【水柱・富岡義勇】水の呼吸について~特徴や作中登場する型の詳細などをご紹介します

冨岡義勇(とみおか ぎゆう)

冷静な判断力と流麗な剣技で鬼を狩る、水柱・富岡義勇。

クールな印象が強い義勇ですが、風柱・不死川実弥の好物を知ると”今度からは懐に忍ばせて実弥にあげようと思う”となどと言ったり、純粋で天然な可愛らしい一面も持っています。

今回は、そんな義勇の会得している水の呼吸について、特徴や作中登場する型の詳細などをご紹介していきたいと思います。

【水柱・富岡義勇】水の呼吸について

極意・適正

水の呼吸の極意

水の呼吸の使い手は肩の力を抜いて刀を振るっている様子。

水の流れを想像しながら繰り出すことで、より流麗な剣技となるのではないだろうか。

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐

公式ファンブックに”肩の力を抜いて刀を振り、水の流れを想像しながら繰り出すことでより流麗な剣技となるのでは”と記載がありますが、断定的な表現での説明ではありません。

義勇の流麗な太刀筋での鬼を斬る姿は、作中何度も目にすることができます。

一太刀で鬼を斬る姿は、流石柱たる者と感じる圧倒的な強さを感じますね。

©平野稜二・吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 【外伝】

”水の呼吸”はいかなる攻撃にも対応できる受けの術

だが極めるには常に呼吸を保つ心が必要になる

水面 水面だ義勇 心に水面を思い浮かべろ

何よりも強い鬼殺の剣士に 鬼殺の”柱”になりたいならば

心を常に保て 水鏡のように静かに穏やかに

©平野稜二・吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 【外伝】

鬼滅の刃【外伝】で、水の呼吸の師範である鱗滝左近次から指南を受ける義勇の様子が回想シーンにて描かれています。

その中で、鱗滝は「水の呼吸はどんな攻撃にも対応できる受けの術で極めるには常に呼吸を保つ心が必要だ」と説明しています。

心に水面を思い浮べ、常に水鏡のように静かに穏やかな心を保つよう伝えているのも、水の流れを想像しながら繰り出すことで、より流麗な剣技となるからなのでしょう。

呼吸適正判別

無風の水面のような穏やかさと、流れに掉さす柔軟な思考を持つ者は水の呼吸に向く

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 公式ファンブック

公式ファンブックの呼吸適正判別によると、冷静な判断力で戦況を見定め、無駄のない動きで剣技を繰り出す義勇に水の呼吸が向いていることがわかります。

炭治郎と禰豆子に初めて会った時も、二人の様子を見て、異変を感じ取り、鱗滝左近次の元へ向かわせるなど、柔軟性のある思考を持っていることがわかりますね。

作中に登場する水の呼吸の剣技

弐ノ型・水車

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第17巻 第148話

円を描くように刀を振るい素早い足捌きと共に薙ぎ払う。

上弦の参・猗窩座との戦いでは、竈門隊士の危機を察知。

両者の間に割って入るように攻撃し、猗窩座の右腕を斬り落としている。

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐

無限城の戦いにおいて、共に進む炭治郎と義勇の前に上弦の参・猗窩座が登場。

炭治郎がヒノカミ神楽・烈日紅鏡を繰り出すも、猗窩座が不意に消え、後ろから攻撃されかかった時に義勇がすかさず繰り出した技。

義勇が猗窩座の右腕を斬り落としますが、すぐさま再生してしまいます。

参ノ型・流流舞い

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第16巻 第140話

水が流れるように滑らかに刀を振るう。

仲間との共闘では体制を低くし相手の動きに配慮した。

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録

無限城に落とされた際、炭治郎と合流した義勇が鬼の大群を炭治郎と共闘した際に繰り出した技。

一太刀で大群をバラバラにする様を見た炭治郎は、自分との技の間合いを考え、斬り合わないように配慮しながら動く義勇に敬服していました。

肆ノ型・打ち潮

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第5巻 第37話

荒れた大海の波のような動きで、相手に斬りつける技。

硬い肉体を持つ鬼を、柔らかいものかのように斬った。

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録

那田蜘蛛山で父蜘蛛鬼と対峙していた伊之助が頸椎を握り潰されそうになったところへ、義勇が父蜘蛛鬼を一太刀で斬り、討伐した技。

目前でその太刀筋を見ていた伊之助は自分と戦えと戯言を発しましたが、義勇にあっという間に木に括り付けられ、一喝されました。

漆ノ型・雫波紋突き

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第16巻 第136話

波紋の中心を狙いすまし突くが如き技。

風柱との稽古では、この技と風柱の技との衝撃により木刀が折れた。

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録

柱稽古の一環で、風柱・不死川実弥と柱同士で手合わせをしていた時に繰り出した技。

そばで見守っていた炭治郎が殺し合いと勘違いして止めに入るほど、実弥と義勇の手合わせは本気度が高かった様子です。

捌ノ型・滝壺

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第21巻 第184話

上段に構えた刀身を渾身の力で自身の真下へと振り下ろす斬撃。

跳躍力、腕力をかけたその威力は凄まじく、放たれた際は大瀑布を彷彿とさせる

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐

地上へ排出した無惨に対し、蛇柱・伊黒小芭内と恋柱・甘露寺蜜璃と共闘しながら同時に繰り出した技

小芭内の日輪刀が無惨の頸を斬るも、斬った瞬間に再生、間合いが近すぎる柱たちを守ろうと沢山の剣士たちが体を張って無惨の攻撃の盾となる事態に…。

拾ノ型・生生流転(せいせいるてん)

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第23巻 第199話

回転する度に攻撃力が高まる、連続の剣技。

水柱は最終決戦の場で、肉の鎧を纏い地中に逃げようとする鬼舞辻に対して使用した。

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐

陽光が差し始めると、無惨は肉体を膨れ上がらせ、大きな赤ん坊の姿に変貌。

さらに陽光灼けから逃れようと地面に潜ろうとする無惨に対し、片腕となってしまった義勇が必死に繰り出した技

畳かけるように、実弥と小芭内の連撃、そして赤ん坊の肉体に取り込まれた炭治郎の日輪刀での突きが相まって、無惨の肉体を滅ぼすことに成功しました。

拾壱ノ型・凪

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第5巻 第42話

鱗滝の技は拾まで

拾壱ノ型は義勇が編み出した義勇だけの技

凪とは無風状態の海のこと 海水は揺れず鏡のようになる

義勇の間合いに入った術は全て凪ぐ 無になる

©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第5巻 第42話

那田蜘蛛山で下弦の伍・累と戦う炭治郎の危機に義勇が現れます。

累の血鬼術・刻糸輪転に対し繰り出した技。

ちなみに柱なので他の型も会得していると思いますが、作中で義勇が披露した技は、弐・参・肆・漆・捌・拾・拾壱です。

あまりの流麗な剣技に斬られた累ですら何が起きたのか分からないまま、義勇に頸も斬られ、あっけなく討伐されました。

※壱・伍・陸・玖ノ型については、作中、炭治郎が披露するシーンがあるので是非そちらでお楽しみ頂けたらと思います。

まとめ

今回は、水柱・富岡義勇の水の呼吸について、特徴や作中登場する型の詳細などをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。

まとめると

  • 水の呼吸の剣技は水の流れを想像しながら繰り出すことで、より流麗な剣技となり、どんな攻撃にも対応できる受けの術で極めるには常に呼吸を保つ心が必要
  • 無風の水面のような穏やかさと、流れに掉さす柔軟な思考を持つ者は水の呼吸に向く
  • 水の呼吸は壱~拾壱まであり、斬り技・連撃・回転技などそれぞれに特徴がある
  • 鱗滝の技は拾までで、拾壱ノ型は義勇が編み出した義勇だけの技
  • 作中で義勇が披露した技は、弐・参・肆・漆・捌・拾・拾壱で、壱・伍・陸・玖ノ型については、作中、炭治郎が披露するシーンがある

鬼に最愛の姉・蔦子を殺され、さらに共に鬼の討伐を目指し修行した錆兎まで鬼に奪われた義勇。

物静かでクールな印象の強い義勇ですが、作中、同じ思いを感じる炭治郎を鬼殺の道へ導き、自分の命を預けて、竈門兄妹を見守る覚悟をするなど内なる情熱も見られました。

自分の力で最終選別を通っていないと後ろ向きの考えをすることもあった義勇。

しかし、ひたむきに努力を重ねたことは、情熱家代表の煉獄杏寿郎の義勇への印象が”努力家!”となっていることでもわかりますね(笑)

ここまでお読みいただきありがとうございました。

引き続き鬼滅の刃をお楽しみください。

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