【鬼滅の刃】継国縁壱と珠世、400年前の出会いと二人が交わした約束を詳しく解説※

継国縁壱(つぎくに よりいち)

鬼殺隊史上の最強剣士・継国縁壱(つぎくに・よりいち)が珠世に出会ったのは、鬼の始祖・鬼舞辻無惨に遭遇したときでした。

鬼狩りだった縁壱は、無惨が連れていた鬼の珠世の頸も斬るつもりでいましたが、無惨が逃亡したときに珠世が見せた態度によって、鬼でありながら無惨を憎んでいることを知ります。

無惨が唯一恐れた剣士・継国縁壱、そして誰よりも無惨のことを知っている珠世、二人の出会いと交わした約束とはどのようなものだったのでしょうか。

継国縁壱と珠世の出会いは戦国時代

継国縁壱が戦国時代の剣士だったことは、兄の『上弦の壱・黒死牟』によって明らかにされています。

ただし、珠世がいつの時代の生まれなのかは不明。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第2巻

浅草での炭治郎とのやりとりにより、珠世が200年以上生きていることはわかっています。

しかし、実は200年どころか400年も前の戦国時代にすでに鬼になっていたことが、炭治郎の先祖・炭吉の記憶から明らかにされました。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第21巻

これは炭吉の記憶ですが、炭治郎は夢の中で「先祖の中の人」という立場で話を聞いています。

思わぬところで珠世の名前が出てきて、驚いていますね。

珠世は縁壱と実際に会っていますので、この場面は縁壱の生きていた時代、つまり戦国時代だったことになります。

継国縁壱にとっての珠世

鬼舞辻無惨を憎んでいる希有な鬼

縁壱は最初、無惨と一緒にいた珠世も殺すつもりでした。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第21巻

しかし、無惨を憎んでいることを知り、生かしておくことにしたのです。

鬼が単独行動をとる習性があるのは、鬼狩りだった縁壱なら知っていたでしょう。

しかし、無惨が鬼である珠世を連れていたことで、珠世が他の鬼とは違う特別な存在だったことを感じたのかもしれません。

長い時を生きてくれる味方

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第21巻

珠世は、縁壱が生きている間、無惨はもう姿を現わさないだろうと伝えています。

それはつまり、縁壱自身はもう無惨を殺ないということ。

今後、無惨を倒せるほどの強い剣士が現れる確率はとても低く、また、現れるにしても何十年、何百年とかかるかもしれません。

それでも、鬼の珠世であれば長い時を生きられますので、そういった意味でも、縁壱は珠世に望みを託した、いや、賭けたのではないでしょうか。

珠世にとっての継国縁壱

鬼舞辻無惨の支配から逃れるきっかけ

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第21巻

縁壱と戦った無惨は、斬られたところが再生しないことで「この男には勝てない」と悟り、肉体を分裂させて逃亡しています。

そのとき、無惨が「頸を斬られても死なない」状況になっていたことに愕然とし、思わず「鬼舞辻無惨」の名前を口走ってしまった珠世。

本当なら、その時点で無惨の呪いが発動するはずでしたが、何も起こらずに自分がまだ生きていることに驚いています。

このときの珠世は、無惨が弱ったために一時的に支配から外れることができたのでした。

自分を信じてくれた初めての人間

縁壱は鬼狩りであるにもかかわらず、鬼の珠世を殺さず、それどころか無惨を倒す手助けを頼んでいます。

これは珠世にとっては意外なことでした。

鬼狩りはどのような鬼であっても、例え子供であっても、殺すのが仕事。

ましてや縁壱は、無惨が逃げ出すほどの力を持った強い剣士、珠世の頸を斬ることなどたやすかったはず。

縁壱の申し出に対して最初戸惑っていたのは、鬼狩りの言うことを信用して良いかどうかわからなかったからでしょう。

それでも、聡明な珠世は「鬼の自分だからこそ頼まれたのではないか、何かできることがあるのではないか」とすぐに思い至り、承知したのだと思います。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第2巻

炭治郎は珠世に会ってすぐの段階で「この人は信用できる」と感じています。

縁壱が信じたとおり、珠世は人間の味方となり、400年たった大正時代でも無惨を倒すことを諦めていなかったのでした。

継国縁壱と珠世のその後

鬼殺隊を追われた縁壱

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第21巻

兄が鬼になったことを知ったのは、無惨を取り逃がした直後でした。

柱の中には、縁壱に自刃を迫る者もあったそうですが、それを止めてくれたのが当時のお館様。

また、味方をしてくれる柱もいて、鬼殺隊を追われてからも何人かの柱とは連絡を取り合っていたのです

その一人が炎柱で、縁壱から無惨と戦ったときのことを聞き、『歴代炎柱の書』に「日の呼吸の十三個目の型」が記されたのでした。

そしてその記述は400年の時を経て、煉獄千寿郎から炭治郎へ伝えられ、最終決戦において威力を発揮することとなるのです。

炭治郎の先祖・炭吉との出会い

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第22巻

鬼殺隊を追われた縁壱は、かつて妻の「うた」と暮らしていた家に足を向けています。

そこで出会ったのが鬼に襲われていた炭吉夫婦で、縁壱が助けました。

その縁で度々炭吉の家を訪れ、数年間交流を続けていたのですが、ある日突然、自分の耳飾りを炭吉に渡し、そのまま姿を消したのです。

ただ、最後に見せた日の呼吸の型は、炭吉の子孫に「ヒノカミ神楽」としてずっと受け継がれていきました

そして子孫の中で初めて剣士となった炭治郎が、再び「鬼を倒す技」として使うことになったのです。

晩年に兄と再会

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第20巻

縁壱が80過ぎまで生存していたことは、兄の黒死牟によって判明しています。

そしてこの日、兄との最後の決戦に挑んだものの、とどめを刺す前に寿命が尽き、縁壱は生涯を閉じたのでした。

縁壱の死後、最後まで勝てなかった悔しさを亡骸にぶつけた黒死牟。

しかし、そこから出てきた笛を持ち帰り、自身の死の瞬間まで懐に忍ばせていたところをみると、無自覚ながらも兄としての気持ちは残っていたのだろうと思います。

計画を進めていた珠世

無惨の支配から完全に逃れた

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

縁壱が無惨を弱らせたことで、一時的に無惨の支配から逃れた珠世。

その後は決して人間を殺さず、動物や人間の死骸を食べて生きてきたそうです。

そして長い年月をかけて自分自身で体をいじった結果、人間の血を少しだけ飲めば生きていくことができるようになりました。

また、無惨の支配からも完全に逃れて居場所を把握されることもなく、「鬼舞辻無惨」の名前を口にしても他の鬼のように呪い殺されることもなくなったのです。

愈史郎という鬼を作った

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

無惨だけが鬼を増やせるという状況において、ただひとり、珠世が鬼にしたのが愈史郎です。

決して鬼を増やそうとしていたわけではなく、かつての自分のように、生きたくても長く生きられない状況にある人間に対し、鬼になるのはどういうことかを説明した上で、その処置を行っていました。

鬼にできなかった人間はかなりの数にのぼったのではないかと思われますが、たったひとりとはいえ、愈史郎という人物を鬼にできたのは、珠世にとって奇跡だったと思います。

最終決戦では、愈史郎がいなければ、鬼殺隊は全滅していましたからね。

珠世と愈史郎の関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。

炭治郎&禰豆子との出会い

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

珠世が無惨を倒すための最も重要な出会いとなったのが、竈門炭治郎&禰豆子でした。

鬼でありながら人の血肉を食らわない禰豆子は、珠世がそれまで何百年かけても得られなかった、貴重な情報をもたらしてくれたからです。

また、その鬼の妹を守りながら鬼狩りとして戦っている兄・炭治郎も、珠世には有り難い存在でした。

本来ならば倒すべき存在の鬼である自分を信用してくれている、これは、はるか昔の戦国時代、継国縁壱が自分を見逃してくれたとき以来だったでしょう。

鬼殺隊と協力することになった珠世

炭治郎に頼んだ「鬼の血の提供」

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

禰豆子を人間に戻したいと願う炭治郎に、禰豆子の血の提供をお願いした珠世。

「無惨の支配から外れ、人を食べない」という特徴を持つ禰豆子の血は、珠世の研究に大きな変化と希望をもたらしました。

そしてもうひとつ炭治郎にお願いしたのが、できるだけ強い鬼の血の採取、つまり「鬼舞辻無惨に近い鬼の血」です。

珠世の最終目標は無惨をこの世から消し去ることですので、その無惨に近い強さを持つ鬼の血の研究が必要でした。

このときの炭治郎はまだ鬼殺隊に入ったばかりで、強い鬼の血の提供を願い出るのは心苦しかったと思います。

それでも、鬼である自分に協力してくれる剣士はもう現れないかもしれず、すがるような思いだったのではないでしょうか。

しかし、すがりたかったのは炭治郎も同じで、自分の力不足を自覚しつつも、禰豆子や鬼にされた他の人間のために、珠世からのお願いを承諾したのでした。

お館様からの申し出

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第15巻

珠世にとって、無惨討伐の計画を加速させることになったきっかけは、お館様からの申し出でした。

珠世はこれまでも、医者としての知識と技術を駆使して薬を作っていたものの、鬼であったため、その研究開発はひとりで行わねばなりませんでした。

一方、お館様は、無惨を倒すためには剣士たちが強くなるだけでは足りないと考えていて、鬼殺隊に足りない要素として白羽の矢を立てたのが、医者であり、誰より鬼舞辻無惨のことをよく知っていた珠世だったのです。

薬学に精通している蟲柱・胡蝶しのぶと共同開発させた結果、無惨に有効な薬を短期間で作り出し、無惨を弱体化させることに成功。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第23巻

しのぶのこのセリフから、やはり薬の開発における最大の功労者は珠世だったことがわかりますね。

また、鬼である珠世と手を組むことに対し、最初は心穏やかではなかったしのぶですが、珠世の思いの深さを知り、最後は「あの人」と表現し、人間として尊敬するようになっていたのでした。

歴代のお館様は珠世の存在を知っていた

ところで、お館様はなぜ珠世のことを知っていたのでしょうか

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第6巻

炭治郎が鬼殺隊本部に連行された日、最後にお館様がかけた言葉です。

珠世と鬼殺隊の接点といえば、戦国時代に出会った継国縁壱だけ。

柱たちの何人かが縁壱を責めて自刃を迫ったとき、止めてくれたのは当時のお館様でした。

当然、珠世という鬼が生き延びたことも、その珠世に縁壱が無惨を倒す手助けを頼んだことも、把握していたでしょう。

そして鬼殺隊本部にも『歴代炎柱の書』のように代々受け継がれてきた書物があるはずで、おそらくそこに珠世のことが書いてあったと思われます、「いずれ鬼殺隊の助けになってくれるであろう珠世という鬼がいる」と。

ただし、珠世は縁壱のことは信用したものの、鬼殺隊を信用したわけではありませんので、鬼殺隊からもずっと身を隠していました。

ところが、大正時代になって炭治郎と接触したことで存在が明らかになり、お館様は最終決戦を見据えて、珠世に無惨討伐の協力を仰ぐことを決意したのです。

まとめ

継国縁壱と珠世が出会うきっかけを作ったのは、鬼舞辻無惨でした。

このときの無惨は、まさか自分を死の淵に追いやる剣士に遭遇するとは思いもよらず、あきらかに油断していたと思われます。

結局、無惨は自分の体を分裂させて逃げ、珠世が言ったとおり、縁壱が死ぬまで姿を現わすことはありませんでした。

珠世が縁壱に殺されずに生き延び、自分の支配から外れたことは知っていましたが、はるか未来の大正時代になって、足元をすくわれることになるとは思わなかったでしょう。

珠世が何百年にも渡って無惨を倒すことを諦めず、最後に思いを遂げられた背景には、日の呼吸とは別に、縁壱の大きな功績があったのでした。

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