その名前のとおり、鬼殺隊を支える存在である「柱」。
ほとんどの隊士たちは、柱にたどり着く前に鬼との戦いで殉職してしまうため、柱になれるのはほんの一握りの人たちです。
現在柱となっている9人も、厳しい戦いを何度も経験して柱となりました。
柱になる条件が厳しいからか、作中に新しい柱が誕生することはないまま鬼殺隊は解散し、連載は終了しています。
最終決戦では、炭治郎たちは無惨や上弦との戦いを経験しており、もし鬼殺隊が解散せず、そのまま残っていた場合は柱に昇格する可能性もあるように思えますよね。
そこで今回の記事では、鬼殺隊が解散しなかった場合の時期柱候補は誰なのかを考察してみようと思います!
- 時期柱候補になるのは誰?
- そもそも柱になる条件はどんなものがあるの?
- もし柱になっていた場合は何柱?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
柱になる条件とは
柱候補を考察する前に、まずは柱になる条件を確認していきましょう!
まず条件の1つに、階級を甲(きのえ)にまで上げる必要があります。
鬼殺隊には全部で10個の階級があり、甲は一番上の階級です。
柱と共闘とはいえ、上弦の鬼との戦いを経験し、生き残っている炭治郎でさえも無限城編では上から3番目の丙(ひのえ)止まりとなっていました。
階級を上げるのもかなり大変ですが、階級を甲に上げる以外に、下記2つのいずれかの条件を達成することで柱に昇格することができます。
十二鬼月を倒す
柱への昇格条件の1つは、十二鬼月を倒すことでした。
十二鬼月とは無惨が選び抜いた直属の配下たちであり、鬼の中で最強の12体のことを意味します。
現在柱である不死川や煉獄も、下弦の鬼たちを討伐した際に柱に昇格しました。
他の隊士と共闘でも昇格条件を満たしたとみなされるようですが、柱との共闘で討伐した際は条件を満たしていないとされるみたいです。
鬼を五十体倒す
柱の昇格条件のもう1つは、鬼を五十体倒すというものでした。
十二鬼月を倒すという条件よりもこちらの方が可能性がありそうに見えますが、階級が上がっていくとそれだけ難しい任務を担当することが多くなります。
そのため、難易度が上がる任務に耐えられず、柱になれずに鬼との戦いで死亡してしまう隊士がほとんどです。
現在の柱たちの多くも、鬼を五十体倒すという条件ではなく、十二鬼月を倒すという条件をクリアして柱に昇格しているようです。
鬼殺隊の次期柱候補を考察
柱への昇格条件が分かったので、いよいよ鬼殺隊の時期柱候補たちを紹介していこうと思います!
こちらは「最終決戦後、鬼殺隊が解散しなかった場合」という前提で考察していきますね。
1.竈門炭治郎
まず1人目は主人公であり、数多くの十二鬼月たちとの戦いを経験した炭治郎です。
始まりの呼吸である日の呼吸を使うことができる唯一の隊士であり、無惨の衝撃波を受けて多くの隊士たちが一時戦線を離脱した際も、たった1人で無惨に立ち向かいました。
柱稽古では、厳しくて次々と脱落した隊士たちが多かった悲鳴嶼の稽古を突破しています。
炭治郎の主な活躍
では炭治郎の活躍について見ていきましょう。
お堂の鬼 | 炭治郎が初めて戦うことになった鬼。禰豆子の協力もあり、鬼殺隊に入る前でしたが何とか持ちこたえ、日の出とともに消滅。 |
手鬼 | 鬼殺隊にとらえられた鬼で、最終選別で登場。苦戦したものの、何とか討伐。 |
沼の鬼 | 炭治郎が鬼殺隊として初めての任務で討伐した鬼。3体に分身でき、沼のような異空間に引きずり込まれるがねじれ渦を使って追いつめる。 |
矢琶羽 | 無惨に命じられ、炭治郎を追ってきた鬼。矢印を生み出し、人や物に対して動きの軌道を操ることができる力を利用して勝利。 |
響凱 (元下弦の陸) | 十二鬼月に戻るため、稀血の人間を狙っていた鬼。体にある鼓を打つと、攻撃や屋敷を回転させることができるが、技を見切り首を斬ることに成功。 |
累の母鬼 | 累の母という役割を演じている子供の鬼。首を差し出したことにより、戦う意思がないと判断した炭治郎は痛みを感じない干天の慈雨で討伐。 |
魘夢 (下弦の壱) | 無惨による下弦解体の際に唯一生き残った鬼。相手に夢を見せる血鬼術を使うが、自力で夢から覚めることに成功。 |
妓夫太郎・堕姫(上弦の陸) | 2人の首を同時に斬らないと倒すことができない鬼。一時は全員が戦闘不能になるが、満身創痍になりながらも食らいつき同時に首を斬ることに成功。 |
半天狗 (上弦の肆) | 自らは逃げに徹し、生み出した分裂の鬼で戦う鬼。分身を恋柱・甘露寺に託し、何とか本体を見つけ出し、甘露寺がダウンする前に倒すことに成功。 |
猗窩座 (上弦の参) | 人を食べるよりも、強者との戦いを好む鬼。無限城にて義勇と共に戦い、戦いを通じて透き通る世界を会得して義勇の窮地を救う。 |
鬼舞辻無惨 | 鬼の始祖であり、家族の仇でもある鬼。上弦の鬼とは比べ物にならない強さに一時は瀕死状態となるが、日の呼吸を繰り返し日の出まで留めることに成功。 |
鬼殺隊の中で、炭治郎は最も十二鬼月を討伐に貢献した隊士になります。
猗窩座との戦いの際には、共に戦った義勇からその実力は柱に届くとも評価されていました。
無限城での戦いのときに階級が丙(上から3番目)のため、すぐに柱に就任できるというわけではありませんが、無限城戦で上弦の鬼と無惨の討伐に大きく貢献しており、甲になる可能性は十分あります。
柱になった場合の称号
炭治郎は隊士の中でも珍しく、日の呼吸と水の呼吸という2つの呼吸を使うことができます。
最初に会得したのは水の呼吸でしたが、炭治郎の日輪刀は漆黒であり、水の呼吸が適正ではありません。
日輪刀が黒に染まった場合は日の呼吸の適性があると判断されるため、炭治郎が柱になった場合は「日柱」がふさわしいでしょう。
ちなみに柱は同じ呼吸の人物がなることはありません。すでに水柱には冨岡義勇が就任していますので、炭治郎が水柱となることはないでしょう。
2.我妻善逸
2人目では、普段は頼りなくても戦うと信じられない強さを発揮する善逸です。
6つの型がある雷の呼吸では、基本となる霹靂一閃しか使うことができませんでしたが、派生技を編み出したり、新しく漆ノ型を独自で編み出すなど、戦い方にセンスがあります。
かまぼこ隊の中では唯一、上弦の鬼をたった1人で討伐した人物です。
善逸の主な活躍
では善逸の活躍について見ていきましょう。
舌の鬼 | 響凱が支配していた鼓屋敷に侵入してきた舌が特徴的な鬼。稀血を求めて舌で攻撃してきたところを防ぎ、首を斬って瞬殺。 |
累の兄 | 累の兄の役割を担っている蜘蛛の体をした鬼。毒を食らうものの、雷の呼吸のスピードを生かし、毒が全身に回る前に倒すことに成功。 |
魘夢 (下弦の壱) | 無惨による下弦解体の際に唯一生き残った鬼。夢を見せる血鬼術で眠らせれるが、寝た時の方が本領が発揮されるため、禰豆子や煉獄と共に乗客の守りに徹する。 |
妓夫太郎・堕姫 (上弦の陸) | 2人の首を同時に斬らないと倒すことができない鬼。瓦礫の下敷きになるが、霹靂一閃・神速にて脱出し、堕姫の首を斬ることに大きく貢献。 |
獪岳 (上弦の陸) | 元善逸の兄弟子であった鬼。血鬼術で強化された雷の呼吸で致命傷を負うが、自身が編み出した漆ノ型・火雷神で勝利。 |
鬼舞辻無惨 | 獪岳との戦いで満身創痍だったが、愈史郎の治療によって無惨戦に参戦。戦うことに恐怖を感じながらも、足を酷使して技を出し続け勝利に貢献。 |
善逸は同期組の中で、唯一上弦の鬼を単独で倒した経験がある隊士です。
炭治郎と同じく階級の条件を満たしていませんが、上弦の鬼をたった一人で倒す強さがあれば柱に昇級することは難しくなさそうです。
柱になった場合の称号
善逸が柱になった場合、「鳴柱(なりばしら)」となります。
他の呼吸と違い、雷の呼吸の使い手が柱になった場合は雷柱とはならず、鳴柱となることがファンブックで明らかとなりました。
3.嘴平伊之助
3人目は、負けず嫌いで強い相手と力比べをすることを生きがいにしている伊之助です。
炭治郎や善逸のように育手に鍛錬を受けたのではなく、自分の力だけで全集中の呼吸を会得し、獣の呼吸という呼吸法を編み出しました。
かなり柔軟性が高く、全身の関節を外したり、相手の攻撃から自分の内臓の位置をずらすという普通の人にはまずできないこともやってのけています。
伊之助の主な活躍
では伊之助の活躍について見ていきましょう。
角の鬼 | 響凱が支配していた鼓屋敷に侵入し、額に角がある鬼。恵まれた体格だったが、血鬼術は取得していなかったため、瞬殺する。 |
魘夢 (下弦の壱) | 無惨による下弦解体の際に唯一生き残った鬼。夢を見せる血鬼術で眠らせれるが、禰豆子によって目覚め、炭治郎と協力して首を斬る。 |
妓夫太郎・堕姫 (上弦の陸) | 2人の首を同時に斬らないと倒すことができない鬼。妓夫太郎により致命傷を負うが、柔軟性で危機を回避し、善逸と協力して堕姫の首を斬る。 |
童磨 (上弦の弐) | 母親としのぶの仇でもある鬼。童磨が生み出した氷の分身に苦戦するものの、しのぶの毒により弱体化したところをカナヲと協力して首を斬る。 |
鬼舞辻無惨 | 愈史郎の札を隊士たちに届けて戦況が有利になるが、その後無惨の攻撃を食らい戦闘不能に。その後復帰し、仲間たちの仇を取るため最後まで戦い続けた。 |
伊之助は何度も致命傷を負っていますが、最終決戦後も特に後遺症がなく驚異的な回復力を見せつけました。
炭治郎や善逸同様、階級の条件を満たしていませんが独自で全集中の呼吸を会得していたり、自分の呼吸を生み出したりとポテンシャルは他の同期たちよりもずば抜けています。
柱になった場合の称号
伊之助が使っている獣の呼吸は、伊之助が独自で編み出した呼吸になるため柱になった場合の称号は決まっていません。
伊之助自身は柱になった場合の称号を考えていたようで、候補として「野獣柱(やじゅうばしら)」と「猪柱(いのばしら)」を挙げていました。
伊之助の意見を尊重してあげると、この2つになりそうですね。
4.栗花落カナヲ
4人目は、作中で唯一現役の継子として登場していたカナヲです。
最終選別では、他の同期たちがケガをしたり泥だらけであったにも関わらず、カナヲは汚れ一つなく最終選別を突破しています。
那田蜘蛛山では、隠の指揮も担当していたり、すでに全集中の呼吸・常中も会得しているなど、他の同期たちよりも一歩進んだ強さを持っていました。
カナヲの主な活躍
ではカナヲの活躍について見ていきましょう。
童磨 (上弦の弐) | 姉であるカナエ・しのぶの仇でもある鬼。しのぶの毒で弱体化した際に終ノ型・彼岸朱眼で近づき、伊之助と協力することで首を斬ることに成功。 |
鬼舞辻無惨 | 愈史郎の札で無惨に攻撃をするが、無惨の攻撃で仲間たちは戦闘不能状態に。直撃を避けたものの、無惨の強さに絶望してしまい、動けなかったところを炭治郎により救われる。 |
本当はもっと活躍しているはずですが、戦闘シーンが書かれたのは無限城編からだったのでどんな戦いを経験したのかは分かっていません。
ですが上弦の弐・童磨はカナヲのことを、「しのぶよりも実力があるかもしれない」と評価していました。
満身創痍な状態でも、鬼化した炭治郎の攻撃を潜り抜けることができていたため、柱に就任してもおかしくない実力者であることは確かです。
柱になった場合の称号
カナヲが柱になった場合、「花柱(はなばしら)」となります。
現役の柱の中には花の呼吸を使う隊士はいませんでしたが、以前はカナヲの姉でもある胡蝶カナエが花の呼吸の使い手であり、彼女が柱であったときの称号は花柱となっていました。
禰豆子は柱候補には上がらない?
炭治郎と同じく、禰豆子も十二鬼月との戦いを多く経験しています。
しかし、その時の禰豆子は人間ではなく鬼としての強さを持っていました。
鬼殺隊として認められていたとは言っても、鬼になった故の強さだったため、人間に戻った今は柱候補にはなれないのでは?と思います。
まとめ
鬼殺隊の次期柱候補について考察してみました。まとめると…
・竈門炭治郎:鬼殺隊士の中で最も十二鬼月を討伐している。
・我妻善逸:同期組で唯一、上弦の鬼を1人で倒した経験がある。
・嘴平伊之助:育手なしで呼吸法を取得し、自身の呼吸を生み出していてポテンシャルが高い。
・栗花落カナヲ:唯一の現役の継子で、童磨からも実力を認められている。
時期柱候補として名前が上がりそうなのは、炭治郎や同期である善逸・伊之助・カナヲの4人でした。
柱稽古を終えて、他の隊士たちも協力しながら下弦強さの鬼相手でも討伐できるまでに成長しましたが、無惨戦まで戦えていたのは、柱を除けばこの4人だけでした。
鬼殺隊が解散せず、4人が柱となった姿も見てみたかったですね…!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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