ついに2025年7月18日(金)に無限城編第一章が公開となりましたね。
筆者も公開を心待ちにしていて、何とか予定を調整して初日に観に行ってきました!
かなり長い上映時間と聞いていろんな意味でドキドキしていましたが、ずっと感情が揺さぶられていてあっという間の155分でした。
心待ちにしていたファンも多く、すでに興行収入は100億円越えを達成するという偉業を達成!
今回の記事では、劇場版の感想やアニオリについてネタバレを含めお伝えしていこうと思います。
- 劇場版は原作のどこからどこまで?
- 劇場版の見どころは?
- アニメオリジナルの要素はあった?
などが気になった人はぜひこの記事を読んでみてくださいね。
※ネタバレを多く含みますので、原作未読の方はご注意ください!
第一章・猗窩座襲来は何巻の内容?

無限城編が劇場版三部作と決まり、おそらく上弦の壱、弐、参の戦いがそれぞれ描かれるのでは?と多くのファンの方が予想されていました。
その予想は当たり、第一章では猗窩座戦がメインに描かれています。
しかし上弦の参・猗窩座の戦いの前にはしのぶと上弦の弐・童磨の戦い、善逸と新上弦の陸・獪岳の戦いもあるため、上映時間が155分とかなりの長尺になったのかもしれません。
原作でいうと16巻の140話~18巻の156話にあたり、16話分の内容になっています。
同じく劇場版となった無限列車編は12話分だったため、今回の劇場版がかなりのボリュームであることが分かります。
この後解説しますがアニオリのシーンも多く、本当に濃い内容になっているので原作派アニメ派どちらの人も楽しめること間違いなしです!

映画館によっては追加料金を払って座り心地が良いシートにアップグレードすることも可能です!筆者も利用したことがありますが座り心地が全然違いますので、長時間座るのが辛いという人は試してみても良いかもしれません。
無限城編 第一章 猗窩座襲来の見どころは?

劇場版の見どころを一言で表すと「全部」になってしまいます…。
そこでその中でも特にここがすごい!と感じたところを5つに絞りました。
映画を見た人は自分の見どころだと思ったところと比較して見てくださいね。
①迫力の映像

鬼滅の刃のアニメの魅力と1つとなっている映像美ですが、今回も凄かったです…!
無限城の作画は本当に圧巻で、制作側の本気が伝わってきます。
戦闘シーンでも相変わらず迫力があり、1つ1つの動作が丁寧に描かれていてキャラクター全員の動きが滑らかで実写レベルの作画でした。
映画館の大きいスクリーンで見ることでさらに迫力が増すので、ぜひこの映像は映画館で見て欲しいです。
特に蟲の呼吸は原作とは違う描かれ方をしていたので、しのぶ推しの方は必見です。
②感情を爆発させたしのぶと何も感じない童磨

常に優しく笑顔を浮かべていたしのぶですが、姉・カナエの仇である童磨を目の前にして様々な感情があふれ出します。
原作ではしのぶの表情が印象的でしたが、アニメでは声優の早見沙織さんが声からもしのぶの感情がさらに深いものになっていました。
童磨や鬼に対する怒り、心が折れかけ力ない自分を嘆くなど多彩な演技に魅了されました。
童磨は感情がある振りをしている鬼ですが、声優の宮野真守さんもかなりのはまり役で、優しそうな声をしているのにどこか恐ろしさを感じ、まさに童磨!と言う演技です。
原作を読んでいて童磨に対して筆者は少しイラっとしてしまうのですが、声が付いたことでより童磨に対してイラっとしてしまいました(笑)。
③獪岳と善逸の戦い

今まで善逸は戦う際に、恐怖から気絶してしまい眠った状態で戦っていました。
しかし無限城では、鬼となった兄弟子・獪岳を倒すために覚悟を決め、今回初めて意識を保った状態で戦いに挑みます。
特に自分の力で編み出した漆ノ型・火雷神を繰り出す際の雷が走るような演出はすごくかっこよかったです…!
獪岳の過去も丁寧に描かれており、桑島から同じ柄の羽織をもらった時には嬉しそうな表情を浮かべていて少し切なくなりました…。(善逸も色違いで同じものをもらっていたため、獪岳はもらった羽織に袖を通すことはなかったようです)
④猗窩座の過去
鬼の中でも1、2を争うほど辛い過去がある猗窩座。
過去編では語りが多くありますが、猗窩座を演じる石田彰さんの演技が素晴らしく、猗窩座と狛治では少し違う人が演じているのでは?と思うほどです。
最期に恋雪と無惨の2人に呼びかけられるシーンがありますが、猗窩座から狛治の姿に戻った時は涙が止まりませんでした…。
また猗窩座が恋雪のそばで待機している際にお手玉をしているのですが、時間が経つにつれてお手玉の数が1つから2つ、2つから3つに増えていき、猗窩座の大切なものが反映されているようにも見えました。
アニオリはあった?
第一章はボリュームが多いためアニオリはあまりないのかな?と思っていましたが、原作の内容を補足するようなアニオリが多くありました!
おそらくもう少しあったと思いますが、思い出せるものを解説していきます。
①無限城に落とされてからの隊士たち
原作では無限城に落とされた隊士はそのまますぐに鬼との戦闘をスタートさせています。
しかし劇場版では、無限城に落とされてからの行動についても詳細に描かれていました。
特に追加シーンが多かったキャラについてまとめてみます。
| 炭治郎&義勇 | 義勇が炭治郎のことを気にかけながら無限城の中を進んでおり、炭治郎が落とされそうになった時には、さすが柱!と思うようなアクションで炭治郎を救出。 |
| 悲鳴嶼&無一郎 | 悲鳴嶼が隊士たちのお墓の前を歩くシーンが追加。悲鳴嶼の圧倒的な力、無一郎の素早い動きで鬼を斬るシーンも迫力があり、共闘が描かれる。 |
| 甘露寺&伊黒 | 無限城で離れ離れにならないように、落ちるときに手をつなぐシーンが追加。甘露寺が伊黒にキュンとなる時に、日輪刀がハート型になっている。 |
| 善逸 | 他の隊士たちが慌てる中、唯一冷静さを保っている。無限城に落ちた後も気絶することはなく、落ち着いて鬼を倒す。 |
| 伊之助 | 第一章では原作ではあまり活躍シーンがないが、おまけ漫画として描かれた鎹鴉に強い鬼のところに連れて行くように命令するシーンが追加。 |
筆者としては、甘露寺と伊黒のシーンが特に印象的でした!
甘露寺の周りに鬼が集まっていくのを見た伊黒が、すぐに駆け付け蛇の呼吸で鬼を一掃するシーンはかっこよかったです。
その後の甘露寺のキュンキュンしているシーンも可愛くて癒されました。
②モブ隊士たちの活躍
アニメでは一般隊士たちも無限城へ落とされるシーンが描かれていましたが、原作ではそこまで一般隊士たちの活躍は描かれていません。
しかし、劇場版では多くの一般隊士たちが協力し合い、鬼に立ち向かうシーンが描かれています!
無限城にいる鬼たちは、血鬼術は使えないものの下弦程度の力を持った鬼です。
そんな鬼たちに立ち向かい、次々と鬼を斬る隊士たちの姿が描かれており、柱稽古の成果が出ているというのが分かります。
柱稽古で登場したモブ隊士たちの姿も

その中には宇髄の稽古で弱音を吐いていた隊士の姿もありました!
悲鳴嶼と無一郎がその場に居合わせたときにも、柱の力に頼ろうとせず、むしろ柱の体力を温存するためにここは自分たちに任せて欲しいという頼もしい発言が飛び出します。
その言葉を信じ悲鳴嶼と無一郎が先に進んでいくときは、柱稽古を通じて鬼殺隊が1つになれたんだなと強く感じました。

甘露寺と伊黒が無限城を走り抜けるときも、一般隊士たちが周辺の鬼を倒し、2人が先に進むというシーンが描かれていました。柱たちも一般隊士たちが強くなったというのを認めているようでぐっと来ました…!
③蟲の呼吸の新しい型
無限列車編でも原作ではなかった炎の呼吸が登場しましたが、今回も蟲の呼吸の新しい型が登場!
筆者は残念なことに聞き取ることができなかったのですが、劇場版のノベライズで「虻咬ノ舞 切裂の誘い(もうかのまい せっさくのさそい)」であることが判明しました。
虻は「アブ」と読めるので、これはアブのイメージした型のようです。
アブは人を刺す際に自分の唾液を注入しており、それがアレルギー反応を起こして痛みや腫れの原因になっているため、毒を使って鬼を倒すしのぶの戦闘スタイルと近いですよね。
蟲の呼吸の表現はアニメでは、型それぞれの蟲のエフェクトが登場しているのでぜひそこにも注目してみてください。
④村田の水の呼吸

モブの鏡である村田は水の呼吸の使いだけど薄すぎて水のエフェクトが見えないという設定が、漫画の幕間で明かされています。
実は村田は戦闘シーンが那田蜘蛛山編でわずかにあったものの、呼吸を使うシーンは描かれていませんでした。
しかしついに劇場版で、村田さんが水の呼吸を使ったのです!
善逸が獪岳を倒した後、満身創痍であった善逸は愈史郎に救出されますが、無限城には多数の鬼が配置しているため、治療ができる状況ではありませんでした。
そんなときに村田と数名の隊士たちがその場に駆け付け、善逸と愈史郎を守ってくれたのです。
守ってくれたシーンは原作でもありましたが、水の呼吸の演出は無かったので感動しました。
そして設定どおり、村田の水の呼吸では水のエフェクトは炭治郎たちと比べるとかなり薄かったです…!

村田が使ったのは弐ノ型・水車でした。他の隊士と協力して鬼の動きを止め、村田が水車で鬼の首を斬っていました。村田の水の呼吸は原作では見ることができなかったので、原作ファンはかなり感動したのではないでしょうか。
⑤義勇と猗窩座の戦い
今回の作画で最も力が入っていたと言えるほど、迫力があったのが義勇と猗窩座の戦いです。
原作でも2人の異次元な戦いが描かれていますが、劇場版ではかなり長い尺で2人の戦いが描かれていました。
特に義勇が猗窩座の技を凪で受けるシーンは累の時のように静かな描写ではなく、猗窩座の技をものすごい速度で日輪刀で受けきっており、義勇と猗窩座の戦いが強者の戦いであることが伝わります。
動きがあるアニメならではの魅力なので、この2人の戦いはぜひスクリーンで見て欲しいです!
その他にも何故が2人が戦う際に無限城から滝のように水が溢れる描写がありましたが、あれは鳴女がやっているの…?と混乱しました(笑)。
⑥産屋敷家の活躍と増えていく無限城
鬼殺隊の当主であった産屋敷耀哉が亡くなり、無限城戦ではその息子である産屋敷輝利哉が指揮をとっています。
愈史郎の血鬼術を使い、鎹鴉を通じて無限城の捜索を行っていましたが、無限城の広さは想像以上でした!
まさに「無限」の城であり、無限城内にいる無惨を鬼殺隊から隠すため鳴女によって無限城はどんどん広さを増していきます。
原作では勝手に無限城は形を作り変えているものだと思っていましたが、ものすごい速さで増築されており、新しく部屋を作り上げているという事が分かりました。
しかしそれでも輝利哉とその妹である「かなた」と「くいな」が隠たちと協力し、愈史郎の血鬼術を頼りに無限城の地図を作製し続けています。
その地図は産屋敷家の部屋1つでは収まりきらず、無限城がいかに巨大であるかが分かるアニオリシーンです。
まとめ

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 』第一章 猗窩座再来』の感想やアニオリについて解説しました。
クオリティが高すぎる作画、声優陣の素晴らしい演技、アニメのオリジナル要素、どれも最高で大満足の映画でした!
第二章が公開される前におそらくテレビで放送されると思いますが、鬼滅が好きな人にはぜひ劇場版で見て欲しいです…!
映像や音楽をより楽しみたいという方には、値段が少し高くなってしまいますがIMAXもオススメです。
まだまだ見逃しているシーンがありそうなので、筆者もまた映画館に足を運んでみようと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!

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