胡蝶しのぶは炭治郎が2番目に出会った柱であり、柱の中でも炭治郎と接する機会が多くあった柱です。
はじめは鬼である禰豆子を連れている炭治郎のことを警戒していたしのぶですが、炭治郎と関わっていくうちに少しずつ関係性が変化していきます。
呼び方もはじめは「竈門君」と呼んでいましたが、少しずつ「炭治郎君」と呼ぶようになっており、心を開いているのが分かりました。
そこで今回の記事では、しのぶと炭治郎の関係性について考察を交えて解説していこうと思います!
- 胡蝶しのぶと竈門炭治郎の関係は?
- しのぶと炭治郎の出会いとは?
- お互いのことをどう思っている?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
胡蝶しのぶとは
胡蝶しのぶは、鬼殺隊の最高位である柱の1人で、蟲柱として活躍しています。
小柄な女性であるため柱の中で唯一鬼の首を切ることができませんが、鬼を殺す毒を自ら作り出し、柱の地位まで上り詰めました。
医師としても活躍しており、自身が所有している蝶屋敷では負傷した隊士たちの治療も行っています。
那田蜘蛛山では人を蜘蛛に変える血鬼術を使う鬼がいましたが、蜘蛛にされてしまった人を人に戻しており、絶体絶命であった善逸を毒から救ったのもしのぶでした。
剣士としても医師としても、しのぶは鬼殺隊にとってなくてはならない存在なのです!
鬼に家族を殺される
しのぶは幼い頃、目の前で両親が鬼によって殺されました。
しのぶと姉であるカナエは、自分たちと同じ思いを他の人にはさせないという気持ちから、鬼殺隊に入ることを決意。
鬼殺隊に入り2人は剣士として成長していき、やがてカナエは花柱になりました。
しかしカナエはある任務で上弦の弍・童磨と遭遇し、致命傷を負ってしまいます。
すぐにしのぶが駆けつけましたが童磨は逃げた後で、カナエはすでに助からない状態であり、カナエはしのぶに自分の気持ちを伝えた後に亡くなりました。
カナエの想いを引き継ぐ
カナエは最後に、しのぶに鬼殺隊を辞めて普通の女の子として暮らして欲しいと伝えました。
しのぶ 鬼殺隊を辞めなさい
引用元:©吾峠呼世晴/集英社 コミック6巻
あなたは頑張っているけれど 本当に頑張っているけれど 多分しのぶは…
普通の女の子の幸せを手に入れてお婆さんになるまで生きて欲しいのよ
もう…十分だから…
カナエは自分の仇を討つために、しのぶが鬼殺隊で戦い続けることを危惧しており、鬼殺隊を辞めるように言い聞かせます。
しかししのぶは鬼殺隊を辞めることはなく、蟲柱にまで上り詰めたのです。
カナエは生前、鬼はかわいそうな存在と考えており、人と鬼が仲良くできればという考えを持っていました。
しのぶはそんな姉の想いを引き継ぐため、自分の鬼への憎しみに蓋をし、カナエが好きだと言ってくれた優しい笑顔を浮かべるようになります。
心の中では鬼のことを嫌っているにも関わらず、鬼と人が仲良くできる方法を模索し続けているのです。
カナエが亡くなる前のしのぶはしかめっ面のイメージがあり、勝気な性格をしていました。しかしカナエが亡くなると、カナエの想いを引き継ごうとしたことが影響したのか、カナエのように優しく常に笑顔を浮かべる女性へと変化していったのです。
胡蝶しのぶと竈門炭治郎の関係は?
しのぶは蝶屋敷で隊士たちの治療を担当しているため、他の柱に比べると炭治郎と一緒に過ごした時間は比較的多いはずです。
炭治郎としのぶの出会いや、2人の関係性の変化について見ていきましょう。
しのぶと炭治郎の出会い
2人が初めて出会ったのは、那田蜘蛛山の任務です。
下弦の伍・累が那田蜘蛛山を根城にしており大勢の犠牲者が出たため、炭治郎たちが那田蜘蛛山への任務を言い渡されます。
その後さらに犠牲者が出たため、少し遅れて柱であるしのぶと冨岡義勇も那田蜘蛛山へ任務に行くことになりました。
累との戦闘で絶体絶命だった炭治郎ですが、冨岡によって救出され一命を取り留めます。
冨岡が累を倒したのち、そばにいた禰豆子を見つけたしのぶは、禰豆子に切り掛かりました。
冨岡がしのぶの攻撃を受け止めてくれ、炭治郎はしのぶに禰豆子は自分の妹であることを伝えます。
それでもしのぶは禰豆子を敵として認識し、攻撃を止めることはありませんでした。
その後、鬼殺隊当主である産屋敷耀哉から炭治郎と禰豆子について話があると報告が入り、一時休戦となったのです。
柱合会議で竈門兄妹を見守るしのぶ
炭治郎と禰豆子の処遇を考える柱合会議では、禰豆子を鬼殺隊として認めないという意見を持った柱がほとんどの状態。
しのぶは特に意見をいう事はなく、耀哉の言葉を静かに聞いているだけでしたが、複雑そうな表情を浮かべています。
会議の途中で不死川実弥が自らの腕を斬りつけ、禰豆子に見せつけて鬼としての本性を暴き出そうとしますが、禰豆子は実弥を襲うことはありませんでした。
この出来事が決め手となり禰豆子が人を襲わないことが証明されると、炭治郎と禰豆子は鬼殺隊としてより強い鬼である十二鬼月を倒し、納得しない人たちに認めてもらえるように強くなろうと誓います。
その後しのぶは、炭治郎と禰豆子を蝶屋敷で預かることを提案します。
こうして2人は蝶屋敷へと行くとこになりました。
2人を蝶屋敷で預かり、炭治郎は機能回復訓練に参加
蝶屋敷で治療を受けることになった炭治郎は治療で鈍った体を鍛えて治すため、機能回復訓練を受けることになります。
はじめは過酷な内容にげっそりとした様子の炭治郎でしたが、徐々に体が動くようになっていき、蝶屋敷で隊士たちの治療をしているアオイの動きにはついて行けるようになります。
しかし、同期でありしのぶの継子でもあるカナヲには1度も勝つことができませんでした。
ともに訓練を受けていた善逸と伊之助は心が折れてしまいますが、炭治郎は試行錯誤を繰り返して、地道に訓練を続けます。
しのぶが炭治郎に自分の想いを託す
夜中に炭治郎が瞑想をしているところに、しのぶが現れます。
しのぶは1人でも訓練を続ける炭治郎に自分の夢について話そうとすると、炭治郎にこう言われました。
怒ってますか?
引用元:©吾峠呼世晴/集英社 コミック6巻
なんだかいつも怒ってる匂いがしていて
ずっと笑顔だけど…
自分の本心を見抜かれたしのぶは、突然のことに驚きましたが、炭治郎に鬼に対する憎しみについて話し始めます。
鬼への憎しみは増えていく中で、姉の「鬼と仲良くする」という想いを自分が引き継がないといけないという使命感もありました。
そんな日々が続いた結果、心は消耗していきます。
そんな中炭治郎と禰豆子と出会い、自分以外の誰かが頑張ってくれると気持ちが楽になっていたことに気付いたのです。
しのぶとカナエの願いを炭治郎たちに託し、笑顔を浮かべてその場から姿を消しました。
炭治郎としのぶはお互いをどう思っている?
しのぶが炭治郎に自分の想いを託した際、炭治郎が顔を真っ赤にして照れているような描写があったことから、「炭治郎はしのぶのことが好きなのか?」という考察もありました。
最終的にはカナヲと結ばれた炭治郎ですが、炭治郎はしのぶに好意はあったのでしょうか?
炭治郎がしのぶを好きな可能性は低い
結論から言うと、炭治郎がしのぶを好きだった可能性はないでしょう。
確かに炭治郎は、しのぶと屋根の上で話をしているシーンでは顔を真っ赤にしていました。
しかしその後、刀鍛冶の里で甘露寺蜜璃と話をした時も、同じように顔を真っ赤にしています。(さらに鼻血まで出している)
炭治郎が赤面した時はどちらとも顔が近く、さすがの炭治郎でも綺麗な年上の女性に近い距離で話しかけてきたことにドキドキしてしまったのではないでしょうか。
しのぶは冨岡のことが好きだった?
しのぶの方は、炭治郎に好意があったのでしょうか?
炭治郎に対して他の隊士よりも特別に想っていた可能性は十分にありますが、恋愛感情はなかったでしょう。
柱たちの恋愛事情に(なぜか)詳しい悲鳴嶼によると、しのぶは冨岡と話している時が楽しそうと言っていました。
しのぶは自分を犠牲にしてでもカナエの仇を討つと考えていたので、恋愛をするという発想はなかったでしょう。
しのぶ自身も気づかないうちに、冨岡に好意を持っていたという可能性が高そうです。
まとめ
胡蝶しのぶと炭治郎の関係性について解説しました。まとめると…
・鬼の禰豆子を連れていたことで、はじめはしのぶは炭治郎を認めていなかった
・竈門兄妹の絆を見て、しのぶは少しずつ心を開いていく
・鬼に対する怒りを見抜かれ、しのぶは竈門兄妹に可能性を感じ、「鬼と仲良くする」という夢を託す
・お互いのことを尊敬はしているが、恋愛感情は持っていなかった
出会い方はあまりよくありませんでしたが、竈門兄妹の絆を目の前で見たしのぶは、無理をして叶えようとした「鬼と仲良くなる」という夢を兄妹に託すことに決めました。
人としてお互いのことを大切に思っていましたが、そこには恋愛感情は無かったでしょう。
最後にはしのぶから禰豆子に話かけることもあり、兄妹のことを鬼殺隊として認めてくれました。
しのぶと炭治郎は共闘することはありませんでしたが、共闘していたら息ピッタリの戦いを見せてくれていたかもしれませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
関連記事