上弦の弐・童磨の最期~物腰柔らかで非情な鬼はどのように討伐されたのか?

十二鬼月

瞳に虹が輝き、白橡(しろつるばみ)の頭髪を持って生まれ、神の子と呼ばれた十二鬼月で上弦の弐・童磨。

柔らかな笑みをたたえ、物腰柔らかに振る舞いますが、鬼になる以前から無感情で自己中心的な思考の持ち主でした。

今回は、童磨の最期、死亡シーンについて、解説していきたいと思います。

童磨の最期

無限城での登場シーン

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第16巻 第140話

無限城に落とされた蟲柱・胡蝶しのぶが血の匂いを嗅ぎつけ戸を開けると、不気味なボリッボリッという音を立てて、女性を食べている童磨と遭遇しました。

しのぶを見ても、童磨は”若くて美味しそうだ”と気持ちの悪いことを言い出します。

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第16巻 第140話

頭から血をかぶったような鬼だった

にこにこと屈託なく笑う

穏やかに優しく喋る その鬼の使う武器は 鋭い 対の扇

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第16巻 第140話

しのぶの実姉であり花柱だった胡蝶カナエが、息を引き取る前に告げた仇の鬼の特徴に一致する鬼が目の前に現れ、怒りがこみ上げるしのぶ。

さらに人を殺しておきながら、自分が奇麗に喰べることで、俺と共に生きていくなどと尋常ではない思考をぺらぺらと話す童磨に”吐き気がする”と伝えました。

一見、人当たりが良さそうな雰囲気を持っているこの恐ろしい鬼・童磨の異常な思考回路からの自己中心的な考えには本当に吐き気がします。

しのぶの攻撃・第一段階

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第16巻 第141話

無神経に話しかける童磨に怒りが爆発したしのぶは、羽織に見覚えがないかと問いました。

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第16巻 第141話

悪びれる様子もなしに、カナエの話をし始めた童磨に、しのぶの日輪刀が左目を一突きします

藤の花から抽出した毒の刃で鬼を倒すしのぶ。

しかし、童磨はその毒を分解、しのぶの気持ちを逆撫でるかのように異様なテンションで毒の反応を楽しみ、喜んですらいる様子でした。

目の前にいる者が、自分の大切な家族である姉・カナエの仇であることを悟った時のしのぶの震えんばかりの怒りや感情は想像もつかないほどだと思います。

しのぶの攻撃・第2段階

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第17巻 第143話

その後、5回目の日輪刀での突きでも耐性がつき、動じない童磨に対し、しのぶが連撃で大量に毒を打ち込もうとしましたが、童磨の反撃で左肺を斬られてしまいます。

一度は落胆する思いに押しつぶされ弱音を吐いたしのぶでしたが、亡きカナエの叱責により、再び立ち上がりました。

渾身の力を込め、童磨の頸に毒を叩き込める覚悟で、執念の一撃を繰り出します。

弱音を吐かず、常に鬼の討伐に向けて冷静に立ち向かってきたしのぶですら弱音を吐くほどの過酷な状況であることが察せられます。

しのぶの攻撃・第3段階

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第17巻 第143話

渾身の力を込めた一撃も、童磨には毒が効かず、滑落していくしのぶを童磨が強く抱きしめたかと思うと、自分の身体に吸収し始めました。

童磨はしのぶを侮辱しながら、”無駄なことをやり抜く愚かさが人間の儚さ、素晴らしさだ”などと気のふれた考えを吐露し、”共に永遠に生きよう”などと誘いました。

そして、言い残すことはあるかと問われたしのぶは「地獄に堕ちろ」と冷たく言い放ちます。

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第17巻 第143話

そこへ、しのぶの継子である栗花落カナヲが駆けつけますが、骨を吸収する恐ろしい音と共にしのぶが童磨に飲み込まれていきます。

すぐさまカナヲが、花の呼吸・肆ノ型・紅花衣で童磨の頸を狙いましたが、”吸収している時に斬りかからないでおくれ”などとさらに挑発する童磨。

カナヲは湧きあがる怒りを必死に堪えるのでした。

敬愛するカナエに続いてしのぶまで、同じ鬼に殺されたカナヲの心中を思うと、本当に耐えがたいシーンです。

カナヲとの攻防

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第18巻 第157話

猗窩座の死を知った童磨が涙を流すも、カナヲは”嘘ばっかり吐かなくていいから”と童磨の本心を見抜きます。

この世に生まれてきた人たちが 当たり前に感じている喜び 悲しみや怒り

体が震えるような感動を 貴方理解できないんでしょ?

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第18巻 第157話

カナヲはさらに続け、童磨が様々な感情を理解できるふりをし、嘘を吐いて取り繕ってきたこと、自分の心に感覚がないのをバレないようにしてきたことまで暴きました。

そして、何のために生まれてきたの?と童磨に迫ります。

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第18巻 第157話

それまで常に薄ら笑いをしていた童磨が本性を露わにしてきました。

喉の奥がぐつぐつと煮え滾る 絶叫したいくらい不快で堪らない

暴れまわらなきゃ体がバラバラになってしまいそう

生まれて初めての感覚に眩暈がする 怒りを通り越してこれは憎悪だ

憎い よくも殺したな 私の肉親を!!

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第18巻 158話

湧き上がる激しい憎悪の感情と戦いながらカナヲは技を繰り出し、童磨の攻撃を避け、必死に戦いました。

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第18巻 第158話

童磨の血鬼術である粉凍りを扇で散布する攻撃を避けるカナヲの一瞬の隙を縫って、カナヲの日輪刀が童磨の手に奪われてしまいます。

絶体絶命のピンチに、何と天から、猪頭の伊之助が鎹鴉の道案内によって登場しました。

同じ最終選別を受け、鬼殺隊の一員となった同期のカナヲと伊之助の共闘がここから始まります。

伊之助とカナヲの共闘

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第18巻 第159話

再会したカナヲのボロボロの状態を見た伊之助は、”ケガをしたらしのぶが怒るぞ”とカナヲに優しく叱咤激励しましたが、そのカナヲの表情を見て、しのぶの死を悟ります。

伊之助に対しても、自分の中で永遠に生き続けることがしのぶの幸せだと、狂った考えを伝える童磨。

それを聞き、悲しみと怒りでブルブル震えるカナヲを見た伊之助も、しのぶに優しくしてもらったことを思い出し、奮起しました。

優しいしのぶのとの思い出で深い悲しみにある中での戦闘に、理不尽な鬼に対する怒りや憎しみが激しく込み上げてきます。

最終局面

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第19巻 第161話

伊之助とカナヲの必死の共闘が続く中、突然、童磨の左の眼玉がドロッと溶け落ち、顔が溶け始めました。

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第19巻 第162話

柱稽古を行わなかったしのぶがカナヲに童磨の殺し方についてあらかじめ伝えていました。

討伐の為の条件は

自分の全体重37kg分、致死量の700倍もの毒を摂取し続けた自分の身体を鬼に喰わせること。

そして、自分が毒で鬼を弱らせる間に、カナヲが頸を斬ってとどめを刺すこと

しのぶはカナエからの情報で、童磨が女を喰うことに異様に執着しているところに目を付け、さらには柱である自分なら間違いなく喰うことをも見越していました。

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第19巻 第162話

童磨が毒により倒れこみ、血鬼術も消えた瞬間に、カナヲは伊之助に頸を狙うように指示を出しました。

童磨の反撃に、カナヲは花の呼吸・終ノ型・彼岸朱眼を繰り出し、童磨の頸を狙います。

そして、伊之助も獣の呼吸・思いつきの投げ裂きで応戦、悲願の討伐成功!!

姿は見えませんが、カナエ・しのぶ・カナヲ・伊之助、4人の剣士の、鬼を討伐するという執念と力を合わせたことで成し遂げられたことと思います。

童磨の死に際

死ぬんだ 俺 あーやっぱり駄目だ 何も感じない

死ぬことが怖くもないし 負けたことが悔しくもない

ずうっとこうだったなぁ 俺は

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第19巻 第163話

死してもまだ、人間らしい感情を覚えることはなく、自分の無感情を痛感する童磨。

すると、目の前に、しのぶの姿が…。

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第19巻 第163話

毒の威力を褒める童磨に、あの毒は、珠世が作ってくれた毒で、できることなら自分の作った毒で葬りたかったと伝えました。

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第19巻 第163話

穏やかな表情で仲間を信じ、無惨の討伐を確信するしのぶに対し、胸がときめくような感覚を覚えた童磨でしたが、しのぶは笑顔で罵り拒絶しました。

最後の最後に、頬を赤らめ心臓が脈打つような感覚を生まれて初めて感じた童磨でしたが、相手の気持ちを考えられない様子は最後まで変わることはありませんでしたね。

まとめ

今回は、童磨の最期、死亡シーンについて、解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

まとめると、

  • 童磨には、しのぶの日輪刀の毒は効かず、逆に毒の反応を楽しみ喜んでいた
  • カナヲと伊之助の共闘中に童磨の身体に異変が起き、しのぶが致死量の700倍もの毒を摂取し続けた身体を鬼に喰わせていたことがわかった。
  • カナヲには事前に説明をしており、しのぶが毒で鬼を弱らせる間に頸を斬ってとどめを刺すよう指示をしていた
  • カナヲは花の呼吸・終ノ型・彼岸朱眼、伊之助も獣の呼吸・思いつきの投げ裂きで童磨の頸を斬り、討伐に成功した
  • 死後の世界で、しのぶに対し、恋のような感覚を持った童磨でしたが、しのぶに笑顔で粉砕された

人間時代に、感情を感じられずに生まれた童磨もまた生まれながらに不幸だとは思います。

しかし、優しく人当たりが良い人間の裏の顔が殺人鬼とは現代の猟奇的な殺人事件などでもありえそうな話です。

童磨も今で言う精神障害の一種を患っていたのではないかと思うふしもありますが、無感情だからと女性ばかりを殺し食べる行為に同情の余地は持てません。

なかなか難しい問題ではありますが、童磨という鬼を通して、精神障害者の犯罪について考えさせられるような場面もありました。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

引き続き鬼滅の刃をお楽しみください。

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