【鬼滅の刃】黒死牟は縁壱を食べたのか?黒死牟の性格や言動から考察します!※

十二鬼月

上弦の壱であり、無惨とは鬼の中でも最も付き合いが長い黒死牟。

圧倒的な強さを持ち、鬼となってからも約400年ほどが経過していて古参の鬼の1人です。

鬼殺隊が鬼と戦うために習得している全集中の呼吸も使うことができ、血鬼術で強化された月の呼吸を使って戦います。

黒死牟は始まりの呼吸の剣士である縁壱によって絶体絶命の危機に陥りますが、縁壱は黒死牟の目の前で寿命を迎え、立ったまま死亡しました。

鬼であった黒死牟は、鬼の本能のままに最強の剣士であった縁壱を食べるという選択をしたのでしょうか?

今回の記事では、黒死牟が縁壱を食べた可能性について考察していきたいと思います!

黒死牟とは

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

十二鬼月の1番の実力者である上弦の壱であり、十二鬼月が発足してから1度も壱の座を譲ったことがない最強の鬼です。

透き通る世界を会得していて、鬼でありながら全集中の呼吸を使って戦います。

黒死牟が使う「月の呼吸」で発生する月のエフェクトは殺傷能力があるため、他の隊士たちが使う呼吸とは比べ物にならないほどの広範囲の攻撃も可能です。

序列を重んじており、猗窩座の童磨への対応について注意する場面もありました。

鬼としては珍しく、人間だった頃の記憶も残っています。

人間の時は鬼殺隊の一員だった

鬼でありながら全集中の呼吸を使う黒死牟。

実は人間の時に鬼殺隊の一員だったので、全集中の呼吸が使えるのです。

黒死牟は武家の出身でしたが、部下を連れて夜道を歩いていた時に鬼に襲われます。

その時に弟であり、黒死牟よりも先に鬼殺隊にいた縁壱に命を救われたのです。

黒死牟はその後、表向きには部下たちの仇を取りたいという理由で鬼殺隊になりました。

無惨の提案を受け鬼になる

©吾峠呼世晴/集英社 コミック20巻

黒死牟が鬼殺隊に入った本当の理由は、剣技を極めたいという理由でした。

鬼殺隊となってからは黒死牟の剣技は磨かれていき、全集中の呼吸を極めた人にしか発現しない痣も発現させることに成功します。

しかし痣は寿命の前借りであると知り、剣技を極める前で寿命で死ぬということに絶望しました。

そんな黒死牟の前に無惨が現れ、鬼になれば痣の寿命を克服することができると提案されます。

黒死牟は剣技を極めたいという強い思いから無惨の提案を受け入れ、鬼となりました。

当時のお館様の首を無惨へ献上する

鬼殺隊から鬼となった黒死牟は、無惨の忠誠を誓うために当時の鬼殺隊当主を殺害し、首を献上しました。

さらに無惨の命令で、黒死牟は無惨と共に日の呼吸を知っている剣士たちを全員殺しているため、この時に鬼殺隊は壊滅寸前の状態になっています。

黒死牟が屋敷を襲撃したことにより、現在のように屋敷は一部の人しか場所を知らず、隠という事後処理を担当する部隊が結成されました。

黒死牟と縁壱の関係

©吾峠呼世晴/集英社 コミック20巻

黒死牟と縁壱の関係ですが、実は2人は双子なのです。

戦国時代に武士の家に黒死牟が兄、縁壱が弟として誕生しました。

当時は双子は忌み子と言われていて、さらに縁壱には生まれつきに額に痣があったことから生まれてすぐに父に殺されそうになりましたが、母が縁壱のことを庇ったのです。

その結果、黒死牟と縁壱はかなり差をつけられて育てられ、縁壱は10歳になったら寺に送り出されることになりました。

はじめは縁壱のことを気にかける

後継として大事に育てられた黒死牟とは対照的に、縁壱はわずか三畳しかない部屋で生活することを強いられます。

部屋を自由に出入りすることもできない縁壱を見て、幼いながらに黒死牟は縁壱のことを可哀想だと思っていました。

黒死牟は縁壱と接することは父親から禁じられていましたが、父親の目を盗み笛を作って縁壱にプレゼントするなど、弟のことを気にかけていたのです。

縁壱と会っていることが父親にバレてしまうと、黒死牟は父親から厳しく叱られ殴られる時もありました。しかしそれでも黒死牟は縁壱の元へ通うのを止めようとはしなかったのです。

縁壱の実力を知り、嫉妬するように

黒死牟は武士の家に生まれたため、幼い時から剣の稽古をしていました。

ある日、黒死牟の指南役であった男性が縁壱を剣の稽古に誘います。

剣を握ったことがない縁壱でしたが、なんと指南役の男性相手に素早く打ち込み、相手を失神させるという驚きの剣技を見せたのです。

自分よりが憐んでいた相手は、自分よりも実力者であったという事実を黒死牟は知ってしまします。

縁壱の実力が周りに知られれば寺に行くのは自分だと絶望した黒死牟でしたが、縁壱はそんな黒死牟の気持ちを感じ取ったのか、その夜に自ら家を出ました。

出て行く前に黒死牟に縁壱は挨拶を済ませましたが、黒死牟は縁壱がいなくなったことを心配するのではなく、縁壱の優れた面を見せつけられたことに対して激しく嫉妬し、憎悪を抱いたのです。

剣技を極めるため鬼殺隊へ

©吾峠呼世晴/集英社 コミック20巻

しばらくすると黒死牟は縁壱に対する憎悪は薄れていき、継国家の跡取りとして妻や子供にも恵まれ平和な日々を過ごしていました。

しかしある日、黒死牟は侍として部下たちと共に野営していたところを鬼に襲われます。

部下たちは皆鬼に殺されてしまいましたが、間一髪のところで黒死牟を救ったのは鬼殺隊となった縁壱でした。

縁壱の剣技は子供の時とは比べ物にならないほど磨かれていて、それを目にした黒死牟は再び、縁壱に対する嫉妬と憎悪が膨れ上がったのです。

自分もその剣技を手に入れたいという思いから、黒死牟は家や妻と子供を捨て、鬼殺隊になる道を選びました。

無惨の誘いを受けて鬼になる

鬼殺隊になった黒死牟は順調に力をつけていき、痣の発現にも成功します。

しかし縁壱の剣技にはどうしても追いつくことができないでいました。

さらに追い討ちをかけるように、痣が発現した者は25歳になるまでに死亡するということが判明します。

剣技を極める前に死ぬと絶望した黒死牟でしたが、そんな黒死牟の前に無惨が現れたのです。

鬼となれば無限の刻を生きられる
お前は技を極めたい 私は呼吸とやらを使える剣士を鬼にしてみたい
どうだ?お前は選ぶことができるのだ 他の剣士とは違う

©吾峠呼世晴/集英社 コミック20巻

鍛錬を続けることができれば剣技を極めることができると考えた黒死牟は無惨の誘いに乗り、鬼になりました。

黒死牟の目の前で縁壱が死亡

©吾峠呼世晴/集英社 コミック20巻

黒死牟が鬼となって60年ほどが経過した時に、なんと80歳を超えた縁壱が黒死牟の目の前に現れたのです。

変わり果てた縁壱の姿に動揺した黒死牟でしたが、縁壱は全盛期と変わらない剣技で黒死牟に一撃を与えます。

衰えない縁壱の力を目の前に黒死牟は首を切られることを覚悟しましたが、縁壱は一撃を繰り出した後に寿命を迎え、立ったまま亡くなりました。

怒りから黒死牟が縁壱の遺体を切り付けると、巾着の中から子供の頃に黒死牟が縁壱にプレゼントした手作りの笛が出てきたのです。

黒死牟は最後まで縁壱に勝つことはできず、2人の戦いは縁壱の勝ち逃げという形で終わりを迎えました。

黒死牟は縁壱を食べたのか?

黒死牟と縁壱は双子の兄弟でしたが、黒死牟は縁壱に対して嫉妬や憎悪の気持ちが大きかったことが分かりました。

縁壱は無惨を追い詰めたという最強の剣士であり、食べることによって鬼としてより一層の強さを手に入れることができる可能性もありそうですよね。

しかし、もしそんな可能性があったとしても黒死牟は縁壱のことは食べなかったでしょう。

黒死牟が縁壱を食べなかった可能性について、説明していきます。

①憎んでいたが尊敬はしていた

黒死牟の縁壱に対する感情を見ていくと、「憎悪」や「嫉妬」、「嫌い」といったかなりマイナスの感情が多いことが分かりますね。

縁壱の笑顔を見た時には「気味が悪い」とまで言っています。

しかし、幼少期の頃に病にかかっていた母をずっと支え続けていたことや、黒死牟の部下たちを救えなかったことに対して詫びた姿については「非の打ち所がない人格者」と評価していました。

このような黒死牟の気持ちを考えると、縁壱は剣士としても人としても完璧でそんな姿を尊敬する一方で、自身は縁壱のようになれないことから嫉妬や憎悪を抱くようになったのでしょう。

尊敬していた相手を食べてまで強くなろうとは黒死牟は考えなさそうです。

②双子の弟と言う唯一無二の存在

黒死牟や縁壱の両親はすでに亡くなっていて、黒死牟にとって縁壱は唯一の肉親です。

さらに年老いた縁壱の姿を見て、黒死牟は動揺していました。

殺さなければならぬ
人であった頃の肉の片割れを 全盛期を過ぎ脆い肉体の老人を
奴が鬼狩りである限り 刃を向けてくる者は一刀両断にせねばならぬ

©吾峠呼世晴/集英社 コミック20巻

無意識に縁壱を殺す理由を考えて、自分に言い聞かせているように思えます。

あれほど憎んでいた相手でしたが黒死牟にとって縁壱はたった1人の弟であり、心のどこかで大切に思う気持ちもあったのかもしれません。

縁壱の亡骸から笛が出てきた時、黒死牟は涙を流していました。その時の笛はその後黒死牟がずっと持ち続けており、色々な感情を抱いていたものの黒死牟にとっては縁壱は大切な人だったのかもしれませんね。

③人を食べて強くなりたいという気持ちはない

黒死牟が鬼になったのは、剣技を極めたいという理由からでした。

鬼となったことについても「醜い姿」と言っていて、鍛錬の時間が欲しいという願いを叶えるためだけに鬼になっています。

人を食べた分だけ鬼は強くなることができますが、黒死牟は鬼としての強さではなくて、侍として強くなりたいという思いが強さそうですよね。

そう考えると、黒死牟は人を食べることは積極的には元々しなかったため、縁壱は食べなかったのではないかと考えられそうです。

黒死牟は回想シーンを含めて鬼殺隊以外に攻撃をしているシーンはありませんでした。人を食べるといった描写もなかったので、食事として人は食べることはあっても望んで人を食べることはしなかったのかもしれません。

縁壱を食べていたら黒死牟はどうなった?

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

黒死牟は縁壱を食べていないという考察結果でしたが、もし黒死牟が縁壱を食べていた場合、どんなことが起きていたのでしょうか?

考えられる可能性について見ていきましょう!

①さらなる強さを手に入れる

黒死牟は縁壱のことを、「神々の寵愛を一身に受けた者」と言っています。

縁壱の剣技は他の隊士たちと比べ物にならないほど圧倒的なものであり、無惨と戦った時でさえ攻撃を受けることはありませんでした。

柱たちが死闘の中で発現した痣や透き通る世界も生まれながらに会得していたため、まさに超人と言えるでしょう。

鬼が強い人間を食べるとその分強くなることができるという事は判明していませんが、縁壱ほど規格外の人間の場合は、もしかしたら食べただけで強さを手に入れることができたかもしれません。

②縁壱の意思が黒死牟に影響を与える

もう1つ考えられるのは、黒死牟の肉体に縁壱の意思が宿るといった可能性です。

先ほども少し触れたように縁壱は存在そのものが規格外であり、強さはもちろんですが、兄として黒死牟のことを慕っていました。

鬼となった黒死牟を止めようという縁壱の強い想いによって、黒死牟の精神状態が不安定になるといった影響を与える可能性も出てきます。

そうなると、無惨にとって黒死牟は「強いけど恐ろしい部下」と言った存在になる為、上弦の壱にまで上り詰めることはできなかったかもしれません。

無惨にとって縁壱の存在は完全にトラウマで、縁壱を思い出させる存在を傍に置いておくという事は考えにくいです。もし黒死牟に縁壱の意思が宿っていた場合は、いくら強くても十二鬼月に入れていなかった可能性もありそうです。

まとめ

©吾峠呼世晴/集英社 コミック19巻

黒死牟が縁壱を食べた可能性について考察しました。

剣技を極めたいという思いから鬼になった黒死牟でしたが、黒死牟にとって縁壱は双子の弟であり、嫉妬し憎んでいたものの、心のどこかで尊敬し羨んでるように見えます。

もし縁壱を食べることで強くなった可能性があったとしても、黒死牟は縁壱を食べてでも強くなりたいという気持ちはなく、純粋に鍛錬に時間を費やしていそうですよね。

こういった理由から、縁壱を食べた可能性は低そうだという結論になりました。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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