鬼殺隊の隊士たちのほとんどが身につけているのが、日輪刀と隊服です。
日輪刀は剣士によって色が異なり、戦い方によっては特殊な形にしてもらうなど十人十色とも言えます。
しかし隊服については、ほとんどの隊士たちが同じデザインの隊服を着ていますね。
特に柱稽古編では、登場した一般隊士たちはほぼ全員が同じ隊服を着ていました。
そこで今回の記事では、鬼殺隊の隊士たちが着ている隊服について詳しく解説していこうと思います!
- 鬼殺隊の隊服の特徴とは?
- 異なるデザインの隊服を着ているキャラクターは?
- 隊服はいつから鬼殺隊で支給されているの?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
鬼殺隊の隊服の特徴

鬼殺隊の隊服は、背中に「滅」と書かれた黒い詰襟です。
羽織りを着用しているキャラクターたちは普段は見えませんが、きちんと全員に背中には滅の文字が書かれています。
隊士たちが身につけている隊服にはどんな特徴があるのでしょうか?早速見てきましょう!
最終選別を突破すると支給される
隊服は鬼殺隊としての証にもなるので、最終選別を突破して鬼殺隊への入隊が認められると支給されます。
たしかに炭治郎たちが最終選別に参加した時に、参加者たちは全員違う服を着ていましたね。
最終選別に生き残った後、炭治郎が帰り道で「支給服すら重い」と言っていたので、突破後にすぐに体の寸法を測って支給となるみたいです。
代々炎柱を務めている煉獄家でも同様の扱いであり、煉獄杏寿郎も最終選別に参加した時には隊服を着ていませんでした。
多少なら鬼の攻撃を防げる
鬼殺隊の隊士たちのほとんどが同じ隊服を着ているのは隊士の証という意味もありますが、他にも重要な役割を果たしています。
隊服は特別な繊維で作られているため、弱い鬼の爪や牙の攻撃ならば防ぐことができます。
それだけでなく濡れにくく燃えにくい性質もあり、血鬼術による攻撃も軽減することが可能です。
鬼と戦う隊士たちにとって、着るだけで攻撃を防げるというのはありがたいですよね。
さらに移動や普段の生活でも着やすいように通気性も考えられています。
鬼殺隊になってから炭治郎や善逸もほとんど隊服を着ているのは、いつでも鬼と戦えるようにしているのはもちろん、普段の生活でも過ごしやすいという利点があるからかもしれません。
隊服は隠が制作している
隊服は機能性が高いのは特別な繊維で作られており、その繊維を使って隊服を作るというのは簡単なことではありません。
そのため隊服は、鬼殺隊の事後処理部隊である隠たちの縫製係によって作られています。
隊服は大体の人たちが同じデザインのものを着ていますが、なかには他とは少し違った隊服を着ている人もいます。
特に女性隊士は男性隊士と比べると個性が出ていますが、これは縫製係の1人・前田まさおの影響です。
女性隊士の隊服にアレンジを加える問題児

前田まさおは原作ではおまけ漫画にのみ登場し、物語では登場していなかった隠の縫製係の1人です。
腕は確かな前田ですが、実は女性隊士たちには過激なアレンジを加えて露出が多めな隊服を作るというかなり問題児な一面があります。
最も被害を受けたのは甘露寺であり、胸元が大きく開いた隊服を着ているのは前田によって隊服が作られたことが原因です。
同じく女性で柱である胡蝶しのぶは普通の隊服を着ていますが、入隊前に甘露寺と同じ隊服を支給されていました。
しかししのぶはその隊服を受け取らず前田の目の前で隊服に油をかけて燃やしたため、前田は仕方なくしのぶには普通の隊服を作ったようです。

しのぶと一緒に蝶屋敷で暮らしている神崎アオイと栗花落カナヲも露出がそこまで多くない隊服を着ていますが、最終選別に行った際に対策としてしのぶに油とマッチを持たされていたため、普通の隊服を着ることができていたようです。
隊服が現在の姿になったのはいつから?

多少であれば鬼の攻撃を防いでくれるという高機能な隊服ですが、この隊服はいつ頃から鬼殺隊に支給され始めたのでしょうか?
全集中の呼吸が生まれた戦国時代の隊士たちの服装を見ると、その頃の隊士たちは隊服は着ておらず、着物のようなものを着ています。
その時代の柱たちも隊服は着ていなかったため、戦国時代には隊服はなかったようです。
また、江戸時代の慶応の頃に水柱だった鱗滝の服装を見ると、隊服とは違った服装に見えます。
それからさらに少し経ち、現在蛇柱である伊黒が幼少期に当時の炎柱(おそらく杏寿郎の父)に救われたというシーンでは、炎柱は隊服を着ていました。
このことから、隊服は最近になって支給されるようになった可能性が高そうです。

ちなみにアニメオリジナルの無限列車編のアニメ第1話では、回想で煉獄の父・煉獄槇寿郎が登場していますが、その時には槇寿郎は隊服を着ていませんでした。
キャラ別隊服の着こなし
機能性が高い隊服を最大限に生かすため、隊服はほとんどの隊士がきちんと着こなしています。
中には少しデザインが異なったり、着こなし方が個性的であるキャラクターもいます。
普通の着こなしとは少し違うキャラ別の隊服の着こなしを見てみましょう。
嘴平伊之助

伊之助は隊士の中でも最もと言っていいほど独特な着こなしで、上半身には隊服を着ておらず、ズボンのみを身に付けています。
ズボンの方は他の隊士たちと同じようなデザインのものを着用していますね。
伊之助は触角の感覚がかなり鋭いため、服を着ることで不快感を覚えてしまい戦いでは不利になってしまうためこのスタイルになりました。
上着を着たこともあるみたいですが、気に入らなかったためすぐに脱ぎ捨て、引き裂くという行動を取っています。
この行動は隊服を作っている隠たちの間ですぐに広まり、隠の縫製係たちからはかなり嫌われているようです。
宇髄天元

宇髄は基本的には他の隊士たちと同じ隊服ですが、上は袖なしの隊服を着ています。
なぜ袖が無い隊服を着ているのかは分かっていませんが、宇髄は他の隊士とは違い日輪刀を布で巻いて背中に固定しているため、腕を上げで日輪刀を取る必要があるため、腕が上げやすいように袖が無いのかなとも考えられます。
また二の腕には金色の腕輪をしており、派手好きの宇髄は自分自身を派手に見せるために袖なしの隊服にしたという可能性も十分ありそうです。
甘露寺蜜璃

先ほど少し解説しましたが、甘露寺の隊服はミニスカートに胸元が大きく開いた隊服でかなり露出度が高めの隊服になっています。
この隊服が支給された際に、さすがの甘露寺もおかしいと思い前田に対してサイズが合っていないと意見したものの、前田からは女性隊士はみんなこうだと言われて信じてしまったのです。
その後に柱合会議で初めてしのぶに会い、普通の隊服を着ていたことでようやく自分が騙されていたことを知ります。
甘露寺の使う恋の呼吸は新体操のような動きが多く、なんだかんだ今の隊服が動きと合っているのかそれからも隊服を変えることはありませんでした。
ちなみに白い羽織は、甘露寺の師範であった煉獄杏寿郎が甘露寺の隊士就任祝いで送ったもの、靴下は蛇柱の伊黒小芭内からのプレゼントです。
時透無一郎

一見無一郎の隊服はデザインは普通ですが、体に対して袖口や裾幅が大きく作られています。
他の隊士たちはきちっとした印象ですが、無一郎はダボっとした印象ですよね。
これは決して隊服のサイズ間違いではなく、無一郎が意図してこの作りになりました。
大きな隊服を着ることで相手に自身の体の動きを読み取りにくくするという狙いがあります。
不死川実弥

基本的には不死川は普通の着こなしですが、詰襟を閉じておらず腹部くらいまで開けています。
不死川は稀血であり、さらに通常の稀血よりもさらに希少な存在です。
鬼が血の臭いを嗅いだだけ酒に酔ったような状態になってしまうほどで、上弦の壱・黒死牟でさえも効果がありました。
自身の血で鬼を酔わせて倒すという戦法を取ることもあり、斬りやすい箇所として腹部まで開けているのかもしれません。

柱になる前の不死川の姿が小説版の挿絵に描かれていますが、その時は胸元くらいまでしか開いていません。自身を傷つける戦い方を心配していた胡蝶カナエや先輩の粂野匡近の存在が大きく、不死川は2人の言う事を聞いていたのかもしません。
栗花落カナヲ

カナヲの隊服は上は他の隊士たちと同じ普通のデザインですが、下はキュロットパンツです。
ほとんどの読者がスカートだと思っていましたが、21巻のおまけページにてカナヲはキュロットパンツであったことが判明しました!
原作ではカナヲが隊士として初めて登場した時にはひざ下の丈、遊郭編後に登場した時は膝丈でしたが、無限城編では膝上に丈が変わっています。
この丈が少しずつ短くなっていったのも縫製係の前田の影響のようで、前田自身は否定していましたが、確実に彼の影響でしょう。
まとめ

鬼殺隊の隊服について解説しました。まとめると…
・隊服は通気性に優れていて、多少であれば鬼の攻撃を防ぐことができる
・特殊な繊維で出来ているため扱いが難しく、隠の縫製係によって作られている
・最終選別を突破するとその場で採寸を行い、隊服が支給される
・現在の隊服のデザインになったのは最近である可能性が高い
・キャラクターによっては隊服の着こなし方やデザインが異なる場合もある
主要キャラクターたちは羽織を身に付けているため、隊服を着ているイメージがあまりありませんが実はほとんどのキャラクターたちが同じデザインの隊服を着ていることが分かりました。
特殊な素材であるとはいえ、人を簡単に殺すことができる鬼の攻撃を軽減することができるというのは凄いですよね!
特に無一郎は戦いのことを考えて、隊服の形を変えていたというのは驚きでした。
隊服がどんな風になっていたのかに注目してアニメを見返しても楽しそうですよね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!

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