竈門炭治郎のお父さんは原作の最初からすでに故人の扱いとなっていますが、重要な場面では必ず炭治郎の回想の中で父親として登場してくる人物です。
すでに亡くなっている人のわりには登場する場面が多いことや、炭治郎の戦いを陰で支えていることから「竈門炭治郎のお父さんは剣士だったの?」「元鬼殺隊だった?」と思うほど。
体は弱いですがそれくらい、呼吸や力の抜き方について詳しかった炭治郎のお父さん。
今回はそんな竈門炭治郎のお父さん「竈門炭十郎(かまどたんじゅうろう」、そして竈門家が代々継承してきたものについて解説していきたいと思います。
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竈門炭治郎のお父さんの正体は?!
竈門炭治郎の父「竈門炭十郎(かまどたんじゅうろう」は、炭治郎と禰豆子が鬼に遭遇し禰豆子が鬼になる前にすでに亡くなっています。
「鬼滅の刃」1巻の最初のシーンでお父さんの炭十郎が死んでいることがわかります。
すでに亡くなっている炭十郎ですが、時折炭治郎のピンチに登場しては炭治郎を助けてくれます。
炭十郎は毎年、年の初めに「神楽(かぐら)」を舞う炭焼き小屋の当主でした。
もともと、体が弱く炭治郎が物心ついたころには病気で寝ていることが多かったようです。
その病弱な父が、毎年一晩中「神楽」を舞うというのは子ども心に信じられない光景だったんでしょうね。
このシーンは那谷蜘蛛山で下弦の伍「累」と戦っていたときに炭治郎の記憶に蘇った場面。
この記憶のおかげで炭治郎は初めて「ヒノカミ神楽」を使うことが出来たので、お父さんに最初に助けられたところです。
炭治郎のお父さんは鬼殺隊だったの?
炭治郎のお父さんは残念ながら鬼殺隊ではありませんでした。
体の弱い炭十郎が鬼を斬り、ましてや最終選別で生き残っていたとはとても考えられません。
しかし、炭十郎は呼吸の使い方を知っていて生前は耳に花札の耳飾りをつけ、神楽を踊っていました。
そして、炭十郎の額にはうっすらと「痣(あざ)」も見られます。
もし、体が丈夫だったら鬼殺隊に入隊していたかもしれませんね。
炭十郎は呼吸の仕方を知っていました。というより、「継承」されていたんです。
「神楽と耳飾りは継承する約束なんだ」という炭十郎。
代々竈門家は鬼殺隊ではなく炭焼き小屋を営んでいましたが、「呼吸」や「神楽」を継承し続けていたから、炭治郎が剣士になったときにしっかりと引き継がれていたんですね。
もし、炭十郎の先祖が代々鬼殺隊で戦っていたとしたら、炭治郎の戦いを見るとおそらく先祖もそれなりの実力があったことは予想されます。
そうなると、竈門家は煉獄(れんごく)家のような代々炎の呼吸の剣士を生み出しているような名家であってもおかしくないはず。
それが、ぼろぼろの家に住む炭焼きでいることはどう考えても不自然ですよね。
竈門炭治郎のお父さんが継承してきたもの
炭治郎のお父さん、炭十郎が「継承」してきたものが3つありました。
- 花札の耳飾り
- 神楽の舞
- 透き通る世界
最後の「透き通る世界」は作品の中でもかなり重要なものです。
炭治郎のお父さんが言う「透き通る世界」
猗窩座(あかざ)との戦いの最中に「透き通る世界」が炭治郎に引き継がれる瞬間がありました。
そのときに炭十郎も「透き通る世界」を会得していた事実がわかります。
炭治郎のお父さん、炭十郎は「透き通る世界」という感覚を会得していたから年の始めに一晩中踊る神楽が辛くなかったんですね。
炭十郎は呼吸を整え力の入れ方や抜き方がわかると、次第に「透き通る世界」が見えてくるといいます。
この「透き通る世界」が最後、鬼舞辻無惨を倒す時にかなり重要な役割をはたすことになります。
無惨戦の最後には柱たちも痣を発現してから次々とこの「透き通る世界」を会得していきました。
炭十郎の語る「透き通る世界」で何ができるのか
炭十郎の語る「透き通る世界」、ただ相手の体が透けて見えるだけでは何の意味もありませんよね。
炭十郎は「透き通る世界」が見えることで何が出来るのかも炭治郎に教えてくれていました。
巨大な熊の頸を斧で切り落としてしまった場面では、炭十郎は熊を倒す前も後もいつもと変わらず植物のような雰囲気でいたといいます。
「透き通る世界」が見えることで出来る体捌きは言葉では説明できない、だから炭治郎に実際に熊を倒す姿を見せることで「透き通る世界」を生かした戦い方を教えてくれていたのですね。
それは炭治郎のお父さんの炭十郎も、そしておじいちゃんもひいおじいちゃんも代々継承してきたものだったのです。
炭十郎の「透き通る世界」を継承したことで炭治郎が覚醒した
炭十郎から伝えられた「透き通る世界」で炭治郎は宿敵、猗窩座を倒すことが出来ました。
こうして炭治郎は猗窩座を倒し、最後には無惨をも消滅させてしまうことが出来たんです。
炭治郎のお父さん、炭十郎は鬼殺隊の剣士ではなかったですが鬼殺隊にとってはとても重要な人物だったということがわかりますね。
まとめ
炭治郎のお父さん、炭十郎について調べていきました。
- 炭十郎は原作の登場時にはすでに亡くなっていた
- 鬼殺隊の剣士ではなく炭焼き小屋の主人だった
- 炭十郎が先祖から代々引き継がれているものが3つあった
- 1つめは神楽
- 2つめは花札の耳飾り
- 3つめは「透き通る世界」
この3つを当主となった人物が代々引き継いできたということだったんですね。
鬼舞辻無惨を倒すためにはなくてはならない存在だった炭治郎のお父さん。
生きている姿は一度も見られませんでしたが、最後の最後までその存在の重要性を感じる人物だったということですね。
それでは今回はこの辺で。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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