鬼殺隊の宿敵であり、平安時代から鬼として生き続けている鬼舞辻無惨。
1000年以上鬼殺隊が追い続けるも、姿を見せることはありませんでした。
しかし禰豆子が太陽を克服したことをきっかけに、禰豆子を取り込み太陽を克服するために、ついに無惨が鬼殺隊の前に姿を現したのです。
上弦の鬼を凌駕する力を持った無惨でしたが、最後は鬼殺隊の一丸となった攻撃に耐えられずに消滅しました。
そこで今回の記事では、無惨と鬼殺隊の最終決戦について徹底解説していこうと思います!
- 無惨と鬼殺隊はどういった戦いだったの?
- 鬼殺隊の戦術とは?
- なぜ無惨は鬼殺隊に敗北したの?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
鬼舞辻無惨の強さ

鬼の始祖であり、上弦の鬼でさえ太刀打ちできないほどの強さを持つ無惨。
そんな無惨の圧倒的な力について詳しく見ていきましょう。
再生力 | 鬼は首を斬られない限り体を再生することが可能ですが、無惨は斬られて瞬間にすぐに再生するため、ダメージを与えることができません。 |
7つの心臓と5つの脳を持つ | 無惨には体内に7つの心臓と5つの脳があり、そのため首を斬られても死ぬことはありません。首を斬ってもすぐに再生されてしまうため、無惨を倒すためには日の光でしか難しいと言えます。 |
即死させる毒 | 無惨の血は人間を鬼に変えることができますが、猛毒にもなります。無惨は攻撃する際に自身の血を含めており、少しでも攻撃を喰らってしまうと死に至ります。 |
衝撃波 | 広範囲に衝撃波を放ち、その威力は柱であっても一時は戦闘不要に追いやられるほどの威力です。しかし使用する際には体力を消耗するというデメリットもあります。 |
肉体変化 | 体を自在に変形させることができます。腕を鋭利なものに変化させたり、触手のような形に変化させたりとどんな状況でも臨機応変に対応することが可能です。 |
鬼の基本的な能力はもちろん、相手を即死させる攻撃が数多く、容易に無惨に勝つことができないという事が分かります。
鬼殺隊の戦術

無惨の圧倒的な強さを目の当たりにしても、鬼殺隊は最期まで諦めることはなく戦い続けました。
それは無惨との戦いに挑む際、どのように無惨と戦うか戦術を練っていたからです。
鬼殺隊の戦術について、見ていきましょう。
珠世と協力関係を結ぶ

鬼殺隊の当主である産屋敷耀哉は、炭治郎が珠世と繋がりを持っていることを知っていました。
そこで耀哉は無惨から隠れて生活していた珠世を見つけだし、共に無惨を倒すために協力しようと持ち掛けたのです。
鬼であった珠世は、鬼殺隊の本拠地である産屋敷邸に行くことに抵抗がありましたが、無惨を倒すために鬼殺隊と協力関係を結ぶことを決意しました。
そして珠世は、鬼殺隊で医学や薬学に詳しいしのぶと出会い、戦いを有利に進めるための薬の開発に成功します。
万能な血鬼術を持つ愈史郎も助っ人に

珠世が大好きでいつも傍にいる愈史郎も、珠世が鬼殺隊と協力すると決めてから共に産屋敷邸で過ごしていました。
鬼である珠世を敵視していたしのぶとは相性が良くありませんでしたが、珠世が無惨を倒したいという気持ちを優先してくれていたため、鬼殺隊に協力してくれたのです。
戦いのときは珠世のそばにいたかった愈史郎ですが、珠世から鬼殺隊と一緒に行動してほしいと頼まれていたため、愈史郎は無限城では隊士として村田たちと一緒に行動しています。

本当は珠世と行動を共にしたかった愈史郎ですが、慕っている珠世からのお願いを聞き入れるしかありませんでした。
日の出まで戦える持久力を身につける
無惨と戦うためには日の光が確実と考えていたため、鬼殺隊には一晩中戦い続けることができる持久力が必要でした。
そのために戦いが始まる前に柱稽古を行い、柱たちの強化だけではなく、一般隊士を含んだ鬼殺隊全体の戦力を強化する計画を立てたのです。
はじめは柱の強さについていけなかった隊士たちも、無限城での戦いでは、協力し合えば下弦相当の力を持っている鬼と戦えるほどに成長しています。
仲間との連携を強化

無惨だけでなく、上弦の鬼たちとの戦いも必須となる最終決戦。
上弦の鬼の強さは少なくとも柱3人分に匹敵すると推測していました。
そこで、柱稽古では柱たちが一般隊士たちに稽古をつけるだけではなく、柱同士が稽古をして共闘できるようにしていたのです。
このことで戦いの中で連携が取れるようになり、特に無惨戦では攻守ともに言葉が無くても連携できるまでになっていました。
【鬼舞辻無惨 vs 鬼殺隊】ラスボス戦を徹底分析!

無惨と鬼殺隊の戦いはかなり厳しいものになりましたが、何とか鬼殺隊が無惨に勝利しました。
最終決戦について、詳しく見ていきましょう!
無限城が崩壊し、地上戦が始まる
無惨が乗っ取られた鳴女を殺したことで無限城は崩壊し、地上へと追い出された無惨と鬼殺隊。
日の光で無惨を倒そうとしていた鬼殺隊にとっては作戦通りですが、夜明けまでは1時間半もあり、すでに鬼殺隊は上弦の鬼たちとの戦いで満身創痍の状態です。
たった1人でありながら鬼殺隊を圧倒する無惨に、鬼殺隊は何とか食らいつくといった状況が続きます。
隊士たちが覚醒
戦いの主導権を握っていた無惨でしたが、徐々に珠世が打ち込んだ薬の効果が現れ始めます。
そんな中、戦いの中で鬼殺隊が覚醒していったのです。
身体が透けて見える「透き通る世界」が見える者、日輪刀が赤く染まり、鬼の細胞を破壊することができる赫刀の発現にも成功し、少しずつ無惨を追い詰めていきます。
無惨の攻撃で瀕死状態に
追い詰められた無惨は、鬼殺隊全員を戦闘にするほどの威力を持つ衝撃波を放ちました。
主戦力の柱たちが倒れてしまいましたが、治療を終えた炭治郎が戦場に戻り、日の呼吸を駆使して無惨と渡り合います。
焦った無惨はその場から逃亡しようとしましたが、炭治郎が戦っている間に柱たちも何とか回復し、逃げようとする無惨を追い詰めていき、ついに日の出を迎えたのです。
日の出を迎えて無惨が消滅する

ようやく日の出が訪れると、無惨は何とか影に隠れようとしましたが鬼殺隊がそれを防ぎます。
すると無惨は肉の鎧を発動させて何とか日の光から自身を守り、暴れ出したのです。
隊士だけではなく隠たちも戦場に現れ、満身創痍になりながらも足掻く無惨を必死で止めます。
炭治郎と義勇が刺した日輪刀が赫刀を発現させ、これによりダメージを受けた無惨は、肉体を維持することができなくなり、日の光に焼かれ消滅しました。
無惨が鬼殺隊に敗北した3つの理由

圧倒的な力を持っていた無惨でしたが、最期は一丸となって立ち向かってきた鬼殺隊に敗北しました。
無惨が鬼殺隊に敗北した理由について見ていきましょう。
珠世の薬

一番の理由は、珠世の薬を分解できなかったことでしょう。
珠世が無惨に対して使ったのは、こちらの4種類です。
鬼を人間に戻す薬 | まずは最終決戦前に珠世が打ち込み、中身を無惨に打ち明けていた薬です。名前の通り鬼を人間に戻すことができますが、無惨は上弦の鬼たちが戦っているうちに薬を分解することに成功します。 |
老化の薬 | 1分で50年老いさせることができる薬で、無惨が薬の存在に気付いていたころにはすでに9000年も老いた状態でした。その結果、鬼でありながら体力の限界がきており、戦いの途中で息切れしている様子も描かれています。 |
分裂を阻止する薬 | 珠世は縁壱と無惨の戦いを目の前で見ており、無惨は追い込まれた際に肉体を分裂させて逃げているのを知っていました。鬼殺隊に追い詰められたときに分裂すると考えていた珠世は、分裂を阻止するための薬も開発していたのです。 |
細胞を破壊する薬 | 3つの薬が効き始めたタイミングで作用し始めたのが、細胞を破壊する薬です。日輪刀で斬られても何のダメージも受けていなかった無惨でしたが、この薬が効き始めると吐血しており、かなり肉体にダメージを与えていることが分かります。 |
4つの薬は同時に効果が出るのではなく、時間差で効果が出るように開発していました。
一度に薬の効果が出ると、すべてを無惨に分解されてしまうのではと考えており、あえてこのような作りにしたようです。
この薬たちの効果が現れてから無惨は追い詰められているので、最終決戦前に珠世を見つけ出すことができていたら、無惨は鬼殺隊に勝利していたでしょう。
戦力を分散していた
鬼は群れないように無惨によって造られているため、基本的には1人で戦うことが多いです。
しかし朱紗丸と矢琶羽のように、無惨から命令されれば協力して敵と戦うこともできます。
無限城での戦いでは、最高戦力である上弦の壱、弍、参が個人で戦っていました。
もし3人が共闘して鬼殺隊に襲いかかっていたら、鬼殺隊に勝ち目はなかったでしょう。
あの3人が協力して戦おうとはするはずがないので、無惨自ら共闘するように命令していたら鬼側は誰も欠けることなく勝利していた可能性もあります。
自ら戦力を削っていた

他に考えられるのは、無惨自らが行った下弦の解体です。
上弦の鬼には遠く及ばないとはいえ、下弦の鬼の討伐は鬼殺隊の柱に就任するための条件にもなっているため、鬼側にとっては貴重な戦力であったはず。
しかし無惨は目立った活躍がなかったという理由で魘夢以外の下弦の鬼を全て殺してしまいました。
もし下弦の鬼に対して血を与えていた場合、さらに力を得て無限城での戦いで活躍していたのかもしれません。
まとめ

鬼舞辻無惨と鬼殺隊の最終決戦について解説しました。
結果としては鬼殺隊の勝利に終わりましたが、状況が少しでも違っていれば鬼側の勝利に終わった可能性も十分ありそうですよね。
特に珠世の薬が完成しなかった、隊士たちが戦いの中で覚醒しなかった場合は鬼殺隊の勝利はなかったでしょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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