鬼滅の刃で上弦の鬼として初めて登場した猗窩座(あかざ)。
無限列車編では、炎柱・煉獄杏寿郎との戦いでその強さを見せつけました。
相手には小細工なしに正面から向かってくる戦闘スタイルで、敵でありながら魅力的なキャラクターですよね。
自分が強者と認めた相手には敬意を表していましたが、弱者と判断した相手には徹底的に嫌い、容赦なく襲いかかります。
実は猗窩座が弱者を嫌うのは、人間の頃の過去が影響しているのです。
今回の記事では、猗窩座が鬼になる前の人間の頃の話を解説していきます!
- 人間の頃の名前は?
- どんな生活をしていたの?
- なんで弱者を嫌っているの?
少しでも気になった方は、是非この記事を読んでみてくださいね!
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猗窩座(あかざ)の人間の頃の名前は狛治(はくじ)
猗窩座が人間の頃の名前は狛治(はくじ)です。
江戸時代の生まれであり、体が弱い父親と2人で生活していました。
母親はおらず、死別なのか2人の元を去ったのかは分かっていません。
猗窩座の過去
ここからは猗窩座の過去について解説していきます!
人間の頃の話になりますので、猗窩座のことは狛治呼びで進めていきますね。
病弱な父と2人で暮らしていたが、父が自殺する
狛治の父は体が弱く、働くことができなかったためか2人は貧しい生活をしていました。
父の病気を治すためには薬や栄養のある食べ物が必要でしたが、薬や食材は高額なため買うことができず、狛治はスリをしてお金を稼ぐようになります。
生まれつき喧嘩が強かったため、何度捕まって刑罰を受けても狛治は父の病を治すためにスリをやめることはありませんでした。
しかし父親は自分のせいで狛治が犯罪を繰り返してしまうことに耐え切れず、遺書を残して自殺してしまいます。
狛治へ
©吾峠呼世晴/集英社 コミック18巻
真っ当に生きろ まだやり直せる
俺は人様から金品を奪ってまで生き永らえたくはない
迷惑をかけて申し訳なかった
父親の死後、狛治は罪を多く犯してしまったため所払いの刑となり、江戸を追放されてしまいました。
江戸時代では罪を犯すと罪人の証として、腕に入れ墨を入れられていました。狛治は11歳と時にはすでに6つ目の入れ墨を入れられており、父親が亡くなったのは6つ目が入れられてすぐでした。父を治すためには自分は死んでもいいと考えていた少年にとって、父の自殺は受け入れがたい残酷なものでした。
慶蔵とその娘、恋雪と出会う
所払いの刑でたどり着いた場所で、狛治は大人7人に囲まれますが、素手で全員を返り討ちにします。
そこに慶蔵という男が現れ、大人7人を素手で倒した狛治を自分の道場に誘います。
突然現れた慶蔵に狛治は殴りかかりますが、顔が変形するほどボコボコにされてしまいました。
慶蔵は狛治を道場に招き、自分が素流(そりゅう)という素手で戦う武術の道場を営んでいるが、門下生がいないため便利屋のようなことをして生活していると話し始めます。
そして狛治には素流を学んでもらい、自分の娘である恋雪の看病をしてほしいと頼みます。
狛治は罪人の自分に大事な娘を預けるのかと慶蔵に言うと、慶蔵は笑顔で答えました。
罪人のお前は先刻ボコボコにしてやっつけたから大丈夫だ!
©吾峠呼世晴/集英社 コミック18巻
そして床に臥していた恋雪と出会い、病弱であった自分の父親と姿を重ねて、狛治は2人と一緒に暮らすようになります。
恋雪との結婚が決まる
看病を受ける恋雪は、狛治に対して何度も申し訳ないと謝りましたが狛治は父親の看病をしていたため、恋雪の看病を重荷に感じていませんでした。
慶蔵の道場には門下生が増えないままでしたが、狛治は看病の合間に慶蔵と稽古をし、2人と共に過ごしているうちに心が救われていったのです。
狛治の看病のかいもあってか、恋雪は臥せることもほとんどなくなり、家事ができるまでに回復。
そんな時に、慶蔵から恋雪と結婚して道場を継いでほしいと頼まれます。
罪人である自分が大切な人たちと一緒に真っ当な人生を歩めるかもしれない、と狛治は希望を抱き、道場を引継ぎ、恋雪と結婚することを決めます。
恋雪は自分が生きている未来を想像することができませんでした。しかし狛治は恋雪が生きることを当たり前であるかのように、来年、再来年の約束をしてくれたのです。恋雪はそれが嬉しくて、少しずつ狛治に惹かれていきました。恋雪から逆プロポーズを受けて、狛治は恋雪と慶蔵を命をかけて守ると誓います。
自分が留守の時に慶蔵と恋雪が毒殺される
結婚の報告をするため、狛治は父の墓参りに行きます。
日が暮れる前には道場に戻ってきましたが、帰って来た狛治に伝えられたのは慶蔵と恋雪が毒殺されてしまったという残酷な真実でした。
素流の道場の近くには剣術道場があり、剣術道場の人たちは慶蔵の道場や土地を手に入れたいと思っていました。
しかし慶蔵や狛治と直接戦っても勝ち目がないと考え、井戸に毒を入れたのです。
毒を飲んでしまった慶蔵は、何とか恋雪を医者の家まで連れて行きましたがすでに恋雪は亡くなってしまい、慶蔵も毒によって数時間苦しんだのち、亡くなりました。
命をかけて守ると誓った狛治でしたが、自分のいないときに大切な師と妻となる人だった2人を失ったのです。
剣術道場の門下生全員を殺害し、鬼となる
狛治はその後、井戸に毒を入れた剣術道場を襲撃し、門下生67人を全員素手で殺害しました。
怒りに身を任せ襲撃し、ほとんどの死体は原型を留めておらず脳や目玉、手足、内臓などが天井や壁に飛び散り張り付くといった地獄絵図。
門下生をすべて殺し終えた狛治が夜道を歩いていると、そこに鬼舞辻無惨が現れます。
狛治は無惨を殺そうとしましたが、無惨によって手刀で顔を貫かれ、大量に血を注ぎ込まれてしまいます。
自分の父、救ってくれた師範、愛する妻を失った狛治は血に順応して、鬼の猗窩座になってしまったのです。
猗窩座には人間の頃の記録はない
猗窩座は鬼になってすぐに人間だった頃の記憶を無くし、炭治郎や義勇と戦うまで思い出したことは一度もありませんでした。
しかし、猗窩座になってからも人間だった頃の名残が強く残っている鬼なのです。
体や顔にある模様 | 罪人の入れ墨 |
髪の毛の色 | 恋雪が着ていた着物の色 |
術式展開の雪の結晶 | 恋雪のかんざし |
技の名前 | 花火の種類 (恋雪と約束を交わした際に花火が上がっていた) |
術式展開の構え | 師範に習った素流の構え |
強さへの固執 | 病弱な父のために薬を手に入れるため 恋雪と慶蔵を守るという約束を果たすため |
弱者を嫌う | 辛抱が足りず、師範が教えてくれた素流を怪我し、 父の遺言も守れなかった自分自身を嫌ったことから |
猗窩座の容姿や技、さらに性格までが過去の出来事が大きな影響を与えていました。
恋雪との関連が多く、本当に奥さんのことを大切に思っていたんですね…。
無限列車編で炭治郎から卑怯者!と言われたことに腹を立てていましたが、狛治は慶蔵と恋雪を毒殺した剣術道場の人のことを卑怯者と評価していました。毒殺をした人達を自分を一緒にされ、激昂したのかもしれませんね。
猗窩座の過去まとめ
猗窩座が人間だった頃について解説しました。
腕っぷしが強いのは人間の頃と同じで、自分の大切な人たちには優しい青年でした。
鬼になって人間の記憶を失っても、行動や容姿に人間だった頃の思い出が強く残っていたのは、忘れたいほど辛い記憶であり、幸せで忘れたくない記憶でもあるからかもしれませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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