始まりの呼吸の子孫で、最年少、僅か2か月で柱となった霞柱・時透無一郎。
何事にも無関心で呆然とした印象だった無一郎ですが、記憶を取り戻してからは本来の自分も取り戻していきました。
今回は、無一郎が記憶を取り戻し始めた、本来の無一郎の名言をご紹介したいと思います。
時透無一郎の名言集
邪魔になるからさっさと逃げてくれない?
炭治郎に言われた”人のためにすることは巡り巡って自分のため”という言葉を思い出し、上弦の伍・玉壺の血鬼術に襲われる刀鍛冶の少年・小鉄を助ける無一郎。
口は悪いですが、助ける優先順位は低いと判断し見捨てようとしましたが引き返して小鉄を守る姿に心の変化の兆しが見えるシーンです。
口の悪さは相変わらずですが、戸惑いながらも、無一郎の心の中で何か今までとは違うことが起こり始めているようです。
いやできる、僕はお館様に認められた鬼殺隊霞柱・時透無一郎だから
無一郎は小鉄を助けると、さらに鉄穴森と鋼鐵塚も助けて欲しいと頼まれます。
断ろうとすると、頭の霞が見え隠れし、お館様との記憶を取り戻す無一郎。
柱として、刀鍛冶の里を守れるのか自問自答しますが、お館様に認められた自分を思い返し、助けに向かいました。
無一郎のように、自問自答することで、自分自身を奮い立たせ前を向けることってありますよね。
おい、いい加減にしろよクソ野郎が
鉄穴森と小鉄の仲間である5人の刀鍛冶の遺体をオブジェのように作品などと言って、死者を冒涜するような行為を続ける玉壺に対し、無一郎が放った言葉。
人の気持ちを思いやるということがなかった以前に比べ、小鉄や鉄穴森の気持ちも汲んでの発言に、無一郎の心の変化を感じます。
俺のために刀を作ってくれてありがとう鉄穴森さん
小鉄少年が自分の身の危険を顧みず、無一郎を助けようと必死になる姿を見ているうちに、記憶の霞が晴れ始め、無一郎は記憶を取り戻しました。
そして、玉壺の血鬼術を一刀両断した無一郎は、その刀の切れ味に担当の刀鍛冶・鉄穴森に感謝の意を述べました。
実はこの時の刀は、無一郎の最初の刀鍛冶である鉄井戸さんの書きつけ通りに鉄穴森さんが仕上げたものでした。
以前、刀鍛冶は戦えないと蔑んでいた無一郎からは想像もできないですが、感謝の言葉が口をついて出てきました。
どんなに凄い攻撃も当たらなかったら意味ないでしょ
玉壺との毒舌合戦で、ネチネチと自分の自慢話を繰り広げる玉壺に、無一郎は一言で核心に迫り黙らせました。
醜い醜態を脱皮させ、高慢な態度で接してくる玉壺の鼻をへし折る無一郎の答えが痛快です(笑)
何百年も経ってたらお前の血も細胞も俺の中にはひとかけらも残ってないよ
無限城の中で、無一郎は、上弦の壱・黒死牟と遭遇。
初めて会った黒死牟が、無一郎のことを自分の末裔だとか自分の細胞が増えて残っていたなどと話すのを聞き、すぐさま反論しました。
大事な兄を鬼に奪われ、鬼に対する怒りの気持ちの強い無一郎からしたら、上弦の鬼と血縁など心外以外のなにものでもないでしょう。
死ぬなら役に立ってから死ね!!
黒死牟に柱に刀で胸を串刺しのようにされてしまった無一郎は自力でその刀を抜き、次の戦法を考え抜いていました。
自分の負傷の苦しみなど一切吐露せず、生きて戦える仲間の負担を減らすことを最優先に考えた無一郎。
自分のことより人のことをと考える姿は柱として本当に立派すぎて、まだ14歳なのにと思うと、何だかとても切ないです。
死なせない、貴方はまだ両腕で刀を振れる…!!
共に黒死牟と戦う実弥が反撃を受けるところをすんでのところで実弥を抱え込み助ける無一郎。
仲間に未来を託し、必死にサポートに回っている様子に、自分の残された時間への覚悟も感じられ胸が痛みます。
俺が…何とかしなくちゃ、俺が死ぬ前に
黒死牟の斬撃に、上半身のみの姿となってしまった無一郎!!
そんな中でも共に戦う実弥と行冥を助けようと必死に模索していました。
次の技が来ることを肌で感じた無一郎は渾身の力を振り絞って、黒死牟に突き刺している自分の日輪刀を握り締めます。
すると刃が赤くなり…。
最期の力を振り絞り、無一郎は日輪刀を赤く染め、その刃から黒死牟に内臓を灼かれるような激痛を与え、討伐へ導くことができました。
僕は幸せになる為に生まれてきたんだ
上弦の壱・黒死牟を討伐へと導いた無一郎は力尽き、黄泉の世界へ。
そこには死別した兄・有一郎が無一郎を追い返そうと迎えに来ていました。
こんなところで死ぬなんて、何の為に生まれたのかわからないじゃないかと問い詰める有一郎に対し、無一郎がはっきりと答えました。
無一郎は、家族4人で暮らしていた時も、有一郎が亡くなって一人になってつらいことも沢山ある中、また仲間ができて、数えきれないほど幸せを感じる瞬間があったと話しました。
”有一郎にだけは無駄死になどと言われたくない”と泣く無一郎に、有一郎も、”無一郎だけには死んでほしくなかった”と本音を話し、抱き合って和解。
最後の最後ですが、二人の心がやっと通じ合い、お互いに素直になることができました。
有一郎の命を奪った鬼に対する怒りから柱まで上り詰めた無一郎が記憶を取り戻し、また笑顔になれる仲間ができ、そして兄・有一郎とも分かり合うことができ、本当に良かったです。
まとめ
今回は、無一郎が記憶を取り戻し始めた、本来の無一郎の名言をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
霞が晴れ、記憶を取り戻した無一郎は口調は和らいだものの、ユーモアのある毒舌は健在で時々登場していましたね。
言葉選びのうまさから、頭の回転の速さを感じます。
自分のことより、仲間や同じ柱のことを優先に前へ前へと進む姿には感心しますが、同時に胸が痛むシーンも多く、無一郎の年齢を考えるととてもつらいです。
仲間のために命を落としたことですら、幸せになるための選択を自らがしただなんて…。
しかし、最期の瞬間の、無一郎の”幸せな瞬間が数えきれないほどあった”という告白で、少しほっと胸をなでおろすような気持ちになります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
引き続き鬼滅の刃をお楽しみください。
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