人間臭さが残る鬼・響凱。無惨に殺されなかった理由や最期について解説します※

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鬼滅の刃に登場する鬼は人間時代に色々な過去を抱えていたものが多く、敵でありながらも魅力的なキャラクターが多いですよね。

その中でも鼓屋敷編で炭治郎と戦った響凱は、人間臭さが残る鬼でした。

さらに無惨から下弦の鬼として数字を剥奪されていますが、なぜが殺されることはありませんでした。

下弦の鬼たちを自らの手で解体していた無惨のことを思うと、かなり良い待遇のように思えます。

今回の記事では、そんな響凱について詳しく解説していこうと思います!

  • 響凱とはどんな鬼?
  • 響凱の人間時代は?
  • 響凱が無惨から殺されなかった理由は?

などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

響凱(きょうがい)とは?

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

響凱は元下弦の陸で、体に鼓が生えている鬼です。

夜道に出会った人間を攫い、自分の屋敷に連れていき人間を襲っているようです。

炭治郎が兄妹と出会い、兄妹の兄が屋敷に攫われたことで戦うことになりました。

他の鬼たちが屋敷に入り込んだことや、炭治郎たちが屋敷に土足でやってきたことに腹を立てているシーンもあり、神経質な性格に見えます。

血鬼術・鼓

響凱の血鬼術は、自身の体にある鼓を叩くことで屋敷を動かしたり攻撃をすることが可能です。

鼓は全部で6つあり、叩く鼓によって攻撃が変化しています。

右肩屋敷を右に回転させる
左肩屋敷を左に回転させる
右脚屋敷を前に回転させる
左脚屋敷を後ろに回転させる
お腹人体を引き裂く3本の爪の攻撃
叩く速さによって5本にすることも可能
背中部屋を移動する
響凱の鼓の効果一覧

背中の鼓は他の鬼たちによって攻撃された際に、人間の男の子によって奪われてしまっていたため炭治郎との戦闘では使用することはありませんでした。

どうやら鼓は体から離れても再生することはなく、第三者が使用できるみたいです。

無惨に追加の血を与えられた経験がある

基本的には鬼は人間を食べれば食べるほど強くなることができます。

しかし、はじめに無惨に与えられた血の量が多いかどうかでも強さは変わってくるようです。

ただ無惨の血は人間にとっては猛毒なため、大量の血を与えられてしまうと死亡してしまうこともあります。

響凱は無惨から血をもらっていたことがあるようで、無惨からは成長を期待されていた鬼なのかもしれません。

炭治郎が猗窩座と初めて会った時に「鬼舞辻の匂いが強い」と言っていたのも、猗窩座が上弦の鬼で無惨の血の量が多いためです。無惨はめったに自身の血を与えることはないので、響凱は無惨にとって数少ない見込みある鬼だった可能性は十分あります。

人間を食べれなくなる

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

響凱は元十二鬼月の下弦の陸です。

しかし下弦の陸になったものの、響凱は以前よりも人間を食べることができなくなってしまいます。

鬼は人間を食べれば食べるほど強さを手に入れることができるため、人間を食べる量が少なくなってしまうという事は鬼にとっては致命的と言えるでしょう。

無惨にも以前より人間を食べれなくなってしまったと気づかれてしまい、失望されて数字をはく奪されてしまいました。

そのため響凱の瞳には数字が刻まれているものの、バツ印がついています。

人間時代の響凱

響凱は人間だったころの記憶があり、人間の時は文筆家でした。

しかし響凱の作品はつまらないと知人の男性に言われてしまいます。

つまらないんだよ 君の書き物は全てにおいて塵のようだ
美しさも儚さも凄みもない
もう書くのはよしたらどうだい 紙と万年筆の無駄遣いだよ

©吾峠呼世晴/集英社 コミック3巻

心無い言葉を黙って聞いていた響凱でしたが、自分の作品を踏み付けにされたことに腹を立て、響凱は男性を鼓の攻撃で殺害しました。

男性から「最近は昼間は全く外に出ていない」と言う発言もあり、鬼になってしばらくの間は人間のふりをして、文筆家として活動していたようです。

ちなみに人間時代の響凱の趣味が鼓だったため、これが血鬼術の元となったようです。鬼になりたての頃は肩には鼓が無いように見えたので、鬼として強くなったことで鼓の数が増えていったと考えられます。

響凱の最期

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

数字をはく奪された響凱でしたが、それでもまた十二鬼月に戻りたいという思いは強く残っていました。

人間が食べれてなくなった響凱は、1人で50~100人の栄養が得られると言われている「稀血」の人間を食べることで強くなろうという計画を立てます。

しかし作戦は上手くいかず、屋敷にやってきた炭治郎によって首を斬られて死亡しました。

響凱の最期について見ていきましょう。

稀血を見つけるが逃げられてしまう

栄養があるとされる稀血の男の子・清を見つけた響凱は、自分の屋敷に連れ去ります。

しかし清を食べようとした時に他の2体の鬼の邪魔が入り、殺し合いが始まったのです。

響凱は他の鬼の攻撃を受けたときに部屋を移動することができる鼓を落としてしまい、清に鼓を拾われてしまい、鼓の能力を利用されて逃げられてしまいました。

屋敷に炭治郎たちが侵入する

他の2体の鬼たちと同様に、響凱は逃げた清を探します。

すると屋敷の中に、鬼殺隊である炭治郎たちが侵入したことに気付いたのです。

しかし炭治郎たちと戦っている間に清が他の鬼に食べられてしまえば、稀血を食べてさらなる強さを手に入れるという自分の計画が失敗すると思った響凱は、清を探すことを優先します。

そのため一度は炭治郎と伊之助と屋敷で遭遇しますがあまり関心はなかったようで、何回か攻撃を仕掛けた後に奥の部屋へ消えていきました。

炭治郎と戦う

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

清を探していた響凱でしたが、先に炭治郎が清を見つけたことに気付きます。

炭治郎が自分にとって邪魔な存在だと認識した響凱は、まずは炭治郎を倒そうと襲い掛かったのです。

血鬼術で屋敷を動かしつつ爪の攻撃を繰り出しますが、炭治郎に鼓の能力を把握されてしまったせいでなかなか致命傷を与えることができません。

高速で鼓を打ち相手に考える隙を与えないようとすると、炭治郎は攻撃のスピードに必死に食らいつきます。

そして部屋が動く影響で響凱の書き物が引き出しから飛び出し、炭治郎の足元に落ちますが、炭治郎はその紙を踏まないように避けたのです。

炭治郎が自分の書き物を避けたことに驚いた響凱は、攻撃を止めました。

自分の力が認められ満足し、死亡

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

紙を避けたときに炭治郎は正しい呼吸の方法を掴み、集中して響凱の攻撃を躱し間合いへと入ります。

もう次の一手が無かった響凱でしたが、斬られる寸前に炭治郎にずっと欲しかった言葉をかけられたのです。

君の血鬼術は凄かった!!

©吾峠呼世晴/集英社 コミック3巻

塵と言われ踏みつけにされた書き物を炭治郎は避け、人に教えられる腕前ではないと言われた鼓をすごいと言われた響凱は、ようやく自分が認められたことに涙しました。

首を斬られ十二鬼月に戻ることはできませんでしたが、響凱は満足した表情のまま消滅しました。

響凱が人間を食べれなくなった理由

響凱は十二鬼月となってから、以前よりも人間を食べることができなくなってしまいました。

人間を食べれなくなった理由については原作では明らかになっていません。

なのでここからは、響凱が人間を食べれなくなった理由について考察していきます!

無意識に鬼になることを拒絶していた

響凱が鬼になった理由についても明らかになっていませんが、鬼になりたくてなったというタイプではなさそうに見えます。

炭治郎に書き物を避けてもらって動揺していたり、血鬼術を認められてうれし涙を流したりと人間臭さがかなり残っていますよね。

さらに鬼になってからも屋敷に引きこもり書き物をしていたことから、自分はまだ文筆家として生きて行く道を諦めきれないでいたように見えます。

才能が無いと斬り捨てられたことがきっかけとなり、変わりに鬼として強くなって無惨に認められようと思うようになったのではないでしょうか。

しかし書き物への想いは完全に断ち切ることができず、完全に鬼となることを体が無意識に拒絶し、必要最低限の人間しか食べられなくなったと考えられそうです。

響凱が無惨に殺されなかった理由とは

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

下弦の陸の数字をはく奪された響凱。

役に立たないと無惨に判断された鬼は、そのまま殺されてしまうことが多いですが、なぜか響凱は数字をはく奪されただけで、殺されることはありませんでした。

これはかなり珍しい待遇ですが、なぜ無惨は響凱を殺さなかったのでしょうか?

響凱が無惨に殺されなかった理由について、考察していきましょう。

①特殊な血鬼術を使うため

まず考えられる理由が、響凱の使う血鬼術が特殊であったことです。

響凱は鼓を打つことで攻撃をするだけではなく、屋敷を動かしたり部屋を移動することができる血鬼術を使います。

ほとんどの鬼の血鬼術は戦うことに特化したものが多いため、響凱の血鬼術は他の鬼たちとは少し違った特殊な血鬼術とも言えるでしょう。

響凱に似た血鬼術の使い手に、無惨の側近でありお気に入りの鳴女がいます。

鳴女は無惨の本拠地である無限城を作り出し操ることができるため、響凱の血鬼術の上位互換とも言えるでしょう。(鳴女の方がはるか上にも思えますが…)

もし響凱も鳴女と同じような血鬼術の使い手となることができれば、無惨にとってはかなり重宝される鬼になるはずです。

もしかしたら鳴女のような成長を期待し、響凱のことは見逃したのかもしれません。

②そもそも興味があまりなかった

最も考えられるのが、そこまで響凱に興味が無かったという理由です。

無惨は鬼を増やすのは「太陽を克服する」と言う目的を達成するためで、好きで鬼を増やしているわけではありませんでした。

自分以外の鬼は仲間とは思っておらずただの駒の1つにしか考えていないため、少しは期待していたがそこまで興味が無かった鬼だったとも言えそうです。

下弦は十二鬼月であるものの、上弦の比べると力の差は圧倒的で、何度も鬼殺隊によって倒されているため顔ぶれが安定していません。

さらに響凱は下弦の最も下の数字である陸だったため、十二鬼月では一番弱い鬼になります。

成長しないことに腹を立てたものの処分するのは面倒と判断し、見逃したという可能性が高そうです。

まとめ

©吾峠呼世晴/集英社 アニプレックス・ufotable

人間臭さが残る鬼・響凱について解説しました。まとめると…

響凱の最期や無惨に殺されなかった理由まとめ

・体に生えた鼓を叩くことで攻撃や、屋敷を動かす血鬼術を使う
・元下弦の陸だったが、人間を以前より食べられなくなり無惨から数字をはく奪された
・人間の時は文筆家で、知人からは才能が無いと言われ、鬼になった時に血鬼術で殺害する
・稀血の人間を食べて十二鬼月に戻ろうとするが、屋敷に侵入した炭治郎と戦い死亡
・無惨から生かされたのは、興味が無かったか特殊な血鬼術を使っていたという可能性が高い

人間だった時には自分の努力を認めてもらえず、鬼となって十二鬼月となったものの、すぐに無惨から数字をはく奪されてしまった響凱。

認めてもらいたいという思いから、もう一度十二鬼月に戻るために稀血を食べる計画を立てましたが、その計画も炭治郎によって阻止されてしまいました。

しかし最後には敵であった炭治郎から血鬼術を称賛されたことで、ようやく自分が認められたとうれし涙を流して消滅し、彼にとっては幸せな最期だったと言えるでしょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

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