鬼殺隊の隊士たちにとって会得必須となっている全集中の呼吸。
物語の中でもモブ隊士でも全集中の呼吸を会得しており、会得していないのが判明したのは不死川玄弥のみでした。
全集中の呼吸を使うことで身体能力を向上させ、超人的な鬼と戦うことを可能にしています。
そんな全集中の呼吸ですが、実は鬼殺隊が結成された時にはありませんでした。
全集中の呼吸が誕生したのは戦国時代になってから出、その時の隊士たちは初代呼吸の剣士と言われています。
今回は、そんな全集中の呼吸を使うようになった初代呼吸の剣士たちについて考察を交えて解説していきます!
- そもそも全集中の呼吸が生まれた理由とは?
- 初代呼吸の剣士たちと現在の剣士たちとの違いは?
- 初代呼吸の剣士たちの時は何柱がいた?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
全集中の呼吸が生まれた理由

鬼殺隊の隊士たちが鬼と戦うために身に付ける全集中の呼吸。
全集中の呼吸は会得必須とも言われており、最終選別に行くときにはすでに使える状態になっていなければならないとも言えるでしょう。
しかし全集中の呼吸は鬼殺隊が結成された時には存在しておらず、戦国時代になって隊士たちが使うようになりました。
それまでは呼吸を使わずに鬼と戦っていたというので驚きですよね。
では何故全集中の呼吸は戦国時代になって鬼殺隊で使われるようになったのでしょうか?
継国縁壱が剣士たちに教える

初めての全集中の使い手は、始まりの呼吸の剣士・継国縁壱です。
かつては鬼殺隊と無縁の生活をしていた縁壱でしたが、妻と子供を鬼に殺されたことがきっかけとなり鬼殺の道へ進むことに。
縁壱は誰かに習ったというわけではなく、生まれながらにして全集中の呼吸を使うことができました。
全集中の呼吸を使えば身体能力が向上すると知っていた縁壱は、仲間たちに全集中の呼吸を教え、それが鬼殺隊に少しずつ浸透していき、やがて隊士全員が会得必須となっていったのです。
縁壱が全集中の呼吸を教えたことで、鬼殺隊はいままで以上にすさまじい勢いで鬼を倒せるようになりました。
初代の剣士たちと現在との違い
全集中の呼吸を鬼殺隊に伝えたのは縁壱であることが分かりました。
戦国時代に初代呼吸の剣士たちが誕生しましたが、それでも現在の鬼殺隊とは大きく異なる点がいくつもあります。
初代呼吸の剣士たちと現在の剣士たちとの違いを見ていきましょう。
隊服が存在しない

まず一番の違いは、初代呼吸の剣士たちは隊服を着ていないという事です。
戦国時代の剣士たちを見てみると、全員が隊服を着ておらず着物を着用しています。
現在の隊士たちが着ている隊服は特殊な繊維で出来ており、雑魚鬼の爪や牙からの攻撃を防ぐことができるという優れものです。
しかし初代呼吸の剣士たちは誰も隊服を着ていなかったため、まだ戦国時代では隊服は誕生していなかったようです。

煉獄杏寿郎の父・槇寿郎も伊黒を蛇鬼から救った時に隊服を着ていませんでした。隊服が鬼殺隊で斬られるようになったのはつい最近のことなのかもしれませんね。
隠がまだ発足していない

鬼殺隊が鬼と戦い、その後の処理の担当をしているのが「隠」たちです。
負傷した隊士たちを蝶屋敷に運んだり、隊服を作ったり、一般人に対して避難を呼びかけたりと様々な場面で鬼殺隊を支えています。
鬼と直接戦うことはありませんが、隠たちのほとんどが元々鬼殺隊を志していたため、隊士たちと同じく鬼に立ち向かう勇気がある人たちです。
戦国時代の鬼殺隊の回想では一度も隠たちは登場しておらず、隠はまだ発足していませんでした。
黒死牟の裏切りで隠が発足
実は隠が発足した時期や理由が明らかになっています。
縁壱の双子の兄・黒死牟は元は鬼殺隊の一員でしたが、無惨の勧誘を受けて鬼になりました。
そして黒死牟は、無惨に対して忠義を見せるために当時の産屋敷家の当主を殺害し、首を無惨に献上したのです。
この事件があってから、産屋敷邸の場所は一部の人間にしか知らせれなくなり、事後処理部隊を担当する隠が発足しました。
鎹鴉もいない?

鬼殺隊の伝達役として、入隊時に隊士1人1人に付けられる鎹鴉。
本部からの通達を隊士たちに伝える役割を担っており、人の言葉を話して隊士たちをコミュニケーションを取っています。
任務についても鎹鴉から伝えられるため、現在の鬼殺隊にとっては無くてはならない存在です。
しかし、戦国時代の隊士たちには誰一人鎹鴉が傍にいませんでした。
いつから鎹鴉がいたのかは分かっていませんが、戦国時代の頃はまだ鎹鴉という存在はなかったのかもしれません。
煉獄家の羽織がない
炎の呼吸を継承し、現在まで代々炎柱を務めている煉獄家。
鬼滅の刃で唯一鬼殺を生業としており、男性は皆容姿が似ているという特徴があります。
炎柱となると、炎を彷彿とさせる羽織を着用しており、槇寿郎も杏寿郎も炎柱となった時にはこの羽織を着用していました。
戦国時代にも槇寿郎たちの祖先と思われる人物が登場していますが、羽織を身に付けている姿が確認できませんでした。
隊服と同様、炎柱の羽織も戦国時代の頃にはまだなかったのかもしれません。
初代呼吸の剣士について考察
初代呼吸の剣士たちと現在の剣士たちの違いについてまとめたので、ここからは初代呼吸の剣士たちについて色々考察していこうと思います!
柱は何人いた?
柱は上限が9人となっており、現在の柱たちも全員で9人揃っています。
しかしこれはかなり珍しいことであり、基本的には柱の席は空いていることが多いようです。
初代の柱たちは何人いたのかは分かっていませんが、縁壱がこんな発言をしています。
柱と呼ばれていた剣士たちは優秀で
©吾峠呼世晴/集英社 コミック21巻
元々使っていた炎・風・水・雷・岩の剣術の型に上乗せをして呼吸を使えば
飛躍的に力が向上した
ここで登場した炎・風・水・雷・岩の5つの呼吸は、現在では基本の呼吸と呼ばれていますよね。
初代呼吸の剣士たちの時代の柱が、現在の基本の呼吸の5つの呼吸だとすると、柱は全員で5人はいたという事になりそうです。
痣者を考えるともっと多い?

戦国時代の剣士たちの中には、痣を発現させた人たちも多くいました。
黒死牟の回想では、痣の寿命について隊士たちの間で話しているように見えるシーンがあります。
そこでは黒死牟を含め、7人の隊士たちの姿が描かれていました。
この7人の隊士はおそらく痣を発現していることから、柱近くの実力があった可能性が非常に高いです。
そう考えると、柱は基本の呼吸以外の使い手にもいたのかもしれません。
初代呼吸の剣士の柱たちが使っていた呼吸
では初代呼吸の剣士の柱たちが使っていた呼吸は何だったのでしょうか?
先ほどの黒死牟の回想シーンに登場した隊士たちが柱だと仮定し、見ていきましょう。
| 一番左のストライプ柄の着物 | ・武器が日本刀のような形状ではない ・首に数珠を身に付けている 現在岩柱である悲鳴嶼行冥との共通点が多く、岩の呼吸を使用していたと考えられる。 |
| 左から2番目の紫の着物 | 人間の頃の黒死牟。 鬼となってからも使っている月の呼吸の使い手。 |
| 左から3番目の黄色の着物 | ・着物のデザインが善逸や桑島の羽織と似ている ・着物の色が黄色 着物の特徴から雷の呼吸の使い手と考えられる。 |
| 一番右のオレンジ(赤?)の着物 | 容姿から煉獄家の祖先と判断できるため、炎の呼吸の使い手と判断。 |
| 右から2番目の小柄な人物 | ・基本の呼吸の使い手は全て柱になっていた ・真ん中の人物が霞の呼吸の使い手と仮定する 水、炎、岩、雷の呼吸の使い手と見える人物がすでにいたので、消去法で風の呼吸の使い手の可能性がある。 |
| 右から3番目の淡い青色の着物 | ・着物の色が水色 判断できる要素が少ないが、着物の色から水の呼吸の使い手と考えられる。 |
| 真ん中の袴が緑の人物 | ・袴の色が緑 ・回想シーンでは無一郎に似た痣を発現している 袴の色で判断すれば風の呼吸の可能性もあるが、あまねが痣者について説明するシーンでは、容姿が似ている人物が無一郎に似た痣を発現させているため霞の呼吸の可能性が高い。 |
考察した結果、柱になっているとされる初代呼吸の剣士たちは岩・月・雷・霞・水・風・炎と全員が異なる呼吸の使い手ではないかと言う結論になりました。
まとめ

初代呼吸の剣士たちについて考察を交えて解説しました。まとめると…
・初代呼吸の剣士は戦国時代の剣士たちのことを指す
・始まりの呼吸の剣士である縁壱が仲間たちに呼吸を教え、全集中の呼吸が広まった
・初代呼吸の剣士たちの時には隊服が無く、隠や鎹鴉も存在していない
・初代呼吸の剣士の中に煉獄の先祖がいるが、杏寿郎たちが使用した羽織は身に付けていない
・初代呼吸の剣士で柱は何人いるかは不明だが、5~7人ほどいた可能性が高い
・使っていた呼吸は、炎・風・水・雷・岩・月・霞であったと考察
初代呼吸の剣士たちについては詳細は分かっていませんが、柱は5~7人ほどで、使っていた呼吸は炎・風・水・雷・岩・月・霞であったのでは?と言う結果になりました。
また隊服が無かったり鎹鴉が登場していなかったりと、現在の鬼殺隊とはかなり状況が違っていることも分かりました。
おそらく初代呼吸の剣士たちについては劇場版での登場の可能性が高いので、もしかしたらアニメオリジナルシーンでさらに詳しい情報が分かるかもしれませんね!
ここまでお読みいただきありがとうございました。

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