鬼の出没がぱたりと止んだタイミングで、鬼殺隊の隊士たちの実力を底上げするために行われた柱稽古。
名前の通り、柱たちが一般隊士たちに稽古をつけるという内容です。
普段は任務が忙しくて、隊士たちの面倒を見る余裕がない柱から直接指導してもらえるとのことで、炭治郎は大興奮していました。(善逸は冷めた様子でしたが…)
柱たちは、隊士たちの実力向上を目的とするだけでなく、柱合会議で明らかになった痣の発現条件をクリアするという目的もありました。
しかしこの柱稽古には、ある事情があって不参加だった柱がいます。
今回の記事では、柱稽古に不参加だった柱と、不参加だった理由について解説します。
- 柱稽古に不参加だった柱は誰?
- 不参加だった理由とは?
- 途中参加した柱はいるの?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
柱稽古とは
岩柱・悲鳴嶼行冥が柱合会議で提案し、柱稽古は実現しました。
前々から「一般隊士たちの質が下がっている」と柱たちは問題視しており、鬼の出現情報がピタリと止んだタイミングで柱稽古は実施されました。
柱稽古の目的は、下記のような目的があります。
- 柱たちが一般隊士に稽古をつけ、鬼殺隊全体の能力を向上させる
- まだ痣を発現させていない柱たちは、一般隊士たちと訓練を行い、痣を発現させる条件を満たすように努める
- 痣を発現させた柱は、その状態を維持できるようにする
柱稽古は隊士たちが血反吐を吐くレベルの厳しい内容になっていたので、一般隊士たちの質はかなり向上しました。
さらに単独ではなく集団で戦うすべも身に着けることができたため、下弦の力を持っている鬼であっても、集団で戦えば一般隊士たちだけで太刀打ちできるまでに成長しました。
柱たちも無惨や上弦の鬼との戦いに備え、連携して戦えるようにしていたみたいです。無惨戦では柱たちの共闘がかっこよかったですよね。
柱稽古の内容
先ほど解説した通り、柱稽古は一般隊士たちの能力向上が目的の1つになっています。
そのため、どのように稽古を進めていけば、隊士たちが効率よく成長できるかを考えられて稽古の内容や順番が決められています。
1.基礎体力向上稽古
まず初めに行われた稽古が、基礎体力向上を目的とした稽古です。
こちらの稽古は、元音柱・宇髄天元が担当しています。
森の中を走りながら上り下りを繰り返して体力を挙げるといった内容で、山道をひたすら走るというシンプルな稽古ですね。
休憩は宇髄が許したタイミングのみでとることができ、勝手に休んでいると、宇髄から竹刀で容赦なく叩かれてしまいます。
一番初めの稽古だったこともあり、大勢の隊士が参加していたため、宇髄の3人の嫁たちも食事などのサポート要員として稽古に参加していました。
宇髄から直接合格をもらうことで、次の訓練に進むことができます。
2.高速移動稽古
次に行われた稽古が、高速移動稽古です。
霞柱・時透無一郎が担当しており、無一郎が所有している屋敷で行われました。
無一郎を相手に打ち込みを行い、無一郎が得意としている剣術の歩法を習得します。
炭治郎は無一郎に言われた通りの動きができるようになり、なんと5日という速さで合格しました。
しかし覚えが悪いといつまでも合格をもらうことはできず、無一郎から冷たい態度を取られてしまうので、心も打ちのめされそうですね…。
3.地獄の柔軟
3番目に行われた稽古が、地獄の柔軟です。
恋柱・甘露寺蜜璃が担当しており、甘露寺が所有している屋敷で行われました。
動きやすい服装(新体操で着るレオタードのような服)に着替え、音楽に合わせて踊ります。
内容自体はあまりきつそうではありませんが、体が硬い隊士相手には甘露寺が力技で柔軟を行うというかなりきつい内容になっています…。
あまりの痛さに震える隊士や、肩を震わせる隊士の姿もありました。
4.太刀筋矯正稽古
4番目に行われた稽古が、太刀筋矯正稽古です。
蛇柱・伊黒小芭内が担当しており、伊黒の屋敷で行われました。
障害物を避けて伊黒に打ち込むという稽古でしたが、なんとその障害物になっていたのは縄で縛られていた隊士たち。
伊黒が言うには、覚えが悪くてイライラしたから縛って障害物にしたとのことです。
障害物(隊士)を避けて攻撃しようとしますが、その時の隊士たちの顔や心の叫びが聞こえてしまい、精神が抉られる稽古になっています。
5.無限打ち込み稽古
5番目に行われた稽古が、無限打ち込み稽古です。
風柱・不死川実弥が担当しており、不死川の屋敷で行われました。
隊士たちが全員で不死川1人を相手に攻撃をし続け、不死川は攻撃を避けながら隊士たちを返り討ちにするということを繰り返し、お互いの持久力向上を目的としています。
内容は単純ですが、反吐をぶちまけて失神しない限り休憩がもらえないというかなり過酷な稽古です。
ここまで何とか頑張って進んでいた善逸も、あまりの辛さに稽古から逃げ出していました。
6.筋力強化稽古
6番目に行われた稽古が、筋力強化稽古です。
柱稽古の発案者である岩柱・悲鳴嶼行冥が担当しており、山奥で行われました。
足腰と重心を鍛えて体を安定させることを目的としており、悲鳴嶼から出された2つの課題を成功させることができれば合格となります。
1.冷たい滝に打たれながら約2時間耐える
2.丸太を3本担ぎ、自分よりも大きい岩を一町先まで押す(一町≒109メートル)
シンプルではあるものの過酷であることは担当の悲鳴嶼が一番分かっており、この稽古は強制ではなく、辞めたい人はいつでも辞めていいという条件がありました。
作中では、悲鳴嶼の稽古を合格したのは炭治郎たった1人でした。伊之助や善逸もいいところまでは行きましたが、その後に無惨の襲撃にあったため、稽古は終了となり最終決戦へと進むことになります。
柱稽古に不参加だった二人の柱
柱稽古の内容について解説しましたが、2人の柱が稽古に参加していません。
実はこの2人はある理由があって、柱稽古を参加しませんでした。
その理由とは何だったのでしょうか?
胡蝶しのぶ
柱稽古に参加しなかった柱の1人目は、胡蝶しのぶです。
しのぶは柱の中でも珍しく、継子がいますが柱稽古には参加しませんでした。(カナヲ以外にも継子はいたが、みんな鬼に殺されてしまった)
伊之助や善逸の全集中常中の会得にも一役買っていて、物事を教えるのは得意そうであるにも関わらず、なぜしのぶは柱稽古に参加しなかったのでしょうか?
無惨戦に向けて、薬の開発を進めていた
しのぶが柱稽古に参加しなかったのは、薬の開発を進めるためでした。
産屋敷耀哉が鬼である珠世を屋敷に招き、しのぶと薬の共同研究をすることになったからです。
しのぶは家族を鬼によって殺されているため、初めは珠世のことをよく思っていませんでした。
しかし、研究を進めていくうちに、珠世は他の鬼とは違う善良な鬼であるということに気づき、人として見ることができるようになりました。
最終決戦では、しのぶと珠世が開発した薬が勝利に大きく貢献する結果となっています。
冨岡義勇
柱稽古に参加しなかった2人目の柱は、冨岡義勇です。
冨岡は柱の中でも古参の方で、最も多くの隊士たちが使っている呼吸である水の呼吸を使っています。
隊士たちの力を上げるには稽古に参加不可欠だと思われますが、なぜ冨岡は稽古に参加しなかったのでしょうか?
自分を柱にふさわしい人物だと思っていなかった
冨岡は自分のことを柱にふさわしい人物ではないと思っており、他の柱たちに対して自分は柱稽古には参加しないと話していました。
実は冨岡は最終選別では鬼を1体も倒しておらず途中で意識を失ってしまい、気づいた時には最終選別は終了しており、鬼殺隊に入隊することになったのです。
冨岡の親友である錆兎が多くの人を助け鬼と戦い、命を落としたのに何もしなかった自分が生き残って柱になるということに負い目を感じており、柱稽古への参加を拒否しました。
炭治郎の説得により、途中から稽古に参加
産屋敷が炭治郎に向けて、冨岡のことを気にかけてほしいというお願いをしました。
炭治郎はすぐに行動に移し、冨岡のもとに通い詰めた結果冨岡は根負けして参加しなかった理由を説明します。
それでも炭治郎が説得を続けた結果、錆兎からの言葉を思い出し、冨岡は柱稽古に参加することを決意しました。
すでに稽古は始まっていたため、冨岡は最終稽古を担当することになりました。
しかし、最終稽古が描かれる前に最終決戦が始まってしまったため、どのような稽古内容であったのか詳細は分かっていません。
小説版のエピソードで柱稽古に触れていますが、その内容から今までの稽古の成果を冨岡に対して示すといった内容であったと推測できます。
まとめ
柱稽古に不参加だった柱と、その理由について解説しました。まとめると…
虫柱・胡蝶しのぶ
→最終決戦に向けた薬の開発を珠世と進める必要があったため
水柱・冨岡義勇
→自分が柱にふさわしい人物でないと思っていたため不参加
しかし炭治郎の説得により途中から柱稽古に参加し、最終稽古を担当する
参加しなかったのは胡蝶しのぶ、途中参加となったのは冨岡義勇でした。
もしこの2人が柱稽古に参加していたら、さらに稽古の内容は充実していたものになっていたでしょう。
特にしのぶは人に教えるのが上手いので、隊士たちのやる気もそがないように教えてくれそうですよね。
冨岡は口下手なので、隊士たちが困惑しながら稽古をつけてもらう姿が想像できます(笑)。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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