継国縁壱の最期。最強の剣士だった彼が鬼殺隊に残したものとは※

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作中で最強とも言われるほどの力を持った剣士、継国縁壱。

ただ強いだけではなく、他の人たち幸せであることを願うことができる人格者でもあります。

まさに全てを兼ね備えた人物とも言えますが、縁壱の生涯や最期は幸せに満ちていると言えるものではありませんでした。

そこで今回の記事では、縁壱の生涯や最期について詳しく解説していきます。

  • 縁壱にはどんな過去があるの?
  • 縁壱の最期とは?
  • 縁壱が鬼殺隊に残したものとは?

などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

縁壱の過去

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

最強の剣士となった縁壱ですが、鬼殺隊に入る前はどんな生活をしていたのでしょうか?

幼少期から縁壱の過去を見ていきましょう。

忌子として育つ

戦国時代に武家の家に双子の弟として誕生した縁壱。

当時双子は不吉とされており、さらに縁壱には生まれつき痣があったため、父から殺されてそうになります。

しかし母の猛反対のおかげで、「10歳になったら寺に出す」という条件で継国家で暮らすことになりました。

兄の巌勝とは生活に大きく差をつけられて育てられましたが、ある日剣の稽古で縁壱には剣の才能があることが判明します。

同じタイミングで母が亡くなり、自分を守ってくれた母が亡くなったこと、兄の巌勝の立場を守るために縁壱は自分の意思で継国家去っていきました。

家を出た先で少女・うたと出会う

©吾峠呼世晴/集英社 コミック21巻

家を出た縁壱は、昼夜走り続けても疲れることはありませんでした。

そして田んぼで1人でいた少女・うたと出会います。

縁壱がうたに話しかけると、うたは病気で家族を亡くし、1人ぼっちになってしまったことを伝えました。

うたは田んぼにいるおたまじゃくしを家に連れて帰ろうとしましたが、自分のようにおたまじゃくしが家族と離れ離れになってしまうと思い逃します。

その様子を見た縁壱は、うたと一緒にうたの家へ帰ろうと提案しました。

うたは縁壱の提案を受け入れ、2人は一緒に暮らすようになります。

それから大人になって2人は夫婦となり、うたは縁壱の子供を授かりました。

うたが殺され鬼殺の道へ

縁壱とうたが暮らしていた家のそばには産婆がいなかったため、うたの臨月に合わせて縁壱は産婆を呼びに出かけていきました。

日が暮れる前には家に帰る予定でしたが、道の途中で老人と出会い縁壱は老人の山越えの手伝いをすることに。

すっかり日が暮れてしまったため縁壱は産婆を呼ぶことを諦めて家に帰りましたが、家に帰るとうたはお腹の子供と共に鬼によって殺されてしまったのです。

最も大切な人を失った縁壱でしたが、鬼の噂を聞きつけてやってきた鬼殺隊の隊士から鬼の存在を聞き、人々を鬼から守るために鬼殺の道に進むことになりました。

縁壱はうたがなくなった後、他の人と再婚することはありませんでした。生涯で愛したのはうただけであり、縁壱にとってうたがどれだけ大切な存在であったかが分かります。

縁壱の最期

©吾峠呼世晴/集英社 コミック20巻

愛する人を失い、鬼殺の道へと進んだ縁壱。

幼少期から存在を疎まれ、やっと手に入れた幸せを失った縁壱の最期も、幸せとは言えないものでした。

縁壱の最期について見ていきましょう。

鬼となった兄・巌勝と再会

鬼殺隊に入隊した縁壱でしたが、無惨を倒し損ねたこと、兄である巌勝が鬼になったことを激しく非難され、鬼殺隊を追放されてしまいます。

隊士たちの中には縁壱を庇う声もありましたが、縁壱は自分の意思で鬼殺隊を去ることに。

縁壱は痣を発現させていましたが、寿命とされている25歳を超えても死ぬことはありませんでした。

そして80歳を超えた時に、となった巌勝と再会します。

弟子である獪岳が鬼になった時、育手であった桑島は切腹をすることになり亡くなっています。縁壱がそうならなかったのは、当時のお館様の優しさと、鬼殺隊に与えた功績が輝かしいものであったからです。

全盛期の動きを見せるが寿命で亡くなる

©吾峠呼世晴/集英社 コミック20巻

鬼となった兄を止めるため、縁壱は巌勝に斬りかかります。

縁壱の剣技は全盛期の頃から全く衰えておらず、鬼となった巌勝でさえ縁壱の攻撃を完全に避けることはできませんでした。

しかし縁壱は巌勝を倒す前に寿命を迎えてしまい、次の攻撃を繰り出すことはなく、刀を握り立ったまま死亡します。

縁壱の遺体は巌勝によって真っ二つにされてしまい、その後、巌勝が幼少期に縁壱に贈った笛のみが残っていました。

縁壱が鬼殺隊に残したもの

©吾峠呼世晴/集英社 コミック12巻

悲しい最期だった縁壱でしたが、縁壱がいてくれたおかげで現在の鬼殺隊が無惨に勝つことができたといっても過言ではありません。

縁壱が鬼殺隊に残したものについて見ていきましょう。

全集中の呼吸

最も鬼殺隊に影響を与えてのは、「全集中の呼吸」を継承したということでしょう。

今では隊士たちの会得必須となっている全集中の呼吸ですが、全集中の呼吸を生み出したのは縁壱であり、それ以前は鬼殺隊は全集中の呼吸なしで鬼と戦っていたのです。

縁壱自身が使っていたのは日の呼吸でしたが、中には日の呼吸がうまく使えない隊士ももちろんいました。

そこで縁壱は、隊士たち1人1人にあった呼吸法の指導を行い、そのおかげで多くの派生の呼吸法が生まれ、多くの隊士たちが全集中の呼吸を使えるようになったのです。

自分の強さだけでなく、鬼殺隊全体の能力向上にも大きく貢献しています。

痣の発現

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

全集中を極めることができると、体のどこかに鬼の紋章に似た痣が発現します。

この痣の発現のきっかけとなったのは縁壱であり、痣は共鳴するかのように他の隊士たちにも現れ、元々素質があった隊士たちの更なる成長に繋げました。

その後痣を発現させる隊士は現れませんでしたが、鬼殺隊の手記には痣の発現について記録が残っており、現代の鬼殺隊の更なるパワーアップへと繋がっています。

無惨に再生できない傷をつける

©吾峠呼世晴/集英社 コミック22巻

鬼は優れた再生能力を持っており、日輪刀で切り付けられても上弦の鬼であればすぐに再生することができます。

無惨の場合は斬った瞬間からすぐに回復するほどで、ダメージを与えることは困難でした。

しかし、無惨の体には縁壱につけられた傷がいまだに残っており、そこが他の箇所に比べて脆い状態になっていたのです。

鬼殺隊と無惨との最終決戦では、この傷が戦いのヒントとなり、鬼殺隊を勝利に導きました。

炭治郎の祖先を助ける

炭治郎の祖先は過去にうたと縁壱が暮らしていた家に住んでおり、鬼に襲われたことがあります。

その時に炭治郎の祖先を鬼から助けたのが縁壱だったのです。

この出会いをきっかけに2人は交流を深めるようになります。

その際に縁壱によって日の呼吸の型を見せてもらっており、炭治郎の祖先はその型を見ることができたため、竈門家に日の呼吸が「ヒノカミ神楽」として継承されるようになりました。

きつね
きつね

竈門家は縁壱によって救われ、縁壱がすごい人だったことを後世に伝えるために日の呼吸をヒノカミ神楽として継承するようになりました。炭治郎がつけている耳飾りも縁壱のものであり、ヒノカミ神楽と共に継承されています。

珠世を無惨から解放する

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

鬼殺隊の勝因とも言えるのは、珠世としのぶが協力して作った数々の薬です。

以前は珠世も無惨の呪いのせいで逆らうことはできず、無惨の言いなりとなっていました。

しかし縁壱が無惨を追い詰めたことで、一時的に珠世は無惨の呪いから解放されます。

そのことがきっかけとなり、珠世は無惨の呪いを解くことに成功し、鬼でありながらも無惨を倒すためにずっと研究を続けていました。

珠世が無惨の呪いから解放されていなかった場合、鬼殺隊の勝利はなかったとも言えるので、珠世を救ったことは鬼殺隊に大きな影響を残したと言えるでしょう。

無惨との戦闘

鬼殺隊全員を相手にしても圧倒的な力を見せていた無惨。

そんな無惨でさえも、縁壱には傷1つつけることができませんでした。

縁壱と無惨の異次元の戦いを見ていきましょう。

無惨を追い詰める

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第21巻

無惨と対峙した縁壱は、初めて無惨を見た時に「この男を倒すために生まれてきた」と直感します。

縁壱の予想通り無惨の力は他の鬼とは比べものにならず、縁壱でさえも無惨の攻撃を1度でも受ければ危険と判断するほどです。

しかし戦いの中で縁壱は日の呼吸の拾参ノ型を完成させ、無惨の首を斬ります。

無惨の首を切った後に縁壱は無惨に声をかけましたが、無惨には縁壱の言葉は届きませんでした。

肉体を分裂させて無惨が逃亡

自身の言葉が無惨には届かない届かない知った縁壱は、無惨にとどめをさそうと近づきます。

しかし縁壱が無惨に近づこうとした瞬間、無惨は自身の肉体を細かく分裂させて逃亡したのです。

分裂した肉片は1800個ほどで、縁壱は全てを斬ることはできませんでした。

戦いでは無惨を圧倒することができましたが、無惨のまさかの逃亡により、結果として縁壱は無惨を取り逃がしてしまったのです。

きつね
きつね

それでも縁壱は1500個ほどの肉片を切ることに成功しています。このことは無惨のトラウマとなり、縁壱の前には二度と姿を現すことはありませんでした。また、縁壱のような剣士が生まれないために、日の呼吸の使い手や存在を知る人たちを皆殺しにしています。

兄・巌勝とのすれ違い

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第20巻

縁壱にとって巌勝は心優しき兄という存在でしたが、巌勝にとって縁壱は憎い相手でした。

幼少期は巌勝にとって縁壱は可哀想な弟という存在であり、子供ながらに哀れに思った巌勝は、縁壱に近づくなという父の教えを破り、よく縁壱のもとへ遊びに行っていたのです。

巌勝は頬が腫れた状態でも縁壱に会いに行っており、自分のせいで兄が父に叱られていると知った縁壱は、心を痛めつつも兄が遊びに来てくれることを嬉しく思っていました。

しかし巌勝の剣の稽古に縁壱が参加し、縁壱の才能を巌勝が目にしたことで、巌勝は縁壱に対して嫉妬するようになります。

その嫉妬は大人になってからもなくなることはなく、共に鬼殺隊として戦っていた時でさえ巌勝は縁壱の才能に対して憎悪を抱いていたのです。

そして巌勝は鬼となり、兄弟のすれ違いは最後まで解消されることはありませんでした。

まとめ

『鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

縁壱の最期について解説しました。

鬼滅の刃には作中に戦いの中で死亡してしまうキャラクターが多くいますが、その中でも縁壱は最も孤独な最期を迎えています。

多くの人を救った縁壱でしたが、自分の大切な人たちを失い、孤独に生き抜きました。

縁壱自身が自分のことを「なんの価値もない男」と言っていましたが、後世には縁壱が残してくれたもののおかげで鬼殺隊は無惨に勝利することができています。

縁壱の人生を見るとかなり過酷で孤独なものでしたが、縁壱の存在があったからこそ鬼のいない世界を実現することができました。

現代では縁壱とうたにそっくりな夫婦の姿があったので、生まれ変わって今度は2人で穏やかな日々を過ごして欲しいですね。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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