鬼殺隊の中で最高位とされる柱になるためには、厳しい条件をクリアしなければなりません。
柱を引退した人の中には、後世を育てるために柱を引退後、育手として陰ながら鬼殺隊を育てている人もいます。
炭治郎の育手である鱗滝や、善逸の育手である桑島などもその1人です。
しかし、しのぶの姉であるカナエのように、任務で鬼と戦い、殉職してしまう人もいます。
元柱たちは鬼滅の刃には何人か登場していますが、あまり活躍が描かれていないのがほとんどです。
そこで今回の記事では鱗滝や桑島、カナエ、煉獄杏寿郎の父である槇寿郎の4名の元柱たちの過去について解説していきます!
- 元柱たちの過去って?
- 現役時代のエピソードは?
- どうして柱を引退したの?
などが気になる人は、是非この記事を読んでみてくださいね。
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元柱の過去
では早速、元柱の4人の過去を詳しく解説していきます!
鱗滝左近次(うろこだき さこんじ)の過去
鱗滝左近次は、鬼殺隊引退前は元水柱を務めていました。
現在の水柱である冨岡義勇や炭治郎の師匠でもあり、現在は狭霧山(さぎりやま)で生活しています。
常に天狗のお面を付けていますが、これは隊士として活躍していた頃に、あることがきっかけで付けるようになったのです。
顔を鬼に馬鹿にされてお面を付けるように
鱗滝は天狗のお面をずっとつけており、原作では1度もお面を取ったことがありません。
実はお面を付けているのには理由がありました。
あまりにも顔立ちが優しすぎたため、鬼たちから顔を馬鹿にされていたからという理由です(笑)。
可愛らしい理由ですが、鱗滝は鬼から馬鹿にされるたびにモヤモヤしていたため、本人にとってはコンプレックスだったのかもしれません。
原作でもアニメでも鱗滝の素顔は一度も明らかになっていません。2021年から開催された鬼滅の刃の原画展で、素顔が公開されました。原画展に行って見てきましたが、想像以上に優しい顔立ちでした!
水柱として長年活躍していた
鱗滝は、途中で鬼殺隊を辞めた槇寿郎を除き、柱を引退した人たちの中で唯一五体満足の状態で柱を引退しました。
鬼との戦いは激しいものが多く、その中で五体満足であったため相当な実力者であったはずです。
柱を引退したのは、怪我や病気などではなく年齢だったのかもしれません。
年齢が理由で引退していた場合、現役時代は他の柱たちよりも長かった可能性が高そうですね。
手鬼の生け捕りに成功する
実は、藤襲山(ふじかさねやま)に閉じ込められている手鬼を生け捕りにしたのは鱗滝です。
生け捕りにされ、藤襲山に閉じ込められることになった手鬼は、鱗滝に強い恨みを抱きました。
手鬼は当時鱗滝が付けていたお面の木目を覚えており、それと同じ方法で作られていた狐の面を付けている子供たちを狙うようになったのです。
桑島慈悟郎(くわじま じごろう)の過去
桑島慈悟郎は、鬼殺隊引退前は元鳴柱を務めていました。(鳴柱は雷の呼吸の使い手が柱になった場合の名称)
柱を引退後は育手として後継を育てており、善逸や獪岳の師匠でもあります。
年齢は分かっていませんが、鱗滝と同じくらいの年齢に見えることから2人は同時期に柱として活躍していたのかもしれません。
右足を失ったことがきっかけで柱を引退
桑島は実は右足を失っており、現在は義足をつけて生活しています。
35歳の時に、桑島は鬼との戦いで右足を失ってしまったのです。
雷の呼吸は、力を脚に集中させて、強く踏み込むことですさまじい速さの斬撃を繰り出すことが出来る呼吸であり、片足を失うというのは致命的です。
引退した理由は、片足を失ってしまったことかもしれません。
35歳までは鳴柱として活躍していた桑島ですが、隊士の中ではベテランと言える年齢です。現柱の中で最強である悲鳴嶼も27歳であり、かなり長い間鬼殺隊を支える存在であったと言えるでしょう。
引退後は育手として鬼殺隊に貢献
柱を引退後は育手となり、後継の育成をしています。
作中では善逸と獪岳を育てるシーンがありますが、2人以外にも数多くの弟子がいて、育手としてのキャリアもあります。
善逸の借金を肩代わりして助ける
女の子が大好きな善逸ですが、ある日女に騙されて借金を背負うことになってしまいます。
そんな善逸を見かけて、桑島は初対面にも関わらず、善逸の借金を肩代わりして助けたのです。
その代わりに善逸は剣士として育てられることになり、助けてもらったことに恩を感じて、普段は情けない善逸も柱になろうと努力はしていたみたいです。
獪岳は善逸よりも前に桑島と出会い、修業をしていましたがどのようにして出会ったのかは明らかになっていません。
獪岳も善逸と同じく身寄りがいなかったため、たまたま出会った獪岳を桑島は見捨てることが出来ず、引き取って剣士として育てるようになったのかもしれません。
胡蝶カナエ(こちょう かなえ)の過去
蟲柱・胡蝶しのぶの姉で、カナエは花柱を務めていました。
朗らかで心優しい性格であり、炭治郎と同じく敵である鬼を哀れで悲しい存在と考えていました。
17歳の特に鬼によって殺され、最後まで鬼のことを哀れんでいました。
幼少期に両親を鬼に殺される
カナエは子供の時に、目の前で両親に殺されてしまいました。
カナエと妹のしのぶは、間一髪のところを岩柱の悲鳴嶼行冥に救われたのです。
鬼を倒そう一体でも多く 二人で
©吾峠呼世晴/集英社 コミック17巻
私たちと同じ思いを他の人にはさせない
生き残ったカナエは両親を失い悲しみにくれましたが、こんな思いをもう他の人にさせたくないという想いから、しのぶと共に鬼殺隊に入ることを決意します。
鬼殺隊に入りたいと悲鳴嶼を訪ねる
カナエは自分たちを救ってくれた悲鳴嶼の元を訪れ、鬼殺隊に入りたいと伝えました。
一方で悲鳴嶼は鬼殺隊に入隊させたくないと考えており、厳しい試練を2人に与えたのです。
しかし悲鳴嶼の予想を裏切り、カナエたちは試練を突破します。
悲鳴嶼は約束通り、育手を紹介し、2人は修業を行い見事最終選別を突破して鬼殺隊に入隊することになりました。
カナエは他の人達を鬼から救うという思いだけではなく、鬼のことも救いたいと話していました。ちなみに悲鳴嶼とのエピソードは鬼滅の刃の公式小説「片羽の蝶」で読むことが出来ます!
上弦の弐・童磨に殺される
カナエは花柱として鬼殺隊を支えていましたが、上弦の弐である童磨と遭遇し、致命傷を負います。
日の出を迎えたため童磨はカナエを食べずにその場から逃走。
その後しのぶが到着しましたが、カナエはもう助からないほどの傷を負っていました。
カナエは自分がもう死ぬことを理解し、最後にしのぶにこう伝えます。
しのぶ 鬼殺隊を辞めなさい
©吾峠呼世晴/集英社 コミック16巻
あなたは頑張っているけれど 本当に頑張っているけれど 多分しのぶは…
普通の女の子の幸せを手に入れてお婆さんになるまで生きて欲しいのよ
もう…十分だから…
最期にカナエが願ったのは、自分の一番大切な妹の幸せでした。
カナエはしのぶに自分の想いを伝えた後、命を落としました。
煉獄槇寿郎(れんごく しんじゅろう)の過去
現炎柱・煉獄杏寿郎の父で、槇寿郎も杏寿郎と同じく炎柱を務めていました。
煉獄家は歴代炎柱を務めており、現役時代は杏寿郎にも熱心に稽古をつけていました。
現役時代は柱の中でも古株であったためまとめ役を務めてたこともありましたが、あることがきっかけで鬼殺隊を引退することになります。
幼いころの伊黒小芭内を鬼から救う
実家が鬼殺の家系であった槇寿郎は、柱として確かな実力があり、数多くの人を救っています。
蛇柱である伊黒小芭内も、槇寿郎に命を救われた人の1人です。
TVアニメで放送された無限列車編では、牛鍋弁当を経営していたおばあちゃんであるトミも槇寿郎によって助けられています。
耳飾りの剣士との力の差に絶望する
強くなるために努力していた槇寿郎ですが、歴代の炎柱が残した手記を読み、日の呼吸や耳飾りの剣士の存在を知りました。
自分が使っていた呼吸が日の呼吸から派生されたものであり、日の呼吸を使っていた耳飾りの剣士との力の差を打ちひしがれます。
自分の無力さに嘆きながらも、何とか炎柱として役目を果たしていました。
最愛の妻が亡くなり、柱を引退する
さらに追い打ちをかけるように、心の支えであった最愛の妻・瑠火が病死してしまいます。
自分の無力さや妻の死に心が耐え切れなくなり、槇寿郎は酒に溺れるようになりました。
任務にも酒を持ち込むようになり、追い詰めた鬼を最後は取り逃がすと言った行動が目立つように。
最終的には柱合会議にも出席しなくなったことから、他の柱たちから引退を進められて、杏寿郎が炎柱に昇格するタイミングで炎柱を引退することになりました。
情熱が無くなってからは杏寿郎に稽古をつけることも無くなり、さらには才能が無いから鬼殺隊を辞めろとまでいうようになりました。それでも杏寿郎は鬼殺隊を辞めなかったため、これ以上続けるなら家の敷居を跨がせないと言いつける場面もありました。
まとめ
4人の元柱たちの過去について解説しました!
原作ではあまり元柱たちの過去については詳しく書かれていませんが、ファンブックや小説、ドラマCDなどで登場しているキャラクター達もいるので、気になった人は是非チェックしてみてください。
鱗滝と桑島についてはあまり情報がありませんが、2人は年齢も近く、現代では2人の生まれ変わり(子孫?)が仲良く将棋をしているシーンもあるので、鬼殺隊だった時から何らかのつながりがあった可能性が高いです。
もしかしたら今後、アニメのコソコソ噂話などで情報が追加されるかもしれませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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