命を落としています。
虐待を受け続けカナヲの心は限界を超えてしまい、ある日を境に何も感じないようになってしまいました。
そして感情を失ったカナヲは親に売り飛ばされてしまいます。
人買いに縄で縛られ歩いていると、しのぶとカナエが半ば強引にカナヲを引き取り、一緒に暮らすようになりました。
しのぶとカナエにカナヲとの血のつながりがありませんが、本当の妹のようにカナヲを可愛がり、劣悪な環境からカナヲを救ってくれたのです。
名前はカナヲが自ら選んだもの
しのぶの苗字は胡蝶ですが、カナヲの苗字は栗花落で異なる苗字を使っています。
カナヲは引き取った際に名前すらなく、「カナヲ」という名前は胡蝶姉妹が付けてくれたものです。
苗字については、いくつかの候補の中からカナヲ自身が選んだものになります。
候補の名前には「胡蝶」もありましたが、カナヲは栗花落という苗字を選びました。
姉妹が欲しかったアオイは、自分の苗字を激推ししたみたいです。何度も何度も自身の苗字である「神崎」を薦めましたが、カナヲはアオイの熱意に戸惑いながらも栗花落を選びました。
蝶の髪飾りは家族の証
カナヲはしのぶと同じ、蝶の髪飾りを使っています。
これはカナエが家族の証として、蝶屋敷にいる女の子たちにプレゼントしてくれたものになります。
カナエの死後は、カナヲがカナエの髪飾りと使うようになりました。
そのため、幼少期のころと現在では髪飾りの色が変わっているのでチェックしてみてくださいね。
カナヲがしのぶの継子となる
カナヲは初めはアオイのように、負傷した隊士たちの治療を行っていました。
アオイたちのようにうまくできず、カナヲはみんなの役に立ちたいという想いから、鬼殺隊に入隊したいとしのぶとカナエに相談しましたが猛反対されてしまいます。
しかしカナヲは、カナエが使っていた花の呼吸を見よう見まねで使えるようになったのです。
カナヲは無断で最終選別に挑み、突破してしまったのです。
勝手に最終選別に参加したことにしのぶは怒りましたが、最終的には入隊を認めてくれました。
自分で判断できないカナヲを心配して、しのぶは何も考えずに鬼の首を斬るようにとだけ言い聞かせていました。
入隊後は正式にしのぶの継子となり、稽古をつけてもらうようになったようです。
蝶屋敷で保護された女の子たちは、家族を鬼によって殺されており、夜になると恐怖から泣き出してしまう子もいました。その姿を見ていたカナヲは鬼に対して許せない気持ちが大きくなっていき、自分が隊士になることで女の子たちを安心させることができるという想いから鬼殺隊への入隊を決めたのです。
キメツ学園でも原作と似た設定
鬼滅の刃には、作者である吾峠呼世晴先生が考えたスピンオフ作品があります。
そこにはカナヲとしのぶも登場しており、カナヲは身寄りを失くしたことがきっかけで、胡蝶家に引き取られたという設定でした。
本当の姉妹ではないものの、雰囲気や顔立ちが胡蝶姉妹にそっくりなため本当の姉妹と勘違いされることも多いみたいです。
まとめ
しのぶとカナヲの関係について解説しました。まとめると…
・劣悪な環境からカナヲを救ったことがきっかけで、姉妹になる
・蝶の髪飾りは家族の証であり、現在は亡くなったカナエの髪飾りをカナヲが身につけている
・苗字はカナヲが自ら望んだもので、候補の中には胡蝶も用意されていた
・鬼に対する怒りが蓄積し、無断で鬼殺隊に入隊し、しのぶの継子となる
しのぶとカナヲは、偶然の出会いから家族として生活するようになったという事が分かりました。
カナヲが鬼殺隊に入隊してからは、カナヲが戦い抜く術を教えるために、しのぶはカナヲを継子に迎え入れていました。
2人には血のつながりはありませんでしたが、姉妹としてお互いを大切に思っていることが分かりましたね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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