全ての鬼のトップであり、鬼殺隊の宿敵である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)。
鬼の始祖として圧倒的な力を持ち、柱を含む鬼殺隊が束になっても余裕を見せていました。
首の弱点も克服しており、日輪刀で攻撃されてもすぐに回復するという他の鬼とは比べ物にならないほどの再生力もあります。
そんな強者である無惨ですが、何故か鬼滅の刃のファンからは小物扱いされてしまっています。
そこで今回の記事では、圧倒的な強さを持つ無惨が小物だと言われる理由について考察してみようと思います!
- 無惨が小物と言われる理由は?
- 人間であった時から小物だったの?
などが気になる人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね!
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小物の意味は?
無惨が小物と言われる理由を考察する前に、小物という言葉について簡単に解説します。
小物を調べてみると、このように出てきました。
つまらない人物。小人物。
goo辞書
小人物(しょうじんぶつ)とは、器量が小さい人や心が狭く思慮の浅い人と言った意味があり、人に使うとあまり良くない意味であることが分かりました。
無惨は絶対的な強さがありますが、性格は自分以外をどうでもいいと思っている暴君なので、小物と言われても反論できないですね…。
鬼舞辻無惨が小物だと言われる理由
小物の意味が分かり、鬼滅の刃を読んでいる人は何となく無惨が小物と言われる理由が分かったと思いますが、特に私が小物だと感じたシーンを上げていきます!
是非自分の考えたものと比べてみてください。
すべての鬼に自分の存在を告げ口できないようにしている
無惨は鬼殺隊の宿敵であり、隊士全員が無惨の存在を知っていますが、見た目やどういった人物であるかを知っている人はいません。
鬼殺隊の要である柱たちも、産屋敷邸が襲撃された際に無惨の姿を初めて見たと思われる反応でした。
ここまで無惨の情報が鬼殺隊に知られていないのは、無惨が配下の鬼たちに自分のことを話さないように言っているからです。
炭治郎が沼の鬼に無惨のことを聞いたとき、沼の鬼は「言えない」とだけ言い続けており、炭治郎は骨の奥まで震えるような恐怖の匂いを感じ取っていました。
名前を出すと呪いによって殺される
無惨について話してはいけないと言いつけられている鬼たちですが、万が一名前を口にしてしまった場合は呪いが発動します。
珠世の術によって無惨の名前を口にしてしまった朱紗丸(すさまる)は、名前を口にしてしまってすぐに無惨へ謝罪しますが、その声は届かず、呪いが発動しました。
呪いが発動した場面はここだけでしたが、名前を言っただけでこんな仕打ちが待っているなら名前を言わずに隊士に頸を斬られた方がましに思えますね…。
名前を出すと呪いが発動しますが、十二鬼月たちが本人を目の前にして呼ぶ、心の中で呼ぶ、誰もいないところで名前を口にするといった場面では呪いは発動していませんでした。十二鬼月は特別なのかも?という説もありますが、「あのお方」と呼んでいる場面もあるので、発動条件についてははっきりとは分かっていません。
一般人に対しても容赦しない
普段は人間に紛れて生活している無惨ですが、一般人に対しても容赦しません。
浅草の裏路地で酔っ払った3人組の一般人と肩がぶつかり、一度は無惨の方から謝罪してその場を離れようとしましたが、酔っ払いはさらに無惨に絡みます。
青白い顔しやがってよぉ 今にも死にそうじゃねぇか
©吾峠呼世晴/集英社 コミック2巻
この言葉が癇に障ったのか、3人組を全員その場で殺しました。
無惨は自分のことを完璧に近い生物と考えており、すぐに死にそうに見えると言われたことに腹が立ったのでしょう。
鬼殺隊でもない一般人にここまでの仕打ちはやりすぎに感じます。
配下である鬼たちに襲われることを危惧する
鬼は基本的には群れて行動することはなく、無惨の命令が無ければ共闘することもありません。
これは無惨が鬼たちが結束して自分を襲ってくることを防ぐためと珠世が言っていました。
確かに鬼たちが協力して戦えば鬼殺隊を崩壊させることも可能ですが、その戦法を取らなかったということは、珠世が言っていた理由が濃厚に思えますよね。
唯一群れていたのは、那田蜘蛛山で家族として戦っていた下弦の伍・累を筆頭にしていた鬼たちです。累は無惨のお気に入りだったため群れることを許されていたのでしょう。
自分から戦うことはせず、表に出ない
少年漫画のラスボスと言えば、圧倒的な力を持っていてどこかで暴れている!などの情報が味方側に入ってくるということも多いですが、無惨はほとんど表に出ることはありません。
それ故に炭治郎が無惨と接触したことを知った柱たちは、一斉に炭治郎に質問していましたね(笑)
当時、鬼殺隊の当主であった産屋敷耀哉もこのことを「初めて鬼舞辻が見せた尻尾」と言っており、自分がどんなに強くても姿を現すことは少ないみたいです。
無惨は全ての鬼の行動を把握することが出来るため、自分の代わりに命令して戦いに向かわせたりすることも可能です。
無惨が戦うシーンが描かれたのも最終決戦の時と、戦国時代に縁壱と戦うシーンの2回のみでした。
役に立たないと判断した鬼を殺す
鬼の強さは人間を食べた数に比例していて、鬼としての素質が高ければ高いほど短期間のうちに多くの人間を食べることが可能です。
特に無惨の直属の配下である十二鬼月は、下弦の鬼でさえも一般隊士たちが太刀打ちできないほどの強さを持ちます。
しかし無惨は下弦の伍・累が殺されたことをきっかけに下弦は弱いと判断し、見込みがないと判断した下弦を殺したのです。
余りにも横暴な姿に「パワハラ会議」とファンたちから言われており、唯一生き残ったのは上弦の壱の魘夢(えんむ)のみでした。
自分の身の危険を感じ、お気に入りであった上弦も殺す
無惨には性格や能力によってお気に入りとする鬼もわずかにいますが、お気に入りの鬼であっても容赦なく殺します。
無限城を作り出している鳴女(なきめ)は常に無惨の側におり、その便利な能力からお気に入りとされていました。
最終決戦前には無惨によって血を与えられ、上弦の肆の数字を与えられ、産屋敷邸や禰豆子を見つけたりと無惨の期待以上の働きを見せたのです。
しかし戦いの中で鳴女の視界を愈史郎が操っていると知ると、はじめは愈史郎の細胞を吸収して鳴女を正常に戻そうとしますが、それが難しいと分かると容赦なく鳴女のことを殺しました。
このように自分の役に立たないと無惨に判断された鬼は、上弦であってもお気に入りであっても殺されてしまいます。
縁壱に対して異常に怯える
戦国時代に無惨は始まりの剣士である縁壱に出会っており、そこで圧倒的な力の差を見せつけられて殺されそうになってから、縁壱を連想させるものに対して異常に怯えるようになりました。
縁壱が使っていた日の呼吸を使える隊士を黒死牟と共に探し出して殺していたのも、また縁壱のような強さを持った隊士が現れることを恐れたからだと考えられます。
炭治郎と浅草で出会った時も、耳飾りを見て縁壱の存在を思い出し、すぐに朱紗丸と矢琶羽(やはば)に炭治郎を殺すよう命令していました。
上弦の鬼たちが炭治郎と戦う時も、無惨の記憶が影響して炭治郎から縁壱の姿を重ねていました。
今まで自分が最も優れた存在と考えていた無惨にとって、それほど縁壱の存在はトラウマだったのでしょう。
先ほど無惨は表に出てこないと説明しましたが、もしかしたらこの縁壱との戦いがトラウマになって自分ではあまり戦わず、青い彼岸花の情報収集をするようになったのかもしれません。
人間だった時はどんな性格だったのか?
鬼の無惨の小物っぷりを説明してきましたが、人間時代も鬼と同じような性格だったのでしょうか?
無惨の人間時代の性格について見ていきます!
5人いた妻は全員自殺してしまっている
無惨は平安時代に病弱な人間の男性として生まれました。
人間時代を描いたシーンでは、屋敷に住んでいたり、当時は高価なものとされていた薬を病気を治すために何度も処方されていたことから貴族の生まれではないかとされています。
人間だった頃の無惨は他者の負の感情を読むことを得意としており、毒舌で妻を自殺に追い込むほどでした。
しかも妻は1人ではなく5人おり、全員が無惨の心無い言葉で自殺してしまっています。
自分を救おうとしてくれた医師を殺す
生まれた時から病弱であった無惨は、20歳になるまでに亡くなると言われていました。
そんな無惨を少しでも長生きさせたいと、無惨の治療を続けた善良な医者がいたのです。
しかし無惨は治療をしても一向に良くならないことに腹を立て、その医者を殺害してしまいます。
自分のために行動してくれた人に対して、無惨の行動は小物としか言いようがないですね…。
まとめ
鬼舞辻無惨が小物だと言われる理由を考察しました。まとめると…
・鬼たちに自分の情報を言わないように言いつけており、名前を言うだけで殺すようにしている
・無惨よりはるかに弱い一般人に対しても容赦なく殺す
・配下の鬼たちに襲われることを恐れ、鬼たちが群れないように操作している
・基本的に自分が戦うことはせず、あまり表に出てこない
・優れた血鬼術を使える鬼であっても、無惨が役に立たないと判断すると殺す
・人間時代に娶った妻は5人いるが、全員無惨の心無い言葉で自殺している
・病弱であった無惨を救おうとした医者がいたが、症状が良くならないことに腹を立てて殺す
ここまで他者に対してひどい扱いをしている無惨は、小物と言われても仕方ないですね…。
人間時代のエピソードがあまりにも強烈で、鬼になってからの方が性格が丸くなったのかな?と錯覚してしまいます。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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