無惨討伐後に炭治郎が鬼化。鬼化した炭治郎の強さとは?人間には戻れた?

竈門炭治郎(かまど たんじろう)

鬼滅の刃の主人公であり、無惨の討伐にも大きく貢献した炭治郎。

唯一生き残った妹である禰豆子は鬼に変えられてしまいましたが、強敵との戦いや仲間たちの協力のおかげで人間に戻ることができました。

しかし一方で、炭治郎は最終決戦後に無惨によって鬼に変えられてしまったのです。

今回の記事では、鬼化した炭治郎の強さや、最後は人間に戻れたのかなどを詳しく解説していこうと思います!

  • 炭治郎はなぜ鬼化してしまったの?
  • 鬼化した炭治郎はどれくらいの強さなの?
  • 炭治郎は人間に戻ることができた?

などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

炭治郎はなぜ鬼化した?

©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻

炭治郎の鬼化が描かれているのはコミックス23巻第201話、「鬼の王」からです。

炭治郎が鬼になってしまった経緯について詳しく見ていきましょう。

無惨との戦いで心肺停止

上弦の鬼たちとの戦いの後に無惨との最終決戦に挑んだ鬼殺隊。

全員が満身創痍のありさまでしたが、鬼殺隊が一丸となり日の出まで無惨を地上に押し止めることに成功し、無惨は日の光によって消滅しました。

中には無惨の消滅の後、重傷を負った隊士やそのまま亡くなった隊士も。

炭治郎もその一人であり、戦いが終わったあとは片腕を失った状態で動けなくなっていました。

無惨の血をすべて注がれ鬼化

©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻

無惨は消滅する直前、宿敵であった産屋敷耀哉が口にしていた「人の想いは不滅」という言葉を思い出します。

自分が敗北したことで耀哉が言っていたことは真実だったと認めたのです。

そして無惨は、自分の想いを炭治郎に託すことにしました。

私の想いもまた不滅なのだ 永遠なのだ
私はこの子供に想いの全てを託すことにする

©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻

無惨は自身の血を炭治郎にすべて注ぎ、自分の「鬼狩りを」夢を炭治郎に託すことを決意したのです。

太陽を克服した禰豆子と兄妹であり、過去に自分を追い詰めた縁壱と同じ呼吸を使う炭治郎ならば成し遂げてくれると考えたのでしょう。

そして炭治郎は無惨の血を注がれてしまい、鬼となってしまったのです。

炭治郎はすでに呼吸も心臓も止まっていましたが、細胞の全てが死亡しているわけではありませんでした。そのため、無惨の血に適応してしまい、鬼になったのです。

鬼化した炭治郎の強さとは

©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻

無惨によって鬼になってしまった炭治郎。

鬼の強さは人を食べた数で決まると言われていましたが、炭治郎は無惨にすべての血を注がれているため、人間を1人も食べていない状態でも異常な強さでした。

経験の差で戦い方については無惨に劣るかもしれませんが、最強の鬼とも言えるでしょう。

鬼化した炭治郎の強さについて見ていきましょう!

なくなった腕をすぐ回復する

鬼化する前に、炭治郎は無惨の攻撃によって左腕を切り落とされていました。

しかし鬼化してすぐにもかかわらず、左腕を再生させたのです。

鬼になれば確かに回復能力が上がり腕を再生させることはできますが、すぐさま腕を生やすというのは上弦の鬼レベルでないとできません。

太陽をすぐに克服

©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻

鬼の始祖である無惨でさえも、1000年以上生きていて太陽を克服することはできませんでした。

唯一太陽を克服したのは炭治郎の妹である禰豆子だけですが、禰豆子も鬼になったばかりのときは太陽を嫌がる様子を見せていましたよね。

冨岡が鬼化した炭治郎に気付き、すぐさま炭治郎の動きを止めて太陽の光で焼き殺すことを決意。

太陽の光に当たった炭治郎は皮膚が焼かれ、太陽の光から避けようとします。

しかししばらくすると皮膚が回復し、太陽の光を克服したのです。

日輪刀の攻撃も無効化できる?

日輪刀が鬼に対して有効なのは、「陽光を吸収した鉄」から作られた特殊な刀であったためです。

しかし炭治郎は鬼の弱点である太陽を克服しています。

冨岡が日輪刀で炭治郎に斬りかかった時もダメージが無いように見えたので、もしかしたら太陽を克服した炭治郎は日輪刀で斬られてもダメージを受けないのかもしれません。

背中から触手を出して攻撃

無惨は戦いの際に触手を出して、広範囲の攻撃を可能にしていました。

炭治郎も見た目は無惨とは少し違いましたが、背中から触手を出して同じように広範囲に攻撃をしています。

鬼になってから時間が経っていないため、無惨ほど的確に攻撃はできていませんでしたが、しばらくしたら無惨以上の攻撃力になっていたかもしれません…。

無惨が使っていた周囲に衝撃波を放つような技も使っており、戦い方は無惨と同じスタイルに見えます。

口から衝撃波を放つ

©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻

人間の姿から少しずつ異能の鬼のような姿に変化していった炭治郎。

今までは無惨と似たような戦い方でしたが、なんと口から衝撃波を放つという無惨が使ったことがない技も見せました。

炭治郎を止めようと、人間に戻った禰豆子が素手で攻撃を受けましたが、禰豆子の腕はボロボロになってしまいました…。

この時に炭治郎は何とか抗って攻撃を抑えようとしていたので、本気の攻撃だったら禰豆子はもちろん、周りにいた大勢の人が無事ではなかったでしょう。

炭治郎は人間に戻ることができた?

無惨のすべての血を注がれてしまい、鬼となった炭治郎。

上弦の鬼よりもはるかに多い血の量だったため、人間に戻るのは難しいと思われていましたが、鬼になって時間が経っていなかったこともあり、人間に戻ることができました!

炭治郎が人間に戻ることができた経緯について、詳しく見ていきましょう。

禰豆子や仲間たちが呼びかける

一時は鬼となった炭治郎が人を殺す前に殺そうとしますが、伊之助は優しかった炭治郎に斬りかかることができません。

炭治郎が伊之助に襲い掛かろうとしたのを止めたのは、人間に戻った禰豆子でした。

禰豆子は炭治郎にどれだけ攻撃されても、炭治郎へ呼びかけることを止めません。

悔しいよ お兄ちゃん 負けないで
あともう少しだよ 鬼になんてなっちゃだめ
帰ろう ね 家に帰ろう

©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻

善逸や伊之助たちも炭治郎に呼びかけますが、炭治郎は自我を取り戻すことはなく攻撃を続けます。

しかし、冨岡が炭治郎の目の前には血だらけの禰豆子がいるにも関わらず、禰豆子を襲うことがないことに疑問を抱き、炭治郎自身も鬼になることに抗っていると気づいたのです。

仲間たちが炭治郎を止めようとしていた時に、姿を現したのは炭治郎の同期であるカナヲでした。

カナヲが人間に戻す薬を打ちこむ

©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻

カナヲは童磨との戦いで花の呼吸の終ノ型・彼岸朱眼を使い片方の目を失明しています。

さらにその後には無惨との戦いにも参加しており、他の隊士同様満身創痍の状態です。

実はカナヲはこの戦いの前に、しのぶから「鬼を人間に戻す薬」を預かっていました。

カナヲは炭治郎の攻撃を避けるために失明を覚悟で、再び終ノ型・彼岸朱眼を使い炭治郎に接近。

攻撃をすべて避けることはできませんでしたが、致命傷は避けて炭治郎に薬を打ちこむことに成功したのです。

仲間の呼びかけが届き人間に戻る

©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻

鬼となった炭治郎でしたが、自我はまだ残っており禰豆子たちの呼びかけは届いていました。

しかし人間に戻ろうとする炭治郎を無惨が引き止めており、炭治郎はなかなか戻れずにいたのです。

無惨は炭治郎の心が折れるように言葉を投げかけ続けますが、炭治郎は諦めずにみんなの元へ帰ろうとします。

お前だけ生き残るのか?
大勢の者が死んだというのに
お前だけが何も失わずのうのうと生き残るのか?

©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻

無惨の言葉に心が折れかけ、涙を流した炭治郎。

するとみんなの元へ帰れることを手助けするように、共に戦い亡くなった隊士たちが炭治郎の背中を押し上げたのです。

上には藤の花が咲き誇り、炭治郎の帰りを待つ大勢の仲間たちの手が現れ、炭治郎の腕を引き上げます。

炭治郎戻って来い
絶対に負けるな
こっちだ炭治郎
帰ろう 家に帰ろう

©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻

必死に戻るように説得する無惨ですが、もう炭治郎には無惨の声は届きませんでした。

目を覚ました炭治郎は人間に戻り、誰も殺すことなく無事に仲間たちの元へ帰ることができたのです。

炭治郎は何故人間に戻ることができた?

©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻

無惨の全ての血を注がれて鬼となった炭治郎でしたが、鬼を人間に戻す薬と仲間の呼びかけにより人間に戻ることができました。

鬼を人間に戻す薬は無惨にも使われていましたが、無惨の分解に成功しています。

それなのに何故炭治郎は人間に戻ることができたのでしょう?

鬼になってすぐの状態だったため

無惨は鬼になって1000年以上たっており、自分の肉体を改造するのもお手の物でした。

一方で炭治郎は鬼化してすぐに薬を打ちこまれていたので、まだ体が完全に鬼になっていなかったので、薬が効いていたのかもしれません。

もし炭治郎があの場から逃走し、時間が経過した状態であったら薬は効かなかったと思うとゾッとしますね…。

嚙みついた禰豆子が抗体を持っていたため

©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻

鬼となった時に、炭治郎は自分を止めようとした禰豆子に噛みついています。

禰豆子は鬼になった際に自らの力だけで無惨の呪いを解除しており、その際に禰豆子の体内には抗体が作られていたようです。

そして抗体を持っていた禰豆子を嚙んだことで炭治郎も抗体を手に入れ、そこに薬が打ち込まれたため人間に戻ることができました。

まとめ

©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻

炭治郎が鬼化した理由やその強さ、人間に戻るまでの経緯について詳しく解説しました。まとめると…

炭治郎の鬼化まとめ

・瀕死状態の際に無惨によってすべての血や力を注がれてしまい鬼化してしまう
・鬼化した際は無惨のような戦い方をしており、すぐさま日光を克服する
・炭治郎は鬼化を抗っていた状態だったが、本来の力を出していたら無惨よりも強い可能性が高い
・鬼を人間に戻す薬と禰豆子が持っていた抗体が合わさったことで人に戻ることができた

全員が満身創痍で炭治郎が鬼化してしまったのは絶望でしたよね。

炭治郎の自我が残っていて抗っていた状態であの強さだったので、もし完全に鬼になってしまっていたら誰も炭治郎を止めることができなず、無惨の望み通り最強の鬼となっていたでしょう

最終的には誰も殺すことなく人間に戻ることができましたが、仲間たちの誰か1人でも欠けていたらと思うとゾッとしますね…。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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