鬼の始祖であり、炭治郎の家族の仇でもある鬼舞辻無惨。
愈史郎以外に登場するすべての鬼は、無惨によって人間から鬼へと変えられました。
圧倒的な強さですべての鬼を支配し、無惨の気分次第では十二鬼月に上り詰めた鬼であっても殺されることもあり、まさに暴君ともいえる存在です。
鬼殺隊とは1000年以上の因縁がありますが、そもそも無惨の正体とはいったい何なのでしょうか?
そこで今回の記事では、無惨の正体や過去、鬼になった理由を詳しく解説していきます!
- 無惨の正体は?
- なぜ無惨は鬼になったの?
- 鬼になったのは無惨の過去が影響しているの?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
鬼舞辻無惨の正体
では早速無惨の正体について、詳しく見ていきましょう!
無惨は一体どんな鬼なのでしょうか?
鬼の始祖
無惨は鬼の始祖であり、愈史郎以外の鬼はすべて無惨によって人間から鬼に変えられました。
他の鬼にはありませんが、無惨には人間を鬼に変えることができる血が流れており、血を人間に与えることで人間を鬼に変えることができます。
与える血の量が多ければ多いほど強い鬼を作ることができますが、ほとんどの人間は無惨の血を多く与えられてしまうと肉体が耐えられず、体が崩壊してしまいます。
鬼は日輪刀で首を斬られると消滅しますが、無惨は首の弱点を克服しているため、首を斬っても死ぬことはありません。
最終決戦では柱たちが無惨の首を斬りつけていましたが、斬られた瞬間に傷を再生するというとんでもない再生力を見せていました。
唯一の弱点は日光
不老不死であり首の弱点を克服している無惨ですが、他の鬼たちと同じく日光に当たると消滅してしまうという弱点があります。
この弱点を克服するために、無惨は「日光を克服した鬼を生み出して吸収する」、またま「青い彼岸花を見つけて日光を克服する薬を作り出す」という2つを最優先にしています。
上弦の鬼たちの一部には、青い彼岸花を探すという任務を任せていました。
擬態化して人間社会に溶け込む
無惨は日光を克服するために、鬼でありながらも人間のふりをして人間社会で生活しています。
作中では、無惨は3つの姿で人間社会を過ごしていることが分かりました。
月彦 (つきひこ) | 炭治郎が浅草で遭遇し、紳士風の姿をしており、優しい雰囲気をした男性でした。情報収集や資金調達のために使っている姿です。妻と子供がいますが、2人は鬼ではなく人間です。 |
芸妓の女性 | 下弦解体の際の姿です。下弦の鬼たち曰く、気配が普段の無惨とは異なっているようで、すぐに無惨だと気づくことができませんでした。人間を使って青い彼岸花の捜索をする際にこの姿をになっています。 |
俊國 (としくに) | 太陽を克服する薬の開発場所として、製薬会社を経営している夫婦の子供として生活しています。皮膚病を患い、日の光を浴びれない子供として夫婦に引き取られていました。 |
役割はそれぞれ違っていますが、日光を克服するために人間社会に潜り込んでいるようです。
普段の無惨の姿に一番近いのは月彦であり、20代半ばから後半の姿をしています。
不在の時は自身の肉片の一部を使って人形を作り、身代わりにしています。
猗窩座が無限列車での出来事を無惨に報告に行った際には、無惨は俊國の姿をしていました。下弦は芸妓の女性が無惨だとは気づけませんでしたが、上弦の鬼たちは無惨の人間の姿を知っていたのかもしれませんね。
産屋敷との関係
代々鬼殺隊の当主を務めている産屋敷家と無惨は、1000年以上にも続く因縁があります。
実は無惨と産屋敷家は同じ血筋であり、一族の血筋から無惨のような鬼を出してしまったせいで、産屋敷家は生まれてくる子供たちがみな病弱ですぐになくなってしまう呪いを背負うことになったのです。
一族の血を守るために神主にどうすればよいか尋ねると、「同じ血筋からでた鬼を倒しなさい」という助言を受け、産屋敷家は鬼殺隊を作り、無惨を倒すことに心血を注ぐようになりました。
無惨と産屋敷耀哉は顔が双子のように瓜二つだと書かれていましたが、これは2人が同じ血筋であることが理由です。
戦国時代でのトラウマ
最終決戦でもわかるように、無惨は上弦の鬼とは比べ物にならないほどの強さを持っています。
珠世の薬を使って弱体化した状態でも、複数人の柱がいてやっと足止めできる状態でした。
もはや無惨に勝てる方法などなさそうなほどの強さですが、戦国時代に始まりの剣士である継国縁壱と戦い、敗北します。
縁壱に首を斬られた無惨は、体が再生せず、生き延びるために体を分裂させ縁壱のもとから逃走しました。
そして、無惨は縁壱が亡くなるまで姿を見せることはありませんでした。
それほどまでに縁壱が無惨にとっては恐ろしい存在であり、長年生きていてもトラウマとして強く恐怖を植え付けられているのです。
炭治郎の耳飾りは、縁壱から先祖が受け取り、代々竈門家に伝えられてきたものです。無惨はその耳飾りを見ただけで炭治郎をすぐに始末するように部下に命令していたので、縁壱の存在を何よりも恐れているのが分かります。
鬼舞辻無惨の過去
鬼の始祖である無惨ですが、無惨も他の鬼と同じく、生まれたときは普通の人間でした。
しかしある出来事がきっかけとなり、体が人間から鬼へと変わってしまったのです。
無惨の過去について、詳しく見ていきましょう。
平安時代に病弱で生まれる
無惨は平安時代に貴族の人間として誕生しました。
生まれつき病弱で、母親のおなかの中にいたときにも心臓が何回も止まりました。
生まれたときには脈がなく、呼吸もしていなかったため死産と判断されてしまいます。
そのまま火葬されそうになった時に、息を吹き返しました。
何とか生まれ育った無惨でしたが、病弱であることは変わりなく、医者からは20歳になるまでに死んでしまうと言われていたのです。
浅草の裏道で男性に絡まれた時に、無惨は一度何もせずにやり過ごそうとしました。しかし、男性から「青白い顔で今にも死にそう」と言われて態度を一変させました。平安時代に病弱に生まれていたことが理由で、その言葉が無惨にとっては地雷になったのかもしれません。
医者からの手当てを受ける日々
20歳まで生きられないと診断された無惨でしたが、そんな彼を救いたいと、善良な医者が無惨の前に現れたのです。
医者は無惨を治したい一心で、さまざまな薬を処方し、無惨を治療し続けました。
そして病状が回復することを願い、まだ試作の状態であった新薬を処方しましたが、無惨の症状は一向に良くならず、悪化する一方でした。
医者を殺害する
善良な医者がいろいろな薬を処方して無惨を治そうとしましたが、症状が一向に回復しないことに腹を立てた無惨。
そしてついに無惨は背後から刃物で医者の頭を刺し、殺害します。
しかし、医者を殺害してから数日経つと、医者が試作の状態で処方した新薬の効き目が現れて病状が回復していったのです。
体調が回復し、鬼となる
体調が回復し、強靭な肉体も手に入れた無惨ですが、1つだけ問題がありました。
それは、「日のもとに出られなくなった」とという事です。
日のもとに出られず昼間の行動を制限されるという事に腹を立てた無惨は、日光を克服するために医者が試作の状態で処方した新薬について調べ始めました。
鬼になって「人を食べたい」という衝動も生まれましたが、無惨はそれについては「人を食べればいい」といって問題にしませんでした。人間だった頃から無惨は、自分以外の人はどうでもいいと思っていたんですね…。
太陽を克服するために活動を始める
医者が処方した薬である「青い彼岸花」には、実際に青い彼岸花が使われていることが分かり、探し始めますが、無惨は青い彼岸花を見つけることができませんでした。
そのため無惨は早く日光を克服するために、「青い彼岸花を見つける」、「日光を克服した鬼を生み出す」という事を最優先として行動するようになりました。
無惨の本性は鬼と人間の時で違う?
人間だった時も、無惨は自分の思うように物事が進まないと、癇癪を起こしていました。
自分を治そうとしてくれた医者に対して、背後から頭を刃物で突き刺して殺害するというのは異常ですよね…。
さらに無惨は人間だった時から、毒舌で人の負の感情を読み取るのに長けていました。
人間の時は無惨は5人の女性を妻に娶りましたが、全員が自殺で亡くなっています。
無惨の本性は、人間の時と鬼の時で変わっていないという事がよく分かりますね。
まとめ
無惨の正体や過去について詳しく解説しました。まとめると…
・鬼の始祖であり、人間を鬼に変えることができる唯一の鬼である。
・青い彼岸花の捜索と太陽を克服した鬼を生み出すことを優先事項としている。
・産屋敷家と同じ一族であり、産屋敷家の呪いは無惨が鬼となったことが原因。
・平安時代に人間として生まれるが、20歳まで生きられないと言われるほどの病弱。
・無惨を治療した医者が調合した薬によって、鬼となる。
・自分本位で暴君な本性は、人間時代からだった。
鬼の始祖であった無惨も他の鬼と同じで、もとは人間でした。
しかし治療の途中で処方された薬を飲んでたまたま鬼となり、唯一の弱点であった日光を克服するために多くの鬼を生み出し、大勢の人たちを殺してきました。
自分のことしか考えていないのは人間だった頃からで、鬼になったことが影響しているわけではありませんでした。
最終決戦では無惨のけた外れの強さや非道さが描かれているので、アニメになるのが楽しみですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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