上弦の伍・玉壺の過去とは?人間だった時から非道な性格だったのか

十二鬼月

上弦の伍の位を与えられており、今までの鬼にはない個性的過ぎるビジュアルの玉壺(ぎょっこ)。

人とはかなりかけ離れた姿をしており、初登場時には驚いた人も多かったのではないでしょうか。

見た目も変わっているキャラクターですが、性格も非道であり、生きた生き物を使って芸術作品を作り上げると言った異常性を持ちます。

しかも自分の行いを全て正しいものと考えており、自分の作品を侮辱されると口調が変わって激昂していることから、かなりプライドが高いことも分かりますね。

性格の非道さはまさに鬼ですが、玉壺のこの性格は人間の時も同じように非道だったのでしょうか?

そこで今回の記事は、玉壺の過去について詳しく解説していきたいと思います!

  • 玉壺の過去って?
  • 人間の時はどんな性格をしていたの?
  • 何がきっかけで鬼になったの?

このようなことが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね!

▼▼▼動画でもご覧いただけます▼▼▼

玉壺(ぎょっこ)とはどんなキャラクター?

©吾峠呼世晴/集英社 コミック13巻

玉壺の過去を説明する前に、鬼となった現在の玉壺について説明したいと思います。

実は玉壺のことはよく知らない…という人はチェックしてみてくださいね。

上弦の伍で、無惨を崇拝している

100年近く上弦の鬼は顔ぶれが変わっていないため、玉壺も上弦の鬼として100年は生きています。

数字が上である猗窩座に対しても、様付けで呼んでいるにも関わらず、敵対視しているようにも見えたので、上弦としてさらに上に行きたいという野心もありそうです。

無惨のことを崇拝しており、頭部を無惨に切り落とされ、手でつかまれても嬉しそうにしていました。

誰に対しても丁寧な言葉遣いな玉壺ですが、無惨以外の生き物は全て見下しており、腹の中では馬鹿にしているみたいです。

壺や魚を操る血鬼術を使う

©吾峠呼世晴/集英社 コミック13巻

玉壺は名前や見た目の通り、壺や魚を操る血鬼術を使います。

自分で作り出した壺であれば、壺から壺への移動も可能ですし、壺の中から金魚やタコなどを出現させて攻撃することが出来ます。

壺の中は異空間になっているのか、現れる魚たちは壺よりもはるかに大きいサイズのものばかりです。

刀鍛冶の里を襲った生き物たちは、里の人よりも一回り以上大きいものばかりでした。

さらには壺の中に人間を入れて殺し、それを利用して芸術品として披露していました。

堕姫が帯でやっていたように、人間を生きて捕らえることも同じようにできそうです。

この血鬼術は情報収集や探知能力にも応用が利き、鬼殺隊によって厳重に隠されていた刀鍛冶の里を発見したのも玉壺の血鬼術の力です。炭治郎や無一郎たちに気付かれないように里に侵入することにも成功しており、かなり便利な血鬼術の用です。

自称芸術家で生き物を使って作品を作り出す

玉壺は自分のことを芸術家と言っていますが、作品は狂気を感じるものばかり作り出します。

人を殺して壺に詰めたものを作品と言ったり、作品に使われた人たちに刀を刺し、それを捻って叫ばせるなど正気とは思えないものを作り出します。

記憶を取り戻すで、他人には興味が無い無一郎でさえも、玉壺の芸術に対して怒りを抱いていました。

さらに玉壺は自分の作品は高貴なものであると思っており、むしろ作品として命を使ってもらえたことを光栄に思えというような発言もありました。

作品を侮辱されると、冷静さを失い、普段の丁寧な口調が崩れます。

普段の姿は仮の姿

©吾峠呼世晴/集英社 コミック14巻

人外な姿をしている玉壺ですが、実はこれは仮の姿で本当の玉壺ではありません。

脱皮をすることで真の姿になることができるようで、真の姿でしか使えない血鬼術もあり、無一郎が痣を出現させて追い詰められた際に真の姿を現しました。

頭の部分はあまり変化しておらず、上半身は人の体の形に近いですが、鱗が付いていたり、手には水かきが付いています。

下半身は足が無く、蛇のようなつくりになっていました。

ちなみに真の姿を見たのは無一郎で3人目であったことから、以前も柱相当の隊士と戦って追い詰められた経験があったのかもしれません。

ちなみに玉壺は鬼となってからは自分の体を改造するのが好きで、改造して今の姿になったみたいです。もしかしたら改造前は人間に近い姿だったのかもしれません。

無惨の評価は割とお気に入り

©吾峠呼世晴/集英社 コミック12巻

上弦の鬼でさえ、他の鬼と同様に一切甘やかさない無惨ですが、玉壺のことはどう思っていたのでしょうか?

不確かな情報を伝えた際は容赦なく頭部を切り落とされていたので、無惨からは嫌われていると思っていましたが、実はお気に入りの1人であったことが分かりました。

その理由は、作る壺がキレイで高く売れるから。

玉壺の性格や能力ではなく、まさかの壺の腕前を評価されていました(笑)。

上弦の弐の童磨も玉壺からもらった壺を使っていると言っていたので、普通の作品作りもできるようです。

玉壺の過去や人間時代

©吾峠呼世晴/集英社 コミック12巻

玉壺ですが、実は登場する鬼にしては珍しく、原作では過去や人間時代の話については一切描写がありません。

その為、玉壺の過去を知らない人も多いのではないでしょうか?

玉壺の異常性は人間の時からだったのか、見ていきましょう。

漁村出身で早くに両親を亡くす

玉壺の人間時代の名前は益魚儀(まなぎ)であり、漁村で生活していました。

血鬼術が壺や魚に影響しているのも、彼が漁村の出身だったからでしょう。

両親を海難事故で早くに亡くし、1人ぼっちになってしまいました。

しかし、亡くなった玉壺の両親の遺体が見つかると、玉壺はそれを見て美しいと感動したのです。

損傷の激しい水死体であったにも関わらず、悲しむこともなく美しいと思っていたことから、玉壺は人間の時から異常な感性を持っていたことが分かります。

異常な感性で周囲からは気味悪がられていた

玉壺は動物を殺したり、魚の死骸を集めて壺に詰めるなど奇妙な行動が目立ち、村人たちからは嫌われていて村では孤立していました。

しかし両親を早くに亡くしてしまい、玉壺も正気でいられなかったのだろうと村人たちは憐れに思い、村から追い出すといったことはせず、静かに見守っていたのです。

周りからは嫌われていた玉壺ですが、嫌われてることは全く気にしていませんでした。

次第に玉壺は、動物の殺害や魚の死骸集めだけでは満足できないようになってしまいます。

村の子供を殺し、子供の両親に殺されかける

ある日、玉壺をからかいに来た子供に目を付け、玉壺はその子供を殺害し、死体を壺に詰めるという恐ろしい殺害をしてしまいます。

子供を殺された両親は玉壺に対して激怒し、玉壺は二又銛(ふたまたもり)でめった刺しにされてしまったのです。

しかし殺されることはなく、瀕死の状態でそのまま放置されました。

玉壺の過去はファンブックで明らかになった

鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録

上弦の鬼であるにも関わらず、玉壺の過去は一切描かれることはありませんでした。

物語が完結してしまい、もう玉壺の過去はこのまま明らかになることはないのかな…と少し残念に思っていました。

ですが、鬼滅の刃公式のファンブックである「鬼殺隊見聞録」で過去が明らかになったのです!

あまりにも猟奇的な過去だったので、原作には描かれなかったのかもしれません。

もし気になった人がいたら、ファンブックでチェックしてみてくださいね。

ほとんどの鬼が人間時代について少しは原作で触れていますが、玉壺の過去は一切原作では明らかになっていません。もしかしたら刀鍛冶の里編のアニメで映像が追加されたり、コソコソ噂話で少し話題になるかもしれませんね。

人間だった頃の記憶はない

玉壺には、人間だった頃の記憶はありません。

ですが、性格は人間の時と全く変わっていませんでした。(むしろ悪くなっている)

玉壺は人間のことを「つまらなくてくだらない命」と馬鹿にしており、もしかしたら自分が過去に人間だったことを許せなくて、昔の記憶を覚えていないのかもしれませんね。

玉壺が鬼になった理由

©吾峠呼世晴/集英社 コミック13巻

玉壺は人間の時、子供を殺害した報復として二又銛でめった刺しにされ瀕死の状態でした。

するとそこにたまたま無惨が通りかかり、玉壺を鬼にしたのです。

無惨を崇拝していたので、望んで鬼になったのかと思っていましたが、どうやら玉壺は無惨の気分で鬼になったみたいです。

もし無惨が漁村の近くを通りかかっていなければ、玉壺は人間のまま衰弱して亡くなっていたでしょう。

二又銛でめった刺しにされて瀕死状態となった玉壺ですが、約半日経っても死ぬことはありませんでした。人間の時から生命力は人並み以上だった可能性があります。

まとめ

鬼滅の刃公式Twitter

玉壺の過去や人間時代について解説しました。まとめると…

玉壺の過去、人間時代についてまとめ

・人間の時の名前は益魚儀(まなぎ)であり、漁村で育った
 ⇒漁村で育ったことが血鬼術に強く影響している可能性が高い
・人間の時から異常な行動を取っていて、動物を殺したり魚の死骸を壺に詰めたりしていた
・早くに両親を水難事故で亡くしており、水死体となった両親を美しいと思う異常な感性があった
・動物を殺すだけでは満足できなくなり、子供を殺害して壺に詰めるという猟奇的な殺人を犯す
・子供を殺された両親によって二又銛でめった刺しにされ、瀕死状態になる
・瀕死状態になったところに無惨が現れ、鬼にされた
・人間だった頃のことは原作では描かれておらず、ファンブックで明らかになる

玉壺は人間の頃から、鬼の時と同じような異常性を持っていたようです。

ですが鬼となってしまえばその異常性はプラスとなり、上弦の鬼になれるほどの実力者へと成長したのです。

鬼の中には異常な感性を持った者も多く存在しますが、玉壺は間違いなくその代表と言える存在でしょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました