全集中の呼吸を極めたものしか出現しないと言われている痣。
大正時代には炭治郎が初めての痣者となり、その後は柱たちにも次々と痣が出現しました。
寿命の前借りとも言われており、身体能力がかなり向上するものの、25歳まで生きることができないというデメリットも存在します。
隊士たちは上弦の鬼との戦いがきっかけとなり痣を出現させましたが、炭治郎の同期である善逸や伊之助、カナヲには痣が出現しませんでした。
そこで今回の記事では、なぜ炭治郎の同期たちには痣が出現しなかったのかを考察していこうと思います!
- 善逸や伊之助、カナヲが痣を出現しなかった理由は?
- 痣が出たキャラクターの共通点とは?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
痣が出現したキャラ一覧
痣が発現したキャラはこちらの7人になります。(大正時代のみ)
キャラクター名 | 使用する呼吸 | 痣を出現したきっかけ |
竈門炭治郎 | 水の呼吸、日の呼吸 | 上弦の陸・妓夫太郎との戦いで全身全霊の力で首を斬ろうとした |
時透無一郎 | 霞の呼吸 | 上弦の伍・玉壺との戦いがきっかけで記憶を取り戻し、人のために戦おうとした |
甘露寺蜜璃 | 恋の呼吸 | 上弦の肆・半天狗との戦いで身体能力を上げるために心拍数を上げ、血の巡りを意識した |
冨岡義勇 | 水の呼吸 | 上弦の参・猗窩座との戦いの最中で出現 |
不死川実弥 | 風の呼吸 | 上弦の壱・黒死牟との戦いの最中で出現 |
悲鳴嶼行冥 | 岩の呼吸 | 出現した経緯は不明。上弦の壱・黒死牟との戦いで自らの意思で出現させた |
伊黒小芭内 | 蛇の呼吸 | 無惨との戦いで赫刀を出現させようとした際に痣を出現 |
炭治郎以外は柱であり、痣を出現させるのはかなり実力者でないと難しいことが分かります。
悲鳴嶼以外は上弦の鬼や無惨との戦いの中で痣を出現させているので、上弦の鬼と渡り合えるレベルでないと痣を出現させることはできないとも言えますね。
痣が出現する条件とは

痣が出現する条件は、時透無一郎によって明らかになりました。
出現するためには「体温を39度以上にして心拍数を200」の状態に体をする必要があり、かなり厳しい条件であることが分かります。
医師でもある胡蝶しのぶは、痣の出現条件を知った際に信じられないといった表情を浮かべていました。
その後は痣が出ていない柱たちは、柱同士で稽古をしたり、一般隊士たちに稽古をつけたりと様々な方法で痣が出るように励みましたが、悲鳴嶼以外は戦いの中で痣を出現させることになります。
善逸・伊之助・カナヲに痣が出現しない理由
善逸、伊之助、カナヲの3人も無限城戦では上弦の鬼と戦っていましたが、痣は出現しませんでした。
強敵と戦うという条件は満たしているはずですが、なぜ3人には痣が出現しなかったのでしょうか。
痣が出現しなかった理由について、考察していきます。
善逸に痣が出現しない理由

善逸は無限城では、新上弦の陸・獪岳と戦っています。
獪岳は鬼になる前は善逸の兄弟子であり、入隊前は共に桑島のもとで修業に励んでいました。
まずは善逸に痣が出現しなかった理由について見ていきましょう。
雷の呼吸を極めていない
善逸は雷の呼吸の使い手ですが、全部で6つの型がありますが善逸は壱ノ型・霹靂一閃しか使うことができませんでした。
壱ノ型は雷の呼吸の基本の型であり、善逸は他の型が使えなかったため、壱ノ型を磨き続けたのです。
その結果、派生技である「六連」や「神速」などを編み出すことに成功します。
そして、獪岳との戦いでは自らが編み出した漆ノ型・火雷神(ほのいかづちのかみ)を繰り出し、戦いに勝利しました。
この漆ノ型も壱ノ型を元に作られており、独自で型を考えたのはすごいですが、最後までその他の型は使うことができなかったため、呼吸を極めたとは言い難いかなと思います。
戦いの中で恐怖心を感じる

善逸と言えば、はじめの方は戦いに行くことを嫌がって炭治郎や伊之助たちに置いて行かれることもあるほど臆病な性格をしています。
無限列車での戦い以降は、文句を言いながらも何とか任務に行けるようになりました。
獪岳との戦いは自分が獪岳を止めないといけないという使命感が強く、怯えた様子は全くありませんでしたが、無惨との戦いでは愈史郎の血鬼術が解けた瞬間に一瞬弱音を吐いています。
善逸は桑島との出会いがきっかけで鬼殺隊に入っており、鬼に対する憎しみよりも戦いの恐怖の方が勝ってしまうのかもしれません。
その性格が、もしかしたら痣の出現を妨げていた可能性もありそうです。
伊之助に痣が出現しない理由

伊之助は無限城では上弦の弐・童磨と戦っています。
カナヲと童磨の戦いに途中から参戦し、共に童磨と戦い勝利しました。
伊之助に痣が出現しなかった理由について見ていきましょう。
我流の呼吸が原因?
伊之助が使用している呼吸は、獣の呼吸であり伊之助自身が編み出した呼吸法です。
伊之助は隊士の中では珍しく、育手からの稽古をつけてもらうことはなく、たまたま居合わせた隊士から全集中の呼吸について聞き出し、自分で呼吸法を一から考えました。
そのため獣の呼吸は剣術という型にはまっておらず、伊之助の性格のように自由で応用が利く技が多いです。
一方できちんとした剣術を会得していないというデメリットもあり、剣技を極めていないということが痣の出現の妨げになっているのかもしれません。
痣者に比べると覚悟が弱い
伊之助は鬼殺隊に入隊する前は、山で1人で生活していました。
そのためあまり人と関わったことがなく、強者との力比べが唯一の楽しみだったのです。
鬼殺隊に入ったのも鬼という強者と戦えるからという理由でした。
しかし炭治郎たちと出会ったことで、様々な感情を理解するようになっていき人間として成長していったのです。
無惨との戦いでは、無惨によって殺された隊士たちを仲間と呼んでおり、怒りを露わにしながらも悲しみの感情の方が強い印象でした。
炭治郎が鬼化した時も首を斬ることができず、痣者になったキャラクターと比べると、隊士としての覚悟が少し弱かったのも理由の1つと言えそうです。
カナヲに痣が出現しない理由

カナヲは無限城では伊之助と共に、上弦の弐・童磨と戦っています。
自身の目を犠牲に身体能力を向上させる型を使い、童磨の攻撃をかいくぐり首を斬りました。
カナヲに痣が出現しなかった理由について見ていきましょう。
冷静な性格だった
カナヲは感情を出すことが苦手で、炭治郎と会うまでは迷ったときは銅貨を投げて、自分の行動を決めていました。
炭治郎との出会いをきっかけに自分の気持ちを少しずつ出せるようになりましたが、まだ強い感情を表に出すことは苦手です。
しのぶが童磨に吸収された際も、怒りや悲しみの感情を露わにしていたものの、その後は冷静さを取り戻し、しのぶの作戦通り、童磨に毒が回るのを冷静に待っていました。
もししのぶの作戦をカナヲが知らなかった場合、感情が爆発して痣の出現があったかもしれません。
童磨戦ではしのぶの毒の活躍が大きい

童磨との戦いに勝利しているカナヲと伊之助ですが、これはしのぶの作戦がかなり大きく、しのぶが自身を犠牲にして童磨に喰われる覚悟がなかった場合、2人は敗北していたでしょう。
毒がめぐる前の童磨の行動を見ると、カナヲと伊之助の相手を同時にしていてもまだ余力があり、カナヲと伊之助の行動を戦いの中で冷静に分析し、技を出し切るまで待っていたのです。
そしてもう相手にする必要はないと判断すると、自身と同じ力を持つ分身を生み出し、童磨自身はその場を去ろうとしていました。
その後にしのぶの毒が回り、童磨が弱体化したことで首を斬ることができましたが、もししのぶの毒が無かったら2人とも分身に敗北していた可能性が高そうです。
作戦を知っていたカナヲは毒が回るまで時間を稼ぐような戦い方だったため、渾身の力で相手に挑むという時間が短かったため、痣が出現しなかったとも考えられそうです。
痣が出現しない共通の理由
別々に痣が出現しなかった理由について考察しましたが、実は共通の理由もいくつかありそうです。
3人に共通する理由について見ていきましょう。
痣者との共闘経験が少ない
善逸、伊之助、カナヲが痣者にならなかった理由をそれぞれ考察しましたが、共通してあげられる理由は「痣者との共闘の経験が少ない」と言うことです。
痣の出現については詳細が鬼殺隊には伝わっていませんでしたが、残された手記には「痣の者が一人現れると、共鳴するように周りにも痣が現れる」と記されていました。
初めての痣者となった炭治郎と、その次に痣者になった無一郎と甘露寺は刀鍛冶の里で炭治郎と共に上弦の鬼と戦っています。
さらに、その他の柱たちも痣を出現させた前には痣者と共闘しています。
善逸、伊之助、カナヲは無惨戦で初めて痣者である炭治郎や柱たちと共に戦うことになったので、痣者との共闘の経験の少なさも影響しているのかもしれませんね。
次の世代に受け継ぐという役割
痣を出現させると、25歳を待たずに死ぬというデメリットが存在します。
物語の設定の話になってしまいますが、もし3人も痣を出現させてしまったら鬼殺隊の主戦力であったキャラクターたちは、全員が痣の寿命で亡くなってしまうことに。
鬼滅の刃は「想いを繋ぐ」と言うテーマがあり、戦いが終わった後も生き続けて次の世代に繋ぐという役割のために痣が出現しなかったのかもしれません。
まとめ
善逸、伊之助、カナヲに痣が出現しなかった理由について考察しました。まとめると…
・3人は痣者との共闘経験が少ない
・善逸は雷の呼吸の極めがわずかに足りず、戦いに対する恐怖心が強い
・伊之助は我流の呼吸が影響しており、痣者と比べると覚悟が弱い
・カナヲは感情を出すことが苦手で、童磨戦では耐久戦になっていたため
3人とも柱に匹敵する実力者ではありましたが、戦いに対する覚悟や呼吸の熟練度がやや痣者たちに比べると劣ってしまう面がありました。
その結果3人は無惨戦で全力を出していても痣を出現させることができなかったのではないでしょうか。
最終回ではこの3人の子孫が現代で幸せに生きているという描写になっており、次の世代に繋ぐという役割も担っていたのかもしれませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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