鬼殺隊に全集中の呼吸を伝えた最強の剣士・継国縁壱。
生まれた時から痣を発現させており、透き通る世界も会得していました。
初めて剣を握ったにも関わらず、成人男性を木刀で打ち付けて気絶させるほどの実力者です。
たった1人で無惨を追い詰める強さを持っている縁壱ですが、最も大切な人であった妻・うたを鬼から守ることができませんでした。
今回の記事では、縁壱がなぜうたを守ることができなかったのかを考察していきます。
- 縁壱とうたの関係性は?
- なぜ縁壱はうたを守ることができなかったの?
- うたが死亡したことで縁壱にどんな影響があった?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
縁壱とうたの関係
縁壱は武士の家に生まれましたが、当時は不吉と言われていた双子として誕生し、さらに生まれつき額に痣があったため忌子として扱われました。
唯一自分を守ってくれた母が亡くなり、優しくしてくれた兄にだけ別れを告げて縁壱は家を出ます。
その先で出会ったのがうたで、2人は将来結婚することに。
縁壱とうたの出会いや関係性について見ていきましょう。
家族を亡くしたうたに縁壱が寄り添う

家を飛び出した縁壱は、疲れ知らずで夜通し走り続けた先で1人で外にいるうたを見つけます。
うたは流行病によって家族を亡くしてしまい、1人ぼっちになってしまったのです。
1人になった寂しさを埋めるために、うたは田んぼにいたおたまじゃくしを連れて帰ろうとします。
動かないうたを縁壱が見つめていましたが、うたは捕まえたおたまじゃくしを田んぼに逃したのです。
それは、親兄弟と引き離されるおたまじゃくしが可哀想だと思ったからでした。
じゃあ俺が一緒に家へ帰ろう
©吾峠呼世晴/集英社 コミック21巻
そんなうたを見て、縁壱はおたまじゃくしの代わりに一緒にうたの家に帰ることを提案します。
縁壱の提案を聞いて驚いたうたでしたが、それから2人は一緒に暮らすようになりました。
お互い大切な存在になる

生まれてから3畳しかない部屋での生活を余儀なくされた縁壱は、人と関わる機会があまりありませんでした。
そのため縁壱は全員が人の体が透けて見えると思っており、うたとの出会いによってようやく自分が普通ではないこと知ったのです。
縁壱曰く、うたは「糸の切れた凧のようだった自分をしっかりと繋いでくれた人」でした。
人とは違う自分と一緒にいてくれるうたに、縁壱は救われていたのです。
出会ってから十年が経ち、2人は夫婦となりました。

縁壱は感情が表に出ないタイプでしたが、うたは表情以外から縁壱の感情を読み取ることができたので2人は仲良くなることができました。うたもはじめはあまりにも縁壱が動じないため、地蔵の精か座敷童なのでは?と疑っていたようです。
うたを襲った悲劇とは

晴れて夫婦となった2人でしたが、幸せな時間は長くは続きませんでした。
夫婦となり、うたは縁壱の子供を授かります。
2人の暮らしていた家は近くには産婆がいなかったため、うたの臨月が近づくと縁壱は出産に備えて産婆を呼びに出かけました。
道中で縁壱は心臓が悪い老人と出会い、老人は息子の死に目に会うために山を越えようとしていることを知ります。
心配した縁壱は、老人をおぶって息子の元へと送り届けました。
日が暮れてしまったため産婆を呼ぶのは明日にして、急いで家に帰った縁壱でしたが、家に帰った縁壱が見たのは、おなかの子供と共に殺されてしまったうたでした。
実はうたとお腹の子は鬼によって殺されてしまい、縁壱が帰った時にはすでに鬼はいなくなっていたのです。
突然の悲劇が受け入れられなかった縁壱は、亡くなったうたを抱いて10日ほど呆然とするしかありませんでした。
縁壱はなぜ妻・うたを守れなかったのか?
人とは違う圧倒的な力を持っていた縁壱。
しかし、最も大切な人である妻・うたを守ることはできませんでした。
なぜ縁壱はうたを守ることができなかったのかを考察してみましょう。
縁壱は鬼の存在を知らなかった
うたとお腹の子が殺されるまで、縁壱は鬼の存在を知りませんでした。
鬼の存在は知らない人がほとんどで、鬼に襲われたことで初めて存在を知る人が多いです。
鬼の存在をほとんどの人が知らないため、鬼殺隊も政府非公認の組織として活動しています。
悲鳴嶼が住んでいた地域では鬼に関する言い伝えがあり、鬼除けのために香を焚くなどしていたので、もし縁壱が鬼の存在や対策方法を知っていたら、襲われることが無かったかもしれません。

悲鳴嶼は鬼に襲われないようにと、夜になると必ず香を焚いていました。実際に香を焚いていた時には鬼に襲われることはなかったので、効果はあったはずです。
家の周りに他に人がいなかった
うたは臨月であり、いつ赤ちゃんが生まれてもおかしくない時期でした。
ちなみに現代では、臨月の時には長距離の移動やお腹の圧迫はNG行為と言われています。
臨月のうたを抱えて縁壱が山を越えるというのもうたに負担がかかってしまうため、縁壱が1人で産婆を呼びに行くしかなかったのです。
もし2人の家の近くに産婆がいてくれたら縁壱が留守にすることもなかったはずなので、人里から離れていたというのも1つの原因と言えそうですね。
老人を助けて帰りが遅れる
一番の理由は、人助けをして家に帰るのが遅れてしまったことでしょう。
縁壱は産婆を呼びに行く際に、日が暮れる前に家に帰るつもりでした。
しかし道中で老人と出会い、縁壱は優しい性格だったため老人を放っておくことができず、老人を抱えて山を越えることになります。
そしてその結果、日が暮れてしまいました。
鬼は日の光が弱点なため、日が暮れる前に縁壱が家に帰ることができていたなら鬼の襲撃からうたと子供を助けることができていたのかもしれません。
うたの死が縁壱の運命を変えた

うたが亡くなってしばらくは呆然と過ごしていた縁壱でしたが、縁壱のもとに鬼殺隊の隊士が現れます。(明言されていませんが、この時の隊士は炎柱の祖先では?と言われています)
隊士に声をかけられ、正気に戻った縁壱は、ようやくうたと子供を埋葬することができました。
そしてその隊士から初めて鬼の存在を聞かされ、うたと子供は鬼に殺されたことを知ったのです。
人々を鬼から守る為に戦っている鬼殺隊の存在を知った縁壱は、人々を鬼から守る為に鬼殺の道を進むことを決意します。
全集中の呼吸を鬼殺隊に継承

鬼殺隊の隊士は、ほとんど全員が全集中の呼吸を会得しています。
全集中の呼吸を使うと身体能力が向上し、鬼と渡り合うことができるようになるのです。
この全集中の呼吸は、縁壱によって鬼殺隊に継承されました。
縁壱は日の呼吸を使用していましたが、隊士の中には日の呼吸が上手く扱えない人もいます。
そのため縁壱は、その相手によって適した呼吸法を指導しました。
その結果鬼殺隊には日の呼吸から派生した多くの呼吸方法が生まれ、鬼殺隊全体の能力向上に大きく貢献したのです。

日の呼吸は現在の鬼殺隊には継承されていませんが、これは縁壱を恐れた無惨が、日の呼吸の使い手を全員殺したためです。しかしヒノカミ神楽として竈門家に伝わったことにより、完全に途絶えることはありませんでした。
最期まで剣士として戦い続けた

最愛の妻・うたを鬼に殺された縁壱は鬼殺の道に進みますが、同じく鬼殺隊であった兄・巌勝が鬼となり、そのせいで当時の鬼殺隊の当主が殺されてしまいます。
さらにその時、縁壱は鬼舞辻無惨を追い詰めたものの、あとわずかというところで無惨を取り逃がしてしまいました。
身内から鬼が出てしまい、無惨を取り逃し、さらに無惨の側近であった珠世を見逃したことを知った仲間たちは、縁壱を激しく批難したのです。
その結果縁壱は鬼殺隊を追放されてしまい、再び1人になってしまいました。
鬼殺隊のことは忘れ、普通の人のように暮らすこともできたはずでしたが、縁壱は最後までたった1人で隊士として鬼と戦い続けたのです。
再婚もせず、縁壱はうたのことだけを想い、人を守る為に剣を振るい続けました。
現代では縁壱とうたに似た夫婦の姿が

うたが殺されたことで、幸せな日々を失った縁壱。
その先で出会った仲間たちと共に戦い続けましたが、最期はたった独りで迎えることになりました。
しかし、最終回で描かれた現代を生きる鬼殺隊の子孫たちの生活の中には、縁壱とそっくりな後ろ姿の男性が描かれていたのです。
そしてその隣には、満面の笑みで笑う女性の姿がありました。
2人とも子供を抱いていて、家族であることが分かります。
この夫婦は縁壱とうたの転生した姿ではないかと言われており、戦国時代では悲しい最期になってしまった2人でしたが、現世では幸せそうに暮らしていることが分かりました。
まとめ
縁壱はなぜ妻のうたを守ることができなかったかを考察しました。まとめると…
・鬼殺隊になる前だったので、鬼の存在を知らなかった
・縁壱たちの家の周りには住民がいなかったため、縁壱が家を留守にせざるを得ない状況だった
・優しさから人助けをして、縁壱が家に帰るのが遅れ夜になってしまったため
・現代に転生し再び夫婦となり、2人の子供たちと幸せそうに過ごしている
もし縁壱が日が暮れる前に家に帰ることができたら、うたを守ることができたでしょう。
または鬼の存在が知られていたら藤の花の香を焚いて、鬼を遠ざけることもできていたかもしれません。
現代に転生して2人は再び夫婦になり子供にも恵まれていたので、現世では幸せに過ごして欲しいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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