炭治郎を鬼殺隊へ導いてくれた水柱・冨岡義勇。
那田蜘蛛山で炭治郎が下弦の伍・累との戦いでピンチになった時も駆けつけてくれて、圧倒的な強さを見せつけていました。
登場したばかりのことは口数も少なくクールなキャラと思われていましたが、話が進むにつれて実は天然なのでは?と思われるシーンもあり、ギャップが魅力的なキャラクターでもあります。
鬼滅の刃の公式人気投票では2位を獲得しており、かなり人気キャラであることが分かります。
そんな読者には大人気の冨岡義勇ですが、なぜか仲間である柱たちからは嫌われてしまっているみたいです。
そこで今回の記事では、水柱・冨岡義勇が嫌われる理由について詳しく解説していこうと思います。
- 冨岡義勇が嫌われていると判明したのはいつ?
- 冨岡義勇が嫌われる理由とは?
- 冨岡義勇は誰から嫌われているの?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
嫌われていると判明したのはいつ?

読者たちからは大人気の冨岡義勇ですが、周りの人たちから嫌われているということが判明したのはいつだったのでしょうか?
それは、那田蜘蛛山で冨岡と一緒に任務にあたった虫柱・胡蝶しのぶの発言がきっかけでした。
しのぶに「みんなに嫌われている」と言われてしまう
下弦の伍・累を冨岡が倒し、冨岡は累と戦っていた鬼殺隊士が昔自分が出会った炭治郎と鬼の禰豆子であることに気が付きます。
禰豆子の鬼の気配を察知したしのぶは、禰豆子に斬りかかりますが冨岡が刃を止め、炭治郎と禰豆子を庇ったのです。
鬼である禰豆子を庇ったことに対し、なぜ邪魔をするのかしのぶが冨岡に理由を尋ねますが、冨岡は何も答えません。
そんな冨岡を見て、しのぶはこう言いました。
鬼とは仲良くできないって言ってたくせに何なんでしょうか
©吾峠呼世晴/集英社 コミック6巻
そんなだからみんなに嫌われるんですよ
任務に行く前にしのぶは冨岡に対し、「鬼も人間も仲良くできればいいのに」とこぼしましたが、冨岡はしのぶの考えを否定しました。
否定したのに鬼を庇った冨岡の行動が理解できず、呆れたように言った言葉が「みんなに嫌われている」というものでした。
この発言がきっかけとなり、読者たちからは冨岡はみんなから嫌われていると思われるようになったのです。
嫌われていることを否定する冨岡
しかし、冨岡はみんなから嫌われていることを強く否定します。
そんな冨岡を見て、さらにしのぶが追い打ちをかけます。
あぁそれ…
©吾峠呼世晴/集英社 コミック6巻
すみません 嫌われている自覚が無かったんですね
余計なことを言ってしまって申し訳ないです
冨岡の否定も虚しく、しのぶは苦笑いしながら嫌われていると言ったことを謝罪しました。
その後も2人はひと悶着あり、冨岡が嫌われている疑惑は濃厚になっていったのです。
水柱・冨岡義勇が嫌われる理由

胡蝶しのぶの発言をきっかけに、冨岡が仲間たちから嫌われているのでは?という説が濃厚になりましたが、結論から言うと何人かの人たちからは嫌われていることが判明しました。
なぜ読者から人気のある冨岡が嫌われてしまっているのでしょうか?
嫌われている理由について、見ていきましょう。
口下手で周りから誤解されやすい

冨岡が嫌われてしまっている理由は、口下手であることです。
冨岡は鬼滅の刃の1話から登場しており、厳しいことを言いつつも炭治郎と禰豆子のことを考えて、鬼殺隊への道を示してくれました。
その時は口下手であるとはあまり感じませんでしたが、物語が進むにつれて、だんだんと冨岡が口下手であることが分かってきます。
例えば、甘露寺と無一郎が刀鍛冶の里での戦いの中で痣を発現させた後、柱合会議にて痣を発現する方法が他の柱たちに伝えられました。
痣を発現するためには、「心拍数が二百を超える」、「体温が三十九度以上になる」という条件を満たすことと分かると、風柱・不死川実弥はそんな簡単なことなのかと拍子抜けした様子でした。
不死川の発言を聞いた冨岡は、こう答えました。
これを簡単と言ってしまえる簡単な頭で羨ましい
©吾峠呼世晴/集英社 コミック15巻
この発言を聞いた不死川は青筋を立てて、そばにいた蛇柱・伊黒小芭内も冨岡を睨みつけていました。
文章だけを見ると、この冨岡の発言は不死川を煽っているようにしか見えませんよね。
ですが実は冨岡は不死川を馬鹿にしたわけではなく、不死川を称賛したかったのです。
「こんなに難しいことを簡単にできるなんて、不死川はすごいな」という風に伝えたかったのでしょう。
もちろん不死川にはそれは全く伝わっていなかったので、2人はさらに険悪な関係になっていきます。
自己評価が低い

2つ目の嫌われている理由が、自己評価がかなり低いことです。
冨岡は柱の中ではかなり古参で、現在の柱のメンバーの中では2,3番目に柱になりました。
しかし、冨岡は自分は柱として相応しくないとずっと思っているのです。
炭治郎が鱗滝のところで修業をしていた際に、錆兎という少年に出会いますが、実は錆兎は冨岡と同期であり、ともに最終選別を受けました。
しかし冨岡は襲い掛かってきた鬼に重傷を負わされ、錆兎からほかの参加者に預けられ、その後に意識を失ってしまいます。
意識を取り戻すとすでに最終選別は終わっており、自分は生き残り最終選別を通過したものの、冨岡を含めほかの参加者を助けるために鬼と戦い続けていた錆兎が亡くなったことを知らされます。
何もしていない自分が受かり、人を守るために最後まで戦い続けていた錆兎が死んでしまったことで、冨岡はずっと後ろめたい気持ちを抱えており、自己評価を低くしてしまうのです。
自分は他の柱と肩を並べていい人物ではないと考えており、それを他の柱たちに伝えたこともあります。
しかし冨岡は口下手であるため他の柱たちを見下していると勘違いされてしまい、衝突する結果になってしまいました。

柱の中には冨岡が口下手であると理解してくれている人もいます。しのぶは口下手であることを分かってくれており、柱合会議での冨岡の発言をフォローしていました。
協調性がない
「口下手」で「自己評価が低い」ということも関係していますが、協調性がないと思われる場面も多くみられます。
痣の発現方法についての話し合いが終わると、冨岡は会議からいち早く抜けようとしました。
帰ろうとする冨岡を不死川が引き止めますが、それでも冨岡は「自分には関係ない」とその場から去ろうとします。
見かねた伊黒も冨岡を非難しますが、冨岡は柱たちの話し合いには参加せずにその場から去っていきました。
「自分は柱として振舞っていい人物ではないから会議には参加できない」という気持ちが理由だと思いますが、他の柱たちにはその気持ちが伝わっていないので、協調性がない人と判断されてしまいます。
この協調性のなさも、みんなから嫌われてしまう理由の1つでしょう。
冨岡義勇が嫌われているとわかるエピソード

では冨岡が嫌われていると分かるエピソードをいくつか紹介しようと思います!
柱合裁判で1人だけ離れた場所にいる
炭治郎と禰豆子の処遇をどうするかを話し合う場で、産屋敷家の庭に柱たちと炭治郎が産屋敷耀哉が来るまで待機している場面がありました。
柱たちがそれぞれの考えを口にする中、なぜか炭治郎と禰豆子のことを唯一知っていた冨岡は話の中に入らず、離れた場所に1人で立っていました。
冨岡さん離れた所に一人ぼっち 可愛い
©吾峠呼世晴/集英社 コミック6巻
この様子を見た甘露寺はキュンとしていましたが、冨岡は他の柱たちからはかなり離れた場所に立っていました。
冨岡が他の柱たちとは上手くいっていないと判明した、最初のシーンでもあります。
冨岡の不信任決議が行われると勘違いされる
ある日、柱合会議以外の場で柱たちが集められました。
集められた理由について、音柱・宇髄天元は冨岡の不信任決議が行われるのでは?と言います。
すると冨岡と衝突が多い不死川と伊黒も、冨岡が柱をクビになることに賛成します。
「連帯行動ができない」や、「和を乱す」などかなり辛辣に言われていました。
実は冨岡は協調性がないことから、不死川や伊黒だけでなく宇髄とも衝突した過去があったようです。

このエピソードは、鬼滅の刃の小説版、「片羽の蝶」に書かれている「笑わない君へ」というお話で見ることができます。気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
柱たちの打ち解け度では最下位
鬼滅の刃の公式ファンブックにて、柱同士の打ち解け度が発表されました。
冨岡の柱たちとの打ち解け度は30%とかなり低く、最下位の結果だったのです。
現在の柱たちの中では古参であるにも関わらず、柱になって日が浅く、記憶障害があった霞柱・時透無一郎よりも低い数字でした。
「暗い」や「辛気臭い」などという評価が多く、中にははっきりと「嫌い」と言っている柱もいました。
冨岡義勇は誰に嫌われている?
では実際に、冨岡は誰から嫌われていたのでしょう?
冨岡のことを嫌っている、または悪い印象を持っていた柱たちを紹介します。
風柱・不死川実弥

不死川は柱合会議や柱稽古を見ていても、冨岡を嫌っているのが分かりますよね。
ファンブックでも冨岡のことをはっきりと「嫌い」と言っていました。
冨岡を笑わせるという目的のために、不死川は一度だけ冨岡を鮭大根を食べに食事に誘います。
しかし冨岡はすでに食事を終えていたため、「行かない」ときっぱりと断り、不死川の怒りを買います。
そのことが理由で、冨岡と不死川は過去に接触禁止令が出されたこともあります。
鬼殺隊解散後は食事に行く仲に
衝突が多かった2人ですが、無惨討伐後、唯一生き残った柱でもあります。
冨岡は自分を卑下するような発言をすることは無くなり、人間関係を築けるようになっていきました。
そして犬猿の仲であった2人は、鬼殺隊解散後には一緒に鰻を食べに行っていたことが判明しました。
冨岡は前から不死川と仲良くしたいと思っていましたし、不死川が冨岡は口下手であると気づけば打ち解けるのに時間はそこまでかからなかったのでしょう。
蛇柱・伊黒小芭内

不死川と同じで、ファンブックで冨岡のことを「嫌い」と言っていました。
柱合会議の時も冨岡に対しては冷たい態度だったので、嫌われているというのは何となく分かりますよね。
伊黒はネチネチしていますが、責任感は強く真面目な性格をしています。
冨岡は協調性がなく、口下手であることが原因でよく場の空気を乱してしまいがちなので、そういった面を許せないのかもしれません。

拙者不幸でござるみたいな顔がムカつくとも言われていました。隊士たちのほとんどは家族や大切な人を鬼に殺されて、鬼殺隊に入隊しています。伊黒も鬼によって自分の人生を大きく変えられてしまった人の一人なので、そういう態度を全面に出している冨岡にイラっとしてしまうのかもしれませんね。
同じ柱として無惨戦では助け合う
嫌われてしまっているものの、伊黒は冨岡を柱として認めています。
無惨戦で冨岡が刀を離してしまい、一瞬の隙をつかれ攻撃を受けそうになります。
しかし他の柱たちが冨岡を攻撃から庇い、援護に回りました。
その中には伊黒も姿もあり、冨岡のことを嫌っていながらも柱としては認めていたことが分かります。
伊黒は無惨戦で死亡してしまいましたが、もし生き残っていたら冨岡と不死川と一緒に食事をしていたかもしれませんね。
音柱・宇髄天元

冨岡と同じく柱として古参であり他の柱ともコミュニケーションが取れている宇髄ですが、冨岡と衝突していたことが分かりました。
不死川や伊黒ほど冨岡のことを嫌っているわけではありませんが、冨岡の勤務態度をよく思っていなかったみたいです。
柱合会議以外で柱たちが集められた時には、それを冨岡の不信任決議ではないか?と一番初めに勘違いしたのも宇髄です。
鬼殺隊解散後は家族ぐるみの付き合いに
鬼殺隊解散後、冨岡は宇髄の嫁も含め家族ぐるみで付き合いがあったみたいです。
公式ファンブックでは、宇髄一家と冨岡で温泉に旅行に行っていました。
宇髄家に子供が生まれると冨岡が子供を抱き上げる経験をさせてもらったりと、仲良くしているそうです。
まとめ

冨岡義勇が嫌われる理由について解説しました。まとめると…
・口下手で周りから誤解されてしまっている
・自己評価が低く、周りをイラつかせてしまうこともある
・協調性がなく、場を乱す行動がみられる
・冨岡を嫌っているのは、不死川・伊黒・宇髄の3人
冨岡が嫌われてしまっている最大の理由は、口下手であることが原因でした。
古参であるにも関わらず、柱の打ち解け度では最下位だったので実力は認められているものの、和を満たしている存在という風に思われていたのでしょう…。
鬼殺隊解散後は仲間たちとも打ち解けることができたので、穏やかな日々を送っていてほしいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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