鬼殺隊士たちは、人間の力をはるかに超えた鬼を倒すために身体能力を飛躍的に向上させる為に「全集中の呼吸」という呼吸法を使います。(ごく稀に使用しない隊士もいますが)
全集中の呼吸はいくつか流派があり、多くの隊士たちは育手に教わった呼吸法を会得します。
炭治郎や善逸も、育手が極めた呼吸法をそれぞれ教わり自分たちのものにしました。
今回の記事では、蟲柱・胡蝶しのぶが生み出した蟲の呼吸について詳しく解説してきます!
- 蟲の呼吸はどんな特徴がある?
- 型はいくつまであるの?
- 他に蟲の呼吸を使っている隊士はいるの?
などが気になった人は、是非この記事を読んでみてください。
胡蝶しのぶが使う呼吸とは?
蟲柱・胡蝶しのぶが使うのは蟲の呼吸という呼吸法です。
基本の呼吸の1つである水の呼吸から派生した花の呼吸のさらに派生の呼吸であり、しのぶが独自で編み出した呼吸法のため他に蟲の呼吸を使っている隊士は作中には登場しません。
しのぶは他の隊士たちに比べて体が小さかったため、鬼の首を斬ることができませんでした。
それでも鬼と戦うために藤の花の毒について研究を行い、その毒を打ち込んで鬼を倒すという他の呼吸とは全く異なる戦い方を生み出すことに成功したのです。
突きに特化しており毒を鬼に打ち込む
蟲の呼吸は鬼の首を斬るのではなく、鬼の体に毒を注入して倒すことを前提としています。
毒を注入するという戦法を活かすために、蟲の呼吸は全てが突きに特化した技になります。
最大限に能力を生かすためには素早い体捌きが必須であり、しのぶは体術と刺突の訓練を欠かさずに行っていたようです。
毒の調合は毎回変えている
鬼を倒すことができる毒ですが、鬼は情報共有の能力がすさまじいため1つの毒を使っていると当然その対策をされて、倒すことができなくなっています。
その為、しのぶは相手によって毒の調合を変えており戦っているのです。
高い身体能力だけでなく、毒を調合するための知識も不可欠になるのでしのぶにしか使えない呼吸法ですね。
毒の調合は刀を鞘に入れたタイミングで行っています。調合を変える仕組みはとても複雑な作りになっているため、しのぶ本人としのぶの刀を作った鉄地河原鉄珍(てっちかわはらてっちん)しか分かりません。
蟲の呼吸の技一覧
蟲の呼吸には4つの技があります。
他の呼吸とは違い、「〇〇ノ型」ではなく「〇〇ノ舞」という呼び方になっているので、さっそく1つずつ見ていきましょう!
蝶ノ舞 戯れ(ちょうのまい たわむれ)
蝶が舞うかのように身軽に動き、相手が目で追えないほどの速さで体に毒の刃を複数突き刺します。
那田蜘蛛山編で累の姉相手に、蟲の呼吸で初めて使われた技です。
毒を注入された直後は首を斬られていないことに安心していましたが、しばらくすると毒が体に回り、そのまま死亡しました。
蜂牙ノ舞 真靡き(ほうがのまい まなびき)
相手に不意打ちをかけて一突きする技です。
上弦の弐である童磨も不意打ちを食らい、防ぐことができないほどの速さであることが分かります。
蜻蛉ノ舞 複眼六角(せいれいのまい ふくがんろっかく)
相手に大量の毒を打ち込みことができる六連撃の技です。
蟲の呼吸の中でこの技が一番毒を打ち込みことが可能となっています。
ちなみに蜻蛉はトンボに似たカゲロウという虫を意味します。
蜈蚣ノ舞 百足蛇腹(ごこうのまい ひゃくそくじゃばら)
地面を抉るほど強く踏み込み、四方八方にうねり相手をかく乱させた隙に刃を穿ちます。
しのぶの体重は37キロととても軽いですが、技を使い踏み込んだ際には橋が割れており、どれほど強く踏み込んでいるのかが分かります。
ちなみに蜈蚣はムカデとも読みます。
斬られた鬼たちは感じたことのない痛みだったと証言
蟲の呼吸は、全集中の呼吸の中で唯一鬼の首を斬らずに鬼を倒すことができる呼吸です。
その為鬼たちも、攻撃を受けても首を斬られていないからと安心してしまうものが多かったみたいです。
しかし毒を注入されてしばらく経つと、鬼も感じたことのない痛みを感じるとのこと。
首を落とされると体が消滅して死亡しますが、毒を食らうとしばらく苦しみ続け、死ぬまでには時間がかかるのでそのことを知った時の絶望は鬼とは言え辛かったようです。(一番毒を食らったはずの童磨は笑顔ですが…)
まとめ
胡蝶しのぶが使う蟲の呼吸について解説しました。
鬼は日輪刀で首を斬らないと倒せないとされていたのに、諦めずに鬼を倒す毒を研究し、それを活かすために自分で呼吸まで編み出してしまうなんてしのぶは本当に努力を惜しまない人だなと思いました。
アニメでは蝶ノ舞・戯れは幻術と思わせる程美しい演出になっていたので、他の技もアニメではどのように描かれるのかが楽しみです!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
関連記事