鬼の始祖であり、平安時代から鬼として生活している鬼舞辻無惨。
鬼となり強靭な体を手に入れた無惨ですが、日の光を浴びることはできなくなってしまいました。
日の光を克服するため、無惨は「青い彼岸花」を千年以上も探し続けました。
結局無惨は青い彼岸花を見つけることはできませんでしたが、無惨が探し続けていた青い彼岸花とはどのようなものなのでしょうか?
そこで、今回の記事では青い彼岸花について詳しく説明していこうと思います。
- 無惨が探し求めた青い彼岸花って?
- なぜ無惨は千年以上も探し続けたけど見つけることができなかった?
- 青い彼岸花は現代では見つかっているの?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
鬼舞辻無惨が探し求めた青い彼岸花とは
無惨が千年以上も探し続けていた青い彼岸花とは、無惨に投与した薬に含まれていた植物の名前です。
平安時代に人間として生まれた無惨でしたが、体が弱く、医者からは20歳になるまで生きられないと診断されるほどでした。
しかし、医者の中には無惨が少しでも長生きできるようにと治療を続けていた医者がいました。
医者は無惨のために、試作の段階である新しい薬を作り、無惨に処方します。
無惨は薬を受け入れたものの、症状は良くなることはありませんでした。
症状が悪化していく一方であることに腹を立てた無惨は、自分を救おうとしてくれた医者を背後から刃物で頭を刺し殺してしまいます。
医者が亡くなってしばらく経つと、医者に処方された薬の効果が現れて無惨の体調は良くなっていったのです。
強靭な肉体を手に入れたものの、無惨は太陽の光を浴びることはできなくなり、人の血肉を欲するようになってしまいました。
人の血肉については人を食べればよいと思い問題にはしなかった無惨ですが、昼間に行動が制限されたことが屈辱でした。
そして無惨は医者が処方した薬について調べ、その薬には青色の彼岸花が使われていることを知ります。
試作段階であった薬を完成させて日の光を浴びても死なない体を手に入れるため、無惨は青い彼岸花を探すようになったのです。
青い彼岸花を手に入れるため人間社会に溶け込む
無惨は青い彼岸花を手に入れるために、普段は人間社会に溶け込んで生活しています。
炭治郎と浅草で遭遇した時も、妻と子供を連れていましたね。
無惨は3つの人間での姿を見せていますが、それぞれ役割があるようです。
名前 | 用途 |
月彦(炭治郎が浅草で遭遇) | 情報収集や資金集め |
芸妓の女性(下弦解体) | 人を使って青い彼岸花の捜索 |
俊國(猗窩座が報告に行った時) | 太陽を克服するための薬開発の場所 |
なぜ無惨は見つける事ができなかったのか
ずば抜けた能力を持っている上弦の鬼たちも、青い彼岸花を探すように命じていましたが、見つけることはできませんでした。
無惨ほどの能力があり、何体もの鬼を作り出していたにも関わらず、なぜ無惨は千年以上も青い彼岸花を見つけることができなかったのでしょうか?
青い彼岸花の生態が最終話で判明
鬼滅の刃の最終話である205話にて、青い彼岸花の生態が明らかになりました!
植物学者たちが青い彼岸花を発見しており、青い彼岸花には未知の成分が含まれていることから多くの研究者たちが注目していました。
そして研究の結果、青い彼岸花は日中の1年に2~3日しか花を咲かせないということが分かりました。
さらに花を閉じている状態だと、彼岸花のようには見えず大きなつくしのように見えてしまうようです。
花が咲くのは1年に2~3日しかないにも関わらず、花が開くのは日中のほんの数分だけであり、好ましくない環境の場合は花が咲くことはないといったかなり繊細な植物でした。
日の光が弱点である無惨たちでは、日中の行動が制限されてしまっているため、青い彼岸花を見つけることができなかったのです。
夜に大勢の鬼を使って青い彼岸花を探させても、花が咲いていないときはつくしのようにしか見えないのであれば、どんなに探し回っても見つけられないですよね…。
炭治郎は青い彼岸花を見たことがある
無惨が千年以上も探し回った青い彼岸花ですが、炭治郎は1度だけ青い彼岸花を見たことがあります。
実は炭治郎の母親である竈門葵枝(かまどきえ)は、青い彼岸花が咲く場所を知っていました。
葵枝は炭治郎が幼いころに、青い彼岸花を炭治郎に見せたことがあったようです。
青い彼岸花は咲く条件がかなり厳しいため、兄妹の中で青い彼岸花を見たことがあるのは炭治郎だけでした。
炭治郎は、下弦の伍・累と戦っているときに走馬灯を見ていますが、そのシーンにも青い彼岸花が描かれています。
こちらはアニメでは描かれておらず、コミックスのみで確認することができます。
コミックスでは白黒の描写のため、青い彼岸花なのか判断ができませんでしたが、公式ファンブックで青い彼岸花であったことが明らかになりました。
青い彼岸花が咲いていた場所とは
青い彼岸花が咲いていたのは、無惨でさえも恐れる存在であった継国縁壱の妻・うたのお墓の近くで咲いていました。
実は竈門家があるのは、過去に縁壱とうたが暮らしていた家と同じ場所にあります。
そしてうたのお墓は家のすぐそばにあるため、炭治郎たちの暮らしていた家からも近かったことが予想できます。
炭治郎の祖先である炭吉と妻のすやこは、鬼に襲われそうになったところを縁壱によって救われており、交流が始まりました。
のちに縁壱は炭吉たちの前から姿を消してしまいますが、炭吉は縁壱が残してくれた「ヒノカミ神楽」と「耳飾り」を後世に伝えると約束します。
もしかしたらこの2つだけではなく、うたのお墓についても受け継がれた可能性があります。
そしてうたのお墓参りを葵枝と炭治郎がしたときに、青い彼岸花がたまたま咲いており、炭治郎は見ることができたのかもしれません。
伊之助の子孫・嘴平青葉が研究
鬼滅の刃の最終話では、鬼のいなくなった現代の物語が描かれていました。
伊之助とアオイの子孫である嘴平青葉(はしびらあおば)は青い彼岸花を発見し、研究をしている植物学者として登場します。
青い彼岸花には未知の成分があることが分かっており、日本だけでなく海外の研究者たちからも注目された研究でした。
管理のミスを犯し、研究所をクビになる
かなりの注目を集めた青い彼岸花の研究ですが、青葉は保管していた青い彼岸花をすべて枯らすというミスを犯してしまいます。
青い彼岸花は水質や土壌の管理を少しでも間違えてしまうと枯れてしまう、非常に扱いが難しい花だったのです。
元々青い彼岸花が咲いていた場所も、周囲の環境が変わってしまった影響ですべて枯れてしまい、残っていた種子での栽培にも失敗してしまい、青い彼岸花は絶滅してしまいました。
青い彼岸花が枯れたのは不幸中の幸い
世界中が注目した青い彼岸花の研究でしたが、枯らして絶滅させてしまった青葉へ批判が殺到し、管理責任者でもあった青葉は研究所を解雇されてしまいました。
鬼滅の刃の最終回では、青葉が青い彼岸花をすべて枯らしてしまって研究所を解雇されるということしか描かれていませんでした。
本当に青い彼岸花が無惨を鬼にした原因であったのかは明言されていないのです。
しかし、ファンブックで青い彼岸花についてこのように書かれていました。
山の中に残っていた青い彼岸花も、傍に咲いていた花が採取されたせいか全て枯れていた。
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐
未発見の特殊な成分が含まれていたため、研究予定だった海外の学者たちからも批判されている。
無惨も倒され、今後鬼が生まれてくることはない。
この文章から、無惨を人間から鬼にした原因であるのは青い彼岸花であったことが確定しました。
世界的な研究であったため枯らしてしまった青葉は批判されてしまいましたが、枯れたことでもう鬼は生まれてくることは無くなりました。
もう鬼が生まれてこない世界になったと思うと、青葉がしたことは世界中の人たちのためになっていました。
青い彼岸花は実在する?
鬼滅の刃の世界では、人間を鬼に変える成分を含んでいた青い彼岸花。
赤い彼岸花は見かけることがありますが、現実には青い彼岸花は実在しません。
ヒガンバナに近い種で、青色に近い色は存在しますが、『青色の彼岸花』は今のところ存在しません。
引用元:日本大学生物資源科学部生命脳学科 生命農学科通信
そもそも日本でよく見るヒガンバナは3倍体なので、交雑育種で種子をとることが自然状態ではほぼ不可能です。つまり、青色に限らず、赤色以外の品種を作出することがなかなか難しいのではないかと思います。。
赤色以外の彼岸花を作り出すことはかなり難しいみたいですが、実際に作ることができたら見てみたいですよね…。
まとめ
鬼舞辻無惨が探し求めた青い彼岸花の詳細と、無惨が見つける事ができなかった理由について解説しました。
まとめると…
・平安時代、人間だった無惨を鬼に変えた薬に入っていた花
・青い彼岸花は日中の限られた時間でしか開花しないため、鬼が見つけることはできなかった
・炭治郎は青い彼岸花を見たことがあり、母親の葵枝は咲く場所を知っていた
・青い彼岸花は縁壱の妻・うたの墓の近くに咲いており、竈門家から近いところに咲いていた
・現代では伊之助の子孫の青葉が研究していたが、管理ミスを犯しすべて枯らしてしまう
人間社会に溶け込んで青い彼岸花を探していた無惨ですが、日中の限られた時間しか咲かないとさすがの無惨でも探し出すのは難しいです。
炭治郎の母親の葵枝が咲く場所を知っていたというのも驚きでした!
もし炭治郎や母親の葵枝が鬼になっていたら、無惨にも青い彼岸花の存在を知られていたのでかなり危なかったですね…。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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