「鬼滅の刃」において、全ての鬼の起源であり、その頂点に君臨する鬼の始祖・鬼舞辻無惨。
永遠の命と驚異的な強さを持ち、鬼となってからは千年以上も生きてきました。
鬼最強の地位にいる鬼舞辻無惨ですが、実は無惨のとある行動が「小物すぎて面白い」と一部で話題になっています。
今回は、そんな鬼舞辻無惨の面白さや滑稽さについて、小物過ぎるエピソードを紹介していきたいと思います。
鬼の始祖・鬼舞辻無惨の面白さ
鬼舞辻無惨の面白さを言及する場合、どんな形態に変貌していても、その美しい容姿に見合わない、自己中心的な器の小ささ、無惨独特の小物感…、これに尽きるように思います。
全ての鬼の始祖にも関わらず、本当にひたすら自分の事だけを考える残念な生命体、そんなところが小物感を醸し出し、面白さとして捉えられるのではないでしょうか。
では、無惨の小物過ぎるエピソードを追ってみましょう。
病弱に過度に反応し過ぎる
無惨は、炭治郎と遭遇した浅草で、炭治郎の耳飾りから、継国縁壱を思い出し、その場から逃げました。
入った路地で肩に腕がぶつかった青年が”青白い顔””今にも死にそう”などと無惨を挑発。
無惨の思わぬ地雷を踏んでしまい、連れも含め、3人共皆殺しにされてしまいました。
”病弱”や”死にそう”などのNGワードに過敏に反応し、たとえ通りすがりの人間であっても、殺さずにはいられない器の小ささが際立ちますね!
まだ入隊直後の癸・炭治郎に怯える
炭治郎の前から逃げる無惨に対し、炭治郎が放った言葉、”地獄の果てまで追いかけて必ずお前の頸に刃を振るう”で、無惨は同じ耳飾りを付けた縁壱を思い出します。
胸がざわつきその場から立ち去る無惨でしたが、手下の鬼を使って、炭治郎を始末させようと指示を出しました。
まだ、鬼殺隊入隊当初の癸(みずのと)である炭治郎に対し、鬼の頂点で最強の力を持っているはずの無惨が自らではなく十二鬼月でもない鬼を使おうとする所が何だかダサすぎますね。
無限城での下弦パワハラ会議
女性の姿に擬態した無惨に、集められた下弦の鬼たちの失態が続き、続々と殺されていきます。
逃げる者、従おうとするが故無惨の言葉を否定した者、更なる強さを求め、血を分けて欲しいと懇願したことを指図と捉えられた者…。
”全ての決定権は自分にあり、自分の言うことは絶対”などと言い放ちました。
自分の思い通りにならなければ、仲間であったとしても無下に殺す。
この時、魘夢以外の下弦の鬼を全滅させたことで、自分の首も絞めたことを気が付かない辺りも自業自得ですが、浅はかすぎて、小物感満載ですね。
自分を棚に上げ、猗窩座を叱責
炎柱・煉獄杏寿郎を倒したことを報告しに来た猗窩座に、無惨は捜索を依頼していた青い彼岸花を見つけたのかと問いました。
柱一人を始末しただけで、鬼殺隊の殲滅には程遠いなどと声を荒げ、責め立てました。
自分は入隊直後の炭治郎にさえ、自ら対峙しようとはしない小心者なのに、手下の鬼に丸投げし、自分の身の安全だけを考え、猗窩座に怒りをぶちまける小物感、失笑ものです。
探し求めている青い彼岸花を唯一知る者を自ら殺す
猗窩座に捜索させていた青い彼岸花、それは、無惨の治療に当たっていた医師の処方した薬の原料です。
その医師の薬を飲んで、強靭な体と永遠の命を手にしたにも関わらず、病状が悪化したと早合点した無惨は唯一の手掛かりである医師を自らの手で殺してしまいました。
このことが後々自分の唯一の欠点であり弱点ともなる、”太陽の下を歩けない”というジレンマへと繋がっていき、自らの首を絞めることとなります。
まさに自業自得ですが、元を返せば、この医師は、偶発的とはいえ、無惨という恐ろしく利己的な怪物が創った張本人でもあります。
鬼狩りは異常者の集まりと真顔で言い放つ
無限城で、水柱・富岡義勇と竈門炭治郎と遭遇した無惨は、お前たちはしつこいなどと言い始め、狂った思考をつらつらと並べ立てます。
鬼の始祖であり、人の心を持たないとは承知していても、聞き捨てならないような言葉を吐き、さらには自分ではなく、鬼殺隊が異常者の集まりだなどと言いました。
それを聞いていた炭治郎は、自己中心的思考もここまで行くと呆れるを通り越し、初めて、自分の心に冷たい感情が湧き上がるのを感じていました。
異常者は本人は気が付かないものだとは思いますが、ここまで自分を差し置いて他人を自分の都合の良いように解釈していくことができるのは、本当に愚かで滑稽に感じます。
プライドもなく、走って逃げる
鎹鴉が夜明けまで40分と告げると、無惨は戦いを放棄し、まさかの一目散に走って逃亡!!
恥も外聞もなく、生きることだけに固執する生命体にプライドもあるわけがなく、ひたすら夜明けから逃亡します。
形が人間様の姿となっているだけの生命体と考えると合点がいく、それが鬼の始祖・鬼舞辻無惨です。
炭治郎にしがみつき懇願する
散々愚弄していた炭治郎に最後の望みをかけ、自分の血を注ぎ込み鬼にした無惨。
卑劣極まりない行動の積み重ねですが、ここまでくると哀れに思ってしまいます。
自分の浅はかな考えの数々を炭治郎に浴びせかけ、仲間の元へと向かおうとする炭治郎の意識に働きかけようと必死になります。
しかし、そんな愚劣な考えに炭治郎が肯くわけもなく、最後は炭治郎にしがみつき、懇願しました。
最後には炭治郎を引き上げる仲間の力に負け、一人残されると、幼稚に置いていくなと叫びました。
藁をもつかむとはいえ、散々馬鹿にしてきた相手にプライドもなく懇願…ダメ出しですが残念な生命体です。
まとめ
冷酷かつ冷静なイメージの強い鬼舞辻無惨の面白さや滑稽さについて、残念過ぎる小物エピソードを紹介してきました。
一貫して言えるのは、自己中心的な器の小ささ、自分の事だけをひたすら考える残念な生命体、そんなところが小物感を醸し出し、面白さや滑稽さに繋がっているところですね。
自分の病弱さに怯え、生命の危機にさらされながら、生きていた人間時代に同情する部分もありますが、病を治そうとしていた医師を逆恨みで惨殺するなど、既に心には鬼が巣くっていました。
人それぞれ、生まれついた環境や状況など、様々なことがあり、それがプラスになることもマイナスになることもあります。
同じ環境だから、皆が同じようになるわけではありません。
すべてはその人物が選択する思考だったり、意思や意識が作り上げるのではないでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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