【鬼滅の刃】不死川玄弥の生涯。兄を想い鬼殺の道を志した少年の最期とは※

キャラクター

炭治郎の同期であり、登場する鬼殺隊の隊士の中で唯一全集中の呼吸を使うことができない不死川玄弥。

兄である不死川実弥と会って話したいという想いだけで、全集中の呼吸を使えないというハンデを乗り越えて鬼殺隊の一員になりました。

自分の弱さを嘆き、焦りを感じていた玄弥でしたが、最期は最も大切な兄・実弥を守る為に上弦の壱と戦います。

そこで今回の記事では、不死川玄弥の生涯について解説していこうと思います。

  • 不死川玄弥とは?
  • 玄弥の過去とは?
  • 玄弥はどんな最期を迎えたの?

などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

不死川玄弥とは

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

不死川玄弥は炭治郎と同期で、風柱の不死川実弥の弟です。

兄の実弥が鬼殺隊にいることを知り、実弥を追って鬼殺の道へ進みました。

癇癪を起こしてしまうこともあり、最終選別を突破した後には案内役であった産屋敷かなたに暴力を振るうことも。(その後に玄弥はかなたに謝っていて、2人は和解済み)

全集中の呼吸が使えず隊士として成長できないという焦りから、癇癪を起こしてしまうようで、本人も自覚があるみたいです。

呼吸が使えないため、日輪刀とは別に銃も武器として使用していています。

鬼喰いで一時的に鬼の体質になる

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

兄を追って鬼殺隊を目指したものの、玄弥は全集中の呼吸を使うことができませんでした。

鬼と戦うために会得必須である呼吸が使えなかった玄弥は、精神的に追い詰められてしまい、強くなりたいという思いから鬼を食べたことで、自分の特異体質に気付いたのです。

鬼喰いをすることで一時的に鬼と同じ体質になり、鬼のような強さや再生能力を発揮します。

見た目にも変化があり、刀鍛冶の里で半天狗の分身である哀絶を喰った時には瞳の色が変わり、鬼のように鋭い牙が生えていました。

鬼喰いをすることで理性が下がってしまうというデメリットもあります。

体にも影響があるようで、玄弥は定期的に蝶屋敷に通い胡蝶しのぶの検診を受けているようです。しのぶは玄弥の鬼喰いを良く思っていないようで、検診のたびに説教を受けている様子でした。

岩柱・悲鳴嶼行冥の弟子

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

鬼喰いをしていたことで暴走していた玄弥を悲鳴嶼が見つけ、悲鳴嶼は玄弥に鬼殺隊を辞めるように言いましたが、玄弥は鬼殺隊を辞めませんでした。

この出会いをきっかけに、玄弥は悲鳴嶼の元で修業して強くなろうと思い継子にして欲しいと頼みましたが、悲鳴嶼は呼吸を使えない玄弥を継子にはできないと断ります。

しかし断られても玄弥は諦めず、何度も悲鳴嶼に頼み込んだことで、継子ではなく弟子として迎え入れてもらったのです。

悲鳴嶼は稽古をつけるのがあまり上手ではありませんでしたが、玄弥は悲鳴嶼が行っている稽古を見て技を盗み、自分の稽古に生かしていました。

実弥とのことも知っていて、柱稽古が実施された時は実弥に近づかないように悲鳴嶼から助言するなど気にかけてもらっていたようです。

不死川玄弥の過去

実弥の弟で実弥を追って鬼殺隊となった玄弥ですが、なぜ2人は別々に生活していて、共に鬼殺隊になったのでしょうか。

それは2人の過去が大きく関係しているので、玄弥の過去について詳しく見ていきましょう。

父親が刺殺される

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

不死川家は7人兄弟で、父親は母親や子供に暴力を振るうろくでなしでした。

働かない父親の代わりに母が働き、玄弥は母親が寝ている姿を見たことが無いというほど。

しかしある日、他者にも恨みを買っていた父親が他人に刺されて死亡してしまいます。

兄の実弥は今まで以上に母親を支え、働き、兄弟の世話をするようになりました。

そんな実弥を玄弥は心配し、実弥と共に自分も家族を支えていこうと強く思うようになります。

鬼が家に侵入し、兄妹が殺される

貧乏だった不死川家でしたが、家族全員で幸せに暮らしていました。

ある日、母親の帰りが遅いことを心配した実弥は、1人で母を探しに行きます。

玄弥は他の兄妹たちと共に2人の帰りを待っていましたが、まだ幼い兄弟たちは心配からか、不安を募らせていきました。

すると、家の扉が叩かれ、兄妹たちは母が帰ってきたと大喜びしますが、玄弥は嫌な予感がして兄妹を呼び止めますが、制止を聞かずに兄妹たちは扉に駆け寄ります。

扉を叩いた正体は鬼であり、鬼は扉を壊して家の中へ侵入してすぐに兄妹たちを殺したのです。

鬼が玄弥に飛びかかろうとしましたが、戻ってきた実弥が鉈を持って鬼に飛びかかり、鬼と共に家の外へと飛び出していきました。

鬼の正体が母と判明し、実弥を責めてしまう

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

実弥が鬼と交戦している隙に、玄弥は兄妹たちを助けるために医者を呼びに行きます。

そして夜が明け、実弥の元へ駆けつけた玄弥でしたが、そこにいたのは血まみれの鉈を持った実弥と動かなくなった母の姿でした。

家族を襲った鬼の正体は母であり、夜で姿が見えなかったため、兄妹を襲ったのが母だと2人は気付かなかったのです。

玄弥は兄が母を殺したと思ってしまい、玄弥を守る為に戦ってくれた実弥を責めてしまいます。

何でだよ!!何でだよ!!
何で母ちゃんを殺したんだよ!!うわあああ
人殺し!!人殺し―――っ!

©吾峠呼世晴/集英社 コミック13巻

このことがきっかけとなり、実弥は実弥を置いて1人で鬼と戦い、のちに鬼殺隊の柱にまで上り詰めました。

玄弥はこの時に実弥を傷つけてしまったことを謝りたく、実弥が鬼殺隊にいることを知り、実弥を追って鬼殺隊に入ったのです。

不死川玄弥の生涯

母が鬼にされ、鬼となった母に兄妹を殺された玄弥。

実弥を傷つけたことを謝りたく、実弥がいる鬼殺隊への入隊を目指した玄弥でしたが、その道のりは過酷で辛いものでした。

鬼殺隊となってからの玄弥の生涯について見ていきましょう。

最終選別を突破

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

育手がいたかは判明していませんが、玄弥は鬼喰いの能力を使って最終選別を突破。

早く強くなりたいという焦りから、玄弥は支給されたばかりの鎹鴉を追い払ったり、案内役であった産屋敷かなたに暴力を振るってしまいます。

見かねた炭治郎によって腕を折られ、その場は何とか収まりましたが、玄弥は不満そうな表情を浮かべたまま最終選別を後にしました。

刀鍛冶の里で炭治郎と共闘する

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

出会いが最悪であった炭治郎ですが、刀鍛冶の里にある秘湯で再会します。

炭治郎に名前を呼ばれ、すぐさま「死ね!」と返した玄弥でしたが、炭治郎は気にせずに温泉に入り玄弥に話しかけ続けました。

グイグイ来る炭治郎を拒絶した玄弥でしたが、冷たい態度を取っても炭治郎は気にする様子はなく、まるで友達のように接してきたのです。

その後、里に上弦の鬼が侵入してしまい、玄弥は上弦の肆・半天狗と戦うことに。

すでに上弦の鬼を倒した経験がある炭治郎に手柄は渡さないと思っていた玄弥でしたが、炭治郎が自分に対して協力的であることに困惑しつつ、共闘して半天狗を追い詰めます。

その後は甘露寺も戦いに合流し、何とか半天狗を倒すことができました。

共闘がきっかけで炭治郎に心を許した玄弥は、癇癪を起こすことも減り、鬼殺隊になる前のような性格に戻ることができたのです。

柱稽古で実弥と再会する

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

禰豆子が太陽を克服したことで鬼の出現が無くなり、その間に隊士たちの能力向上を目的として柱稽古が行われることに。

もちろん玄弥も柱稽古に参加しましたが、悲鳴嶼からは実弥との接触はしないように言われていました。

ですが柱として戦っている実弥は普段は忙しく、なかなか会える機会が無いため、玄弥は悲鳴嶼の言いつけを破り、実弥の稽古に参加し、休憩の際に実弥に話しかけたのです。

実弥は玄弥に才能が無い、鬼殺隊を辞めろと言いますが、それでも玄弥は諦めません。

何とか実弥に謝ろうとしますが、実弥は背を向けてその場を去ろうとしたときに、玄弥は思わず鬼喰いをしていることを漏らしてしまったのです。

鬼喰いを知った実弥は無言で目潰しを仕掛けますが、炭治郎によって阻止されます。

その後は激昂した実弥が炭治郎と衝突し、実弥を止めようとした隊士たちも加わり乱闘騒ぎとなりました。

やっと実弥に会えた玄弥でしたが、和解することはできなかったのです。

助けてくれた善逸と衝突

炭治郎が玄弥を逃がすときに、真っ先に善逸の名前を呼んだことで、善逸は嫌々ながらも玄弥を実弥から逃がすことに。

暴れまわる実弥を見て、善逸はとっさに玄弥の手を取り距離を取ろうと走り出します。

善逸なりに玄弥に気を使って声をかけましたが、それが玄弥の怒りを買ってしまい、善逸は拳骨で容赦なく殴られていました。

玄弥が実弥を兄として慕っているのが伝わりましたが、さすがに善逸が不憫でしたね…。

悲鳴嶼の柱稽古で炭治郎と再会

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

悲鳴嶼の言いつけを守らず実弥に会いに行ったことが知られ、玄弥はしばらく謹慎となりました。

そしてその後、同じく実弥と接触禁止を言い渡されて悲鳴嶼の柱稽古へと進んだ炭治郎と再会します。

炭治郎が匂いから感じた実弥の本音や、上弦の陸と戦った時の話など、以前の関係からは考えられないほど穏やかな時間を過ごしていました。

呼吸の使えない玄弥ですが、弟子として悲鳴嶼の稽古を受けているため、炭治郎が苦戦していた岩を動かす稽古もクリアしています。

悲鳴嶼や自分のやり方を炭治郎に伝え、そのおかげで炭治郎は無事に岩を押す稽古を突破することができました。

無限城で黒死牟と戦う

©吾峠呼世晴/集英社 コミック19巻

柱稽古の最中、無惨が産屋敷邸を襲撃したことで隊士たちは全員無限城へと落とされます。

玄弥も無限城に落とされた隊士の1人で、実弥や仲間を心配しつつ無惨の姿を探していると、黒死牟と戦っている無一郎の姿を見つけたのです。

黒死牟の強さに圧倒される無一郎を救おうとしましたが、すぐに見つかってしまい胴を両断されてしまい絶体絶命に。

そんな玄弥の元に駆け付けたのは、兄の実弥でした。

お袋にしてやれなかった分も 弟や妹にしてやれなかった分も
お前がお前の女房や子供を幸せにすりゃあ良かっただろうが
そこには絶対に俺が鬼なんか来させねぇから…

©吾峠呼世晴/集英社 コミック19巻

実弥が冷たく当たっていたのも自分を危険から遠ざけるためだったと知った玄弥は、静かに涙を流しました。

最期に実弥に想いを伝える

©吾峠呼世晴/集英社 コミック21巻

その後戦いに悲鳴嶼が合流したものの、それでも黒死牟が優勢なのは変わりませんでした。

戦線離脱していた無一郎と2人で、玄弥は命を懸けて仲間を守る為に最期まで戦うことを誓います。

黒死牟の髪や刀を喰らうことで体を再生させ、玄弥は血鬼術を使い黒死牟の動きを止めることに成功します。

さらに無一郎が赫刀を発現させ、追い打ちをかけるように実弥と悲鳴嶼の攻撃が続いたことでついに黒死牟を倒すことに成功したのです。

しかしもう玄弥には力は残っておらず、鬼化していたものの、もう再生する力は残っていませんでした。

玄弥の身体は少しずつ崩れ始め、実弥は何とか玄弥を助けようと取り乱します。

そんな実弥を見て、玄弥は自分の想いを実弥に伝えました。

兄ちゃん…が…俺を…守ろうと…してくれた…ように…
俺も……兄…ちゃん…を…守り…たかった…
同じ…気持ち…なん…だ… 兄弟…だから…
つらい…思いを…たくさん…した…兄ちゃん…は…幸せに…なって…欲しい…
死なないで…欲しい…
俺の…兄ちゃん…は… この世で…一番…優しい…人…だから…
あり…が…とう…兄…ちゃん…

©吾峠呼世晴/集英社 コミック21巻

最後の最後で玄弥はずっと伝えたかったことを実弥に伝え、鬼喰いをしていた影響なのか、体が崩れ散っていきました。

玄弥自身は生き残ることができませんでしたが、大切な人を守り切って戦いを終えていて、最期はどこか穏やかな表情にも見えました。

現代では実弥の子孫と共に登場

©吾峠呼世晴/集英社 コミック23巻

鬼滅の最終回では、玄弥にそっくりな警察官が登場しています。

さらにその隣には実弥の子孫の姿があり、現代では2人は兄弟ではありませんでした。

大正時代の2人のように顔に傷がありますが、この傷はナイフを振り回す男を取り押さえた際についたようです。

この男を一緒に取り押さえたことがきっかけで2人は意気投合し、それ以降はまるで兄弟のように仲良くなったとのことでした。

まとめ

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

不死川玄弥の生涯について解説しました。

鬼によって家族を殺され、唯一生き残った兄の実弥との関係も壊されてしまった玄弥。

「弱い人が一番可能性を持っている」と言う炭治郎の言葉を信じ、勝つことだけを考えて戦い抜きました。

玄弥の最期の戦いは劇場版で描かれると思うので、辛いですが勇姿をしっかりと映画館で見届けたいですね…!

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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