自身も鬼でありながら、鬼舞辻無惨を倒す為に日々研究を行っている珠世。
炭治郎と出会ってからは、無惨を倒し、禰豆子を人間に戻すために協力してくれました。
最終決戦では蟲柱・胡蝶しのぶと協力し、無惨を倒す為の薬の開発を行っていました。
そんな珠世ですが、最期は無惨を倒す為に鬼殺隊に協力し、無惨によって殺されてしまいます。
今回の記事では、珠世の最期や死亡した経緯について詳しく解説していきます。
- 珠世の最期とは?
- いつ死亡したの?コミックスでは何巻?
- 最終回には登場した?現代に転生はしているの?
などが気になった人は、是非この記事を読んでみてくださいね。
珠世とは?
珠世は400年以上前に、無惨によって鬼となった人物です。
普段は人間として振舞っており、医者として生活しています。
無惨の呪いが解けている鬼であり、無惨からもその存在を危惧されていたため、無惨たちからは「逃れ者」として追われていました。
炭治郎が鬼になってしまった人物を「人」と呼び、助けようとした姿を見て、愈史郎と共に炭治郎に協力するようになります。
医者として高い能力を持つ
医者として普段は生活している珠世ですが、その能力はかなり高いです。
無惨以外には無理とされてた人間を鬼にする事に成功しており、さらに猫である茶々丸の鬼化にも成功しまいた。
さらに浅草で無惨によって鬼にされてしまった人に治療を続け、自我を取り戻すことにも成功しています。
禰豆子の血のおかげで研究が進みましたが、珠世の医者としての高い能力が無いと生かすことはできなかったでしょう。
鬼を人間に戻す薬も開発しており、そのおかげで禰豆子は無惨を倒す前に人間に戻ることが出来ました。描写はありませんが、浅草で無惨に鬼にされた男性もこの薬を使って、人間に戻っている可能性があります。
望んで鬼になったことを後悔
無惨を倒そうとしている珠世ですが、実は望んで鬼になっていたことが分かりました。
珠世は人間だった頃、夫と子供がいました。
ある日珠世は病にかかってしまい、自分の命があとわずかで、子供の成長を見届けることが出来ないことに絶望します。
そんな珠世の前に無惨が現れ、鬼になれば病から解放されて生き続けることが出来るという言葉を聞き、子供の成長を見届けたいという思いから鬼になることを決めます。
しかし鬼になった珠世は自我を失ってしまい、何よりも大切であった夫と子供を自ら食い殺してしまいました。
夫と子供を食い殺してしまったショックから自暴自棄になり、多くの人間を殺してしまった過去もあります。
甘い誘いに乗ってしまった自らを責め、珠世は無惨を倒したいと思うようになったのです。
珠世の最期
珠世は最期、無惨によって吸収されて死亡してしまいました。
しかし、珠世は最終決戦の前に鬼殺隊と協力し、様々な薬を開発して無惨を倒すことにかなり貢献しました。
珠世は死亡する前に、どのような行動を取っていたのでしょうか。
無惨を倒す為に産屋敷から協力を求められる
珠世は鬼殺隊と同じ無惨を倒したいという想いがありましたが、鬼であったため深く関わろうとはしていませんでした。
しかし禰豆子が太陽を克服後、珠世の元に産屋敷耀哉の使いである鴉が現れます。
鴉は珠世に無惨を倒す為に、鬼殺隊に協力してくれないかと話を持ち掛けたのです。
珠世は動揺しながらも鴉のことを信用し、無惨を倒す為に鬼殺隊と協力することを決めました。
ちなみに別室の掃除をしていた愈史郎は、珠世の気の乱れを察知して慌てて駆け付けようとしたところ、階段を転がり落ちてしまったみたいです。
しのぶと協力し、薬を開発する
鬼殺隊と協力することを決めた珠世は、無惨を弱体化させる薬を完成させるために、薬に詳しい蟲柱・胡蝶しのぶと共同して研究を進めることになります。
家族を鬼に殺されたしのぶは、初めは鬼である珠世のことを良く思っていませんでした。
しのぶの珠世への憎悪を察知した愈史郎は、珠世を敵視するしのぶを快く思わずしのぶに殺意を向けるなど、空気はあまりよくなかったようです。
ですが次第にしのぶも珠世への考えを改め、研究は進み無事に薬は完成しました。
研究を終えることには、しのぶは珠世のことは鬼ではなく、尊敬できる人として見るようになっていました。
血鬼術で無惨を足止めし、薬を打ち込む
珠世が鬼殺隊と協力関係にあることを知らない無惨は、ついに産屋敷耀哉の前に現れます。
耀哉は無惨としばらく言葉を交わした後、自分の家族を巻き込み自爆し、無惨に致命傷を負わせます。
回復しようとする無惨を足止めする血鬼術を使い、珠世は自ら無惨に殺される覚悟で鬼を人間に戻す薬を打ち込んだのです。
無惨は身動きを止められ、珠世に打ち込まれた薬を分解するために、自らとそばにいた鬼殺隊を無限城へと落としました。
ちなみに無惨の足止めに使った血鬼術は、浅草で無惨によって鬼にされた男性のものです。珠世がなぜ男性の血鬼術を使うことが出来たのかは分かっていませんが、無惨を足止めができる程の強力な血鬼術でした。
薬を分解した無惨に吸収されて死亡
無惨は隊士たちから離れたところで肉の繭のような状態になり、薬を分解し始めたのです。
薬の分解をしながら珠世も吸収されていき、完全に薬を分解したころには珠世はすでに首だけの状態になってしまいました。
お前…は…今日…必ず…地獄に堕ち…る…
©吾峠呼世晴/集英社 コミック21巻
私の…夫…と…子供を…かえ…せ…
珠世は無惨に力なく叫ぶと、そのまま無惨に吸収され殺されてしまいました。
珠世が死亡したのはコミックスの何巻?
珠世の最期が書かれているのは、コミックス21巻180話の「恢復(かいふく)」で描かれています。
無一郎と玄弥が死亡してすぐだったので、まさか続いて珠世まで死んでしまうとは思いませんでした…。
隊士たちの死は鎹鴉が随時伝えていましたが、珠世の死亡は鎹鴉では知らされず、珠世をずっと見ていた愈史郎のみが珠世の死を感じ取っていました。
珠世は最終回には登場している?
鬼滅の刃の最終回では、鬼のいなくなった現代で炭治郎の子孫たちが平和に暮らしている様子が描かれています。
珠世がいなければ無惨を倒すことはできなかったと言っても過言ではないほど、影で戦いに貢献した珠世ですが、最終回には転生した姿はありませんでした。
生き残った愈史郎は、戦いの後には「珠世」という美しい女性しか描かない画家で、その絵は世界的に高く評価されていることが判明しました。
もちろん、愈史郎が描いている珠世は無惨との戦いで死んでしまった珠世のことです。
転生して生活している姿は見ることはできませんでしたが、愈史郎の絵によって、多くの人に珠世のことが伝わっていました。
最終回に鬼となった人物の生まれ変わりは登場しない
最終回では、戦いの中で命を落とした多くの仲間たちの生まれ変わりが、現代で幸せに生活している様子が描かれています。
しかし、その中には鬼であった人物は1人も登場していません。
それはおそらく、多くの鬼たちが人を殺したという罪を犯してしまったからでしょう。
珠世は無惨を倒す為に協力してくれましたが、鬼になった際に自分の夫や子供を殺してしまい、それによって自暴自棄になり多くの人を殺してしまっています。
無惨との戦いでは鬼殺隊を影ながら支えていた珠世ですが、他の鬼と同じく多くの人を殺してしまっていたので、現世に生まれ変わったという描写は無かったのかもしれません。
最終回で鬼たちは登場しませんでしたが、上弦やその他の鬼たちが地獄にいる様子が書かれていました。しかしそこでも珠世の姿はありませんでしたが…
数百年後に生まれ変わる可能性も?
珠世は最終回には登場せず、最後まで愈史郎と結ばれることはありませんでした。
愈史郎は一途に珠世のことを想っていたので、切ないですよね…。
しかし、最終回のあとに発売されたファンブックでは嬉しい情報が載っていました!
もしかしたら数百年後に、地獄で罪を償い、生まれ変わった珠世を見つけて、その頃には愈史郎の鬼の血も薄くなり、二人寄り添い人間として歳を重ねたのかもしれません。
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐
実は愈史郎は最後まで、珠世に自分の想いを伝えることはありませんでした。
ただ、生まれ変わったら夫婦になってほしいと珠世に伝えており、珠世も嬉しそうにうなずいてくれたみたいです。
その約束通り、地獄で罪を償った珠世が人間に生まれ変わり、愈史郎と夫婦になるというのは嬉しい情報ですよね。
まとめ
珠世の最期について解説しました。まとめると…
・無惨に鬼が人間に戻る薬を打ち込むものの、薬を分解され最期は無惨に吸収されて死亡
・コミックス21巻の180話「恢復(かいふく)」で最期が描かれている
・最終回には生まれ変わりとして登場しなかったが、画家の愈史郎の絵として登場した
自身が鬼であるにも関わらず、炭治郎や鬼殺隊に協力してくれた珠世。
無惨に吸収されて死亡してしまうという辛い最期でしたが、珠世がいなかったら無惨を倒すことはできませんでした。
最終回で珠世の生まれ変わりを見ることはできませんでしたが、愈史郎によってさまざまな珠世の姿が描かれ、多くの人たちに珠世のことを知ってもらえるのは嬉しいですよね。
まだアニメでは最終決戦の珠世の活躍は描かれていないので、今後どんな風にアニメにされるのかが楽しみです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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