十二鬼月の中でも、異次元の強さを持つ上弦の鬼たち。
胡蝶しのぶは最終決戦前に、上弦の鬼の強さは柱3人分に匹敵すると推測していました。
下弦の鬼は鬼殺隊の柱に敗れ何度も顔ぶれが変わっていましたが、上弦の鬼はその強さから、百十三年もの間顔ぶれが変わることがありませんでした。
さらに強いだけでなく、無惨からお気に入りとされており特別な任務を与えられる鬼もいます。
敵でありながらも、人間だったころに悲しい過去があったりして魅力的なキャラクターが多いですよね。
そんな上弦の鬼たちですが、一番最初に鬼になったのは誰だったのでしょうか?
今回の記事では、上弦の鬼たちが鬼になった順番を考察していこうと思います!
- 上弦の鬼たちが鬼になった順番って?
- 誰が一番早く鬼になったの?
- 上弦の鬼たちはどうして鬼になったの?
などが気になった人は、ぜひこの記事をチェックしてみてくださいね。
上弦の鬼とは?下弦との違いは?
まずは、上弦の鬼について解説していきましょう。
鬼の中には、無惨の直属の配下である十二鬼月に選ばれた12体の鬼が存在します。
その鬼たちは、上弦と下弦に分けられており、十二鬼月の中でも優れた強さや能力を持つものが上弦の鬼に選ばれます。
あまりの強さから上弦の鬼の顔ぶれは百年余り変わっておらず、上弦の陸である妓夫太郎・堕姫の2人で今まで22人の柱を葬っています。
同じ十二鬼月ではありますが、上弦と下弦では多くの違いがあります。
上弦の鬼は両目に数字が刻まれている
無惨に強さを認められ、十二鬼月に選ばれると瞳に数字が刻まれます。
しかし上弦と下弦では違いがあり、上弦は両目に刻まれるのに対して下弦は片方の目にしか刻まれません。(壱の場合、上弦だとは右目に上弦・左目に壱に対して、下弦の場合は下壱のみ)
鬼への勧誘が認められている
例外を除き、基本的に人間を鬼にすることは無惨にしかできません。
しかし上弦の鬼は、特別に鬼への勧誘が許可されています。
童磨が妓夫太郎・堕姫を、黒死牟が獪岳を鬼に勧誘していたのも、彼らが上弦であったからです。
上弦の鬼が無惨に鬼を増やしたいと依頼し、それを無惨が了承すれば上弦の鬼の血が一時的に人間を鬼にできる血に変化し、それを鬼にしたい人間に飲ませるという流れです。
猗窩座が煉獄や冨岡を鬼に誘うことができたのも同じ理由です。強者が好きな猗窩座は過去に戦った柱たちを勧誘したこともありましたが、全員拒否したみたいです。
上弦の鬼が鬼になった順番を考察
まずは、大体上弦の鬼たちはどのくらいの時代に鬼になったのかまとめてみました。
上弦の壱・黒死牟 | 戦国時代と確定している |
上弦の弐・童磨 | 江戸時代? |
上弦の参・猗窩座 | 江戸時代? |
上弦の肆・半天狗 | 江戸時代? |
上弦の伍・玉壺 | 江戸時代? |
上弦の陸・堕姫・妓夫太郎 | 江戸時代? |
新上弦の肆・鳴女 | 江戸時代? |
新上弦の陸・獪岳 | 大正時代と確定している |
黒死牟と獪岳は作中でいつ鬼になったのかがはっきりと書かれていますが、そのほかの上弦の鬼たちは時代は確定していません。
ただ、鬼滅の刃の舞台は大正時代であり、上弦の鬼たちは113年間上弦の鬼であったことが分かっているので、少なくとも江戸時代ぐらいから鬼になっていたのではないか?と予想できます。
こちらの情報をもとに、鬼になった順番について考察していきましょう。
1.上弦の壱・黒死牟
上弦の鬼たちの中で最も早く鬼になったのは黒死牟です。
黒死牟は戦国時代に武家の長男として生まれていたことが分かっているため、鬼になったのも戦国時代であることが確定しています。
鬼となってからは無惨に信頼され、最強の鬼の座である壱の数字を1度も譲ることはありませんでした。
鬼殺隊であった黒死牟を無惨が勧誘
実は黒死牟は鬼になる前は鬼殺隊に所属していました。
黒死牟は剣技を極め、弟である継国縁壱を超えたいと思っていましたが、痣を発現したことで自分には残された時間が少ないことに絶望します。
無惨は呼吸が使える剣士を鬼にしてみたいと考えており、黒死牟を鬼に勧誘したのです。
鬼になれば剣技を極めるための時間を得ることができると考えた黒死牟は無惨の誘いに乗り、鬼となりました。
2.上弦の参・猗窩座
次に鬼となったのは猗窩座です。
人間時代に所払いの刑(ところばらい)になったと書かれており、これは江戸時代に存在した追放刑の1つです。
そのため、猗窩座が鬼になった時代は江戸時代でほぼ確定でしょう。
猗窩座は黒死牟に入れ替わりの血戦を挑んだこともあり、上弦の鬼の中では古参な可能性が高いです。
また、童磨よりも鬼になったのが先であるのも確定しているので、黒死牟の次というのが妥当です。
鬼が出たという噂を聞きつけた無惨によって鬼にされる
自分が不在の時に、命を懸けて守りたいと思っていた2人を毒殺されてしまいます。
猗窩座が帰宅したころにはすでに2人は亡くなっており、復讐のために猗座座は2人を毒殺した元凶である剣術道場にたった一人で乗り込みます。
剣術道場の門下生67人を全員素手で殺害し、復讐を果たした猗窩座は血まみれになったまま行く当てもなく夜の街を歩いていると、無惨が目の前に現れます。
無惨は剣術道場の襲撃で「鬼が出た」という噂を聞き、興味を持ち近づいてきたのです。
猗窩座は目の前に現れた無惨を殺そうとしましたが、無惨の手刀で顔を貫かれてしまい、大量の血を注がれてしまい鬼になりました。
猗窩座に血を注ぐ際、無惨は「12体ほど強い鬼を作ろうと思っている」と言っていました。十二鬼月という制度ができたのは、もしかしたらこの時なのかもしれませんね。
3.上弦の肆・半天狗
3番目に鬼になった可能性が高いのは半天狗です。
半天狗は盲目の老人を演じており、周りのも盲目の男性が身近にいる環境だったので盲人たちの組織に所属していた可能性が高いです。
さらに「奉行所」という言葉が出てきており、これは江戸時代の町奉行所のことを意味します。
このことから、半天狗は江戸時代に存在した盲人の組織である「当道座」に所属していたと考察できます。
人間時代、罪を犯した半天狗を裁いたお奉行は「按摩」とも言っていました。按摩は江戸時代から使われ始めた言葉でもあるので江戸時代生まれというのは確定でしょう。
打ち首になる前に、無惨によって鬼化させられる
半天狗は自身が盲目であると嘘をつき罪を重ねていましたが、それが盲目の男性にばれてしまい、口封じのために盲目の男性を殺害します。
しかしそのことがきっかけに半天狗の悪事があらわになり、何とか刑を軽くするために弱者のふりをしますが奉行に嘘を見抜かれてしまいます。
今までの罪を償うため、半天狗は打ち首の刑になる予定でしたが、そこにたまたま無惨が現れます。
半天狗は無惨によって鬼となり、自分を裁いた奉行を殺害しました。
5.上弦の伍・玉壺
5番目に鬼になったのは、玉壺であると考えられます。
玉壺の人間時代は作中では一切かかれていませんが、ファンブックで人間だったときは漁村の生まれであったことが判明しました。
日本では昔から水産業が盛んでしたが、漁村への定住化が進んだのは江戸時代からといわれているため、玉壺も江戸時代の生まれである可能性が高いです。
瀕死の状態であったところを無惨に酔って鬼にされる
玉壺は人間だったころから変わっており、いたずらに動物を殺したり、違う種類の魚を縫ってくっつけたりと異常な行動を繰り返していました。
ある日、玉壺をからかいにきた子供を殺害し、その子供の死体を壺に詰めるという事件を起こします。
それを知った子供の親は激怒し、玉壺を二又銛で串刺し、瀕死の状態で放置しました。
そこにたまたま無惨が通りかかり、鬼にされました。
6.上弦の弐・童磨
6番目に鬼になったのは童磨の可能性が高いです。
童磨は「万世極楽教」という宗教の教祖ですが、これは江戸時代後期に誕生した新宗教がモデルになったのでは?と言われています。
1 既成宗教に対し、新しく興った宗教。多くは教祖を有し、現世における救いを説くものが多い。新興宗教。
引用元:weblio辞書
2 特に、幕末・維新期以降発生した多くの宗教集団をさす。
この宗教団体は童磨が生まれたときに誕生した宗教ですので、童磨が鬼になったのも江戸時代の可能性が高そうです。
また、童磨は作中で唯一数字が陸から弐に変わっており、昇格したことが判明している鬼です。
無限城で上弦が集められるシーンがありましたが、その時に玉壺は猗窩座に対しては嫌味を言っているのに対し、童磨に対しては一歩引いたような態度であり、壺を贈っていたことも判明しています。
猗窩座も童磨も玉壺にとって上の数字の鬼であるにも関わらず、なぜこんなに態度が違うのでしょうか?
もしかしたら玉壺は以前は童磨よりも上の数字でしたが、追い抜かれてしまい、それがきっかけで童磨の実力を認めるようになり、嫌な態度をとらないのかもしれません。
猗窩座は初めから自分より上で、玉壺が実力を認めた童磨が猗窩座より上にいることで、もしかしたら猗窩座は自分と同じか下とみていることから、態度が違っていたとも考えられます。
このように考えると、童磨は上弦の鬼たちの中では鬼になったのが比較的遅かったと考察されます。
20歳で無惨と出会い、鬼にしてもらう
童磨の両親は、童磨が幼いころに亡くなっています。
父は何度も信者の女性に手を出しており、それに耐えられなくなった母がめった刺しにして父を殺害し、その後母も半狂乱になりながら服毒して死亡します。
両親が亡くなった後も、童磨は変わらず信者たちを救うために教祖として生活し続けました。
そして20歳になったときに無惨と出会い、無惨との出会いに感動して鬼にしてもらいます。
鬼となってからの万世極楽教の神は無惨となりました。
7.新上弦の肆・鳴女
7番目に鬼になったとされるのは、無惨の本拠地である無限城を作り出している鳴女です。
妓夫太郎と堕姫が鬼殺隊に敗北し、その際に上弦の鬼たちが無限城に呼ばれたときに猗窩座がこのように言っていました。
異空間無限城
©吾峠呼世晴/集英社 コミック11巻
ここに呼ばれたということは…
上弦が鬼狩りに殺られた
つまり、前も上弦が鬼殺隊に殺された時も無限城に呼ばれたということでしょう。
そして上弦の鬼の顔ぶれは百年余り変わって変わっていないので、今から100年ほど前の江戸時代にはすでに鳴女は鬼になっていたことが確定しています。
無惨を殺そうとして返り討ちにされ、鬼にされる
人間だったころから琵琶奏者だった鳴女ですが、無名だったため貧しい暮らしをしていました。
ある日、一着しか持っていなかった演奏用の着物を夫に勝手に売られたことに腹を立て、金槌で殴り殺します。
新しい着物を用意できなかった鳴女は、そのまま普段着で客の前で震える手で琵琶を演奏したところ、その音色が絶賛されてしまいます。
それ以降演奏前に人を殺すようになった鳴女は、殺人のターゲットに無惨を選んでしまい、襲い掛かったところを返り討ちにされてしまいます。
自分に襲い掛かってきた鳴女を気に入った無惨は、そのまま鳴女を鬼にしたのです。
8.上弦の陸・堕姫・妓夫太郎
8番目に鬼になったと予想されるのは堕姫・妓夫太郎です。
2人は人間の時から兄妹であり、遊郭の最下層といわれる羅生門河岸で生まれました。
吉原遊郭は江戸時代に誕生した遊郭であり、妓夫太郎の人間自体の回想では侍が登場していたので、2人が生まれて鬼になったのは江戸時代で確定でしょう。
瀕死の状態の2人が童磨と出会い、鬼にしてもらう
堕姫は侍の目玉を簪で刺して失明させた報復に、妓夫太郎が留守の時を狙って生きたまま焼かれてしまいます。
妓夫太郎が堕姫を見つけた時には、すでに堕姫は瀕死の状態でした。
妓夫太郎も背後から侍に切りつけられ重傷を負いますが、侍と自分たちを売った女将を殺害し、瀕死の堕姫を抱えていく当てもなく夜の街を歩き続けます。
力尽きて倒れた妓夫太郎の目の前に現れたのは、当時上弦の陸であった童磨でした。
童磨は2人を鬼に誘い、妓夫太郎は童磨の誘いに乗り堕姫とともに鬼になり、生き延びたのです。
9.新上弦の陸・獪岳
最後に鬼になったのは、獪岳です。
獪岳は善逸の兄弟子であり、鬼殺隊になる前はともに元鳴柱である桑島慈悟郎のもとで修業していました。
善逸よりも早く最終選別を突破し鬼殺隊に入隊したものの、上弦の壱である黒死牟との出会いをきっかけに鬼になる道を選びました。
黒死牟に遭遇し、命乞いをした結果鬼になる
獪岳は上弦の壱である黒死牟と遭遇してしまい、自分では黒死牟に勝つことはできないと絶望します。
生き残るために獪岳は土下座をして命乞いした結果、黒死牟はそれを受け入れ、獪岳を鬼に勧誘します。
獪岳は生き延びるために黒死牟の誘いを受け、無惨の血を取り込み鬼になりました。
まとめ
上弦の鬼が鬼になった順番について考察しました。まとめると…
1.上弦の壱・黒死牟(戦国時代)
2.上弦の参・猗窩座(江戸時代)
3.上弦の肆・半天狗(江戸時代)
4.上弦の伍・玉壺(江戸時代)
5.上弦の弐・童磨(江戸時代)
6.新上弦の肆・鳴女(江戸時代)
7.上弦の陸・堕姫・妓夫太郎(江戸時代)
8.新上弦の陸・獪岳(大正時代)
黒死牟、猗窩座、獪岳の順番については確定と言っていいでしょう。
ただ、半天狗、玉壺、童磨については情報が少なく、鬼になった順番が前後する可能性があります。
鳴女と堕姫・妓夫太郎についても同じことが言えますが、鳴女は他の上弦たちからも顔見知りであるように話しかけられていたので、鬼になったのは堕姫・妓夫太郎よりも早かったのではないでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
関連記事