鬼殺隊の宿敵であり、鬼の始祖でもある鬼舞辻無惨。
平安時代に人として生まれましたが、医者から処方された薬を飲んだことで鬼となったのです。
強靭な肉体を手に入れた無惨でしたが、唯一日光だけが弱点だったため、多くの鬼を生み出して太陽を克服する方法を探るようになりました。
他の鬼とは違い首の弱点を克服しており、無惨は日の光でしか倒すことができません。
ほぼ無敵の強さを誇る無惨ですが、最終巻でついに最期を迎えました。
そこで今回の記事では、鬼舞辻無惨の最期について詳しく解説していこうと思います!
- 鬼舞辻無惨の最期は?
- 無惨は最期に誰に倒されたの?
- 無惨が最期を迎えるまでの経緯とは?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
鬼舞辻無惨とは
全ての鬼の頂点に位置する鬼舞辻無惨。
約1000年以上前に人間から鬼となり、鬼を増やし、太陽を克服する方法を探っています。
柱3人分とも言われる上弦の鬼よりもはるかに強く、弱体化した状態でも柱や炭治郎たちを相手に圧倒的な強さを見せつけました。
そんな無惨がどんな人物であったのかを見ていきましょう。
病弱で生まれ治療の途中で鬼となる
無惨は平安時代に人間として生まれましたが、かなりの病弱で20歳までには生きられないと言われていました。
そんな無惨を治したいという善意で医者が治療を行うようになり、無惨もしばらくは文句を言わずに治療を受けています。
しかしどれだけ治療しても一向に症状は良くならず、むしろ悪化していく一方でした。
なかなか治療の効果が現れないことに腹を立てた無惨は、医者の背後から襲いかかり頭に刃物を突き刺して医者を殺害します。
医者が死亡してしばらくすると処方された薬の効果が出始め、無惨は病弱では無くなったものの、日の光を浴びれなくなったり人肉を好むようになり、鬼となってしまったのです。
鬼となり強靭な肉体を手に入れた無惨ですが、日の光を浴びれないことで行動を制限されることが耐えきれず、太陽を克服するために鬼として生きるようになったのです。
無惨の性格は人間の時も鬼の時と全く同じで、共感性が皆無でした。妻は5人いましたが、全員が無惨によって自殺に追い込まれて亡くなっています。
産屋敷家と同じ血筋
無惨と産屋敷耀哉はそっくりな顔をしていますが、これは2人が同じ血筋であることが理由です。
産屋敷家は同じ血筋の人間から無惨という鬼を生み出してしまったため、一族全員が短命になるという呪いにかけられてしまったのです。
産屋敷家は無惨を倒してこの呪いを解くために鬼殺隊を結成し、ずっと昔から無惨を追い続けています。
産屋敷耀哉は鬼殺隊の97代目当主です。無惨と同じく1000年近く前から誕生していますが当主は全員30歳を超える前に亡くなっているため、当主が何度も変わってお耀哉ですでに97代目になっています。
複数の柱を圧倒する強さ
無惨は最終決戦で生き残った鬼殺隊全員と戦っています。
その際に柱5人と柱に近い実力を持った炭治郎たちを同時に相手にしていましたが、涼しい顔をしていました。
最終的には珠世としのぶが開発した薬で弱体化され、息を切らすといったシーンもありましたが、弱体化が進んでいない状態では圧倒的な強さを見せています。
攻撃はもちろん、首を斬られても斬ったことが分からないほどの速度で再生しており、上弦の鬼でさえも比べものにならない強さであることが分かります。
鬼舞辻無惨の最期
ではいよいよ無惨の最期について、経緯も含めて詳しく解説していこうと思います!
最強の鬼であった無惨はどのような最期を迎えたのでしょうか。
無限城で復活
産屋敷邸を襲撃した無惨でしたが、耀哉の作戦にハマってしまい鬼殺隊の奇襲を受けてしまいます。
その作戦には鬼である珠世も参加しており、無惨は珠世が鬼殺隊と協力して作り出した薬を打ち込まれました。
無惨は珠世に打ち込まれた薬を分解するために鬼殺隊を無限城へと落とし、上弦の鬼たちに足止めをさせて自身は回復に専念。
その結果、無惨は薬の分解に成功し、無限城に残った鬼殺隊を殲滅するために動き出します。
地上に追いやられるが、圧倒的な力を見せる
愈史郎の血鬼術によって無限城を操っていた鳴女の主導権を奪われてしまい、無惨は地上へと追いやられてしまいます。
1人で鬼殺隊全員を相手にしなければいけない状況にも関わらず、無惨は鬼殺隊を圧倒。
柱でさえも無惨の攻撃を避けるのがやっとで、炭治郎でさえも無惨の攻撃に耐えきれずに全身に毒が回り、戦線を離脱してしまいます。
愈史郎の血鬼術を借りて戦いに参戦した善逸、伊之助、カナヲのおかげで戦況に変化が起きましたが、無惨は全方位の衝撃波を放ち、全員を戦闘不能にさせたのです。
薬の効果で弱体化していく
全員を戦闘不能にさせた無惨でしたが、分解させたと思われた珠世の薬の効果が現れたのです。
炭治郎は戦線に復帰し、弱体化した無惨を伊黒と共に力を合わせてその場に留めようと奮起します。
無惨は縁壱から逃亡した際と同じように自身の肉体を分裂させようとしましたが、珠世の薬によって分裂を阻止されてしまいました。
重傷のはずの柱たちが次々に戦線に復帰し、少しずつ戦況が変わっていきます。
夜明けまで時間が迫る中、弱体化した無惨は鬼殺隊を一掃することができずに窮地に立たされれたのです。
珠世が無惨に使った薬は、「鬼を人間に戻す薬」「老化の薬」「分解を阻止する薬」「細胞を破壊する薬」の4つです。無惨が無限城で分解した薬は鬼を人間に戻す薬のみで、その他については無惨でさえも気づきませんでした。復活後に無惨の髪が白髪になっていますが、これは老化の薬が効いているためです。
逃げきれずに陽光によって肉体が崩壊
ついに夜明けを迎え、無惨は何とか生き残ろうと肉の鎧をまとい日光を退けようと影のある場所へ逃げようとします。
しかし鬼殺隊の猛攻にあり、日の当たる場所へと引きずり出されてしまう無惨。
何とか助かろうと炭治郎を取り込もうとしましたが、助けに入った義勇が炭治郎と共に体内で赫刀を発現させ、無惨の肉の鎧は崩壊していきます。
鎧を失った無惨は太陽から逃げ切ることができず、肉体が崩壊しました。
炭治郎に取り込もうとするが失敗し死亡
肉体が崩壊した無惨ですが、最後に産屋敷の言葉を思い出しました。
永遠というのは人の想いだ
©吾峠呼世晴/集英社 コミック16巻
人の想いこそが永遠であり不滅なんだよ
その言葉が現実となり、鬼殺隊が自分を倒したということに感動した無惨。
それならば自分の夢を炭治郎に託し、己の夢を炭治郎に次いでもらおうと考えた無惨は、すでに死亡していた炭治郎に自らが持っていたすべての力を注ぎ込んだのです。
炭治郎は無惨に応えるかのように鬼となってしまい、鬼殺隊に襲い掛かりました。
義勇が太陽の光で炭治郎を倒そうとしましたが、炭治郎はすぐさま太陽を克服します。
最強の鬼となった炭治郎でしたが、心の奥では炭治郎は鬼になることを拒んでいました。
カナヲが打ち込んでくれた鬼を人間に戻す薬がきっかけとなり、自我を取り戻したのです。
無惨は炭治郎に必死にしがみつきましたが、炭治郎が無惨の言葉を聞き入れることはありませんでした。
炭治郎に拒絶された無惨はそのまま取り残され、死亡しました。
無惨の最期は何巻何話?
無惨の最期は最終巻である23巻の203話、「数多の呼び水」に描かれています。
自分の夢を炭治郎に託した無惨の思惑通り、炭治郎はすぐに太陽を克服して鬼殺隊に襲いかかります。
しかしまだ炭治郎の自我は無くなっておらず、必死に鬼になることを抗っていました。
カナヲが炭治郎に鬼を人間に戻す薬を打ち込んだことで炭治郎は無惨を振り払おうとしますが、無惨の言葉に心が折れかけてしまいます。
屑め
©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻
お前だけが生き残るのか?大勢の者が死んだというのに
お前だけが何も失わずのうのうと生き残るのか?
炭治郎が自責の念にかられたその時、まるで人間に戻ることを手助けするように、かつての仲間たちが炭治郎の背中を押し上げたのです。
仲間たちは誰かのために命を懸けられる人だったことを思い出した炭治郎は、差し伸ばされた手を取り、無惨はそんな炭治郎を見ていることしかできません。
必死に戻って自分の夢を叶えてほしいと懇願する無惨でしたが、炭治郎は振り返ることはありませんでした。
炭治郎は無事に人間に戻り、炭治郎が人間に戻ったことで無惨は消滅しました。
まとめ
鬼舞辻無惨の最期について解説しました。まとめると…
・産屋敷耀哉の策にはまるものの、無限城にて珠世の薬を分解して復活
・無限城が崩壊し地上戦になるが、鬼殺隊を圧倒する力を見せつける
・分解しきれていなかった珠世の薬の影響で、著しく弱体化してしまう
・弱体化された影響で逃亡することができず、陽光によって肉体が崩壊する
・炭治郎を取り込もうとしたが失敗し、完全に消滅する
圧倒的な強さを持っていた無惨でしたが、珠世の薬の影響で弱体化し、最後は逃げることすらできなくなってしまいましたね。
肉体が崩壊した後に、炭治郎を鬼化させて生き残ろうとしていましたが、あんなに優しい炭治郎でさえも無惨を完全に拒絶して、最後は1人で静かに消滅することになりました。
もし無惨が産屋敷のように仲間のことを想いやれる人物であったなら、こんな最期を迎えることにはならなかったでしょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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