鬼になった柱。なぜ鬼殺隊の最高位の剣士が鬼になる道を選んだのか。

鬼殺隊・隊士

鬼殺隊の最高位の剣士である柱。

名前の通り鬼殺隊を支える存在である柱は、多くの隊士たちから尊敬されており、鬼殺隊の当主である産屋敷からも信頼されています。

柱になる為には、かなり厳しい条件がいくつかあり、ほとんどの隊士たちはそこにたどり着く前に鬼との戦いで殉職してしまっているのです。

そんな実力者である柱たちの中に、鬼となってしまった人はいるのでしょうか?

今回の記事では、柱の中で鬼になった人はいたのかを解説していきます。

  • 柱から鬼になった人はいるの?
  • 鬼殺隊から鬼になった人はいる?
  • なぜ鬼殺隊から鬼になったの?

などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

鬼になる方法

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

まずは人間が鬼になる方法について解説します。

人間が鬼になるには、無惨の血を取り込み順応することで鬼になることができます。

しかし無惨の血は人間にとっては猛毒であり、量が多すぎる場合は鬼になる前に細胞が破壊されてしまい、死亡してしまうことも。

もちろん無惨もそのことは知っているため、ただ人を殺すという目的だけの時は、自身の血を大量に人間に与えて殺害することもあります。

無惨の血は同じ鬼であっても毒にもなり、血に順応することができた場合はさらなる強さを得ることもできますが、いきなり大量の毒を与えられてしまうと体が耐えられなくなり死亡してしまうこともあります。

上弦の鬼は鬼への勧誘ができる

©吾峠呼世晴/集英社 コミック8巻

人間を鬼にすることができるのは無惨だけですが、実は上弦の鬼たちも人間に鬼になるように勧誘することが許されています。

そのため、黒死牟や猗窩座、妓夫太郎などが戦った隊士たちに対して鬼になるように勧誘していたのです。

鬼にしたい人間がいた場合、上弦の鬼たちは無惨に鬼にしたい人間がいることを知らせ、無惨から許可が出ると、自身の血が無惨の血に変化し、その血を与えることで鬼にすることができます。

上弦の鬼レベルであったも独断で人間を鬼にすることは許されておらず、あくまでも無惨の許可を得ることで鬼にすることができるみたいですね。

鬼への勧誘は下弦の鬼は許可されていなかったようで、上弦と下弦で扱いが違ったという事も分かります。

愈史郎だけは珠世によって鬼になった

鬼は無惨が生み出していますが、唯一愈史郎だけでが無惨ではなく、珠世によって鬼となりました。

もちろん鬼になるというときに、珠世は愈史郎本人から鬼となるかの意思を確認しており、様々なデメリットは承知の上で愈史郎は鬼になっています。

医学の知識が豊富な珠世であっても、鬼にできたのは200年かかって愈史郎ただ1人でした。

鬼になった柱とは

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

では鬼殺隊の柱の中には、鬼になった人はいるのでしょうか?

柱が鬼になったことがあるかどうかは、はっきりとは分かっていません。

現在上弦の壱である黒死牟は、戦国時代は鬼殺隊として活躍していましたが、柱であったかどうかは作中では明らかになっていないのです。

ただ、黒死牟は人間だった頃から痣を発現させており、日の呼吸から派生させて月の呼吸という独自の呼吸法を生み出していることから、柱だったのでは?という声も。

もし黒死牟が当時柱であった場合は、鬼になった柱は黒死牟のみということになります。

黒死牟が鬼になった理由

黒死牟が柱になっていたと仮定すると、なぜ柱にまで上り詰めた実力者である黒死牟は鬼になる道を選んだのでしょうか?

それは、剣技を極めたいという強い思いがあったからです。

黒死牟は武士の家の子として生まれますが、自分よりも才があった弟である縁壱に対して強い嫉妬と憎悪を抱いていました。

母が亡くなったことがきっかけで縁壱は家から姿を消したため、黒死牟の縁壱に対する嫉妬心は少しずつなくなり、平穏な日々を過ごしていました。

しかしある日、部下たちと共に移動していた時に鬼に襲われ、鬼殺隊として成長した縁壱に救われます。

この出来事がきっかけとなり、黒死牟は鬼殺隊に入隊しました。

鬼殺隊に入ってから実力を伸ばし、縁壱と同じ日の呼吸を会得することは叶いませんでしたが、痣を発現することに成功。

ですがその後、痣は寿命の前借りで25歳になる前に死亡してしまうということを知り、自分の剣技を極めるという夢は叶わないと絶望します。

そんな黒死牟の前に現れたのが無惨で、無惨は鬼になれば永遠の命を手に入れることができると誘い、黒死牟は誘いに乗って鬼になりました。

無惨は全集中の呼吸を使うことができる人物を鬼にしてみたいという狙いがあり、実力もあり剣技を極めたいという強い想いを持った黒死牟に声をかけたのかもしれません。

鬼殺隊に入ったのも強くなりたいという理由

©吾峠呼世晴/集英社 コミック20巻

黒死牟が縁壱によって救われた際、黒死牟の部下たちは全員鬼に殺されてしまいました。

そして黒死牟は「鬼に殺された部下たちの仇を討ちたい」という理由で鬼殺隊に入隊します。

しかしそれは表向きの理由で、本心は縁壱を超えて剣技を極めたいという理由でした。

何よりも強さを求めていたため、無惨からの誘いに乗ってしまったというのも納得ですね。

鬼となった黒死牟は当時の鬼殺隊の当主を殺害し、首を無惨の元へ献上しました。無惨への忠誠心を見せるための行動でしたが、このことがきっかけとなり、当主の屋敷は限られた人にしか場所を知らせないという決まりになりました。

黒死牟以外には鬼になった柱はいない?

黒死牟以外の柱で、鬼になった人物はいたのでしょうか?

上弦の参である猗窩座は、強者と認めた柱に対して鬼になるように勧誘しています。

しかし、その中には鬼になると頷いた人はいなかったと言っていました。

今まで殺してきた柱たちに炎はいなかったな
そして俺の誘いに頷くものもなかった

©吾峠呼世晴/集英社 コミック8巻

隊士のほとんどは鬼に対して強い憎しみを持っていることが多く、それがきっかけとなり鬼殺隊の道へ進んでいます。

自分の大切なものを奪った鬼になるという考え自体が無いのか、自分が危機的状況に陥っても鬼になる選択をした柱はいなかったみたいです。

鬼になった隊士とは

©吾峠呼世晴/集英社 コミック17巻

柱でありながら鬼になった人物として黒死牟について解説しましたが、その他にも鬼になった人物がいます。

それは善逸の兄弟子でもある「獪岳」です。

獪岳は善逸と共に、元鳴柱である桑島のもとで修業をしており、鬼殺隊に入隊する前は生活も共にしていました。

獪岳は善逸とは違い稽古にも真面目に参加しており、泣いて逃げ回ってばかりいる善逸に対して不満を抱いていたため、善逸には冷たく接していたようです。

善逸よりも早くに最終選別に参加しているため、先に鬼殺隊に入隊しています。

鬼殺隊入隊後にも少し話をしたことはあるみたいでしたが、獪岳はずっと善逸のことを嫌っており、2人の溝が埋まることはありませんでした。

善逸も獪岳から嫌われているという自覚はあったようで、獪岳のことを良くは思っていませんでした。ただいつも真面目に稽古をしている姿を尊敬しており、いつか共に戦いたいという気持ちは持っていたようです。

獪岳が鬼になった理由

©吾峠呼世晴/集英社 コミック17巻

隊士であった獪岳は、ある任務先で上弦の壱であった黒死牟に遭遇してしまいます。

仲間の隊士たちはすべて殺されてしまい、1人になってしまった獪岳。

そこで獪岳は、自分が助かるために黒死牟に頭を下げ命乞いをしました。

獪岳には「生きてさえいればいつか勝てる」と言う考えがあり、黒死牟に対して今は勝てなくても、生き残ることさえできれば負けではないと信じていたからです。

命乞いをした獪岳に対し、黒死牟が提案したのは「鬼になること」でした。

黒死牟から血を与えられた獪岳はすべて血を飲み干し、鬼となってしまったのです。

黒死牟と獪岳の共通点

鬼殺隊でありながら鬼になってしまった黒死牟と獪岳ですが、2人ともいくつか共通点があります。

黒死牟獪岳
鬼殺隊に入ったのは、剣技を極めたいという理由で鬼に対する恨みはなかった。育手である桑島に救われたため、
鬼殺隊の道に進んだが鬼に恨みはなかった。
才能がある弟を憎み嫉妬し、ライバルではなく敵視するようになっていった。稽古から逃げてばかりいる善逸を下に見ており、善逸と同等に扱われたことに不満を抱いていた。
黒死牟と獪岳の共通点

2人とも鬼に対する恨みはなく鬼殺隊になっており、弟(弟弟子)の存在を疎ましく思っていました。

鬼に対する恨みが無かったため、他の隊士に比べると鬼になるという事自体にあまり抵抗が無かったためか、鬼になってしまったとも考えられそうです。

もし2人が弟を敵視するのではなく、ライバルとして見ることができていたのなら鬼になるという道は選ばなかったのかもしれませんね。

まとめ

©吾峠呼世晴/集英社 コミック19巻

鬼になった柱や隊士たちはいるのかを解説しました。まとめると…

鬼になった柱、隊士まとめ

・鬼になった柱は黒死牟(※黒死牟が当時柱相当の実力者だったため柱と仮定した場合)
・剣技を極めたいという理由で無惨の誘いに乗り、鬼となった
・隊士の中で鬼になったのは獪岳で、善逸の兄弟子でもある
・任務で黒死牟に遭遇してしまい命乞いをした結果、鬼の勧誘を受けて鬼になった
・2人には共通点があり、鬼に恨みがなかったので鬼になるハードルが低かったのかもしれない

鬼になってしまった柱は黒死牟、隊士は獪岳と言うことが分かりました。

2人とも優れた剣士であったものの、それ以上に嫉妬心が強かったため、自分の欲を叶えるために鬼になる道を選んでいます。

もしこの2人にも信頼できる人物が傍にいれば、鬼になるという選択はしなかったのかもしれませんね。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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