特殊な血鬼術を使える鬼であり、十二鬼月の仲間入りを果たす前から無惨のお気に入りであった鳴女。
初登場の時も無惨のそばにおり、言葉は発しないものの淡々と仕事をこなしていました。
戦いでは相手に致命傷を与えることはできないものの、他とは全く違う利便性を高く評価された結果、最期は上弦の肆という数字を与えられました。
他の上弦の鬼たちとも顔見知りのようで、鬼になってからだいぶ時間が経っているようです。
仕事も完璧にこなし、無惨の期待以上の働きをしていた鳴女ですが、無限城での戦いで死亡してしまっています。
そこで今回の記事では、上弦の肆にまで上り詰めた鳴女の最期について詳しく解説していこうと思います!
- 鳴女とはどんな鬼?
- 鳴女は無限城戦でどんな活躍をした?
- 鳴女の最期は?誰に殺された?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
鳴女とは
琵琶を持っており、長い髪で顔の半分を隠している鳴女。
鬼の中では珍しく女性であり、常に冷静で淡々と仕事をこなす姿が印象的に残っています。
登場時は十二鬼月ではありませんでしたが、便利な血鬼術を使うことができるために無惨の数少ないお気に入りの鬼であり、無惨のそばにいることが多いです。
上弦の鬼たちとも顔見知りであったのか、「琵琶の君」や「琵琶女」と呼ばれるシーンもありました。(鳴女は心の中で早く帰ってほしいと思っていたみたいですが…)
鳴女はどんな血鬼術を使い、人間だった頃はどのように生活していたのでしょうか?
無限城を操る血鬼術を使う
鳴女は無惨の本拠地である無限城を作り出し、操ることができる血鬼術を使います。
無限城は日の光を防ぐだけでなく、鬼殺隊から姿を隠すこともできるため、無惨にとっては必要不可欠な血鬼術と言えるでしょう。
持っている琵琶を奏でることで能力が発動し、無限城の構造を変えることはもちろん、任意の相手を無限城に呼び込むことも可能です。
この能力で、下弦や上弦の鬼を招集したり、鬼殺隊を無限城に呼び込む役割を果たしていました。
さらに無限城内にいる相手を意図した場所に送り込むこともできるため、かなり便利な血鬼術で無惨のお気に入りになるのも納得です。
刀鍛冶の里に玉壺と半天狗がたどり着くことができたのも、鳴女の能力が大きく影響しています。
柱が2人がかりで鳴女に挑んだ際も、攻撃性は低いものの近づくことが困難な状況が続いていました。伊黒からは「煩わしさと厄介さは随一」と言われており、鬼殺隊にとってはかなり厄介な血鬼術と言えるでしょう。
禰豆子や産屋敷邸を見つけることにも成功
刀鍛冶の里の戦いで上弦の肆・半天狗の死後、鳴女は無惨から血を分けてもらい、血に適応することができたため能力が開花します。
その結果、上弦の肆にまで上り詰めたのです。
今までは無限城を操るといった能力でしたが、探索に長けた能力を手に入れました。
眼球の姿をした使い魔を生み出し、使い魔たちで鬼殺隊の動向を観察した結果、無惨の目的であった禰豆子の居場所を特定し、鬼殺隊の本拠地である産屋敷邸まで探し出すという成果を上げたのです
鳴女の成長は無惨の期待以上だったため、めったに同胞を誉めることがない無惨が鳴女を誉めるシーンもありましたね。
分身は複数体生み出すことができ、風柱の不死川には見つかってしまいましたが、それ以外の人には見つかることはありませんでした。握りつぶされただけで使い魔は死亡してしまいますが、相手に気付かれずに動向を知ることができるのはかなり強い血鬼術ですよね。
鳴女の過去
ほとんどの鬼は、物語の中で人間だった頃の話が描かれています。
特に十二鬼月については過去が丁寧に描写されることが多いイメージがありますよね。
しかし、鳴女は鬼の中では珍しく人間時代が描かれないまま死亡してしまいました…。
このまま鳴女の過去は明らかにならないと思われましたが、公式ファンブックで鳴女の過去が明らかになりました!
鳴女は人間の時はどんな生活を送っていたのでしょうか?
無名の琵琶奏者として生計を立てていた
鬼となった現在も琵琶を持っている鳴女ですが、それは人間だった時に琵琶奏者であった名残のようです。
鳴女は無名の琵琶奏者で、鬼のころと変わらず仕事人間でしたが稼ぎは少なく、貧しい生活を送っていました。
琵琶の演奏用の着物は1着しか持っておらず大切にしていましたが、ある日夫が博打のお金が必要になった際に、鳴女の演奏用の着物を売ってしまったのです。
博打のお金欲しさに着物を売られたと知った鳴女は逆上し、金槌で夫を殴り殺してしまいます。
その後に仕事に向かいましたが、ボロボロの服で現れた鳴女に客たちは渋い顔をしていました。
震える手で何とか演奏すると、驚くことに客からは演奏を大絶賛されたのです。
味を占めた鳴女は演奏前には人を殺すようになり、震える手で演奏を続けるようになると少しずつ彼女の琵琶奏者としての評価は上がっていきました。
しかしある日鳴女は殺しのターゲットに無惨を選んでしまい、返り討ちに合ってしまいます。
無惨は自分に襲い掛かってきた鳴女に興味を持ち、それがきっかけとなり鬼にされたのです。
鳴女の最期とは?
そんな鳴女ですが、最期は鬼殺隊ではなく無惨の手によって殺されてしまいました。
なぜお気に入り認定されていた鳴女が無惨によって殺されてしまったのでしょうか?
鳴女の最期について、詳しく見ていきましょう!
鬼殺隊を無限城へと落とす
産屋敷耀哉の自爆後、無惨への一斉攻撃を始めていた柱たちをはじめ、血鬼術で鬼殺隊を無限城へと落とすことに成功した鳴女。
コミックスでは柱や炭治郎が無限城に落とされるシーンのみでしたが、アニメでは稽古に参加していた隊士や見回りをしていた隊士の姿もあり、鬼殺隊全員が無限城へと落とされたのです。
落とした隊士たちをバラバラにして戦力を分散させ、無惨が珠世の受けた攻撃から回復するための時間稼ぎの役割も果たしました。
無一郎ははじめは悲鳴嶼と共に行動していましたが、鳴女によって別れて行動することになってしまったのです。
鳴女自身のそばには恋柱の甘露寺蜜璃と蛇柱の伊黒小芭内がいたため、無限城を操りつつ2人とは距離を取り、攻撃をかわし続ける状況が続きました。
愈史郎の存在に気付けず、取り込まれる
甘露寺と伊黒が苦戦を強いられていた時に、愈史郎が現れ甘露寺と伊黒にある作戦を伝えます。
愈史郎の作戦とは、無限城を操る鳴女の意識を乗っ取り、意のままに操ることでした。
作戦を聞いた2人は愈史郎の協力もあり、鳴女は愈史郎によって意識を奪われてしまいます。
鳴女の血鬼術が愈史郎によって操られることを危険と判断した無惨は、鳴女に呪いを発動させ、殺害しました。
こうして鳴女は鬼殺隊ではなく、無惨の手によって最期を迎えたのです。
鬼殺隊は鳴女の能力についてよく分かっていませんでしたが、産屋敷が今までの鬼の出現情報などから、移動や探索に長けた能力を持っている鬼がいるのではと推測していました。そのため、鳴女の能力を止めることができる適任者として愈史郎が再拝されていたようです。
鳴女の死亡は何巻何話?
鳴女の死亡は、コミックス21巻の183話「鬩ぎ合い」に描かれています。
鳴女以外の上弦の鬼は全員鬼殺隊によって倒されてしまいましたが、その後に無惨が回復したため、時間稼ぎには成功しました。
その後、生き残った隊士たちと交戦していた無惨ですが、鳴女から仕留めたと知らされていた甘露寺と伊黒が無惨の前に現れたのです。
無惨は鳴女の状況を探り、愈史郎に意識が乗っ取られており誤った情報を送ってきたことを知ります。
もし鳴女の能力が愈史郎の手に渡ってしまった場合、無惨を好きな場所へ送り込むことも可能になり、無惨にとってはかなり痛手です。
そこで無惨は、鳴女を通じて愈史郎を取り込んで殺し、鳴女を取り戻そうとしました。
愈史郎に窮地が訪れましたが、炭治郎や柱たちの攻撃によって邪魔をされ、無惨はなかなか愈史郎を取り込むことができません。
しばらく奮闘していた無惨ですが、鳴女を取り戻すのは不可能と判断し、呪いを発動させることで鳴女を殺害したのです。
鳴女のコントロールが無くなり、無惨の本拠地でもあった無限城は崩壊しました。
仕事を確実にこなし無惨に尽くしていた鳴女でしたが、最期は無惨に酔って殺されてしまったのです。
また鳴女が死亡したことで、十二鬼月は完全に崩壊しました。
まとめ
鳴女の最期について解説しました。まとめると…
・無限城を操る血鬼術を使い、無限城を鬼殺隊に落とした
・無限城内で鬼殺隊の戦力を分散させ、無惨の回復までの時間稼ぎを行う
・甘露寺と伊黒に注意をひかれ、隙をつかれてしまい愈史郎に意識を乗っ取られてしまう
・一度は鳴女を救い出そうとした無惨だったが、無理だと判断した結果、呪いが発動し死亡した
・鳴女の死亡により、無限城も共に崩壊する
優秀な仕事人間で無惨からも高く評価されていた鳴女でしたが、最期は呪いが発動して死亡するという悲しい結末でした。
上弦の肆となり、禰豆子と産屋敷の居場所を特定したり、無限城へ鬼殺隊全員を落とすなど大活躍だったのにも関わらず、あまりにもあっけない最期を迎えることに。
無惨にとってはいくら優秀で便利な血鬼術であったも、自分の生存率が下がると判断されると簡単に切り捨てられるという事が改めて分かりましたね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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