鬼殺隊には、鬼と戦うために隊士たちはみな全集中の呼吸の習得が必須となっています。
日の呼吸も数ある呼吸の中の1つで、一番初めに誕生した「始まりの呼吸」です。
最強の呼吸とも言われる日の呼吸ですが、ある事件がきっかけで鬼殺隊からは使い手がすべて死亡してしまいました。
しかし竈門家に代々受け継がれる「神楽」として伝わっており、竈門家の長男である炭治郎が累との戦いで全集中の呼吸として合わせたことで復活することになったのです。
炭治郎たちが受け継いだ神楽では型は12個とされていましたが、日の呼吸の型は13まであるという事が判明しました。
今回の記事では、日の呼吸の13の型は何を意味していたのかについて解説していきます。
- 日の呼吸とは?
- 日の呼吸にはどんな型があるの?
- 日の呼吸の13の型は何だったの?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
日の呼吸とは
日の呼吸は始まりの呼吸とも呼ばれており、五大流派とされている炎・水・雷・風・岩は日の呼吸から派生したものになります。
無惨を追い詰めた最強の剣士である継国縁壱が使用していた呼吸であり、縁壱が当時の隊士たちに合った呼吸法を指導したことで、色々な呼吸法が生まれていったのです。
しかし日の呼吸は鬼殺隊内ではほとんど情報がなく、鬼殺隊最強の柱たちでさえ日の呼吸について知りませんでした。
そんな中、日の呼吸について知っていたのは代々炎柱を輩出し、自身も過去に柱を務めていた煉獄槇寿郎でした。
煉獄家が代々手記として残していたものに日の呼吸についての記述があり、槇寿郎はその手記を読んでいたため日の呼吸を知っていたのです。
無惨や黒死某によって継承が途絶える
こんなにすごい呼吸であるにも関わらず、鬼殺隊内には全く記録として残ってない日の呼吸。
日の呼吸の記録が残されていないのは、無惨や黒死牟が日の呼吸を使う人物を皆殺しにしたからです。
無惨を圧倒した縁壱
戦国時代に無惨は縁壱と交戦したものの、無惨は縁壱に傷一つ付けることはできずに敗北します。
このことが無惨のトラウマとなり、縁壱だけではなく、日の呼吸も恐れるようになりました。
そして無惨は、元鬼殺隊であり縁壱の双子の兄である黒死牟に「日の呼吸を使う剣士の抹殺」を命じたのです。
黒死牟は元鬼殺隊でしたので剣士たちの情報も知っており、日の呼吸を使う剣士たちを殺しました。
そのため、日の呼吸についての記録は鬼殺隊内に残っていなかったのです。
黒死牟は鬼になったときに、無惨への忠誠として当時のお館様の首を献上しました。戦国時代に鬼殺隊は数々の困難にぶつかり、一度は壊滅寸前の状態にまでなってしまったようです。そのため日の呼吸の継承も途絶えてしまったのでしょう…。
竈門家に「ヒノカミ神楽」として伝わる
鬼殺隊では日の呼吸について記録が残っていませんでしたが、鬼殺隊とは一切関係ない炭焼きの家系であった竈門家に伝わっていたのです。
名称は日の呼吸ではなく「ヒノカミ神楽」と変わっており、新年の始まりに1年間の無病息災を祈る舞として受け継がれていました。
日の呼吸として伝わると、その情報を聞きつけた無惨によって危険が及ぶかもしれないと考え、ヒノカミ神楽と呼ばれるようになったと考えられます。
炭治郎の祖先・炭吉が継承することを誓う
炭治郎の祖先である炭吉は、妻のすやこが臨月の時に鬼に襲われます。
その時に2人とおなかの子を助けてくれたのが縁壱でした。
このことがきっかけになり、炭吉と縁壱は友人のような関係になったのです。
しばらく会っていなかった2人ですが、無惨を逃がし身内から鬼を出したことで追放された縁壱は炭吉のもとを訪れ、自分の身に起きたことを炭吉に話し始めました。
縁壱は自分のことを「何の価値もない男」と卑下し、炭吉はその壮絶な内容についてかける言葉が見つかりませんでした。
その後縁壱は竈門家にしばらく滞在し、すやこの頼みで日の呼吸の型を披露。
すべての型を見せると、縁壱は竈門家を離れると告げ、最後に自分がつけていた耳飾りを炭吉に渡します。
炭吉は去ろうとする縁壱に対して、渡された耳飾りと日の呼吸は代々竈門家に伝えていくという約束をしました。
その約束は守られ、炭治郎は唯一の日の呼吸の使い手となったのです。
縁壱への感謝と、縁壱は決して価値のない人ではないという事を証明するために炭吉はこの約束を交わしました。この約束をした後、縁壱が竈門家を訪れることはありませんでしたが、約束はずっと続いていたのです。
日の呼吸の型一覧
始まりの呼吸である日の呼吸も、他の呼吸と同じくいくつかの型が存在しています。
日の呼吸の型を1つずつ見ていきましょう。
壱ノ型・円舞(えんぶ)
美しい円を描くように振り下ろし、強烈な斬撃を放ちます。
日の呼吸の中で炭治郎が初めて使った型で、累が操る強靭な糸を切り裂きました。
弐ノ型・碧羅の天(へきらのてん)
太陽の輪郭のように円を描いて斬りつけます。
列車と融合し、巨大化した魘夢の首を両断しました。
参ノ型・烈日紅鏡(れつじつこうきょう)
∞を描くように、左右対称の鋭い斬撃を放ちます。
堕姫との戦いで、堕姫が操る帯を斬りつけ撃退しました。
肆ノ型・灼骨炎陽(しゃっこつえんよう)
高速回転切りで、渦巻きの炎を生み出すかのように円を描くように振るいます。
斬りつけられた鬼は、焼けるような痛みを感じるようです。
伍ノ型・陽華突(ようかとつ)
空へと飛びあがり、威力を一点に集中させた突き技です。
首を斬るのではなく、相手の動きを止めようとするときに使われます。
陸ノ型・日暈の龍・頭舞い(にちうんのりゅう かぶりまい)
龍が舞うように移動しながら相手に斬りつけます。
炭治郎や義勇が使う水の呼吸の参ノ型・流流舞い(りゅうりゅうまい)に似ています。
漆ノ型・斜陽転身(しゃようてんしん)
空中で斬りつける型で、敵の動きに合わせて相手の攻撃が来るよりも早く斬りこみます。
猗窩座はこの型を使った炭治郎に動きを読まれ、首を斬られました。
捌ノ型・飛輪陽炎(ひりんかげろう)
まるで刀身が伸びたかのように相手に錯覚させ、攻撃範囲を悟らせずに斬りこみます。
刀身が近くに来るまで攻撃範囲が読めないため、よほどの反応速度がない限り避けるのは困難です。
玖ノ型・輝輝恩光(ききおんこう)
強い踏み込みと、素早い振り抜きが特徴な型です。
無惨を前にして立ちすくんでいたカナヲを救出する際に使用しました。
拾ノ型・火車(かしゃ)
相手の上を飛び越えて、回転しつつ背後から斬りこむ型です。
堕姫や猗窩座の背後に回り、あと一歩のところまで追い詰めました。
拾壱ノ型・幻日虹(げんにちこう)
高速の移動で相手の攻撃を回避する技です。
視覚が優れた相手であればあるほど残像をとらえてしまうので、この型で何度も上弦の鬼たちの攻撃を回避しています。
拾弐型・炎舞(えんぶ)
振り下ろした後に、すぐさま振り上げ高速の連撃になる型です。
1度目の攻撃を躱されても2度目の攻撃で立て直すことが可能です。
日の呼吸の13の型は何を意味している?
炭治郎がヒノカミ神楽として知っていた型は全部で12個でした。
しかし、実は日の呼吸には十三の型が存在するという事が判明しました!
炭治郎が知らなかった十三の型は、壱から拾弐まである型を連続して出すことで完成する型だったのです。
無惨との戦いでは、型の順番は固定されていなかったので壱から順番に出さなければいけないというわけではなさそうです。
ただし型が一度途切れてしまうと十三の型とはならないため、日の呼吸を出し続ける体力と相手の攻撃を躱すことができる身体能力が必須となっており、かなり難易度が高い型となっています。
壱から拾弐までの型にはすべて名前がついていますが、十三の型には名前がついておらず、連載が終了した現在も不明のままとなっています。
13の型を突き詰めたのは煉獄千寿郎
炭治郎に日の呼吸の十三の型について知らせたのは、煉獄杏寿郎の弟である千寿郎でした。
無限列車での戦いを終えた後、炭治郎は杏寿郎から頼まれていた家族への遺言を伝えるために煉獄家を訪れます。
そこで2人は出会い仲良くなり、手紙を交換するほどの仲になりました。
このことがきっかけとなり、千寿郎は歴代炎柱が残していた手記から日の呼吸について調べてくれていたのです。
13の型の名前は「鬼滅の刃」?
十三の型の名前はないとお伝えしましたが、ファンの間では色々と考察されています。
鬼滅の刃のタイトルのロゴに注目すると、タイトルの周りを赤い円で囲んでいるようなデザインになっていますよね。
そしてこの赤い円は、どことなく炭治郎が日の呼吸を使った時に現れるエフェクトと似ています。
この赤い円が日の呼吸の型を繰り返していると意味しており、中心に書かれたタイトルである「鬼滅の刃」が十三の型なのでは?という考察が多かったです。
まとめ
日の呼吸の13の型について解説しました。まとめると…
・炭治郎は日の呼吸の型は12個であると伝えられていた
・日の呼吸には十三の型があると突き止めたのは千寿郎
・日の呼吸の壱~拾弐の型を連続して出し続けることで、十三の型となる
・技を出す順番は決まっていないが、攻撃が途絶えてしまうとやり直しとなる
・十三の型の名前は不明だが、ファンからは「鬼滅の刃」なのでは?と考察されている。
縁壱も炭治郎も無惨との戦いの中で、日の呼吸の十三の型にたどり着きました。
無惨を倒すことが自分の使命だと思っていた縁壱が残した型で無惨を倒すことができ、人の想いの強さが良く分かりますよね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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