「週刊少年ジャンプ」誌上で行われた人気投票で、第一回は2位(ちなみにその時の1位は竈門炭治郎)、第二回は1位と鬼滅の刃の主要キャラクターの中でも人気のある我妻善逸。
普段は、極度のビビりでヘタレで女好きと、イケメンとは程遠いキャラの善逸ですが、眠ると覚醒し、雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃(へきれきいっせん)という、善逸唯一の剣技を使い、鬼と戦います。
このギャップが、覚醒時のシーンを際立たせ、普段のヘタレを払拭するほどのカッコよさでファンを魅了しています。
さらに、物語が進んでくると、起きた状態でも剣技を出せるようになっていきます。
今回は、その剣技やヘタレシーンなども含め、善逸のかっこいいシーンを時系列(原作漫画)で追ってみます。
我妻善逸のかっこいいシーン
我妻善逸、霹靂一閃初登場のかっこいいシーン(3巻・第23話)
炭治郎の鎹(かすがい)カラスの指令で、二人で向かったのが鼓屋敷。
炭治郎とは二手に分かれて、二手に分かれることに。
炭治郎たちとはぐれてしまった後、善逸と共に行動することになった正一からも、切れ味の鋭いお説教をもらったり…。
それでも一応正一を守りながら、泣き叫んだり、発狂したり、ヘタレ発言の数々を発しながら、鬼から逃げます。
そんな中、鬼が目の前に現れ、いよいよ逃げることもできなくなった時、善逸の中で、恐怖と責任感が頂点にまで達して、気絶からの爆睡状態に。
絶体絶命の時、瞬く間に眠ったままの善逸が攻撃。
初の、霹靂一閃を披露し、見事、鬼の頸を斬り、討伐します。
初めて善逸がタダのヘタレな女好きではないということを知らしめた、重要なシーンでもあり、この一面があるからこそ、様々なヘタレ発言も面白さが倍増するのではないでしょうか。
善逸、間接的に禰豆子を守る(3巻・第25話~4巻・第26話)
鼓屋敷の鬼の討伐を終えた後、伊之助が、鬼の気配を感じ、禰豆子の入った箱に突進してきますが、間一髪、善逸が箱の前に立ちはだかり、「この箱に手出しはさせない 炭治郎の大事なものだ!!」と言って制止します。
伊之助に、箱の中に鬼がいることをわからないのかと窘められますが、「そんなことは最初からわかってる!!」と怒鳴りつけ、
「鬼を連れているのはわかっていた でも炭治郎からは泣きたくなるような優しい音がする 俺が……俺が……直接炭治郎に話を聞く だからお前は………引っこんでろ!!!」と、尚も無抵抗に箱を守り続けます。
意気地なしで、怖がりで痛がりな善逸が、伊之助にいくら挑発されようが痛みつけられようが、一切屈せず、中身のわからない、ただ、炭治郎が命よりも大事なものと言っていた箱を、必死に守る姿がとても男らしくいじらしいです。
中身が禰豆子だということも知らないので、自分の利益など考えずに、真っすぐな気持ちで、自分を犠牲にし人に尽くすことのできる人間だということや、人としての道理も理解できるのだと強く印象づけるシーンです。
ここでは、剣技も使わず、恐怖から眠ることもなく、正気のまま、守り続けたという所も、注目すべきポイントですね。
霹靂一閃六連(4巻・第34話)
緊急指令で、炭治郎・伊之助と3人で、那田蜘蛛山へ向かうことになった善逸。
初っ端から、怖がりからのヘタレ発言で二人に置いていかれる始末笑
そして、この直前のお話で、禰豆子と初対面し、「なんで俺の大切な禰豆子ちゃん持ってってんだ」と、どうしようもない奮起の仕方をして、やっと山に向かって走り出します。
兄蜘蛛鬼と遭遇し、その時点で既に蜘蛛に咬まれていて、四半刻(約30分)で毒が回り、奴隷蜘蛛になると脅される善逸。
そんな極限状態から木に駆け上がると、善逸が、じいちゃんと慕う育手の師範との回想シーンに。
髪色エピソードからの、蜘蛛のカサカサ音で正気に戻るも、毒が回ってきたのか、髪がごっそり抜け落ち、ショックで失神。
そこから善逸の真骨頂、快進撃が始まります。
雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃を、一つの技しか使えないと見くびられるも、じいちゃんに言われた「一つのことを極めろ」と思い返す善逸。
兄蜘蛛鬼と、多数の奴隷蜘蛛を相手にしたことから、初めは悔しくも届かなかった霹靂一閃を六連続で放ちます。
見事、兄蜘蛛鬼の頸を斬り、倒しました。
大好きな師範の教えを思い出し、壱の型の、直線状に突進するという欠点を六連続でおこなうということにより克服、進化させた善逸のかっこいい技です。
その後、遊郭編では、上弦の陸 堕姫・妓夫太郎との戦いの中で、八連や神速とさらに進化した技を披露しています。
善逸、禰豆子を守る※爆睡バージョン(7巻・第60話)
無限列車の乗客を守るために鬼と戦っていた禰豆子が、鬼の触手に手足を拘束され、身動きが取れずピンチに…
すぐさま善逸が霹靂一閃 六連で応戦し、駆けつけ助け出します。
助けた後のセリフもかっこいいのですが、なんとこの時はまだ夢の中の寝言というオチ。
鼻ちょうちんをプピーと膨らませて、台無しにするところも何とも善逸らしいオチです。
漆の型・火雷神(ほのいかづちのかみ)(17巻・第145~146話)
元兄弟子獪岳は、人間の力の限界を感じ、鬼になってしまいます。
そのことに責任を感じたじいちゃん(育手の師範)は、介錯も付けずに自害してしまいます。
その知らせの手紙を受け取った善逸は、「やるべきこと やらなくちゃいけないことがはっきりした」「これは絶対に俺がやらなきゃ駄目なんだ」と覚悟を決め、ヘタレを封印、岩柱悲鳴嶼行冥の修行に励みます。
鬼舞辻無惨を追って入った無限城で、獪岳と再会した善逸ですが、お前を兄弟子とは思わないと軽蔑の眼差しと共に突っぱねます。
数々の師匠や善逸に対する暴言を吐き続ける獪岳、そんな中でも、一時は、ひたむきに努力をし背中を見てきた獪岳を特別で大切な人だったと回想する善逸。
そして、雷の呼吸 漆の型 火雷神で、獪岳の頸を斬り、倒します。
師匠が、善逸にだけ贔屓し教えなかったと咎める獪岳に、「これは俺が考えた 俺だけの型 この型で いつかアンタと肩を並べて戦いたかった」と言う善逸は、悲壮感を漂わせていますが、オリジナルの技を鍛錬の中で編み出した善逸に、男としての成長を感じるシーンです。
このシーンは、起きたままの状態で戦い、剣技を出しています。
成長し強くなった善逸を間近に感じるシーンでもあります。
まとめ
こちらの記事では、鬼滅の刃の人気キャラクター、我妻善逸のかっこいいシーンをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
極度のビビりでヘタレだけど、物語が進むのと同時に少しずつ、眠らなくても剣技を出せるようになったり、悲しい出来事などを克服して、心も身体も強い剣士としての成長も見られました。
かっこいいだけじゃなく、善逸には、優しいところや面白いところや、可愛いところ、まだまだ沢山の魅力があります。
けれど、ダメなところを含めて、人ってそんなところあるよねと思えたり…どこか共感できたりしませんか?
そんな憎めないキャラの善逸と出会える鬼滅の刃を、原作漫画やアニメなどで、ぜひ楽しんでみてください。
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